【一部完結】Fate/Grand Order〜Bの因子〜 作:ちょっつー
Zが終わってしまったロスが割と大きかった作者。
最初あんなにネタにされていたベリアロクさんがあんなにカッコいいなんて……。
正直アーリートレギアって宇宙警備隊の実技落ちてるから本編前のZより雑魚じゃんって思ってた時が、作者にはありました……。
アブソリューティアンの力って何ぞ?それベリアルさんにも与えるのはヤバない?あの人その時代からエンペラの攻撃耐えれるくらいには防御力高いのに……。
感想、評価お待ちしてます
誤字脱字、ご指摘ありましたら気兼ねなく
所で、ベリアロクが砕かれみんなの声援でゼットが立ち上がるシーン。
砕かれたベリアロクがみんなの言の葉をのせた光の粒子(リトルスターのようなもの)になってゼットとハルキと同化したと思い続けてるんですけど……ほら「ウルトラマンゼット」への祈りで光が輝き出したし。
「はああああああ!!!」
「フッ、ハッ!!」
「ッ! 茨木!!」
「吾に命令するでない!! はあああっっ!!」
密林に閉ざされた都市、ウルのその先にあるエリドゥに建てられた南米の女神“ケツァル・コアトル”の太陽神殿の前で、私たちは戦闘を繰り広げていた。
だけど!!
「マシュ!!」
「はい! はああああッ!! 牛若丸さん!!」
「感謝します! マシュ殿!! いざ参らん!!」
茨木ちゃんへ振り下ろされる剣の間に入り込み、上に高くはじくとその体制のままマシュは盾を足場にして、その上を跳ねた牛若丸がケツァル・コアトルに一閃を浴びせる。
「隠していた神性を解き放ったことは認めますが一つ訂正を要求します」
「???」
「私はアナ。花を売る怪物の少女、アナです!!」
冥界へ行って帰ってきたばかりの私たちが、なんでもう三女神同盟の内のもう一柱であるケツァル・コアトルと戦っているのか。
それは…………
「「「『えええええええ!!!!』」」」
「ほう、自ら公言するとはなあ。面白い」
冥界下りを終え、三女神同盟の一柱
まさか味方に引き入れるとは王様の目を持ってしても分かんないだろうからきっと驚く! って思ってた私たちの方が驚く報告が待ち構えていた。
「あ、アナちゃん。もう一回言ってもらって良いかな? ちょっと冥界いってたから霊魂安定してないのかも知れなくて……」
「仕方ありません。────私の真名は“メドゥーサ”魔獣と成り果てたゴルゴーンのありし日の姿。それが、私なんです
「…………」
『まさか、そんな事って……。いやまてよ……』
ずっと被っていた頭巾を外しその愛らしい素顔を見せてくれたアナちゃんからの衝撃の一言。
ドクターは何か解析に向かったのか席を外し、マシュも私と一緒で硬直。茨木ちゃん元から知っていたのかアナちゃんに近づいて話をしてる。
「ええと……。その事って他の人たちは?」
「ギルガメッシュ王の協力の得て、ここウルクに住まう人、北壁で戦う人たち全員に伝えて貰いました」
「大丈夫……だったんですか? その! 私たちはアナさんがとても信頼できる味方だと知っています! ですが……!!」
マシュの言いたい事は最もだ。別々で召喚されていたとしてもアナちゃんが今までこのメソポタミアで殺戮を引き起こしていた張本人と同一存在だって分かったら、不満や否定的な人たちが出るはず。
後数日でゴルゴーンとの決戦が始まるなら、最後まで隠し通しても良かったんじゃ?
「もう隠ししたくなかったんです。どんな否定も、どんなに拒絶されても私は、ゴルゴーンを討ちます」
「……そっか、それなら私からはもう何も言わない。これからもよろしく! アナちゃん!」
決意に満ちた目。ちゃんと全部受け入れた上でここに立ってるんだってその瞳を見ただけで伝わってきたから、それ以上は何も言わずに私はアナちゃんと手を握った。
「貴様らが心配するようにその娘を批判する声が上がったのは事実だ。だがまあ、それを上書きしてしまうほどに、ソイツはこのウルクを歩いていたという事よ」
「だが、本当に良かったのかい? 君という存在は魔獣の女神にとって予想だにしない急所になるだろう。わざわざベリアルの力によって隠していた神性まで開放しなくてもよかったんじゃないのかい?」
「私に優しくしてくれたウルクの人たちへの恩返しも含めて、です。守れる力があるのに、隠していて守れなかった、そんな後悔をしたくないんです。それと……」
感知とかそういうのてんで分かんないからなんか雰囲気変わった? くらいだったけど、そういう事なの?
アナちゃんはマーリンからの問いに開放した魔力を使い接近し、鎌をマーリンの首に当てながら答えた。
「
そんな感じで、私たちは冥界から帰ってそうそうに女神攻略パート2を開始することになった結果が今の戦闘だ。
ここまで来るのに博樹さんもついてきてたんだけど、ケツァル・コアトルの太陽へ向かう途中で襲ってきた大量の竜種の相手を1人でするっていうから、私、マシュ、茨木ちゃんと牛若丸、それにマーリンとイシュタル、後はベリアルさんを見たら秒で裏切ったジャガーマンに、アナちゃんと結構な人数で戦ってるんだけど……
「まったく……。裏切り者は、眠ってなサーイ!!」
「んに゛ゃ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」
強い。アナちゃんの話だと炎を操れるって話だったけど、その能力を使わない純粋な格闘能力だけでこちらと対等に渡り合ってくる。
頭を地面に突き刺されたジャガーマンを助けることは後回しにして、私はみんなが戦闘をしている中でケツァル・コアトルと話をする。
どうして三女神同盟を組んで人類を滅亡させようとしてるのか、そしてエレちゃんのように味方になってくれる可能性もあるから彼女の人となりも。
この戦いが始まる前、彼女は
「人間を愛してるって! 生き甲斐だって言ってた貴方がどうして人類を滅ぼそうとするの!」
「私は人間をいじらないと生存できない神性なの。宿主となった人間の内部構造だけじゃない」
人間という種を長く存続させる。その為に一部を伸ばし、一部を削ることで環境に適応させる。それが彼女が考える命のサイクル、彼女自身の生命活動の意義。
私たちとは存在そのものが違う神だから見えるその結論。マシュたちの攻撃をなんなくさばきながら、本心でそう答えてくる。
「でも笑って! 自由だけは保障するから! 自由に、私という脅威から逃げ回ってくだサーイ! 戦いは楽しくなきゃいけませんからね、さあカルデアのマスターさんにそのサーヴァントも、一緒に楽しみまショ──!」
「「お断りだあああっ!!!」」
偶然にも、私と茨木ちゃんの声が重なった。戦いを楽しむという行為は鬼である茨木ちゃんなら共感するものだと思ってたけど……。
「────。ま、まあカルデアのマスターさんが否定するのは分かります。否定してほしくなかったですケド。けど貴方は? 人を害し、人を喰らう、鬼である貴女からそんな言葉が出るとは思いませんでした」
「
その小柄な体系には見合わない鬼の怪力でケツァル・コアトルと手と手を組み合いながら答えていく。
「人を喰らうは『生きるため』、人を害すは吾らを『忘れさせぬ』ため。認めたくはないが、吾らは人間たちが生存しているからこそ鬼として生存している。そのための争いに楽しみなど求めておらんわ!!」
ケツァル・コアトルは神という人間よりも上位の状態から見た共存を求めたけど、茨木ちゃんは違う。
人と寄り添いあって生きてきた存在だからこそ見える視点で彼女を否定して見せた。
「やろう茨木ちゃん! 『生』を実感するために、乗り越えた先にある『楽』を掴み取るために!!」
私の言葉にニヤリとは笑うと、掴みあっていた手を離し目の前に鬼火を放ち距離をとる。
「魔酒! 牛若ぁ! 少し時間を稼げ!! あの大うつけに目にもの見せてやる!!」
「わ、分かりました!!」
マシュと牛若丸に任せ、アナちゃんの首根っこを掴んで私の隣にまで下がってくる。それと一緒に茨木ちゃんがやろうとしていることが念話で伝わってくる。
「わかったな立香!」
「違う。それだけじゃまだ足りない! あと一押し……マーリン!!」
後ろの方でマシュたちを援護しているマーリンに考えを伝え支援をお願いする。それともう一つは……
「イシュタル!! ケツァル・コアトルにでっかいの!!」
「はあ? (今撃ったって当たるわけないじゃ……)ああもう仕方ないわね!」
避けられることはわかってる! 狙いは地面、ケツァル・コアトルの視界を一瞬でもいいから奪うことなんだから!!
「よしやるよ茨木ちゃん! アナちゃん!」
「はい!」
「しくるなよ、立香!!」
(目くらましね。なら次にくるのは……)
イシュタルから落とされた一撃を避けながら、それが最初から目くらましの為のものだと理解したコアトルは、舞い上がった土煙の中からの奇襲に備える。
「甘いネ♪」
「ッ!!」
煙の中から襲いかかってくるマシュ、牛若丸、アナの盾、刀、鎌というそれぞれ別種の武器に合わせ素手で弾き、投げ飛ばすなどしていく中で違和感に気づき始める。
(イシュタルやあの魔術師は入ってこないでしょうケド…………。あの鬼の子は? 何で入って……!!)
「そういうことネー!! はあああああああ!!」
「きゃああああああ!!」
何かに気づいたコアトルが、丁度盾を振るってきたマシュの事を掴み全力でスイングする事で無理やり煙を払う。
そのままマシュを飛びかかろうとしていた牛若丸へ投げ飛ばすと、その違和感の正体に気づいた。
「鬼の子が化けてるのかしラ?
「「仕方ありません、ここからは隠すのはなしです。覚悟してください!!」」
鏡合わせのように、同じ姿勢で、同じ挙動で鎌を構える
イママデいたはずの茨木がいない事から彼女が顔も衣装も、武器すらも完全にコピーした事が分かるが、コアトルの神の目を持ってしても何方が偽物か本物か分からないほど精巧に真似をしている。
「「行きます!!」」
それぞれのアナが左右に駆け出し、コアトルを挟み込むように鎖を放つ。
一直線に向かってくるその鎖を避けることは容易く、少し身体を反らすことで避けた。
「「はあああああっっ!!」」
お互いがお互いの腕に避けられた鎖を巻き付けると、お互いを引き寄せ合いコアトルとの距離を一気に詰め鎌を振るう。
一糸乱れぬその攻撃、コアトルは驚きと喜びを同時に味わっていた。
一体どれだけ相手の事を観察して、理解して、学んだのだろうと、そうでもしないと変化している相手の動きに合わせるなんて絶対に無理だ。なのに目の前にいる2人のサーヴァントはそれを成し得ている。
「すごいすごい! アナタたち、とても素晴らしいネ!! だ・け・ど」
右手で鎌を掴み、左足でもう一方を蹴り飛ばしたコアトルは、どちらが本物でどちらが偽物か当たりを付けたのか片方だけに集中して突貫する。
まさかこんなにも早く見破られると思っていなかったのか、対応が遅れてしまい技をかけられ地面へ叩きつけられた。
「ガッ、ハッ!!」
「茨木ちゃん!!」
「うーん、正解でしたネー!!」
0.何秒のズレ。2人のアナの攻撃に起きるその動きを捉えた上で、善性の頂点に立つケツァル・コアトルだから分かったこと。身に纏う悪性を見抜き攻撃を見まわせた。
その攻撃で変化が解かれてしまい、アナの姿をしていた茨木が血を吐いて地面に伏す。善性の頂点だからこそ悪性を持つ茨木に気付けたのか、あるいは直感なのかは定かではないが、狙い通り茨木を倒したコアトルはそのままアナを倒そうと走る。
「────!!
「? ────まさか!?」
気づいた時には遅い。不敵な笑みを浮かべるアナはその左手をコアトルヘ向け、その背後には巨大な鬼の手が出現する。
そしてコアトルが後ろを振りむこうとすると、地に伏したはずの茨木が彼女へ向けて瞳を輝かせていた。
「もう遅いです。【
(これは……石化の魔眼!!)
アナが『
視界に捉えた相手を瞬時に石化させる魔眼によってコアトルの身体が石化していく。
「はあああああああ!!」
「その一瞬の隙を、待っていた! 走れ、叢原火!!」
炎熱を纏った鬼の巨腕が、自身の魔力を外に放出させることで石化を防いだコアトルを握りつぶす。
石化を解くのに集中したためにろくな防御も出来ずにその異形の手に包まれ圧迫されてしまう。
「があっ! まだ……! まだ、ネええええええええ!!」
「立香ぁあっ!!」
「その土手っ腹に思いっきりぶちかませ茨木ちゃん! 【瞬間強化!!!】」
握り潰された鬼の手から抜け出そうと全身に炎を纏わせ、こじ開けようとするコアトルに出来たその隙を逃さないように、立香はカルデアの支援魔術を使用して、炎をその身に身に纏うことで被っていたアナの皮を溶かした茨木へ魔力を強化を行う。
そうして茨木は、その一撃のために残していた右手から5本の槍を出現させ鬼の巨腕を作りあげると、その腕に更に魔力を流し込む。コアトルを捕らえている鬼の巨腕よりも一回り大きい鬼の巨腕を携え、コアトルとの距離を詰める。
「如何な陽の光だろうと、吾の焔を! 憎しみを!! 受け止められるものならやってみろおおおおおお!!!!」
「ガアッ!! (ああ、ちょっとこれはヤバイかも……知れませんね)」
ノーガードで握りしめられた巨拳から放たれるアッパーカットを喰らったコアトルが遥か上空へと打ち上げられていく。
さしもの彼女でもその一撃は堪えたのか、放り出された空中で態勢を立て直せないでいる。
「こ・れ・で!!! 終わりだああああああああああ!!!!!!」
(────ッ!! 聖杯! ……いいえ、このまま素直に負けを認めるのも……いいかも知れませんね)
茨木の追撃の声に身体を捻り下へ視線を向けたコアトルが見たのは、何かを投げ込もうと鬼の巨腕で何かを握りしめて振りかぶる茨木。
神殿に祭った聖杯を使えば形勢逆転することも可能だが、人と鬼の可能性に満足したのか、茨木の攻撃を何もせず受け止めようとする。
「行ってこおおおおおい!!!!
「────はい?」
「受け止めてええええええ!!!! ケツァル・コアトルゥウウウウウウッッ!!!!!」
茨木の腕から放たれたそれは、マシュの支援で防御の魔術が張られ弾丸と化した立香本人だった。
紐無しバンジーならぬ逆バンジー。
立香ちゃんパーティで唯一悪性だった茨木ちゃんがいないと攻略できないコアトル戦。アニメじゃそこん所省いてましたけどね♪
茨木ちゃん、そして真名を明かしたアナちゃんがいないと紐なしバンジー以外で勝利方法がないという……。ベリアルさんは戦う気ないんで……
次回、雑魚退治しているといった博樹さん。まさかそんなわけないじゃないですかーーーーーー!!