乃木さんちの青葉くんはこんな感じである 作:ቻンቻンቺቻቺቻ
丸亀城の庭園が紅や黄に染まる季節、景観を楽しむ姉と幼馴染や杏達は日々深くなる色を楽しんでいるが、樹から散ってしまったそれらはゴミであり丸亀城のジェントルマンを含む庭師の人達が毎日せっせと掃除している。
しかし、僕にとってはゴミと呼ばれるその落葉の山は秋をエンジョイするための宝の山でもあるのだ。
「ヘイ、フレンズ!……やっきい~もが、しったい~のさっ!」
教室に持ち込んだ丸々としたサツマイモ、昨日の内に近場の商店街で調達したコレを教卓の前で天に掲げる。僕は、焼き芋がしたいのだ。
「……エン……ジョイ」
僕の掲げたサツマイモに反応して合言葉を呟きながら眼が徐々に輝きを増していく友奈に駄目押しの一言を贈る。
「そうさ友奈ちゃん、エンジョイなのさ!」
『エンジョイ!ポテート!』
揃うエンジョイ、友奈のノリの良さは流石である。
「うわぁっ、友奈に青葉が感染したぁ!」
そんなクールぶってる球子の眼の輝きを僕と友奈は勿論見逃してなんかいやしない、僕とサツマイモを手渡した友奈で球子を挟んでサツマイモをゆっくりぐるぐると回す。
「エンジョ~イポテ~トエンジョ~イポテ~ト」
「ポテ~トエンジョ~イポテ~トエンジョ~イ」
「……ぐああっ!芋がっ、芋が迫ってくる!」
必殺、ポテトの波動である。揺れながらサツマイモを回して歪な円を描くのがコツだ。これで球子も完全に焼き芋のテンションになるだろう。
『レッツエンジョイポテート!』
「……いえす、ぽてと」
他愛なし。
「焼き芋するのは賛成だが火を使うのだろう、ちゃんと許可を取ったのか?」
「大丈夫だよ若姉さん、庭師のおじさんが一緒に居てくれるから問題無いよ」
丸亀城のジェントルマンもできた焼き芋をご馳走する約束で既に買収済みなのである。火を使うなら保護者は必要なので当然の根回しというやつだ。
「うむ、ならば私も参加だ。楽しみだな」
「私もご一緒させて貰います」
ニコニコ顔の姉と幼馴染も参加が決定した。去年はしなかったが家がまだ残ってた頃は毎年この時期に庭で三人一緒に焼き芋をしていたのだ、僕達にとっては所謂恒例行事なのである。
「タマっち、これ持って」
「オーケー、ポテト」
芋野郎呼ばわりされた気がするけど気にせず球子にサツマイモを渡して芋を持った三人で杏を取り囲む。杏が困ったような笑顔で立ち尽くした。
「ふっふっふっ、アンちゃん。君は既に包囲されている、無駄な抵抗は辞めなさい」
「ふはははは、君の大事なタマっちは既に我等の手に落ちたのだ」
「すまないあんず、タマももう焼き芋のテンションなんだ」
「そんな悪の組織みたいな事しなくても私も参加するよ」
芋の波動の出番は無かったようだ。杏に芋を手渡して最後のターゲットに狙いを定める、一連の流れを手元のゲームの操作を止めて眺めていた千景を仕留めれば丸亀城勇者教室全員での焼き芋になるのだ。
「……えぇと」
「千景ちゃん、秋をエンジョイしよう」
「焼き芋しようよぐんちゃん!」
「どうせなら皆でやりたいからな、千景もどうだ?」
「食欲の秋だし……どうかな?」
千景焼き芋包囲網である。
囲まれた千景が落ち着かない様子で包囲網をキョロキョロと見回す。無関心では無いようなので脈があると見た。
「私にも……出来る事なのかしら?」
「もちろんさ、一度ヤッてみればやみつきになるよ」
「へへっ、焼き芋の甘さはタマらんぞぉ」
「きっと一度やればぐんちゃんも自分からまたヤりたくなるくらいだと思うよ!」
「うわぁ、悪い勧誘みたい」
正気の奴がいるな、芋を回そう。
「へっ?なんで私をまた囲んで……」
友奈と球子も同じ考えだったようだ、3人で杏を囲んで芋を回す、芋の波動だ。
「えーと、芋っぽいテンションになればいいのかな?」
「解ってるじゃないかあんず、頑張れ!」
「レッ……レッツポテート」
『イエーイ!』
少し恥ずかしそうにはっちゃける杏。そう、こんな感じでいいのだ。
「んで、どうかな千景ちゃん。焼き芋しようよ」
「……焼き芋……してみたいわ」
『イェーイ!エンジョイポテート!』
揃う声に千景の肩がビクッと跳ねた。
こうして始まった丸亀城勇者教室による焼き芋大会。天気は雲が多目の晴天、風も大人しく火の粉が飛び散る危険性も少ないまさしく焼き芋日和である。
皆で丸亀城敷地内の開けた場所に移動すればおじさんが既に来ていた様で、文字通り山のような落葉や水の入ったバケツと詰まれた段ボールの横で項垂れていた。段ボールの側面には鳴門金時の文字、僕が調達してきたどこの芋かも解らない丸々としただけのサツマイモとは一味違う良いサツマイモだ。
「どーしたのおじさん、芋も落葉も山盛りでやる気満々かと思いきやなんだか暗いね」
「もしかして体調が優れないんですか?それなら今日は中止に……」
幼馴染の心配の声に「いや」と一言挟むおじさん。
「警備の隊長に焼き芋やるならコレも頼むわって沢山押し付けられてね、警備連中の夜回りのおやつを作る事になっちゃたんだよ」
警備の隊長……格闘術の先生か、自由だなあの人は。おじさんは人が良すぎて断れなかったらしい。
どうせ幾らかは余るだろうから勇者教室の皆で好きに食べてから余った芋を取りに来るとの事、ありがたく皆でご馳走になる事にした。
「ヘイタマっち、焚き火は得意かい?」
「タマを誰だと思ってやがる、火の扱いはアウトドアマスタータマ様に任せタマえよ芋葉」
「私も手伝うよタマっち先輩」
誰が戦時の非常食か、祖母が昔よく食べていたらしい。
気のせいでも何でもなく芋野郎呼ばわりをされたが焚き火の事は球子と杏とおじさんに任せて余った僕らで芋の支度をする事にする。姉と幼馴染は毎年やってるお馴染みの作業なので手伝う事はないだろう、なので僕はサツマイモ片手に友奈の擬音だらけの説明を聞いてる千景の手伝いをする事にした。
「こーやってね、ぐるぐる~って巻いて……」
「……こ……こう?」
「そうそう、隙間が無いようにね」
芋の支度といっても湿らせた新聞紙をサツマイモに巻いてアルミホイルで包むだけなのだが焼き芋初体験らしい千景はおずおずとサツマイモを包んでいた。ゲームでは器用に指を踊らせている千景はこういうちょっとアウトドアっぽい事だと不器用になる様子。
「千景ちゃん、上達はやいね」
「……そうかしら?」
それでもやはり芋を包むだけの単純作業、一個二個と個数をこなせば要領を掴んだらしく、上手に包める度に友奈と顔を見合わせて嬉し気に微笑んでいる
「僕も負けてらんないや」
「……え?」
「青葉くんも包むの?……足も使うとか?」
「いやいや、まさか食べ物に足は使わないよ」
手に載せたのは太過ぎず細過ぎずのサツマイモ、新聞紙の端を手の平とサツマイモの間に挟んで指でグニグニと細かく連続でサツマイモを転がせば芋が新聞紙を巻き込んで動く。イメージは手の平の上で海苔巻きを作る感じだ。
「んー、やっぱり両手でやるより不恰好になっちゃうや」
「それでも十分……器用だわ」
「指の動きが別の生き物みたいだね」
これぐらい出来なければ一人で胴衣に着替えて帯を結べないのだ。まぁ僕の場合は結びやすい方法を試行錯誤した結果かなりオリジナルな結び方になってるのでそれほど苦労はしていない。
それはそれとして、帯が結べて芋が綺麗に包めないはずがない。いざリベンジ。
「ちょっと悔しいからかなり本気出してみる」
「芋相手に……本気?」
「青葉くんは正気じゃないのかもね」
「……そういう意味で言った訳ではないのだけど」
なんだか友奈に毒を吐かれた気がするけどかまわずに手の平にサツマイモを載せて呼吸を整える。意識を右手に集中し全神経でサツマイモに集中、全霊を以てサツマイモ以外全てを感覚から排除して右手に握るそれと一体化する。指一本を動かすのと同時に指先から伝わるサツマイモの凹凸と新聞紙の感触から次の一手を構築、それを五指同時に制御して手の平の上でサツマイモと新聞紙を回しつづける。
「ふぃぃ~、どーんなもんだい」
まさしく全身全霊を注いだサツマイモの包みの完成である。なかなか綺麗に仕上がった。
「青葉くんがかつてないほどに仕事人な顔してたけどやってる事は焼き芋の支度なんだもんね」
「……正気では、無かったかもしれないわ」
芋に本気で何が悪いと言うのか、僕はただ楽しそうな事に全力なだけだ。
「焚き火はそろそろいい感じだぞ」
芋の支度が整う頃にはタマっち達の焚き火もいい感じになっていた。離れた場所に五つ、山盛り灰の上で細い煙を燻らせる焚き火が五つ用意されていた。……五つ?
「大人達が食べる分も焼くなら同時に沢山焼けるようにしてみた」
「私にやり方教えてくれながらタマっち先輩が一人で三つ同時に焚き火を作ってたんだよ」
「おじさん、必要だったかなぁ……?」
球子はアウトドアではかなりハイスペックなようだ。それでも保護者は必要だと思うのでおじさんは自信持って欲しい。
「やるじゃんイモっち。さっすがー」
「ふふん、こういう事はこれからもタマに任せタマえよ」
おじさんとは対照的に自信満々な球子はさておき焼き芋の支度は全て整った、いよいよ本番である。
「どうすれば……良いのかしら?」
「な~に、簡単だよ。見てて」
物心ついた頃から焼き芋をしていた僕に教えを乞うてきた千景に熟練の技を見せる時がきたようだ。焚き火の一つに千景の手を引いて近寄り、アルミホイルで包んだサツマイモを火鋏で掴む。
「コレをね、こう」
そして、そのまま焚き火の下にある灰の山に捩じ込んだ。
「……これだけ?」
「そうだよ、簡単でしょ?」
サツマイモに被らせる灰が薄くならないように捩じ込むのが美味しく焼き上げるポイントなのだと説明しながら千景に火鋏を手渡す。
「こうかしら?」
おずおずと火鋏で掴んだサツマイモを灰の山に押し付ける千景、ぐいぐいと火鋏を動かすが上手く灰に埋めることができないようだ。
「うーん」
コツを口で説明するのは難しい、なので火鋏を握る千景の手を更に上からそっと握って二人羽織のように動かしてみる。スルリと、サツマイモが灰に潜った。
「どうかな、なんとなくわかった?」
「………………うん」
長めの沈黙の後に頷く千景、自分なりに今の動きを飲み込んでいたのだろう。薄く微笑む千景の顔が焚き火に照らされて赤く見えた。
千景と二人で焚き火にサツマイモを捩じ込んでいる間、他の焚き火では姉と幼馴染が慣れた手つきで次々と火鋏を動かしていたり、球子が杏にレクチャーしながら全体の火の管理をして回っていたり、友奈があたふたするおじさんの手伝いをしたりしていた。それぞれやってる事は細かく違ったが、それでもこの場にいる皆は楽し気な笑顔だった。
「……それで」
「んー?」
「次は、どうするのかしら?」
「待ちます」
後は美味しく焼き上がるのを火の管理をしながら待つだけである。
なんとなしにその場にしゃがみ続けて焚き火を眺める、千景も何も言わずに隣でしゃがんで焚き火に照らされ続けていた。
ふと、視線を感じたので周囲を見渡す。姉と幼馴染は別の焚き火にのほほんとした表情で当たっているので違う、小枝で灰の中のサツマイモを急かすようにつついている球子と真似している友奈と杏も違うようだ。ならばと自信喪失中のおじさんを探してみれば青い顔をしたおじさんと目が合った。
「さっきより酷い顔してるよ、大丈夫?」
「……逆に聞くけど青葉君は平気なのかい?」
青い顔の視線が中身の無い左袖に向けられる。
「全然平気だよ」
きっとおじさんは腕を焼いた僕が炎に対して忌避感を持って無いか心配してくれたのだろう。僕にとってはあの時は確かに苦痛ではあったが死なない為に選ばせない為に必要な事だったのだ、忌避感など持ちようが無い。
「平気なら良いんだよ、ちょっと考え過ぎたみたいだ」
「うん、この通り平気さ」
ちょっと思い付いたおふざけを実行してみる。
中身の無い左袖を焼かないように右手で抑えつつ短くなった二の腕を焚き火にギリギリまで近付ける。
「ぐあーー……なんちゃって、あの時のセルフ物真似」
「…………あぁ、うん」
おじさんの顔が青を通り越して白くなった、何故だ。
直後、頭頂部から首まで突き抜ける衝撃と激痛。慣れ親しんだこの感覚は姉の拳骨だ。
「何をやってるんだお前は」
「ふぐぉぁ……ちょっとした、ブラックジョーク?」
「音が聞こえる程の拳骨って……凄いわ」
姉はいつの間に背後に立っていたのだろうか、怒気の感じる声に有りのままの答えを返す。そもそも、僕は何故拳骨されたのか。
「青葉のそういう冗談は毎回黒が濃すぎる、驚かせるな馬鹿者」
「このネタは解らなかったけど……乃木さんの慌て様と庭師さんの顔で……相当黒かったのは解ったわ」
「んぐぅ……本人が気にして無いのに大袈裟じゃないかな……?」
「……おじさん白状しちゃうけど、あの光景はわりとトラウマだよ」
そういうものなのか、気を付けよう。
「今物凄い拳骨を見たが芋葉がまたなんかやらかしたのか?」
「芋葉くんに向かってビューンってダッシュからのフルスイングでバキンッだったね」
「芋葉くん、痛そう」
痛みに悶絶していると別の焚き火を突っついていた三人が寄ってきて芋野郎呼ばわりしてきた。感染してやがる。
「そうだ、その場にいた人間にしか解らないがネタにするのはどうかと思う事をネタにしてふざけてたからな……ひなたなんて一瞬固まってたぞ」
「ちょっと……かなり驚きましたよ青葉ちゃん」
ゆっくりと近寄ってきた幼馴染が会話に混ざる。
「越えちゃいけないラインってあるらしいよ」
「気を付けないとダメだよ」
杏と友奈の諌めるような言葉に頷いておいた。
「んで、ズバリ聞くがどんなネタだったんた?」
「腕焼いた時のセルフ物真似」
『……えぇ』
球子の問いに答えたら全員にドン引きされた、甘んじて受けよう。
「こいつ、この一年間誰もが地雷だと思って触れなかった話題で自爆しやがった」
「僕は気にして無かったよ?」
「頼むから気にしてくれ、あれは視覚のテロだ」
「インパクトが強すぎて今でもたまに夢に見ますよ」
「おじさんはしばらく焼き肉たべれなかったなぁ」
「本人より……周りの地雷だったのね」
至近距離にいたおじさんは匂いにもやられていたらしい、盲点だった。
そんな感じで教室内でのいつものやり取りを屋外でもやっている間に焼き芋がいい感じに焼けていた。とうとう実食の時である。
「ん"あ"あ"~~、タマらん甘さだ」とは球子の感想、「んふふぅ」と笑いながら焼き芋を頬張るのは杏で「ホクホクだね」と小さめの焼き芋をすぐに完食したのが友奈だ。ちょっと怒ってた姉も一口目で満面の笑みになり幼馴染も「美味しく焼けましたね」とご満悦、「食欲が……」と言って後で食べる事にしたらしいおじさんにはちょっと悪い事をしてしまった。
焼けてるかの見分け方を教えていたためにちょっとだけ出遅れた千景もたった今から実食の時、火傷しないように重ねた新聞紙越しに持ったアルミホイルに包まれた焼き芋を半分に割った。
プファと濃密な甘い香りの蒸気を吹いた柔らかそうな断面が黄金の蜜で湿りながら千景の両手に現れる、もう見ただけで既に美味しいと確信できた。
「乃木くん……これ」
「んー?」
それじゃあ僕もと焚き火から焼き芋を取り出すために火鋏を持とうとした僕に、千景が片手に持つ焼き芋の片割れを控え目に差し出した。
「器用でも、大変なのは……変わりないと思って」
「……ありがとう!」
自信無さげに差し出された片割れを受け取る、それで安心したように柔らかく笑った千景の笑顔とその心遣いが、ただひたすらに嬉しかった。
数度息を吹き掛けて頬張れる程に表面を冷まし、ホクホクとした独特の歯応えを感じながら一気に頬張る。口内に広がった濃厚な甘味が呼吸をする度に鼻を通って舌は勿論嗅覚でも感じる焼き芋の味が唾液を噴き出させた。ん美味い!
ほとんど同時に焼き芋を頬張った千景も無言のまま目を細めて咀嚼している、気に入ったようだ。
「千景ちゃん、秋をエンジョイしてる?」
焼き芋を呑み込み、尋ねる。
「……ええ、勿論」
満足そうに笑む千景。
青に戻ってきたおじさんを含むこの場の全員が等しく笑顔になってる様子を見て、丸亀城でも焼き芋を恒例行事にしたいなと思った秋の日。
芋葉くん
バーテックスにつまみ食いされたが決して非常食ではない、多分食べたら勇者最大戦力が神具片手に襲ってくる。悪っぽい笑い方は担任からラーニング。皆で何かするのが大好き、パリピってやつかも。五歳児相手に本気出す奴は芋相手にも本気出す。本気出した結果握った芋と一体化した芋野郎。手先が器用だが元からではない、隻腕になってから頑張った結果なのである。ゴッドフィンガー芋野郎。ブラックジョークが受けない理由は黒が濃すぎるから。自爆する芋野郎、焼き加減はミディアムレア。合言葉は「エンジョイ!」
友奈ちゃん
感覚派は面白そうな事に共鳴する。共鳴している状態なら打ち合わせなしでエキセントリックに合わせる事ができる、つまりノリノリ。あたふたするジェントルマンを自然に手伝う優しさを持つ天使のような勇者。毒を吐いたつもりはない、ただ思ったことを口にしただけである。合言葉は「エンジョイ!」
イモっち
たまごっちでもゆるキャラでもない、勇者である。クラスに一人はいるアウトドアに強い奴、海でも山でもちょっとしたトラブルを鼻唄混じりで解決してくれる凄い奴。BBQする時焚き付け無しでも余裕で即着火なアウトドアマスター。火の扱いは任せタマえ!皆早く芋を焼きたいだろうと思って頑張った。クラスのアイツとは軽口を叩き合う仲、お互い芋呼ばわりしても怒らない。男子のノリが解るし実行できる理解のある女。
杏ちゃん
読書の秋をエンジョイしようかなと思ったら焼き芋のお誘い、甘いの好きだから参加するよ!イモっぽい……ノリ?正気だから芋に囲まれて芋を回された。実践しながらタマっちが色々教えてくれたので書物からではない生の知識が一杯増えた。勇者になる前は季節の変わり目で体調を崩すのが多かったから気を付けてる。んふふぅ(恍惚)
若葉さん
去年はお休みした恒例行事にニッコリ。弟の棒読みな悲鳴に即座に反応して駆け寄る、駆け寄る途中でふざけてると気付いて即座に拳骨の体勢へシフトした。ダッシュ攻撃だ!一撃KO。ちょっとおこだったけど美味しい焼き芋でまたニッコリ。これは鳴門金時の味だ。
ひなたちゃん
去年は色々忙しなかったから今年はゆっくりとエンジョイしてる。幼馴染の棒読みな悲鳴に振り向くと左腕が燃えてるように見えてフリーズ、あっ、もう左腕なかったわ。悲しみを乗り越えてきてる気丈な少女。幼馴染達と一緒に食べてた思い出の味にご満悦。
千景ちゃん
焼き芋初体験、丸亀城にきてから色んな初めてを体験してる。自然に引かれる手や優しく添えられる手はゴツゴツしてた、突き飛ばしたり髪を引っ張ったり衣服を剥ぎ取る怖い手達とは違った。こういうのが友達なのかな?とかって考えてる。芋呼ばわりしあってるのを見てあれも友達なのかな?って考えてる。私の場合は『ネクラ』とか『いんらん』とか『キモい』だった、あれは多分違うと思う。単純作業でも物凄く集中するくらい大変ならこの半分こにした芋を食べればいいじゃない。有難迷惑かな?いいえ、ありがとう!お礼の言葉が嬉しい。
ジェントルマン
色々押し付けられてる老け顔の二十代、警備の隊長とは年齢が近くてプライベートでも気安い仲。二十代だけど小学生から見たらもうおじさんなんだろうなって思ってる。でも年の近い警備の隊長は一部から「あんちゃん先生」と呼ばれてます、顔だよ顔。エキセントリックボーイの事を心配したけど自分の方がダメージ負ってると気付いた秋の日。青葉くんと炎のセットがトラウマ。
警備の隊長
喋り過ぎのアイツ、今回は無言。用意した鳴門金時と出所の解らない芋を取り替えられてた。犯人は芋野郎。
警備連中
勇者達からの差し入れにテンションMAX。食べたのは出所の解らない芋。
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ただ焼き芋するだけの話です。
誤字報告有難う御座います。丁寧に呼んで頂けてると思えるほどの指摘に誤字の恥ずかしさ以上の嬉しさを感じています。