乃木さんちの青葉くんはこんな感じである 作:ቻンቻンቺቻቺቻ
姉達は、勇者達は総力戦に勝利した。
苛烈だったのだろう、過酷だったのだろう、残酷だったのだろう、辛勝だったのだろう、それでも皆は勝利した。
帰還してからずっと極度の疲労に眠り続けている姉や千景と杏、帰還しなかった友奈、誰もが樹海での出来事を話せる状態ではないから多くの事は推測でしかないが、辛くて苦しい総力戦だったのだろう。
それでも、姉は、皆は勝利した。
姉は、皆は頑張りの果てにやり遂げたのだ。
何事にも報いを、乃木の教え。
人類を守る勝利に、平和と笑顔の報いを。
勇者達はやり遂げた。ならば、次は只人の僕達がやり遂げるべきだ。
「なんて、まぁ、そう思うんだよね」
面会時間などとうに過ぎ去った暗い病院、忍び込んだ病室で眠り続ける姉の横に腰掛けながら話し掛ける。返事は無い。過度な消耗に眠り続ける姉を起こす気は無いので返事は期待してない。
「まだ確かな情報が無いから、帰ってこない友奈ちゃんの安否は未帰還って事にして濁されてるけど……やっぱり、もう帰ってこれなくなっちゃったのかな?」
語尾に疑問符を付けてはいるが、きっとそういう事になってしまったのだろうと内心は思っている。思ってしまうほどに、帰還した姉達は皆ボロボロだった。
「三本勝負、三本目は無期限延期かな……」
総力戦によってうやむやになった決着は、もうつけられる事は無いのだろう。
姉に語る訳でもなく暗闇に呟いた声が虚無に溶けて消えた。
「……ん?」
ふと、何かの気配に気付いて背後に振り返るとすぐ傍にぼんやりと立つ幼馴染の姿。手には、鈍く光る包丁。その幽鬼のような姿を認識した瞬間、僕の首に目掛けて包丁が振るわれた。が──
「あぁ……やっぱり、幻覚だった」
──凶刃が届く前に黒いヒトガタが神域の一太刀で幼馴染の姿をしたナニかを切り祓い、風に煽られた煙のようにかき消す。
今しがた神域の一太刀を振るって幻覚を祓ってくれた黒いヒトガタに謝意を向けて会釈したが、された方はどこ吹く風の様子でただ佇む。
「ねぇ、若姉さん。皆で温泉旅行へ行った時に僕が罰ゲームで話した内容を覚えてる?」
返事は無い、期待してない。寝ている姉を起こす気も無い。
丸亀城勇者教室のクラスメイト全員が揃っていたあの日、僕は友奈に課せられた何か面白い話をするという罰ゲームで出生の時に起こった出来事をネタに話をした。
「話が婆ちゃんの元気っぷりに逸れて忘れちゃってたけどさ、あの話にはちゃんとオチがあったんだよね」
姉も出生の時の話を知らなかったらしいので、このオチを話したのならば姉も含めてその場全員を驚かせる事ができたであろうオチだ。
「母さんのお腹に二人で詰まってた時に婆ちゃんが怒鳴ったらスッポーンと僕が産まれた……つまりは僕の方が先に産まれてるんだよ」
姉が姉として生きて僕が弟として生きてきたが、本当は僕が先に産まれた兄なのだ。
「婆ちゃんにこの話を聞いた時に『なんで逆にしたの?』って聞いたらさ、『産まれる前から甘ったれな青葉に兄はできないかもしれないから一姫二太郎にしといた』ってあっけらかんに言われたよ。なかなか適当だよね」
そして、祖母が続けて僕に言った言葉がある。
若葉はしっかりしてても女だよ、もしも、もしも何か大変な事があった時、本当はお兄ちゃんの青葉が守りなさい。
大丈夫。甘ったれでも青葉はこの乃木家の長男なんだもの、戦争で脚を落としても焼いて塞ぎながら戦友さんを守った私のお父さんと同じように、乃木の男子なら強くなれるよ。
その時が来たのだ。
姉が、いや、妹が笑って大切な幼馴染とかけがえの無い友達と生きる、そんな未来を守るために僕は今宵人を害する刃を振るう。
「若葉はたくさん頑張ったからね、後は僕に任せてよ」
言いながら、腰掛けていた若葉の眠るベッドからゆっくり立ち上がる。
返事は無い、期待してない。穏やかな寝息を奏でる妹を起こす気なんてさらさら無い。
「大丈夫、僕には頼もしい味方がいるんだ……昨日までは害悪だと思ってたのに、それでも助け続けてくれた味方がね」
病室の壁をすり抜けてきた白い巨体、バーテックスの幻覚を黒いヒトガタが切り祓う。この黒いヒトガタは総力戦が終わって更に存在感を増し、遂には起きながらにして悪夢を見続けるようになってしまった僕の悪夢を斬り続けてくれている。紛れもなく心強い味方だ。
穢れの影響で見えている鬼の類いの幻覚と思っていた黒いヒトガタ、この存在は決してそんな物ではなかった。穢れそのもの、姉が切札で身に降ろしていた神霊の欠片なのだろうと、幻覚を斬り祓う神域の剣技が僕にそうだと確信させる。
「もしかしたら、源義経さん本人の幽霊なのかな? だとしたらなんだかスゴイ話だね」
眠る姉からの返事はない。黒いヒトガタからの返事も無い。
僕を見守り続け、時には危機に対して警告をしてくれていた神域の存在が味方でいてくれているのだ。僕はきっと自分に課したお役目を果たす事ができるだろう。
「それじゃ、行ってくるよ」
身に纏う胴着、袖には燃料と火種、腰には大小二本の得物と棒手裏剣。改めて確認しても不備はない。
眠る妹の頭を一撫で、たまらなく愛おしい。
この愛おしいと思う感情が、僕の力になる。
戦意強く、眠る妹を置き去りに病室から出る。音を立てないように戸を閉めた直後、いざ薪を拾いに脚を踏み出してすぐに廊下の闇に浮かぶ巫女装束姿の幼馴染を見つけた。
また幻覚だろう、こんな時間にこんな場所で幼馴染に会うはずがない。そう思って無視しようとしたが、闇に浮かんでいた幼馴染が表情をくしゃりと崩して僕へと抱き着いてきた。
しかと感じるぬくもりとやわらかさ、鼻に慣れたやさしい匂い、黒いヒトガタも神域の剣を振るわない。この幼馴染は紛れもなく本物で、ここに確かに存在していた。
「なんで……ここにいるんですか……」
僕が問いたい事を、先に幼馴染が僕に震える声で問う。
なぜ幼馴染がそんな泣きそうな声を放つのかは解らないが、抱き締めるべきだと、抱き締めたいと思う僕は胸に納める幼馴染に隻腕を回して頭を撫でた。
愛おしい、死なせたくないと願うこの家族のような幼馴染がたまらなく愛おしい。
泣かせたままではいられない。
「お部屋にいないから最後に一目見るのは諦めなければと思っていたのに……諦めた後で、会えるなんて……」
呟くように搾り出された声。言葉の意味がよくわからない。
わからないが、少しでも安心させたくて優しい月夜の色をした髪を撫で続ける
「……でも……なんで……」
「ん?」
「なんでそんなに、強い眼で、武器を携えているんですか……」
あからさまに戦いに赴く格好を見咎められてしまった事を今更ながら気付く。なんて言い訳しようとも、幼馴染は僕の嘘なんて容易く見抜いてしまうだろう。こうなってしまっては言葉に困ってしまう。
返答ができずに沈黙、呼吸の音しか聞こえなかった少しの間の後に幼馴染が震えを強くした声色で口を開いた。
「……戦いにいくんですね」
「ん」
見抜かれている以上もはや言い訳に意味は無い、撫でる手を止めないまま肯定を返した。
「なんで、なんで……こんなに心配ばかりさせるんですか……」
「ごめんね」
何故? とも、何を相手に? とも訊かずに弱々しい声で僕を叱る幼馴染。
泣かせたくないのに、笑っていて欲しいのに、また泣かせてしまった。
「もう、すぐにでも若葉ちゃん達が戦いなんて危ない事をしなくてもいい日がくるのに……青葉ちゃんは自分の意思で危険に向かって行ってしまうんですね」
「ん、ごめんね」
胸に収まるあたたかい幼馴染、胸に感じる冷たい温度。直接見なくとも、幼馴染の大粒の涙がわかってしまう。
「若葉ちゃんも、皆さんも、青葉ちゃんも今までいっぱい頑張ったから、次は私が頑張る番なのに……」
その言葉に直感が囁く。命を賭して頑張った姉達と同じように、幼馴染も命を賭して、いや、死ぬつもりでいるのではと。
巫女である幼馴染が命を使うような事、もしかしなくとも天の神への贄だろう。結界の強化だけでは人類の存続には足りず、降伏の意を示すために巫女を火にくべなければならないと、その巫女に自分が選ばれていると幼馴染は知っているのだろう。そして、僕にまで情報はきてないが、明日にでもその降伏の儀式が行われるのだろう。
だからこそ『最後に一目見る』と言ったのだ、こんな時間に姉の病室に訪れようとしていたのだ。
「ひなちゃん」
名を呼びながら、残された全人類の未来を背負うにはあまりにも華奢で小さな身体を抱き締める。家族への親愛を籠めて、自らを捧げようと決断した気丈な意思に敬意を籠めて、泣かないでくれと、笑ってくれと、君を護りたいんだとたくさんの感情をありったけ籠めて抱き締める。
「大丈夫、今を最後になんかさせない」
「……え……?」
「ひなたを、神になんか渡しはしない。だから、大丈夫」
「っ! 奉火祭の事を知って……!?」
僕の懐から顔を上げ、窓から微かに差し込む月明かりで涙に光を灯す幼馴染が驚いた表情を見せる。
「死に向かう頑張りなんてしなくていい」
「でも、私がそうしないと、世界が……若葉ちゃん達の頑張りが……!」
驚いた顔から追い詰められた小動物のような弱々しい顔へ。その表情から、幼馴染がそうしなければならないと思い込みで自分で自分を追い詰めていることが容易く察する事ができた。
「僕がなんとかする、だから大丈夫」
「なんとかするって、そんな事……まさか!」
一瞬だけ追い詰められた表情を深めた幼馴染が僕の背にまわしていた腕に精一杯のひ弱な力を籠め、絶対に離さないという意思を濡れた瞳に浮かべて震える。
「青葉ちゃんが武器を持って戦いに行く理由は、奉火祭をどうにかするために……私を火にくべさせないためにですね……!」
「……なんでもわかるってのも、考えものだね」
幼馴染の考えた事はだいたい合っている。しかし、幼馴染の代わりの薪である天の神の巫女を拐いに行くとまではきっと解ってないはずだ。おおかた、僕が大社に乗り込んで大暴れするとでも予想しているのだろう。
「そんな風に頑張って欲しくないから……青葉ちゃん達にこれからは穏やかな日々を過ごして欲しいから……! 私は身を捧ぐと決めたんです! 絶対に行かせません!」
「僕だってひなたに笑って生きていて欲しいと思ってるよ。だから、絶対に行く」
「行かせません!」
「行く」
互いに譲らぬ押し問答。こうなれば幼馴染は絶対に退かないし、僕も退くなんてあり得ない。互いを深く知っているからこそ、もう実力行使でしか自分の意見を貫く方法しかないと互いに確信し合う。
普段こうなってしまう時は、いや、なる前に僕は自分の否を認めて引き下がるが、今回ばかりは絶対に譲らない。
「私は送迎してくれる大社の方達に時間の制限を設けられて若葉ちゃんに会いに来ました、その時間もそろそろ過ぎて不審に思った大社の方達が様子を見に来ます。そうなれば青葉ちゃんがいくら強くても数で抑えられます」
震えた声を捨て、饒舌に自分の有利を説く幼馴染。力一杯、精一杯僕を抱き止める腕が少しずつ動いて腰へと向かっている事を気付かせないようにしているのだろう。幼馴染の言葉に嘘は無いが、本当の狙いはまるで別の場所にある。
幼馴染は僕の得物を掠め取り、それで僕と刺し違えてでも行かせないつもりなのだ。
──嗚呼、今度こそつらい決断をさせてしまった。
思い出すのは、否、一時たりとて忘れた事の無い僕が僕自身に定めた誓いの一つ、たくさんの涙を流した幼馴染に悲しみを消して余りあるほどの笑顔を。それを定めるに至った原因である出来事となった大勢の人を救うために少数を見捨てざるをえない局面。今がそれに似ている。
幼馴染は今、大勢である世界のために、友達のために、僕の妹のために、そして、他ならぬ僕のために、少数である僕を害する事を決めてしまった。
手を汚す決意をさせてしまったのだ。これはきっと、あの時よりももっとつらい決断だろう。
守りたい相手を害すると決意させてしまったのだ。
「青葉ちゃんは絶対に私に怪我をしてしまうような乱暴な事はしません。大社の人が来るまでに捕まえ続ければ後は大人の力で青葉ちゃんを抑えるだけです」
饒舌に話ながら、やはり少しずつ腰に向かうひ弱な手。賢くて、とてもしたたかだ。
僕の大切な幼馴染は、こんなにも凄い女性なんだと誇らしくなる。だが──
「ごめんね、ひなた」
「え? ──んぅっ……」
震えを抑える事のできなかった声で謝りながら幼馴染の頭を掻き抱くくように腕をまわす。愛情を籠めて、敬意を籠めて、一瞬だけ抱き締めてから、何度も何度も心の中でごめんなさいを叫びながら巫女装束の襟を掴んで捻り、腕全体と絞められた襟で幼馴染の首を圧迫する。
「……ごめんなさい」
たった数秒、頸動脈の血流を遮断された幼馴染の意識が途切れ、脱力した幼馴染が僕にもたれ掛かる。
──怪我をさせず制圧する手段を僕は持っている。相手がひ弱なほど、抱き締める事ができるくらい距離が近いほど、相手が僕を信じているほど有効となる手段が。
「……ごめんなさい…………」
心の中で何度もごめんなさいを叫び、涙を流して眠る幼馴染にごめんなさいを囁く。
護ると決めた幼馴染に対して暴力のような武を行使する、そんな自分が醜悪な存在に思えて吐き気がするほど気持ち悪い。
黒いヒトガタが、存在感を増した気がする。
僕の今の行為が穢れを生じさせる行いだったのか、僕が今抱えている負の感情を吸い上げたのか、それともただの気のせいか。どうでもいい、今夜一晩だけでも僕の正気が続くのならば何も問題は無い。
神霊の欠片である穢れに容易く負けない存在の強さや神霊との相性の良さを持つのも勇者の要因であると、かつて梟笑いの老人は言っていた。裏を返せば、勇者ではない只人はほんの僅かな穢れさえも猛毒となる。
相も変わらず黒いヒトガタと意思の疎通はできないが、それでもあるコレの事をある程度解ってしまうほどに穢れという猛毒に冒され狂ってしまった今の僕だからこそ理解できてしまった事がある。
僕の正気は、今夜限りで終わる。
今夜が、僕の果てだ。
僕の手助けをし続けてくれた黒いヒトガタの本当の目的、それは切札の力として妹の身に降りて力を貸していた時と変わらない、乃木若葉という勇者の戦いに力を貸すためだ。
樹海が傷付いて発生した倒木が当たる範囲を刀を振りかぶって教え、僕に幼馴染を助けさせたのは姉の士気のため。爆弾女の接近に鞘走りの音で警告したのは姉の身を護らせるため。降り注ぐガラス片にも鞘走りの音を鳴らしたのは球子を護らせて姉と共に戦う戦力を減らさないため。僕に迫る危機にさえ警告の鞘走りを鳴らしたのも姉の士気を下げないためと僕に神域の技術を与えてそれを姉に伝えさせるため。また、引き寄せ合って合わさる性質を利用して触れ合った千景から過剰な穢れを引き取り、錯乱を落ち着かせていたのも姉と共に戦う戦力を減らさないためだ。全てが姉のために繋がっていた。
そして、今夜僕が最後の薪を拾えば姉の化物との戦いは完全に終わる。そうなれば僕はお役御免だ。黒いヒトガタがわざわざ幻覚を斬り祓って僕の正気を保つ理由が無くなるのである。
只人には猛毒となる穢れ、心の均衡を崩すほどに穢れを溜めてしまった千景からも穢れを引き取っていた僕はもう、黒いヒトガタの協力無しに正気を保つ事はできないだろう。
「ごめんね……こんな別れで、ごめん……」
きっと、正気を残した僕が幼馴染と言葉を交わせるのは今が最後だったのだ。乃木青葉という只人は今夜を境に悪夢の中から帰らないだろう。それはもう、乃木青葉の精神は死ぬと言う事と同義だ。
だからこそ、今夜が僕の果てで、皆と、幼馴染と、妹との別れだ。
「こうなってしまったらもう、すぐには笑う事なんてできないだろうけど……どうか、笑顔で生きてくれ」
意識を失った幼馴染にこれ以上負担を与えないように慎重に抱え、妹の眠るベッドにゆっくりと横たえさせる。瞼を閉じている"大切"な二人を見て胸が痛んだ。
「……ごめんね、さようなら、愛してるよ」
ありったけの親愛を籠めた別れの言葉。
返事はない、期待してない。起こす気も無い。
忍び込んだ時と同じように音を立てずに病院から抜け出す。神官装束を纏った大社の人間が二人、病院の前に停められていたいつかの温泉旅行の時にも使った高級な装甲車から僕と入れ替わりに入っていくのを夜闇の影から確認できた。
格闘術の先生には遠く及ばないが、その身のこなしから武術の匂いを感じた。幼馴染を見付ければ首につけてしまった跡や襟の着崩れから締め落とされたのだとすぐに把握してくれるだろう。病院なら当然の如く医者もいるだろうし幼馴染への心配はもう必要無い。
「若葉にもひなたにも別れは告げた、もう思い残す事は無い」
佇む黒いヒトガタに視線を向ける。
「僕を天の神の巫女の元まで連れていってくれ」
乃木若葉という勇者を死なせずに戦いを終わらせるには薪を焼かねばならない、僕は薪が必要で、黒いヒトガタも薪を必要としている。互いの目的は一致しているのだ。僕が薪拾いの強い意思を見せれば、黒いヒトガタがそれに応えない理由も無い。
黒いヒトガタから返事は無い、期待してない。だが、佇むばかりだった黒いヒトガタが僕の言葉の直後に強い存在感のある輪郭を動かして歩き始めた。
「やっぱり、どこに薪があるか知っていたんだね。着いて行くよ」
黒いヒトガタに先導されて、僕の果てが始まった。
ラスト修羅葉くん
実はお兄ちゃん、でも婆ちゃんが『こんなヘタレがお兄ちゃんとか無理でしょ』って言って弟にされた。
若葉ちゃん
ホントは妹。想像してみて欲しい、若葉ちゃんに「お兄ちゃん」とか「お兄さま」とか「兄上」とか呼んで慕ってくれる姿を、いや、呼び方はこの際どうでもいい、妹系若葉ちゃんを想像するんだ……滾るだろ?そういう事だ。でもしっかりお姉ちゃんしてる若葉さんも素敵だよね。まぁ後書きでは語り尽くせない若葉ちゃんの魅力だがそれはともかくとして誰か妹系若葉ちゃん書いて。
ひなたちゃん
死のお役目を引き受けてからずっと悔い無きように幼馴染にありったけ尽くしてきた。『青葉ちゃんにも、若葉ちゃんにも、傍にいれる間はこうする事が私の幸せなんです』『いつか、いつかきっと、人類がバーテックスに怯えなくてもいい世界になるはずです』ずっとひなたちゃんは自分に迫る死を知りながらも独りで抱えていた。
黒いヒトガタ
敵じゃない。ずっと青葉くんを見ていた、できうる限りの助けを与えていた。全ては此度の主が戦に負けぬために。