みんなに忘れられたぼっちの幻想入り   作:八坂 エルナ

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さぁ葉山君はどうなる?


決着

「さぁ始めようか」 

 

合図がかかると、幻想郷の人(人以外もいる)が臨戦態勢を取る。

 

「人数はざっと15人くらいか」

 

ラグビーできるね。あれラグビーって15であってるっけ。皆来年ラグビー世界大会だよ、皆見てね。

俺見ないけど、ていうか幻想郷にテレビ無い。

 

「おい!霊夢どうしたんだよ」

 

「魔法使いの娘、無駄だよ」

 

「なんでだよ」

 

「僕の能力は〘異性の好感度を調整する程度の能力〙だよ。まぁ効果は分かるよね。」

 

そういうことか、霊夢や鈴仙やその他は操られてるのでは無く、葉山に対する愛で動いているのか。

 

「ちなみに彼女達は、溺愛と言ったところかな。」

 

「あと人里の人はどうした」

 

「彼女達は家の家事をしてもらってるよ」

 

戦闘員は戦い、非戦闘員は自分の周りのお世話と言うわけか。適材適所だな。こんな事をしている奴だが、非人道的なことはしてないっぽいな。

 

「そんなことより、君達お喋りする余裕があるんだ」

 

フッと笑うと

 

「霊夢、雪乃ちゃん、結衣、美鈴。あいつをやっつけてくれないか?」

 

「分かったわ[ええ]『うん』〔分かりました〕」

 

葉山の命令を受けた4人は一斉に襲いかかってきた。

 

「ヤバッ!」

 

俺は飛んできた氷の矢を躱す。行き着く間もなく美鈴の蹴りが飛んでくる。

 

この氷は永遠亭の時のだな。永琳に手傷を負わせるほどのもの、気をつけないとな。

 

蹴りを受け流し、美鈴の腹にパンチを当てる。

 

「ぐわっ」

 

威力は結構強い、手を生成した鉄で覆っているからだ。それしてそのまま。

 

「っっ!?」

 

「悪いな」

 

美鈴の血を分解し貧血状態にする、それも一発でぶっ倒れるくらい。美鈴はそのまま地面に落ちていった。

 

「冷符〘氷牙〙」

 

横から氷の尖ったものが飛んできた。

それを寸で躱したが、腕をかすめていく。

 

「ちっ」

 

ヤバ  油断した。相手は一人じゃないんだったな。

それに、美鈴は単独で突っ込んできたから隙ができ、血液分解ができた。倒れるくらいの血を消すには最低2秒必要だ、だがこいつらに2秒の隙は危険だな。

 

氷結→夢想封印→フルボッコ→昇天

 

になるかもしれないな。考えただけで怖い

 

 

それからは、黒髪の奴が氷で牽制し、霊夢と桃髪の奴で肉弾戦。俺は最初こそ対処出来たが、だんだんと押され今では傷だらけだ。

 

「剛符〘無限の魔弾 爆〙」

 

お得意の数撃ちゃ当たるZEを使う。しかし前のとは少し違う。文字通り爆発する。

 

ドーン

 

「………」

 

黒髪は何か言ったようだが爆発音で聞こえなかった。

 

「これで二人目」

 

残りは霊夢は桃髪。

 

桃色の方の炭化の能力はうざい、触れたものを炭にするため銃弾を炭にされたり、剣を炭にされたりと、とてもうざい。

 

掠る程度は、炭化の対象外らしく俺はまだ炭にされてない。あいつは、一発もまともに受けてはなら無い、故に集中力を使う為尋常じゃなく疲れる。

 

「一気に行くか」

 

俺は片手に剣片手に銃を持ち突っ込む。

 

「おりぁ!」

 

俺は、斬りかかるが炭化される。俺は素早く剣を手放し剣を振った反動で回転しつつ、もう一本剣を生成し、斬りかかる。霊夢の方は距離があるので銃で牽制。

2回連続の攻撃に対処ができなかったらしく、俺は剣に分解の力を宿し手をぶった斬る。

 

「いっ!!」

 

操られている無機質のような顔の桃髪の顔が歪む。

 

「はぁはぁ」

 

顔が青くなってきている。貧血か

 

「悪いな」

 

美鈴と同じ方法で殴り。意識を奪う

桃髪は落ちていった。

 

あとは、霊夢だけだ

 

しかし霊夢は攻撃するようなスピードでは無く、ゆっくりと近づいてきた。目には生気が宿っている

 

「…まん」

 

「霊夢?」

 

「次の…激を上手く…躱…て」

 

次の攻撃を上手く躱してか

上手く言えないのか、途切れ途切れで言っている。

洗脳の抗ってるらしい

 

「分かった」

 

「ごめん、限界」

 

また、霊夢の目は光を失う

俺は距離を取る

 

「霊夢〘夢想封印 集〙」

 

高威力の夢想封印が飛んでくる。

この技は来るとわかってないと。防ぐのは難しい。

ありがとな霊夢

 

「間符〘シャドウスクエア〙」

 

空間を分解し夢想封印を隙間にとばす。

 

バニッシングミストでも良いと思ったが、この威力はこの体力で分解しきる自身が無い。

この能力は万能だが、ご都合主義は無いのだ。

使えないときは使えない。

 

夢想封印集を全部隙間に飛ばすと、一気に霊夢に近づき

パンチの体制をとる。

れるはすかさずガードする。しかし俺の狙いはパンチでは無いのだ。

 

「破符〘ドレスブレイク〙」

 

ビリィ

 

そんな乾いた音がして巫女服は消し飛んだ。

俺も成長して、破壊する部位を調整できるようになった。よって霊夢は下着姿だ。

 

「なぁっ!?」

 

よしっ素の霊夢が出てきた。

 

「悪い 間符〘シャドウスクエア〙」

 

俺は、先程隙間に取り入れた、夢想封印をシャドウスクエア少しで取り出す。

 

「夢想封印」

 

これ言ってみたかった

 

少量とはいえ全力の夢想封印の一部、相当な威力だっただろう。霊夢は意識を失った。

 

「倒し終えたか」

 

俺は、霊夢を抱え地面に降りる。

 

「コングラッチュレーション、ヒキタニ君」

 

葉山がそこに居た

 

「今更ヒキタニはよせ。」

 

「全く使えないなこの娘たちは」

 

「はぁ?」

 

「君一人倒せないんだよ、最弱の君をだよ?」

 

と言い気絶している霊夢蹴る

 

「お前!」

 

「君風に言うか、俺は前に言ったぞ俺は君が思ってるほど良いやつじゃない。ってな」

 

霊夢に足を乗せ、語ってる

 

「退けろ」

 

「何だって?」

 

「その足を退けろ!」

 

「それが人に頼む態度かい?君は、土下座も靴舐めも余裕なんだろ。」

 

俺は地に頭つけ改めてお願いする。

 

「無様だな…あと3秒そうしてろ」

 

1…2…3

 

ザシュ

 

「っん!」

 

生々しい音と、霊夢の声がした。

俺は頭を上げ葉山が霊夢の方を見ると。

 

 

 

子刀が刺さっていた。

 

 

その切り口からは鮮血が流れあまりに痛々しく、

気絶している霊夢の顔もひどく歪んでいる。

 

「君がそれ以外の行動をしていれば、助かったかもしれないのにね。」

 

そうだ真っ先に葉山を切っていれば、こうはならなかった。 先程の戦いで疲れたせいか頭が回らなかった。普段は、いらないほど回るのになんでだよ。

 

そうか自分が弱いからか

最弱を気取ってたやつが急に力を手に入れ、慢心していた。それだけ…

 

俺は剣を生成し胸に押し付ける

葉山は笑っている

 

これは俺が呼んだ事だ俺が根源だ、雑草は根から抜こう俺が命を絶てば全部終わる。

 

逝こう

 

「バカ…八幡!…」

 

「霊夢?」

 

まだ子刀の刺さった霊夢が言う。気絶から復活したようだ

 

「命を…だいじに…じゃないと…ぶっ殺すわ…よ」

 

凄い矛盾

 

「こいつ!」

 

「うぐっ」

 

葉山は刺さっている子刀を足で更に押す

 

「はぁはぁ」

 

「八…ん…」

 

霊夢は大きく息を吸うと

 

「人を駒としか思ってないこいつをぶっ殺しなさい!!!」

 

それを言うと事切れたように。眠る霊夢

 

 

 

 

そっからのことは覚えてない、気がつくと目の前には胴体が真っ二つの葉山と、なぜか傷が塞がってる霊夢が居るだけ。

 

「疲れた…」

 

俺も意識を手放した。

 

 

 

 

 

 

side葉山

 

「人を駒としか思ってないこいつをぶっ殺しなさい!!!」

 

もう完全に洗脳が解けている霊夢が言った

そして眠ってしまった。

「こいつ!」

 

俺はこの女()を踏む。

 

「退けろ」

 

「なに?」

 

「退けろ」

 

「その足を退けろと言っている。人間」

 

明らかに比企谷の口調ではなかった。

そいつの方を見ると

 

比企谷八幡では無い…いや限りなく似ている妖怪がいた。

 

その容姿は 髪の毛が後ろのほうが白くなっている、極めつけは九つの銀色の尻尾だ。

 

「何なんだ!」

 

「人間風情に教えることなどない」

 

「君は、比企谷八幡なのか」

 

「そうであり、そうでは無い」

 

「何なんだ!君ってやつは」

 

「我の逆鱗に触れたことあの世で悔め」

 

すると、眼の前の比企谷八幡(化物)

 

が何かを空中に書き始めた。

 

《加速》《鎌鼬》

 

その刹那、俺の懐に比企谷八幡(化物)が居た

 

「斬!」

 

そう言うと視界が揺れた、そのまま視点は下がって行き自分の足が見える。

 

そうか体を真っ二つに切られたのか。

何故だろう、こんな状況なのに冷静だ。

もう死ぬのか、比企谷八幡との戦いに負けて逝くのか

 

いや流石比企谷だ、雪ノ下陽乃が気にいるだけある。いやあの人は八雲紫か。

どうとあれもう疲れた、もう寝よう。来世何で信じちゃいないけど、生まれ変わったら。俺も本物の関係()が欲しいな。

 

おやすみ

 

side葉山out

 

side八幡?

 

「博麗の巫女、すまなかった」

 

私は、文字を書く

 

《治療》

 

霊夢の傷が癒えていく

 

「そろそろこの体が限界らしい」

 

尻尾やらが消えて行く

 

「また、会おう」

 

「次合うときは現世の体と上手く融合した形で会いたいな」

 

「毎回体の持ち主が意識を失うのは困る。」

 

「ははっ」

 

                side八幡?out

 

 

 




八幡の疑問は残りますが、取りあえず異変解決です。
次は洗脳の解けた雪ノ下や由比ヶ浜と八幡が対面します。
この章はもうちょっと続きます

次回 魔理沙&アリスの方の戦い

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