オフェリアさん、君が口を割らないから悪いんだよ 作:レモンの人
休憩所に行くと、鈴鹿御前が自撮りしながら何やら粒々の入った飲み物を飲んでいた。気になったので入手ルートを辿ってみるとそこには…やはり居たモリアーティ教授。
「教授、何やってんだ?」
「あぁ、タピオカミルクティーとやらを売っているんだ。1ヶ月の期間限定でネ」
「セコイなぁ、期間限定の4文字で客を釣り上げる作戦だろ?」
「それと、物珍しい甘〜い飲みものでネ。ほら、このカルデアにはレディやお嬢さんが多いだろう?彼女達に甘いものを提供して日々の疲れを癒してあげようと言う魂胆さ」
「ふ〜ん」
俺もとりあえず勉強という事で一本購入した。すると、教授は何やら奥の小さな厨房でゴソゴソやると、例の飲みものを持ってきた。
「さぁ、存分にタピりたまえ!」
「タピる?」
「タピオカミルクティーを飲む事を言うんだよマスター」
よく見るとストローは中がくり抜かれた細い竹に、容器はガラスになっていた。最近はプラスチックが不足し始めているのでこうした形で節約しているらしい。
「どれどれ……!」
俺は飲んだ瞬間にこれは飲めないと判断した。
「ごほっ!ごほっ!甘ッ!!!こんなの病気になるわ!」
「ハハハ!辛党のキミには甘味は苦手のようだネ」
「よくまぁ飲めるな」
と、そのタイミングでメイヴがやって来た。スカディを引き連れており、何やら楽しげに談笑している。
「メイヴか、チッス」
「マスターじゃない。あ、マスターもタピ活してるの?」
「よく分からんけど甘過ぎて飲めなかったわ。飲む?」
「えー?私に間接キスさせるの──って痛い痛い痛い!!!堕ちる!堕ちる!!!」
何やら頭悪い言葉を宣ったのでギロチンチョークでお仕置きした。悪いが俺は男にも女にも平等にお仕置きする主義だ。
「はぁ……はぁ……」
「これに懲りたら馬鹿な事言うんじゃないぞ」
「メイヴ、私が飲んでも良いか?」
「まぁいいけど」
スカディが飲んでくれるそうなので、彼女にタピオカミルクティーを託すと俺はその場を離れた。
********************
「マスターか」
「エミヤ、チリコンカン作ってくれ」
食堂に戻るとエミヤが居たのでチリコンカンを注文した。早く辛い物を食べて中和させたかったのだ。その時間で今日の周回組の様子を見ていると…ふとゴミ箱にタピオカミルクティーが入れられている事に気付いた。しかも飲みかけや分別すらしていない物も混じっている。
「マジかよ、マナー悪過ぎだろ」
「あぁ、近頃はタピオカ?なる飲み物をここに捨ててくる馬鹿が増えてきたようだ。私も掲示板で呼びかけてはいるがな」
「ふーん……」
間もなくエミヤがチリコンカンを持ってきたのでありがたくいただいた。うん、刑事コロンボを観ていた時から気に入ってたんだよな。美味い。
「そういえばタピオカって芋の加工品だろ?」
「そうだな。タピオカ自体は炭水化物の塊で100g当たりで340〜350kcalはある」
「ゲッ、そんなの毎日飲んでたら太るだろ」
「ただし、水で煮た場合は別だ。炭水化物が流出し水分を吸収する事で60〜70kcalに低下させる事が出来る」
「ふーん…」
「まぁ、“水”で煮た場合はな。あの黒い色の正体は砂糖だ。砂糖が大さじで数杯入っているぞ」
「ゲッ…それに甘いミルクティーとを融合させたらラーメンと変わらないだろ!?」
流石はモリアーティ教授……甘くて美味しいという謳い文句で女の子をデブ活させてやがる。
「まぁ、炭水化物以外にもカルシウムやカリウム、マグネシウムがある。タピオカ自体を食す分についてはいいだろう。パンに混ぜる等のやり方で利用する方が建設的だ。だがミルクティーなぞ論外だ!大量の糖分で太る!私としては今すぐにでも奴を止めたいが」
「まぁまぁ、俺が毎日麻婆豆腐を食ってるのとそう大差無いって。毎日運動して、1日に摂るカロリーを計算しながら食べるのが1番だって」
そんな話をしながら食事を楽しんでいると、オフェリアがやって来た。
「こんにちは藤丸。ところで、タピ活って知ってる?さっき鈴鹿御前から聞いたんだけど」
「止しとけ。その綺麗な体型が崩れるぞ」
「え!?止める!」
余談だが、モリアーティ教授は宣言通り1ヶ月程で店を畳み、行き場を失ったタピ活女子はエミヤの監修した低カロリータピオカティーに群がるのであった……。
タピオカミルクティーは一度少し飲ませてもらいましたがくど過ぎて止めました。オススメは家で手作りする事です。使う砂糖の量を自分で調整出来ますし安く売られているので外食するよりも自分で色取り取りのタピオカを作ってインスタに上げた方がいいですよ。そっちの方が自分の趣味にも合わせられますし……それともう1点。ゴミのポイ捨てや飲み残しの処分は迷惑にならないように行ってください。家で捨てるとかしてください。蝿が集りますし、まず自分以外の多くが不幸になります。用量・マナーを守って楽しいタピ活ライフを