オフェリアさん、君が口を割らないから悪いんだよ   作:レモンの人

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シャルロット・コルデー、ガレスちゃん!我がカルデアへようこそ(満面の笑み)






イチゴシロップ

二振りの聖剣が打ち合う。互いに同じ動きで同じ方法で攻撃を防ぎ、同じような気迫を放っている。

 

「今度こそ……今度こそ父上に勝つ!」

「やれるものならやってみるがいい。結果は同じこと!」

 

禍々しいオーラを纏う聖剣クラレントを握るモードレッドと美しい光を持つ聖剣エクスカリバーを軽やかに振るうアルトリア。ここは2人にとって最も思い入れのある場所…カムランの丘。

 

「クソッ!流石に強い……」

「……」

「でも負けられない理由があるんだよ!」

 

何度やっても嘲笑うかのように同じ手で防がれる事でモードレッドは苛立ち、剣筋も徐々に精彩を欠き始めていた。そして、決着の時は迫っていた。

 

「あっ」

 

エクスカリバーに打ち払われたクラレントが宙を舞う。絶望に染まるモードレッドを前に一切表情を変えないアルトリアはそのままの勢いでモードレッドを仕留めようとした……その時

 

 

「ッ!?」ドカッ

 

 

突然その足にナイフが刺さった。

 

 

***************************

 

「オイ!撮影中に邪魔すんじゃねぇぞ!」

「あはははは〜♪」

 

アルトリアがかなり深めに刺さったナイフを押さえながら悶絶する中、モードレッドはナイフを刺した犯人を怒鳴りつけた。が、その犯人…8/4に実装したアサシン「シャルロット・コルデー」は無邪気に笑いながら廊下をスキップして逃げていった。オフェリアも肩を竦めつつも俺の判断を仰いだのでいつも通りに答える。

 

「カット、モードレッド。止血が終わったら撮影続行だ」

「はぁ!?」

 

因みに、今やっているのが何かと言うと早い話が「アーサー王伝説」の焼き増しである。ガレスちゃんをお迎えした事でアーサー王伝説を自分達で撮影したいというアルトリアの一言で立ち上がった企画で、かなり多くの人が関わっている。ただ、メンバー全員は再現出来ないので何人かは代役でやる事になった。ヴォーティガーン役にアルトリアオルタ、ギネヴィア役にアストライア(拒否しようとしたモードレッドがスピアーを喰らったので渋々承認)、モルガン役にセミラミスが参戦する等、最早やりたい放題である。そもそも決めた台本通りに誰も喋らないので撮影スタッフがカリカリしていたという事もあり、今回のシーンはいいキッカケになった。シリアスなぞ無かった!

 

「じゃあ行くぞ、3、2、1」

「ちょっと待って……」

 

 

******************

 

不意の一撃。名も無き天使(?)の不意打ちを受けたアルトリアだったが、そんな事は些末な問題。

 

「こ、この程度で私が負けるとでも?」足ガクガク

「オレは今日こそ父上を超える!覚悟しろ!」

 

再び激しい打ち合いを繰り広げる2人。しかし、さっきと比べ明らかに脚を負傷したアルトリアが押され始めている。

 

「ッ……!」

 

それでも風王鉄槌を放ち、モードレッドの体勢を崩した。今度こそとやや脚を庇いながらエクスカリバーを振り上げる……

 

「───ッ!?」ドカッ

 

だがその脚を狙い、再びシャルロットの一刺しが決まった。寸分違わぬ職人技を前にアルトリアはまたしても悶絶した。

 

「おいいい加減にしろテメェ!!!」

「あははははは〜♪」

 

モードレッドが流石にブチギレてぶっぱしたビームをシャルロットは軽快なステップで回避しつつ再び姿を消した。

 

「なんなんだ…職人のように正確に同じところを!!…なんという恐ろしい町娘だ!!」

「落ち着けモードレッド」

 

だが、アルトリアは痛みに堪えながら起き上がった。そして、脚に自分で破ったマントの切れ端を巻いた。

 

「ち、父上……精一杯の強がりを…!」

「黙れ。私がこんな程度で屈するとでも……」

 

が、すごく痛そうな顔をしている。次が来たら流石にまずそうだ。が、側から見るとすごく面白いので撮影は再開する。

 

「鬼かテメェ!?」

 

 

***************************

 

「やるな……それでこそ我が宿敵……」

「(え?アドリブ!?ならオレも)オレがここまで来たのはオレ1人の力じゃねぇ!オレをここまで連れて来た多くの友…仲間がオレを強くした。そして、幸運の女神(シャルロット・コルデー)!みんな!オレに力を貸してくれ!」

 

勝手に勘違いしたモードレッドによる突然のフェイスターン宣言に困惑したアルトリアだったが、それはそれで面白そうで撮影を続行する。と、ここでシャルロットの姿が見えた。手にはやはり同じナイフ……だが、そこに別の影が現れた。その正体は……

 

 

「我が王をこれ以上やらせはせん!」

「砦を守るおっさん!」

「知っているのかオフェリア」

「第6特異点の無機質で凶悪な獅子王軍の中でも死した騎士達を丁重に埋葬し最期は理不尽にトリスタンに切り刻まれた砦を守るおっさんじゃない!」

 

いや、確かにいたけど細かいわ!!!

 

「あははははは〜♪」

「シャルロットが仕掛けたぞ!」

「させん!」

「砦を守るおっさんも迎撃に向かったぞ!」

 

最早直接対決そっちのけで実況を始めるモードレッド。何故か熱い展開(?)になり始めている。

 

「さぁ、刺すなら私の脚を刺すがいい!」

 

番兵のおっさんは両手剣を武器にシャルロットと互角の戦いを繰り広げた。下級とはいえサーヴァント、それでも食い下がる姿には感動すら覚える。激しい刃の打ち合い、時折徒手格闘も交えての激戦は…

 

「勝ったぞ!」

 

番兵のおっさんが自分の脚を刺させ、その隙に無理矢理武器を奪う事で決着した。見事な戦いぶりだったぞ、おっさん。シャルロットも驚いている。

 

「陛下…どうか……!」

「分かった。お前の為にもこの戦い…勝利しよう!」

 

所詮はデータなので消滅するおっさんを一瞥し、アルトリアはかつてないほどに魔力の出力を上げた。モードレッドも怯むが、それでもクラレントにエネルギーを充填する事はやめなかった。

 

「これで決着だ!」

「来い!オレの全力と勝負だ!!!」

 

そして、2人の戦いは遂に宝具の撃ち合いにて決着する事となった。静寂に包まれる空間……2人はそれぞれに互いの剣を胸に掲げた。

 

「束ねるは星の息吹、輝ける命の奔流」

「此れこそは、我が王を滅ぼし邪剣」

「“約束された勝利の───(エクス…カリヴァッ)」ドカッ

 

 

油断したその脚にシャルロットの包丁が刺さった。撮影はアルトリアが消滅した為延期になった。




フェスの映像を見た1発ネタですが、そこそこ大きいエネミーを相手にするとターバンのガキを再現出来ますのでオススメです。いや、初見でどう見てもターバンのガキだった。そして飲んでいたトマトジュースを撒き散らしてしまった……(世紀末感)

余談ですが、性能見ても「回避も無敵もブチ抜いて正確に同じ所を刺す」点がやはりターバンのガキ
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