オフェリアさん、君が口を割らないから悪いんだよ   作:レモンの人

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リハビリがてら投稿。ややシリアス気味で賛否分かれるぞ






ベリークルシミマス

「「ベリークルシミマス!」」

 

オフェリアと2人でワイングラスを鳴らし、俺は中に注いだ若いワインを飲み干した。今回は奮発して鶏の丸焼きやラザニア、野菜サラダ、果物ゼリー等…色々と作った。因みにケーキも作ったのだが、完成したショートケーキを運んでいたオフェリアは疲れからか不幸にも物陰から現れたラクシュミー・バーイーと激突して大破させてしまったので没になった。

 

「チクショー!マシュにあんなキモデブの彼氏が居るなんて誰が予想出来るのよー!!!せっかく2人でクリパやろうと思ったのに〜!」

「残念だったな。貴様は俺の暇潰しの手伝いだ。泣いて悦べ」

「喜ぶ訳ないでしょ!…ご飯は美味しいけど」

 

2人ともクリスマスに合わせた赤い衣装を着ているのにどちらもテンションが低いので全然映えない。

 

「キリシュタリア様もいらしたら誘ったのに…」

「嘘付け。誘えないだろ」

「さーそーえーまーす〜!お酒の力は借りるけど!」

「えー?ホントにござるかぁ?」

「藤丸こそ!ブリュンヒルデとシグルドを誘えばよかったのに」

「馬鹿野郎!あの2人はあのままラブラブでいいんだよ!」

 

会話の内容も終始酷いが食事の手だけは止めなかった。

 

「あーあ、暇ねやっぱ」

「お前のネタがあと下しか残ってないからだろ」

「うっさいわ麻婆野郎!あんたこそ話上手いこと繋げなさいよ!」

「…」

「…喧嘩すら続かないとかもう終わってるわね」

「どう考えても無理して入れたクリスマスケーキ作りの夜勤バイトの所為だろ」

「アホくさ。やっぱ誘いましょうよ。どうせ独り身とか言う人くらい居るでしょ」

「そうだな」

 

流石にこのままだとただの夕食会なので誰かを誘おうと独り身と思しきスタッフからサーヴァントまで電話をかけてみたのだが…

 

「なんでみんな用事あるねん!」

「ここまで断られると最早清々しいな」

「もうとことん飲むわよ!負け犬らしくね!」

「はいはい…」

 

全員に断られてしまい、オフェリアもキレ気味に端末をベッドに投げつけた。ワインを飲むペースは早いし、食事を食べるペースも早い…大丈夫か?と心配しつつもまぁオフェリアなのでいいかと諦めて俺は食事を続けた。と、このタイミングで1番デカい爆弾が落とされた。

 

「そういえば…藤丸はブリュンヒルデが好きなんですって?」

「まぁ〜な。初めて呼んだサーヴァントだからな。ハッキリ言って一目惚れだ。あの時は盲目的に愛してしまったし、シグルドの代わりに夫になろうとか本気で思ってたからな」

「うわぁ…重……」

「まぁ結局のところ、シグルドが来て…自分の燃え上がるような恋の炎を踏み消して折り合いを付けたって訳だ。反動で誰も愛せなくなったがな!」

 

ハハハと笑い、俺はワインを呷った。まぁ、あの時はアイドルを追っかけするファンの気持ちが分かったような気がしたよ。アイドルが突然誰かの人になってしまうNTRのようなキュッと胸を締め付けられるようなあの苦痛と向き合って生きなければならない訳だから…

 

「強く生きなさいよ」

「お前は反省が足りないんじゃねぇのか?」

「そうねぇ……は?」

「ところで、俺実は熱々のおでんを作ってたんだけどさ」

「おいバカやめろ!」

 

そんな感じで2人のマスターは笑いあり涙ありでクリスマスを過ごした。余談だが、朝目を覚ますと一緒にベッドで寝ていたのだがごっそり記憶が抜け落ちていたんだとか…




弊カルデアの事情

藤丸…ブリュンヒルデ一筋。失恋の反動で恋愛感情が消え失せ、愉悦属性が付与された。
マシュ…キモデブの彼氏持ち。見た目がアレなだけで実際優しいので非常に関係は良好。
オフェリア…生存ルートを得た代わりにロクな目に合わない。魔眼が通用しない連中ばかりなので最近その存在を忘れかけている。
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