オフェリアさん、君が口を割らないから悪いんだよ 作:レモンの人
「カルデアの皆さんこんばんわ!カルデアわくわく放送局の時間がやって参りました!今回は特別企画『第1回カルデア食堂の人気メニュー全部当てるまで帰れませぇん!』のコーナーだよ☆」
「色々突っ込みどころは多いですが今回はスルーしましょう。そう、風のように」ポロロン
「うー…よりによってトリのお兄さんがゲストだなんてぇ……」
以前の椀子そば企画がウケた為か、いつのまにか「カルデアわくわく放送局」が本格的にカルデア内のレギュラー番組となり、司会者のアストルフォは何かと苦労しながらも毎週2回の放送をこなしている。
「今回の企画はとっても簡単!厨房係のサーヴァント達が切り盛りしているカルデア食堂の人気メニュー上位10位までを当てるだけ!ただし、その前に料理を戴いてから決めるからお腹の目盛りに注意して食べようね☆」
「おぉ……なんと簡単」ポロロン
「ではメンバーの紹介だよ!そのノリはもはやお笑い芸人!我らがマスター『藤丸立香』と『オフェリア・ファムルソローネ』!」
「ちょっと!訂正しなさいよ!誰がこんな激辛スキーとコンビ組んだって言ったの!?」
「ところでオフェリア、ヘソ見えてるぞ」
「え……?嘘!?」
「……続いて!今回呼び止められたからというしょーもない理由で強制参加!『虞美人』ことぐっちゃん!」
「逆ゥ!虞美人が名前(?)よ私!?」
「そして今回、唯一の良心となり得るか!?『カドック・ゼムルプス』君!の以上4名!」
「……胃薬くれ…誰か……」
「さぁ!早速ゲーム開始!……と行きたい所だけど一旦CM挟みまーす!」
「……ところでそこのマダム、後で私と一ぱ──ゴハァッ!?」
「虞を口説くとは…“愚”の骨頂」クワッ
「項羽様、スベっております」
──
『エルキドゥくんちゃんと!』
『
『『ウルク通販チャンネル〜!』』
『このコーナーでは雑種共に我がありがた〜い限定商品を有償で提供する!ありがたく思うがいい!』
『ところでギル…最近服の匂いが取れないんだ』すんすん
『フハハハハ!そういう時はこの《ギルガメッシュ印の消臭スプレー》がオススメだ!この商品は現在進行形で感じる嫌なニオイに有効である事に加え、これから臭うであろう嫌なニオイの予防にもなる消臭スプレーである!これはおトクだな!』
『試しにそこに居る駄女神にシュッシュ……うん、いいニオイ!』
『ちょっと!私に消臭スプレーかけないでよ!せっかくの香水が台無しじゃない!』
『フハハハハ!!!早速効果覿面だなァ!』
『もし欲しいと思った方はこちらの電話番号にお電話ください。』
『良いか?放送開始から30分以内だからな!それ以降は受け付けんぞ!』
──
「さて、CMも終わったしそろそろ準備も終わったっぽいよ」
「トリスタン卿が搬送されたので代理人として拙が参加しています」
「グレイちゃんもよろしく♪ところでアッド君は?」
「技術班に解剖されてます」
「…………さぁ!参加者のみんな!準備はいい?」
「ん?」麻婆豆腐を食べさせようとしている途中
「え?」麻婆豆腐を食べさせられそうで抵抗している最中
「は?」項羽と会話中
「あ?」ヘッドホンを被っていたので聞こえなかった
「みんなやる気出そうよ〜!特にマスターはもう食べてるし!」
「あの……こんな調子で大丈夫なのでしょうか?」
「大体上手く行くし寧ろ今までよりはマシだから全然オッケー!じゃあメニュー表を渡してゲームスタート!」
「藤丸、ところでカルデア食堂の名物って何かあるの?なんか広辞苑みたいな厚さなんだけどこれ……」
「そもそもグランドメニューが全世界の料理図鑑と化してるから分からん」
「えー……」
そんな事を言われても日替わりで頼むと毎日違う食事が出るから答えようがない。
「じゃあ、試しに…グラタンとかどう?」
「お前達の勝手にしろ」
「無難な線だな」
「麻婆豆腐じゃないの?」
「「「それは無い!!!」」」
一品目…グラタン
「待たせたな。グラタンだ。我々も日替わりで作っているので比較的多めに入れていた具を選んだつもりだ」
「ありがとうエミヤ。じゃあみんなで食うか!」
試食中……
「めっちゃ美味かった…」
「しょっぱくなく薄くなくの絶妙な組み合わせね」
「具はマカロニと海老、ブロッコリーが多かったのか…」
絶品のグラタンを4人で分けて食べる中、順位に入っているかを決める会議が始まった。
「入ってるでしょ」
「ドリアって線は無いか?」
「話を拗らせないでカドック!」
「長期戦は厳しい…定番で攻めるのが吉だと思うわよ」
「それでは、グラタンは10位以内に入っている?でいいかな?」
「あぁ!グラタンは10位以内に入っているだ!」
アストルフォがその言葉を聞いた後、デデデデデ…デデン!と持ち込みの小太鼓を鳴らしてから口を開いた。
「大正解!グラタンは8位だよ☆」
「8位なのですか?拙は五本指に入る料理と思いましたが……」
「実は子供からの注文が中心だから全体で見ると順位はそれほど高くないんだ…とはエミヤ談。さて!次行ってみよ〜!」
────
「次は何だと思う?」
「俺はナポリタンだと思う」
「ナポリタン!?あのパスタもどきの?」
「いや…あの口煩いカエサルが無言で食ってたから美味い可能性がある。ローマ人の口に合うんなら高順位もあり得るんじゃないか?」
「それには反対だ。リスクが大きすぎる……僕ならカレーライスを選ぶ」
「カレーにする?」
「カレーにするか……じゃあカレーお願いします!」
二品目……カレーライス
「大変遺憾ですが、カレーライスです!味付けは中辛にしてますのでどうぞ!」
「あー……パールさんはインド出身だもんな」
「どういう事?」
「インドにおけるカレーっていう言葉は、実は外来語なんだ。インドの人たちにとって、香辛料を使った煮込み料理は数多くあって、それぞれをそれぞれの料理名で呼ぶんだ」
「そうなの!?」
「カレーの語源には諸説あるけど、タミル語で食事を意味する『kaRi』という説が有力らしい」
「じゃあカレーって名前の料理はインドには無いのね」
「そういう事。カレー粉の発祥もイギリスだし、今のカレーの原型もイギリスが発祥なんだ。正確には小麦粉を混ぜたルーをご飯の上に乗せたカレーライスは日本なんだけどね」
「ふーん…そんな事より早く食べたいんだけど」
「悪い悪い。じゃあ食うか」
試食中……
「めっちゃ美味い(語彙力崩壊)」
「ヒナコが壊れた」
「隠し味を入れると美味しくなるとはよく言うけど何を入れたの?」
「カルデア食堂では蜂蜜・白桃・ヨーグルト・チョコレートを入れています。複雑な味がしますよね…」
「うん、確かにインデ○ンの味に近い」
「唐突の道産子発言!?」
「あれは魂の味だぞ。持ち帰りしたい時に鍋持って行ったらそれに入れてくれる親切サービスもある」
「話脱線してる!」
「それじゃあ、カレーライスは10位以内に入っている!って事でいいかな?」
「お願いします」
アストルフォがその言葉を聞いた後、デデデデデ…デデン!と持ち込みの小太鼓を鳴らしてから口を開いた。
「大正解!カレーライスは3位だよ☆」
「やはりカレーライスは神でしたか……」
「一旦CMを挟みます」
────
『はぁっ……!はぁっ……!疲れましたわ……例のドリンクでも飲もうかしら』
日々の運動は体から水分や塩分を発散させる……そんなあなたに『飲む点滴』!基本的な運動時間や運動メニューに合わせた摂取量目安が記載されているので塩分過多などが心配なあなたでも安心!運動量と摂取量を守り快適なスポーツライフを!
『美味しいですわ!もう一杯!』
お求めはドラッグストア『アストレア』で!
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(フハハハハ!順調に売れているぞ親友ゥ!)
「CM終了!英雄王より短いけどインパクトが足りないね」
「イシュタルさんを弄った方が購買意欲が増すのでは…と拙は思うのですが…」
「毒舌ゥ!」
「あいつら何やってんだよ……」
「まぁいいでしょ。そんな事より早く当てて帰りましょ」
「次は何にする?」
「鉄板のハンバーグで」
「いや、ハンバーガーだろ」
「ハンバーガーは食堂の売り物じゃないんだぞ」
「マジでか」
「ジャンクフードはカルデア食堂とは別の『Cosmos Junk』の商品だ。神出鬼没に現れてはフーポリ
「Cosmos Junk……一体どんな組織なんだ…」
「へっくち!あ"ッ!腰がッ!ピキッとキテしまった!!!」
「共犯者よ、今は休むがいい…」
「毎日ハンバーガー用のパン生地を捏ね続け遂に腰が逝ったか…」
三品目……ハンバーグ
「お待たせ〜♪今回はおねーさん奮発して花丸ハンバーグにしちゃったゾ☆」
「ありがとうブーディカ。よし、先に黄身割る?」
「割っていいわよ〜」
試食中……
「切った瞬間から肉汁が出るイメージだったけど完全に肉汁が閉じ込められてるんだな。なるほど、そういう調理方法もアリか」
「ん〜♪」
「これは問答無用で1位だろ!」
「それじゃあ、ハンバーグは10位以内に入っている!って事でいいかな?」
「お願いします」
アストルフォがその言葉を聞いた後、デデデデデ…デデン!と持ち込みの小太鼓を鳴らしてから口を開いた。
「正解!ハンバーグは7位!」
「流石ですね、拙も食べていいでしょうか?」
ここまでは順調だった。そう、ここまでは……
──
四品目……シチュー
「シチューは11位!不正解!」
「は!?」←カドック
五品目……サンドイッチ
「サンドイッチは20位!不正解!」
「なんでやねん!?」←オフェリア
六品目……ナポリタン
「ナポリタンは9位!正解!」
「ほらみろ」←藤丸
七品目……かに玉
「かに玉は13位!不正解!」
「嘘だッ!」←虞美人
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「藤丸ゥ!もうキツイわ私!」
「しっかりしろよぐっちゃん。カドックですら脂汗掻きながらもまだ食べてるんだぞ!」
「僕もう試合放棄していいか?」
「ダメよカドック!貴方が居なくなったら藤丸の暴走を誰にも止められないわ!具体的に言うとずっと四川料理オンリーになるから!」
だいぶ泥沼化してきた上に少食のメンバーが半分を占める現状ではこの企画は正直かなりキツい。自爆は禁止の為、ぐっちゃんはほぼ役に立たない。
「次の注文何にする?決めないなら麻婆豆腐に──」
「次はマルゲリータじゃないかなと思うの!そうでしょカドック?」
「え?あ、そうだね。確かにピッツァならあり得そうだ」
「いいわよね藤丸?」
「ちぇっ……」
八品目……マルゲリータ
「マルゲリータお待たせ。引き続きあたしが作ったわ」
「ありがとう。美味そうだな……」
「シンプルにトマト・バジル・チーズっていうのが好感持てるわ」
大分お腹がキツくなってきたメンバーは明らかにノロノロとした動きで料理を食べた。それでも美味しい事には変わらない。なんとか飲み込んだ俺達は順位を決める事にした。
「入ってる」
「入ってるでしょ」
「ちょっと待てよお前ら、満腹だからって適当過ぎないか?確実に当てに行かないとまた食うんだぞ」
「って言ってもこれ以上思いつかないわよ!」
「それじゃあ、マルゲリータは10位以内に入っている!って事でいいかな?」
「お願いします」
アストルフォがその言葉を聞いた後、デデデデデ…デデン!と持ち込みの小太鼓を鳴らしてから口を開いた。
「正解!マルゲリータは10位!」
「危なかったですね。しかし、藤丸とオフェリアさんを除いた2人は既に死に体。使えそうにないです」
「じゃあ次行ってみようか!絶対にギブは許さないよ♪」
「じゃあどうする?」
「ここは俺に任せてくれないか?」
ここで俺は勝負をかける事にした。どうせ麻婆豆腐だろうと思っているだろうが今回は当てに行くぞ。
「ひよこ豆のスープだ」
「……はい?」
「…スープ?」
「いいから俺の言う言葉を信じてみろ」
九品名……ひよこ豆のスープ
「ふむ、流石は食堂で決まった席に陣取るマスターだ。このゲームの本質的な欠陥に気づいていたか」
「そういえばアーラシュと同席した時に言っていた言葉を思い出してね。これなら当たりだ」
ひよこ豆とあっさり目の野菜の入ったスープ…アーラシュと同席した時に彼が注文していた料理だ。これを選んだのには訳がある。
「あ……。これ、あっさりしてて食べやすいわね」
「ふーん……今までの料理とは全く違う味ね。こんなのがウケるの?」
「アストルフォ、俺は確信している。この料理は五本指に入っている!」
「ちょっ!?待てよ藤丸!五本指って……既に三位と五位は決まって───」
「正解!ひよこ豆のスープは1位!」
「嘘ォ!?」
「え……?これが1位なのですか?」
ひよこ豆のスープが1位になるのにはあるカラクリが存在する。それは、アーラシュが好んで食べる料理である事…そして、ムスリムにとってこのスープこそが重要な料理である事だ。
「ムスリムにはラマダンという断食月がある。1ヶ月間日の出ている時は飲食しない月だ」
「……それは知ってるわ。でもそれと何が関係してるの?」
「断食月は日の出ていない時に食事をするんだけど、日が昇るまでのギリギリまで食事を摂るケースが多い。そこで喉を潤し十分な栄養を満たせるのがこのスープだった」
「!」
「さらにカルデアにはムスリムが多い。加えて、子供や老人など弱い者には日の出ている間にも食事が許されている。出前で時々厨房係がハサン達のグループが暮らす区画に行くのはそういった人達に食事を供給する為だ。全員が熟練しているとはいえ、体の弱い者も中にはいる……」
「話が見えてきたわ…百貌のハサンはこのカルデアではバラバラの個体として存在しているから必然的に注文の割合が増える。しかも、断食月の食事の必須品となっているから固定客がいる……それが1位になった理由という事ね」
「そういう事だ。おまけにムスリムにとってアーラシュは流行の発信源と同意義。アーラシュがひよこ豆のスープが好きだったからそれに倣って食べた事も決定的と言えるだろう。単純に美味しいから飲む人も多いって言うのも及第点ってとこだな」
「……よく分かんないけど1番の難関を突破できたって事ね」
1位はゲット出来た。だが、後の順位は分からない。ハサン達が共通して食べていたのがひよこ豆のスープというだけで、他は確信までに至っていない。
「次はどうする?」
「ケバブとかどう?」
「携帯出来る料理は全部Cosmos Junkの商品」
「マジかよ最悪だなCosmos Junk」
「よし、食べそうな物選ぼう!和食定食とか日本出身なら食べるだろ」
「えー…味噌汁〜?こんな色々食べられるのに味噌汁はね〜」
「よし藤丸、ヒナコを麻婆豆腐の刑に処して」
「おいバカやめろ」
「えー……番組の途中だけどニュースが入ってきたよ!……何々…『行方不明の貼り紙が出されていました、アレキサンダー君とナーサリー・ライムちゃんが無事保護され、マシュ・キリエライト容疑者とアタランテ容疑者が誘拐の罪で現行犯逮捕されました。容疑者は事件について、“お菓子やアイスティーを食べさせ獣のような眼光でその様子を眺めていたが、まだ手は出していない”等と供述しており、カルデア警察が詳しい捜査を進めています』だってさ」
「控えめに言って最低ですね。『触れたら転倒!』で1ヶ月程脚を没収しては?」
「エグい事言うね!?」
「ひでぶっ!?」(麻婆豆腐を食わされ爆散)
「た…わ…ばぁ……」(麻婆豆腐を食わされオーバースペック)
「さて、麻婆豆腐で調子を取り戻したし和食定食を頼むとしよう」
「藤丸!?今なんとか羅漢撃とか叫びながら貫手を繰り出した後、中華組2人の動きを止めた技は何!?すごく怖いんだけど!?」
「細かい事はいいんだよ。さっさと食べようぜ」
「……見なかった事にしよう」
十品目…和食定食
「和食定食だ。腹に重いかもしれないが……ついて来られるか?」
「当然さ」
「白米・味噌汁・おひたし・焼き魚か…シンプルでいいわね」
さっさと料理をお腹に入れた俺達の快進撃が始まった。中華夫妻は動けないので3人で協力して食べる事にする。
「正解!和食定食は4位だよ♪」
「ダイエットコースの減塩メニューの定番ですので、当然ですね」
「よし!よし!よし!」
「良い流れが来てる!」
「次は…オムライスとかどうだ?子供からティーンまで人気みたいだし」
「オムライス私も食べたい!」
十一品目…オムライス
「今流行りのふわとろオムライスというものを作ってみたぞ。さぁ食べるがいい!」
タマモキャットの手で生み出された柔らかそうなオムライスがやって来た。
「ん〜♪とろっとしてて美味しい!」
「中に入ってるチキンライスの味付けも悪くないな」
「ふーん…スフレオムにしてるのか」
結果は2位、これも上手くいった。後は5位と6位を当てるだけ。3人の思いは1つ、この窮地を脱するだけだ。
「次は何だと思う?」
「もっと初歩的な所に落とし穴があるはずだ」
「トーストじゃない?」
「エジソンがやたらゴリ押ししてるモーニングセットか」
「なんか注文したら好みのオプションが付くらしいわね」
「よし、頼むか」
十二品目…モーニングセット
「HAHAHA!ついに私が考案したメニューに興味を持ってくれたか!今回は私が!好みの焼き加減通りにパンを焼いておいたぞ。“直流”でな!」
「そこ大事なんだ」
俺は小倉トーストセット、オフェリアはシンプルなバタートースト、カドックはハニートーストを注文し、それぞれの前に注文のオプションが置かれた。1人1枚は譲れなかったらしい。
「アンコとトーストって合うの?」
「食ってみ」
「……イケるわねコレ」
「マジかよ、今度試してみる」
昔食べさせられた小倉トーストを思い出しながら俺達はモーニングセットを完食した。結果は5位だった。あとは6位を当てるのみ。
「よし、ここまでは上手くいっている」
「でもこんなに大量のメニュー表があるのよ?どうやってそこから5位だけ狙い撃つのよ…」
「「「……」」」
「ジャンケンで決めるぞ。勝った奴直感を信じて注文しろ」
「はぁ!?無理だよ!」
「待ってこれ全力で藤丸を阻止しないとヤバい奴じゃない!?」
「もう後には引けないぞ。行くぞ!じゃんけん─」
「ちょっ待っ…」
藤丸:グー
オフェリア:パー
カドック:グー
「か…勝った?」
「いいからさっさと注文しろ」
「…じゃあ、炒飯で」
********************
十三品目…炒飯
「よくここまで辿り着いたな少年少女達よ!私がラスボスだ!」
「SSF!」
何故か道着を纏い竹刀を担ぎながら炒飯を出してきたジャガーマンに思わず口から言いたい事がこぼれ落ちた。
「勢いで炒飯って言っちゃったけど当たってるのかしら…?」
「当たってなかったら次強制的に麻婆豆腐な」
「ひぃっ!?」
さて、肝心の炒飯だが…パラパラとした感じで中々に美味しそう。具も卵・肉・ニンジン・ピーマン・アクセントとしてカニカマを入れており、実際に食べても美味しかった。
「今度頼んでみるかな」
「庶民的な味ね」
「オフェリアはご馳走食い過ぎだかんな。捕虜の癖に堂々とアフタヌーンティー楽しんでるしな」
「お願いそれだけは勘弁してください。大事な息抜きなので!」
「…今度作ってみるか」
「それじゃあ、炒飯は6位に入っている!って事でいいかな?」
「お願いします」
アストルフォがその言葉を聞いた後、デデデデデ…デデン!と持ち込みの小太鼓を鳴らしてから口を開いた。
「残念〜、炒飯は18位!」
「いやそこは当たる流れでしょ!?」
「残念だったな少女よ、実はただの中間管理職だ!」
「SSF!」
******************
十四品目…藤丸特製麻婆豆腐
「お・ま・た・せ」
「いやぁああああああああ!死にたくなぃいいいいい!!!」
「この鬼畜生!覚えてろよ!僕が食べ切ったら砂糖漬けにしてやるからな!」
一切手を加えずその調理法を守って作られた「泰山名物激辛麻婆豆腐」が2人の前に置かれると、各々に怨嗟の叫び声をあげた。
「じゃあ全ての食べ物に感謝していただきます!」
「藤丸〜?ここは半分の量で手を打たないかしら?実は借り物の食べ過ぎで痔になっちゃって〜…」
「そういう時はハイ◯オールCだぞ」
「確かに謳い文句は痔に聞こえるけどさ!?」
「分かる嘘は吐くな〜、じゃあいただきます!」
という訳でスタッフ共々顔を顰める中、最高の時間を味わう事にした。
「ゲホッ…ゲホッ……もうダメ…」
「ごめん…アナスタシア……」
結局2人ともひっくり返ったので残った分を完食。水を一杯飲みながらアストルフォの言葉を待った。
「うん、なんでマスターが麻婆豆腐をゴリ押ししたか知ってるよ」
「当然さ。伊達に毎日食ってないからな。番組終わったら残り食お…っと」
「結局…麻婆オチ…なのね……ガクリ」
※6位は麻婆豆腐でした。
会社に直談判して待遇改善を勝ち取り、少しずつリハビリ中の作者です。出世は絶望的になりましたが、プレッシャーが無くなって却って楽になりました(笑)
以上!報告終わりッ!正月の新規キャラにオフェリア来ないかな…