バカとテストと砲撃戦   作:Anirula

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問 「A piece of cake.」を訳しなさい。


金剛の答え「朝飯前デース!!」

提督のコメント「さすが帰国子女、よくできているな。言葉通り、朝飯前みたいだ。」


加賀の答え「一切れのケーキ」

提督のコメント「単語は分かっているみたいだな、あとはこれが慣用句であることも覚えよう。」


赤城の答え「ケーキの平和」

提督のコメント「よくある間違いかもしれんが…ケーキは危険にさらされていないぞ。」


第一問

 今日は移動、明日は振り分け試験だ。あの後提督に聞いたンだけど、振り分け試験はすごく難しいらしい。…江風にも解けるのかな?現代文と日本史ならまだ何とかなるかもしれねぇけど…。少しでも勉強できるように、提督から英語の辞書を借りることもできたしな。

 

「なぁなぁ、姉貴たち、江風と問題の出し合いしない?」

 

「あら、江風…気合入ってるのね、いいですよ。では私から」

 

 …なんか海風の姉貴、少し怖いような…?

 

「この世のすべての物質は原子でできています。では、原子を構成する粒子の名前は?」

 

 …やっぱり、そうだ。全ッ然わからねぇ…。

 

「…陽子、電子、中性子…」

 

「あっ…姉貴?なんでわかるの?」

 

「江風、これはかなり基礎的な問題ですよ…?

 あなたもしかして化学が苦手なのですか?かなりひどいようですけど…まぁいいでしょう。江風、次はあなたが問題を出してみてください」

 

 姉貴たち、すごく頭いいんだろうなぁ…よしっ、江風も負けてられない!

 

「ええと…じゃあ問題だ!『山月記』の作者の名前は?」

 

 これは提督の部屋にたまたまおいてあった本だ、姉貴たちが目にする機会は…

「中島敦、で合ってるかしら?」

 

「…正解。江風じゃ姉貴たちには勝てそうにねぇなぁ…どこでそんな知識身につけたンだ?」

 

「私の場合は日頃の読書とか、テレビとかかしらね…」

 

「…海風ねぇ、江風、…次は、あたしが…。えっと…マメ科植物に共生している…、細菌の、名前…は…?」

 

 そんなの…知らねぇ…考えるだけで、頭が…。

 

「根粒菌、ですね。あら?江風…?」

 

「……。(プスプス…)」

 

「…海風ねぇ、正解…。江風は…起きたら、たくさん…教えなきゃ…」

 

「そうね、私は化学ならある程度できると思う。生物は頼みますよ、山風」

 

「…うん。まかせて」

 

 起きたらまずそう…そんなことを感じ取ることもできず、江風は眠る。この調子では明日のテストもかなりまずい結果となる…姉たちにはそう思われた。

 

 

 

 

―数十分後。

 

 

「あ…姉貴たち…江風は確か…。そうだ、ちょっと頭使ったら意識飛んじゃったんだ。あはは」

 

「…江風、これくらいで…頭が…パンクしちゃうんじゃ、…テストなんて…受けられないよ…?」

 

 確かに、山風の姉貴の言うとおりだ。江風は理科や数学、それと英語が苦手だ。また今みたいに倒れちまうかもしれねぇ…。よし、ここは…

 

「…江風が寝ているあいだ…海風ねぇと…江風に勉強教えようって話、してた…。…あたしは生物、…海風ねぇは化学…」

 

江風が口に出す前に、山風の姉貴が勉強を教えてくれると言った。いい姉貴たちを持ったぜ!

 

「じゃあ江風は日本史だな!」

 

「おそらくですが、私たちに日本史を教える暇はありませんよ?」

 

 うぐっ、確かに江風はバカだよ。それにしても海風の姉貴は容赦ないなぁ。でもやるしかない、姉貴たちの一夜漬け、がんばらなきゃな!

 

『まもなく文月学園前。みなさん、忘れ物のないように、ご注意ください』

 

「…せっかくやる気が起きたってのに、一度休憩だな」

 

「うん?江風?問題の出し合いなら荷物をまとめながらでもできますよ。それにあなたはさっきまで休んでいたでしょう?」

 

 …なんだか嫌な予感がする、と思い海風の姉貴の表情を見る。が、いつものように微笑んでいる。なぜだろう、すごく寒気がするのに。

 

「というわけで問題です。金属のナトリウムは空気中で保存することができません。その理由と、正しい保存方法を答えてください!」

 

 …これか、あの微笑みはいつもの優しい姉貴のものじゃなくて江風をいじって楽しんでいたからか。ううぅ…姉貴、許してくれ…江風のバカな頭じゃわからないんだよ。

 

「…く、空気中だと爆発するから水中にいれる…?」

 

「半分正解です。でも残りの半分はだめですよ?模範解答としては『金属ナトリウムは反応性が高く、空気中では激しく酸化してしまうため、石油中に保存する。』といったところでしょう。水中でも水と激しく反応(=爆発)してしまうので、これではダメ、ということです。

 …江風、向こうに着いたらたーーっくさんお勉強しましょうね?」

 

「う、うあああああぁぁぁぁ…山風の姉貴…助けて…」

 

「…あたしも、海風ねぇのお手伝い…するよ」

 

 あぁ。ここに江風の味方なんていなかったんだ。ハイライトが消えた江風の目からは諦めの情しか浮かんでこない。この日の夜、江風は姉2人によってみっちり勉強させられた、というのはまた別のお話。




作者「いろいろ考えてみたけど、やっぱり嫁目線が一番書きやすいなぁ」

江風「おっ、Anirulaさん、今江風が一番って言った??白露の姉貴!江風が一番だってー!」

白露「むぅー、江風ー?一番はあたしだよー!」

山風「…うるさいのが、2人も…Anirulaさん…」

作者「江風、白露、喧嘩は外でやってね?(ニッコリ)
   それと、Anirulaって長いから適当に「にる」とでも呼んでね」

江白「「ごめんなさい、にるさん…」」

山風「…わかった。にるさん…これからも、よろしくおねがいします」

作者「こちらこそよろしくね、じゃあ次回!やっとすこーしだけバカテスキャラがでてくるかも?お楽しみに!」
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