天草洸輔は勇者である   作:こうが

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 初めて書きました!誤字や脱字があるかもしれませんその場合はご指摘いただけると嬉しいです!(短編なども書いていこうと思っております!)短めかもしれませんが楽しんでいただければ幸いです。


結城友奈は勇者である 
1話 変わらない日常


「ふぅ〜、これで日直の仕事は全部終わったかな…?」

「たっだいまー!洸輔く〜ん、ごみ捨て終わったよー!」

 

 日直の仕事を終え一息つくと、幼馴染みの結城友奈が教室に入ってきた。

 

「ごみ捨て、お疲れさま」

「ううん!これくらいへーきだよ!黒板の掃除は終わった?」

「終わったよ。さーて、それじゃ行こうか?」

「行こう行こう〜!あ、手、繋いでもいいかな?」

「……いいよ」

「やったぁ!えへへ~」

 

 僕の返答に、友奈は嬉しそうに笑った。手を繋ぎながら、部室がある方向へと歩きだした。

 

(……相変わらず、だなぁ)

 

 友奈はこういうスキンシップを平気でやってくるため、思春期真っ只中の中学生男子としては反応にちょっと困る。

 

(でも、嫌がるとすごく悲しそうな顔するからな……友奈)

 

「こんにちはー!友奈、来ましたー!」

 

 そんなことを考えている間に部室に着いていたらしい。友奈に続き僕も挨拶をする。

 

「同じく、僕も来ました」

「友奈ちゃん、洸輔くん。こんにちは」

「東郷さ〜ん!こんにちはー!」「こんにちは。東郷さん」

 

 車椅子に乗っている凛とした少女の名前は東郷美森、僕たちの同級生で同じクラスの子だ。友奈の親友でもあり、僕にとっても親友と呼べる女の子だ。ただ………いまの僕は東郷さんに粛清されてもおかしくない状態のある。

 

「ところで、どうして二人は手を繋いでいるのかしら?」

 

(デスヨネー)

 

 そう、東郷さんは友奈の僕に対するスキンシップには敏感なのだ。(目がヤバい、挨拶された時から怖かった)

 

「いや、これは……ね?」

 

 こちらが弁明を述べようとした瞬間、友奈が元気に叫ぶ。

 

「私が洸輔くんの手を握りたかったから!繋いで部室まで来たの!」

「あらあら(絶対零度の眼差し)」

「……」

 

 そして、この通り、火に油注いでしまったのだった。

 

「ダメよ、友奈ちゃん!洸輔くんだって男の子、中学2年生なのよ!友奈ちゃんの魅力にやられて暴走を始めてしまうかも……」

「そ、そんなことあるわけな」

「そんなことないの?」

 

(なんでそんなに悲しそうな目で僕を見るんですかね!?)

 

「あーだから…、そのー、今は!そんなことはしないってこと!」

「い、今は!?じゃあ、今じゃなければ、友奈ちゃんに何かすると!?」

「だから、そういう意味じゃ……って、てか近い!近いよ!東郷さん!君も無意識に友奈と同じことやってるから……ふむ」

 

 デカイ、でかい、そう、何がとは言わないがまず、でかいのである。あまり言葉には出来ないが……胸が。

 

 そんなものを思春期真っ盛りの中学2年生にぶつけるのはもはやこちら側からすればご褒美だが…理性と激しいぶつかり合いもせねばならんため苦痛でもある。

 

「あっ……ご、ごめんなさい。それと…あんまりそうジロジロ見られるのは恥ずかしい、というか」

「ごめんなさい、でも気にしなくていいよ。僕は…男としてかなり嬉しいから」

「洸 輔 く ん ?」

 

 阿修羅の如き、波動を背後から感じる。ふむ、落ち着いて東郷さんから離れた方が良さそうだ。さもなくば、友奈の鍛えに鍛えぬかれた拳が僕に炸裂するだろう。それは勘弁である。

 

 そんなこんなで、三人で楽しく雑談(?)をしていると部室のドアが開かれて二人の女の子が入ってきた。

 

「お待たせ~!!依頼の内容まとめてきたわよー!!」

「遅くなりましたぁ~」

「あ、風先輩に樹ちゃん!こんにちはー!!」

「こんにちは」「こんにちはー」

 

 友奈に続いて東郷さん、僕と続けて挨拶する。

 

「こんにちは!うん!さっすが、あたしの後輩達ね~元気で気持ちのいい挨拶だわー!!」

「友奈さんに東郷先輩、洸輔さんも、こんにちは」

 

 この二人が残りの勇者部のメンバー、三年生で勇者部の部長でしっかりものの犬吠埼風先輩、その風先輩の妹で一年生の犬吠埼樹ちゃん。

 

 この二人の到着により今日の部活がスタートする。

 

「それじゃ、早速部活を始めるわよー!樹!依頼の内容を説明して」

「うん!えーと、今日の依頼は子猫の里親を見つけることです」

「里親、ですか。では私はホームページで募集をかけてみます」

「私はタロットで占ってみる!」

「わかったわ。東郷と樹はそっちに集中してね」

「わかりました」「うん!」

「よし、じゃあ残った私と友奈と洸輔は猫が欲しそうな人が近所にいたりしなかったか意見を出しあって絞るわよ!」

「了解です」「わかりましたぁー!」

 

 そう、これが僕たちの部活。僕達は、みんなのためになることを勇んで実施する讃州中学勇者部だ。

 

「タロットの占い出ました!北北西です!そっちの方角に行けば子猫の里親さんを見つけられます!」

「相変わらず、すごい細かいね」

「それほど精密ってことよ。洸輔くん」

「よくやったわ!樹!みんな!北北西に向けて出発よー!!」

「「「「おー!」」」」

 

 そして、無事に猫の里親を見つけることができた僕達はお世話になっているうどん屋さん「かめや」に来ていた。

 

「うーん、一仕事終えたあとのうどんはサイコーね!」

「先輩、大丈夫ですか?それ……もう3杯目ですよ?」

「うどんは女子力を上げるのよ!」

「あはは……体重もあげますよね」ボソッ

「んー?洸輔くん。なにかいったかなぁ?」

「ナンニモイッテマセン」

 

 風先輩に光の灯ってない目で見られたため、すぐに謝った。謝らなければ多分うどんの具にされていただろう(自分でもなにいってんのかわからない)

 

「しっかし樹の言う通り北北西に向かったら、丁度子猫が欲しい人がいるなんて。奇跡だわ!」

「えへへー」

「あ、そういえば風先輩、まだなにか決めることがあるんでしたよね?」

「あ、そうそう。みんなに文化祭の出し物を考えてほしくてねー」

「えっ、もうですか?」「ちょっと早すぎるような……」

「去年はドタバタしてたからねー。今回は早めに準備をしようと思ってね、お分かり?友奈&洸輔?」

「わかりましたぁ!」「完全に理解しました」

「うん!それじゃあ、明日にでも早速一人づつ考えた案を出し合いましょうか!では、今日は解散!!」

 

 合図とともにみんなで店をでて各々の帰路へと歩いていく。

 

「じゃあ、私はここで」

「じゃあね!東郷さん!」

「東郷さん、また明日」

「ええ。また明日、二人とも」

 

 東郷さんを送った僕と友奈も自分の家へと帰っていく。

 

「じゃあね、洸輔くん!また、明日ー!」

「うん。友奈、また明日」

 

 こうして楽しくて変わらない日常が過ぎて行く。これからもこの変わらない日常を僕は過ごしたいと思っている。大切な四人の女の子達と。

 

 でも、その願いはある時を境に簡単に打ち砕かれるのだった。いや、きっとこれは最初から始まっていたのだ、僕達……いや、『僕』が気づいていなかっただけで。




 どうでしたかね?はじめてだったのでキャラ崩壊や誤字脱字などがあればご指摘ください!(2話目もなるべく遅れないように書きます!)
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