天草洸輔は勇者である   作:こうが

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洸輔くんの趣味が、一つ明かされる回。

めっちゃキャラ崩壊してます。特にというより、洸輔くんだけね。

ギャグ回なので暇潰し程度に読んでください。


短編 ポニーテール好きの天草くん

これは、僕のとある趣味が勇者部女子メンバーに露見した時のことである。

 

「はい!皆、注目ぅ~!今日もこの勇者部に新たな依頼が舞い込んできたわ!」

「それで?犬部長、今回はどんな内容なわけ?」

「あとで覚えときなさいよ、バ夏凜」

 

「んだとごらぁー!」と言いながらプンスカ怒ってるバ夏凜さんを尻目に、風先輩が依頼内容について話始めていた。聞こうとすると、スゴイ力で腕を夏凜様に掴まれた。

 

「洸輔~?今、あたしのことバカにしたでしょ~?」

「ちょっと、落ち着いてバ夏凜さ…あ」

「さようなら」

「いやぁーーーーー!!!!」

 

腕がメキメキいってる。てか、なんで?なんで僕の考えてることって読まれやすいの?

 

「はい、いつものやり取りはほっとくとして。えっと、二年生の女の子からの依頼か。ほほぉ、『男子が、グッとくる女子の髪型を教えてください』だって!」

「ん~じゃあ、今回の依頼はこうくんが主体になりそうだねぇ~」

「そうね、内容的にも私達が意見を出す感じではないしね」

「だってよ、洸輔くん!」

「ま、まぁ前の時のに比べたらましな方かな……」

 

前の依頼は、きつかった。理性と羞恥心が混ざりあって、もう……大変でした。でも、今回のは意見を言うだけで済みそうだ。

 

「うーん、グッとくる髪型かぁ。そう言われると難しい」

「なんかないの?ほら、漫画とかに出てくるキャラでこの子の髪型好きだなぁーとか」

「まぁ、いないことはないけど……うーん」

 

いや、あるよ?好きな髪型。でも、ねぇ?ぶっちゃけると言うのが恥ずかしい。だってそれって自分の趣味暴露することと一緒じゃん?それはちょっとなぁ……。

 

「あ、そういえば!洸輔くん、前に『ポニーテールが女性の髪型の中でも至高!!』って言ってたよね!」

「こんのぉ!!バカちんがぁ!!!」

「い、いひゃいいひゃい!!よ、よくわからないけどごめんなさい~!!」

 

友奈の両方の頬を掴んで引っ張る。まったく、この幼なじみは油断も隙もあったもんじゃない!なんて、タイミングで思い出してんのさ!

 

「HEY!ミス、友奈!復唱してみよう!人の、趣味は、勝手に、ばらしちゃいけない!はい、どうぞ!!」

「は、はい!人の、趣味は、勝手に、ばらしちゃいけない!」

「そう!てか、今さら自覚させても遅かったぁぁぁ!!」

「わぁ~こんなに、動揺しているこうくんは珍しいねぇ~」

 

恥ずかしさのあまり、言動が怪しくなってきている。思春期の男子なんてこんなものだ。好みを暴露させられ、おかしくなっていると夏凜に声を掛けられた。

 

「ふ、ふーん、洸輔はそういうのが好きなんだ?」

「うん、もう言われたから構わず言うけどね。あれ最高。あれに勝る髪型はないと僕は思うです、はい」

「なんで敬語なの?」

 

てかテール系列なら、基本親指立ててグッジョブしたくなる。友奈の髪型、あれはサイドポニーっていうんだけども、あれも反則。小さい頃はショートで髪結んでなかったのに急に変えてきてさ。確か、僕がその髪型褒めてからはずっとサイドポニーなんだよね。気に入ったのかな?サイドポニー?

 

それより、もっと引かれるかと思ったんだけど……逆に皆なんか考え込んでるような?どうしたんだろ?

 

「ポニーテール、か」

「うーん、短いから難しいかな?」

「そうだったのね。知らなかった……」

「ん~、よし!じゃあ、みんなでやってみようよ~?」

「やるって何を?そのちゃん?」

「ふふふ~簡単だよぉ~。誰のポニーテール姿がこうくんを一番グッとこさせられるか~っていうのだよ~」

『なっ!!』

「えっ?いや、それは個人的には嬉しいけど」

 

本題からかなりずれている気がする。そりゃ、皆のポニテ姿は見てみたいけども、あくまで一つの意見として言った(言われた)だけだし、僕が欲望を抑え込んで軌道修正しようとすると……。

 

「や、やってみましょうか!最近、イベント事もなかったからそういうのも、いいんじゃない!?ねぇ、夏凜!」

「そ、そうね、悪くないわね!ね、皆もそう思うわよね!?」

『ええ(はい)!』

「友奈、これはどうすればいいの?」

「私も!賛成!!」

「わぁぁ!数秒で僕の周りには、味方がいなくなったぁ」

「よーし、じゃあ準備しよっかぁ~」

 

と、いうわけで第一回勇者部女子誰がポニーテール一番似合うか決定戦(園子命名)が開幕した。本題どこいったの?

 

 

一人目は部長の風先輩。

 

「……洸輔?」

「……」

「お、おーい?大丈夫?」

「はっ……すいません。あまりにも美し過ぎて、一瞬意識飛んでました」

 

ホントに美人というのはこれだから、困る。さすがは、女子力53万……恐ろしいな。何より、うなじが……あー煩悩退散煩悩退散!!

 

「っ!?よ、よくそんなこと面と向かって言えるわね」

「だってホントのこと、ですから。ホントに似合ってますよ。風先輩!」

「おお~ふーみん先輩は色気で勝負してきたね~」

「ええ、すごく大人びて見えるわ」

「あ、あはは、ありがとうね」

 

二人目は夏凜。

 

「べ、別にあんたの為にやってる訳じゃないから!気になったからやってるだけだからね!」

「うん!いいっ!凄くいい!!」

「はぁっ!?」

 

風先輩と違って髪が、短めのため纏まった髪は少なめだが、逆にそれがいい。それと運動部にいそうだなぁと思った。そして、ツンデレとポニテ……ベストマッチだ!!

 

「グッジョブ!可愛いよ、夏凜!!」

「うん、可愛いよ!にぼっしー!」

「とっても、似合ってるよ!夏凜ちゃん!」

「~~~~~!!!」

 

三人目は樹ちゃん。

 

「あ、あの……」

「はい、何でしょう?」

「どうして、私は頭を撫でられているんでしょうか?」

「小動物みたいで可愛かったので、ごめんね。凄く撫でたくなった!」

 

ダークホース降臨!ヤバいです。これは、あかん。すごい愛でたくなる。ポニテに、したことによってまるで小動物のような動きをする樹ちゃんの可愛さが底上げされている!!

 

「樹ちゃん……恐ろしい子!!」

「まさかのダークホースが、妹とは!?」

「ふ……ふにゅう……」

「いつもの樹ちゃんも可愛いけど…これは反則だ!!」

 

四人目は園子

 

「ふふん、どうかなぁ~?こうくん」

「ちょっ、園子!?」

「それ~すりすり~」

「ぐぬぅ……」

 

こんなん殺しに来てるようなもんだ。胸の部分に顔を埋めながら上目遣いで見つめてくる園子を、見てそう思う。ギャップが、ヤバい!普段の感じとは、一転して真面目そうな雰囲気を醸し出してるのに、甘えてくる。男心をめっちゃ擽られる。てか、ポニテ似合いすぎだって!!

 

「園子はかなり雰囲気変わるわね」

「ええ、所でこれはあくまでどれだけ似合っているのかの勝負であって……そんなにくっつく必要はないと思うのだけど(ギロッ)」

「東郷さんに同意だなぁ~(絶対零度の眼差し)」

「園子!まずい!離して!!これは似合ってるかとか関係なしに殺されるから!!」

「え~まだ似合ってるって言ってもらってないも~ん」

「似合ってる!めっちゃ可愛い!から離してぇ!!」

 

六人目は美森。

 

「ど、どうかしら?」

「美森……」

「へ?」

「体操着に着替えてくれないかな?」

「え、ええ、いいけど……」

 

怪訝そうにしながらも、了承してくれた美森。少し部室の外で待機する。やがて、呼ばれた僕は確信した。僕は間違っていなかったのだと。

 

「やっぱり、美森は体操着が一番似合うと思ったんだ」

「涼しい顔して言ってるけど、趣味丸出しよ」

「でも、制服の時よりも輝いて見えませんか!?」

「ん~こうくん、中々やるねぇ~」

 

「でしょー」と言いながら胸を張る僕。確かに、制服でも全然可愛い。しかし、これを体操着にすることによって出るとこは出ている美森の風先輩とは違った色気を醸し出すことが出来るのだ。(我ながらなに言ってんだと思う)

 

「うぅ、なんか……すごく、恥ずかしいわ///」

「すごく似合ってるよ!美森!」

「わっしーはふーみん先輩に色気で負けてないねぇ~」

「あたしこの二人が只のエロ親父に見えてきたわ」

『あはは……』

 

ラストは友奈。

 

「じゃじゃーん!これで、どうだ!!」

「おお、友奈のポニテを見るのは久しぶりだね」

「確かに、この髪型にするのは久しぶりかも!」

「安定の可愛さだね!グッジョブ!!でも……」

 

相変わらず可愛い。笑顔とポニテがマッチしすぎてるんでだよね。昔見た時と何ら変わらない可愛さだ。しかし、これだけは言える。

 

「やっぱり、友奈はサイドポニーの方が似合ってると思う!ポニテが駄目って訳じゃないけどね」

「そ、そうかなぁ……えへへ」

「ふーみん先輩!!ここで、ノロケテロが発生しています!どういたしましょう!?」

「構わん、やれ」

『なんで!?』

 

てなわけで、全員の審査が終わりました。結果発表ということになったのだが……正直一番とか決められない。だって、全員いいんだもん。誰が一番とかないよ……。何より、これ絶対一人だけいいっていったらそれ以外のメンバーになんかされるに決まってるし。

 

「それで、洸輔?誰のポニーテールが一番グッときたの?」

「一つ質問いいですか?」

「な~にぃ~?」

「全員って選択肢は『それはダメ(です)(だよぉ~)(よ)』あ、はい……」

 

てゆーか、これ、かなり本題から外れてしまっていると思うんだけど……ふふ、そんなことよりなぜ僕がこの位置で座っているか分かるかい?分からない?まず見えない?それは申し訳ない。では、分かるように説明しよう。出口の前で座ってます。これで、分かったでしょう!そう、隙を狙って今すぐ逃げるため…

 

「あ、樹。逃げないように鍵閉めといて」

「うん、お姉ちゃん」

 

うん、詰みました。これはちょっと……逃げられないかも。その後、僕はポニーテールの美少女達に囲まれながら、自分にとってご褒美に近しい拷問を受けるという謎の空間が出来上がっていた。

 

結果的には、『みんな違ってみんないい』で通して貰いました。泣きながら、言ったら通った。(前にもこんなことがあったような気がする)というより、依頼の件ホントにどこ行ったんだろ?

 

疲れたけど、かなり役得な一日でした。まぁ、この話を通して何がいいたいかって言うと……ポニーテールは最高だぜ!ってことです。




ほんとは、もっとラブコメっぽくする予定だったんだけどただのギャグ回になっちゃった(笑)

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