あと!お気に入り!70件突破ありがとうございます!こういうのを見る度に僕の闘争本能がどんどん活性化していきます!ホントにありがとうございますです!
おかしなとことかあったらぜひご報告を…
「61、62、63」
早起きをして日課である筋トレを行っている。いつもとは違う環境のせいか、多少居心地の悪さを感じる。
(やっぱ、ちょっと違和感あるかな)
慣れない空間ではあるが、筋トレを続けた。ノックする音が聞こえた。
「どなたー?」
「乃木だ。入っていいか?」
「どうぞ、若葉さん」
「だから、さん付けはいいと………ってぇ!?」
「どうかしましたか?」
若葉さんが僕の方を見るなり顔を赤くする。何が原因なのかわからず首を傾げていると…。
「なな、何故、お前は半裸なんだ!?」
「え?んー、何故って言われてもな。基本、僕は筋トレするとき上は脱ぐからとしか言いようが…」
「わかった!わかったから!早く服をきてくれ!!」
「あ、はい…」
急かされた僕は上着の入っているタンスへと近づいていく。若葉さんはというと、部屋の散らかりようにため息を漏らしていた。
「はぁ…筋トレをやる前に、まず片付けをしたらどうだ?」
「やろうとは思ってるんですけどね…ははは」
「まったくしっかりして……あっ」
「っと」
何かに足をとられたのか、転んでしまった若葉さんを体で支える。
「ふぅ…危機一髪でしたね」
「ありがとう、助かった。不意な事で油断し…!?」
「あっ」
現在…僕は若葉さんを半裸の状態で抱き締めているような体勢になっている。そして神のいたずらか…ドアが開いて、紫の髪色をした少女…上里さんが入ってきた。
「失礼します。若葉ちゃんが呼びにいってくれたはずなんですが……へ?」
「「あ」」
部屋は静寂に包まれている。苦痛ともよべるこの時間は……というか前にもこんなことあったなぁーと一人で考えていると、上里さんが体をぶるぶると震わせ始めた。
「わ、若葉ちゃん」
「ま、まて!ひなた!これには理由が…」
「…半裸の男性に抱き締められる若葉ちゃん…こ、これはこれで………」(カシャッ)
「そっちかぁぁぁ!!!!!」
上里さんの言葉を聞いて、若葉さんは断末魔を…僕は頭を抱えた。
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朝の一件で、多少の頭痛がするが授業には問題なく出れている。
「そうすることによって、ここは」
「……」
授業の内容を右から左へと受け流しながら頭をフル回転させる。勉強にではなく、この状況のことについてだ。
あれから数日が経った。僕は町の図書館に行ったりインターネットを使ったりなどして情報を集めている。一つだけ確定的なことがあった。
それは、この時代が神世紀ではなく西暦であるということ。僕がいた時代は神世紀300年…しかし、今は西暦2018年。最初は頭を抱えたが、日が経っていくにつれて落ち着いていった。
結論から言うと……僕はタイム・リープ、していることになる。
この世界は約三年前に現れたバーテックスによって蹂躙された。しかし、勇者として選ばれた少女達によって四国は守られていた。
他の場所にも何人かの勇者が選ばれ、守っているらしい。
(一番気になるのは、僕がここにいる理由)
あの時、樹海で目を覚ます前の時に見たあの青い鳥。そして、二つの言葉。
『また、辛い思いをさせてしまうかもしれない。だが頼む…彼女達を守ってくれ』
『大丈夫だ。すべてが終われば……元の世界に戻してみせる。だからそれまでは、頼んだぞ。未来の勇者』
この言葉から想像するに、僕は誰かにこの時代、または世界に飛ばされた事になる。
そして、守ってくれという言葉。これは僕が樹海化した世界の中で出会った五人の少女達ともう一人彼女達の側にいる巫女の少女のことを指しているのだろう。
勇者は、乃木若葉、高嶋友奈、郡千景、土居球子、伊予島杏、
彼女らを導くための役割『巫女』についている上里ひなた。
(ここまでは……推測できる。問題はすべて終わればっていうのは……どういう意味なのかだ)
一度、今までのを纏めるとこうである。あの青い鳥、またはこの時代の神樹様かそれと同一の何かに呼ばれ、この西暦に生きる勇者達を守るという使命を課せられた。そして、すべて終われば元の世界へと返してくれる、そういうことだ。
(まぁ、不自由がないのは助かるんだけど)
この前の戦闘のあと、僕は気を失いその間で病院に搬送された。そこから大赦……ではなく大社に若葉さ…若葉や他の皆が樹海で僕が戦ったことを知らせてくれると、勇者として認識されるようになり、寄宿舎だけでなくこの学校に通わせてもらい、すべてを揃えてくれるなど、かなりの好待遇を受けることができた。
色々と怪しまれたりすると困るので、自分は勇者ということと自分の名前やら以外は記憶喪失で答えられませんということにしました。
そして、よーく考えなければならないのがタイムリープの件だ。もしほんとに僕がタイムリープをしているのだとしたら、もうこの世界は、本来の世界線を外れている。
すでにこの世界は、僕という異分子が入ってしまったことによって本来のルートで世界が進むことはないだろう。
乃木という名字、あの髪の色から察するに……若葉さんは、きっと園子のご先祖様のはず。
(他の子達のことはよくわからない、でも、もしも若葉さんが死んでしまったりしたら……)
考えたくもないことが頭に浮かんでくる。弱気になっている自分の思考に渇を入れるため頬を軽く叩く。
(そうさせないためにも…僕が頑張らなくちゃならない!!絶対に元の世界にも帰ってみせる!!)
「洸輔くーん?」
「ふぇ!?あ、あれ?授業は?」
「もう終わったよ〜洸輔くんがずっとボーッてしてたから皆は先に食堂に向かって、私は君を連れていく係!」
「そうなんだ、ありがとう。友」
名前を呼び掛けて、止まる。僕は唯一この子だけが苦手だった。
「どうしたの?」
「あ、ううん。なんでもない!それじゃ行こうか?高嶋さん」
「もう〜!名前で呼んでくれてもいいのにぃ……まぁいいか!行こう行こう!」
名字で呼んだからか高嶋さんが頬を膨らませた。僕はそれに愛想笑いで答えるしかなかった。
だから苦手だ、この子は。別人のはずなのに、態度や性格、それらのことがあまりにも、あの子に……似すぎているから。
(…早く…あの世界に戻るんだ…)
そう心の中で…呟きながら、高嶋さんと共に食堂に向かった。
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「だ、だめだ……わからない…」
学校が終わって帰りに図書館に寄った僕は、ある調べものをしていた。この世界のことについても…まだ僕は調べなければならないことが多いが…もう一つ調べなければならないことがある。
(僕が…今の勇者システムを使ったときに憑依させている精霊…)
春信さんが言うには…僕がかつて憑依させていたシグルドさんと同一の反応を持った精霊を端末に入れたと聞いたが(かなり骨が折れたらしい)…歴史とか神話とか…からっきしの僕は頭を抱えていた。
(てか…調べなくてもいい気が…別に拒否反応とか変身不能とかになってる訳じゃないんだし…)
一人で頭を抱えていると…ある二人の少女の姿が見えた。
「そうだ……あの子ならもしかしたら…」
僅かな希望にすがってその少女達の元へと近づいていく。
「えーと…杏さんと球子さんだよね?」
「あれ?天草さん?」
「んお、何でここにいるんだ?天草?」
「ちょっと…調べものがあって。それより杏さん、少し知恵を貸してくれないかな?」
「?」
僕は小首を傾げる杏さんに近づいて用件を伝えた。
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「かぁ~色々とありすぎてどれがどれだかわかんなくなるなぁ…」
「同感だ…タマもさっぱりだぞ…」
「二人は本に耐性が無さすぎだと思うけど…」
三人で図書館から出て、帰路を歩く。本を読むのに疲れたのか…二人ともげんなりしている。
あの時私が頼まれたのは、過去の英雄や神話に登場する神様達が詳しくのっている本がないか…教えてほしいということだった。
私に頼んできてくれた理由としては、私が大の本好きだったかららしい。
(まぁ…基本的には恋愛小説が主なんだけど…)
そんなことを考えていると、天草さんが口を開いた。
「それじゃ、二人とも宿舎まで送るよ」
「あれ?天草は他に寄るとこあるんじゃなかったのか?」
「あー…あったけどもうこんな時間帯だし…それに二人だけだと危ないと思うし…」
「別に大丈夫だぞ!なぁ杏?」
「そ、そうですよ…天草さん。気にしなくても…」
「いいから!そもそもお二人さんみたいに可愛い子がこんな時間に歩いてたら…変なのが寄ってくるかも知れないでしょ?こういう時は男に頼るもんさ」
そう言うと、天草さんは優しい笑顔を浮かべながら私とタマっち先輩の頭を撫でた。
その行動に私は顔を赤くする。天草さんの突然の行動にタマっち先輩が抗議の声をあげる。
「や、やめろーーー!」
「ご、ごめん。つい癖で…嫌だった?」
「…べ、別に嫌って訳じゃないけどさぁ…ほ、ほら杏もなんか言ってやってくれ!……………杏?」
「杏さん?」
「っ………」
私は胸を高鳴らせ顔を朱に染めながら、フリーズしてしまった。そんな様子を見てタマっち先輩が叫ぶ。
「なぁー!杏がフリーズしたぁー!どうしてくれるんだ!天草ぁ!!」
「ええーー!僕のせいなの!?」
「お前のせいだぁーーー!!」
二人がギャーギャー言っている中でも、私の胸の音と顔の熱は…無くならなかった…。
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あれから球子さんに頭を噛みつかれたりなど…色々と困難はあったが寄宿舎までたどり着き二人と別れた。
まだ…住みはじめてからそんなに経っていないため、多少散らかっている。(大嘘)
「そういえば…若葉さんにも片付けろって言われたな…片付けようか…」
朝に言われたことを思い出して、掃除を始める。やる気になったときにやらないと一生やらなくなりそうだからだ。
(それにしても…やっぱり……)
今日過ごして…この部屋を見て…僕は思った。ここは…ほんとにあの世界とは違うんだと…。
机に大事に置いておいた。灰色と黒の押し花を額に当てる。
「大丈夫……大丈夫…。絶対に帰ってみせる…絶対に」
そう言った時の僕の声は、異常な程に弱々しかった。
ちょいちょいフラグを建てていくぅ!主人公の特権だわな…(^q^)
まだここらへんは大丈夫だけど…あとになってくると死ぬほど暗いから…これくらい、いいですよね!?
それではまた!