てか千景ちゃんのキャラ壊れてないかな?そこだけ心配です()
(最近、こんなものばっかり見るな)
目を覚ますと……そこは周りが暗く光もなにもない。そんな場所が映った。体はふわふわ浮いている。
「なんなんだよ」
少し苛立ちを覚える。その時、頭上からまばゆい光が僕を照らし出した。その光の中には______。
「あれ……友奈?そ、それに、勇者部のみんなまで」
求めていた場所にたどり着くため、何もない空間に手を伸ばし続ける。
「そう、そうだよ!僕は、あの場所に!」
すると、背後から何者かに肩を掴まれて動きが止まる。瞬間、聞き慣れた……いや、聞き飽きた声がした。
『やめておけよ、今のお前じゃ届かない』
「っ……!邪魔しないでっ……て、え…?」
掴んでいた手を引き離したと同時に後ろを向く。『それ』を見て、驚愕した。
『クククク……誰だ、だって?そんなもの見ればわかるだろう?』
「はっ……?」
黒い勇者服と真っ黒の長剣を持った男が目の前に立っていた。男は両手を広げた状態で、下卑た笑みを浮かべながら……囁いた。
『『俺』はお前。お前は『俺』だ』
「なん、なんだよ……お前」
『さぁ、もっと力を欲しろ。あいつらはお前が元の世界に戻るための踏み台に過ぎないんだから、圧倒的な力にその身を預けろ』
「くっ…来るな!!あれ…ここ………ゆ、夢?」
起き上がると、そこは寄宿舎の部屋だった。季節的にそんなに暑くはないはずなのに体から汗が止まらない。服がへばりついて気持ち悪い。
何か…すごく…すごく禍々しいものを見た気がした。先ほどの内容が脳裏に過るとまた汗が流れた。
「気にしててもしょうがないな……寝よう」
動揺した思考を落ち着かせるためにもう一度、布団を被って寝ようとしたが…さっきの夢が気になって結局眠れなかった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
私達の学校では…勇者と巫女のための時間割りがなされている。普通の授業を受けるだけでなく、今行っているように模擬戦も行うことができる。
「はぁ!!」
「ッ!重っ…」
私は天草に一対一の勝負を申し込んだ。これは天草の強さを測るためでもある。
(あの強さ…何か秘訣があるはずだ)
彼の戦っている姿は今でも目に残っている。ただ、ただひたすらに強かった。その強さの理由を、私は知りたい。
「やはりやるな。天草」
「若葉さんこそ……スピードとパワー、どちらも女性とは思えないくらいの力だ……流石、だね」
二人の鍔迫り合いが続く。私の武器は鞘に収まっていた木刀、天草は通常のものよりも少し長めの木刀を扱う。
「っ!」
「せやぁっ!」
スピードでは明らかにこちらが勝っている……なのだが、天草はそれに対してすぐ反応してくる。素晴らしい戦闘センスと、判断力だ。
(やはり、強いな……だが!)
自身のポテンシャルでもある、速さを活かし、手数で天草を圧倒していく。
「あっ……」
「取った!!!」
手数の多さに押されて体勢を崩す。その隙を見逃さない。ガラ空きになった箇所に向かって、木刀を振るう。
「取っ……なっ!?」
「いてて、でも致命傷じゃないかな?まぁ、あれだよ、勝負っていうのは、棒切れ一本だけでするものじゃないってね」
振るった一刀は天草の腕でガードされ、そのまま木刀で弾かれる。一気に形勢が逆転し焦る気持ちを落ち着かせる。
「確かに驚いたが……無論、私もそのつもりだ」
こちらも、ただ木刀を納めるためだけに鞘を持っていた訳ではない。かつて、武士は刀を納める鞘も武器として使っていたという。
幸い天草は弾いた方の手に注意がいっており、鞘に対しての警戒心は全くない。その隙を狙って横っ腹目掛け鞘を飛ばす。
しかし、それは思いもしない方向から飛んできた一手によって阻まれた。
「いつの間に!?」
「ッ!ここ!」
気づいた時には遅く、いつの間にか木刀を持ちかえていた天草は鞘を弾いたと同時に首元へと、木刀を突きつけられる。
「チェックメイト……ですね?若葉さん」
「っ……不覚」
勝負は天草の勝利で幕を閉じた。私の知りたかった強さの秘訣はヒントすら得られず終わった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
図書館に寄った帰り、昼間に行った若葉さんと行った戦闘訓練を思い返す。
「疲れたぁ……にしても、ホントに大した力とスピードだったな」
正直ギリギリだった。勝負しているときは冷静な感じを装っていたが、実際はかなり必死にやってた。
(それでも、経験が活きていたかな)
武術の稽古などで対人戦を経験していたこと、とある子との特訓で若葉さ……若葉と同等かそれ以上の速さの剣技に対応してきたのがでかいのだろう。
『わざわざ付き合ってくれてありがとう。にしても、よくさっきの攻撃に対応できたな?』
『正直……勘、だったかな。若葉さんに限って必要のないものは持たないかなって思ったらホントにとばしてきたので。まぁ対応できたって感じ』
その返答を聞いた若葉さんは驚いた表情をしていた。
『なるほどな……ふむ、今日はホントにありがとう。いい経験になった。あぁ、それといい加減さん付けをやめたらどうだ?』
『こちらこそ、ありがとうございました。あと…それに関しては善処します』
(もっと頑張らないと。西暦の皆を守り通して、元の世界に帰るために)
にしても、ここの時代に来てから日常がすっかり変わった気がする。学校はもちろんの事。帰りに図書館によって帰るとか、あっちではなかったから。
(時間の流れって偉大だな)
気分転換にいつもとは通らない道を歩く。元いた時代では見なかったお店も見れたり、何かと新発見があったりして楽しい。
と、何も考えずに気ままに散歩していた所で……店の中から出てきた子と目があった。
「郡さん?」
「……」
声を掛けると郡さんは心底嫌そうな顔と目でこちらに向けた。彼女とは直接言葉を交わした事がない。ので、折角だからと怯まず声を掛けてみる。
「ここってゲーム屋さんだよね。郡さんってゲーム好きなの?」
「……はぁ、そうだけど?だからなに?」
「実はさ、僕も結構ゲーム好きでね。なんかおすすめとかあったら教えてほしいなぁ〜って」
「……それ、教えた所で何の意味があるの?」
うん、泣きそう。めっちゃ辛辣だし喋れば喋った分だけ彼女の目が鋭くなるのが分かる。でも、負けません!!
「なんで私に声掛けたの。別にそんな話すこともないでしょうに…」
「あんまり話したことないからさ。この機会に話してみようかなと」
「……あっそ」
彼女は僕から視線を外して歩きだした。僕もそれに付いていく。
「なんで、付いてくるの…?」
「僕もこっちが目的地だから?」
「なんで疑問系なの……付いてこないで」
「嫌です!このまま郡さんと宿舎まで一緒に帰らせていただきまーす!」
「………勝手にしたら」
「うん、勝手にする!」
笑顔でそう言い切る。郡さんも何だかんだ言いつつ…僕が話しかけるとそれに答えてくれた。仲良くなれた…とまではいかないが、少し郡さんとの距離が近づいた気がして嬉しかった。
色々と問題は多いものの、ここでの日常に少しずつ慣れはじめていた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「何なのよ、もう…」
自分の部屋に帰ってきたと同時にそんな言葉を吐く。最初は…本気で嫌がったが、いつの間にか、帰宅するまで普通に彼と話をしていた。
「突然現れた勇者……」
あの時、樹海とかした世界で突然現れ、記憶も無くしており、素性も不明。全く信用できる要素がない人物だ。
(……でも)
あの笑顔を見た瞬間、少しだけ何かが緩んだ自分がいた。なぜなら、あの笑顔は……高嶋さんにちょっと似ている気がしたから。
(まぁ、いい…そんな事よりも新しく買ったソフトでもやりましょう)
ゲームを起動させて、慣れた手つきで操作をはじめる、がどこか操作がおぼつかない。
(本当に…なんなのよ、アイツ)
久しぶりのことだった、他人が気になって集中してプレイすることが出来なかったのは。
ヒロインは……誰がいいかなぁ…。ゆゆゆのキャラクターってみんなかわいいから困っちゃう!!
感想やお気に入り登録お待ちしております!!(誤字報告もあったらよろしくです!)