天草洸輔は勇者である   作:こうが

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さて夏休みなのでハイペースに書き続けますよー!!!
あと、前回のあとがきでにぼっしーが登場するかもと言っていましたが、それは次の回になりそうです!すいません!!今回は友奈ちゃんが主に出てきます!

それでは、本編スタートです⬇


6話 二人っきりの休日

「う~ん!平和だなぁー」

 

僕が勇者になって半月程度たった休日。あれからバーテックスの進行はなく、日課である素振りを終え僕は伸びをした。

 

(勇者部唯一の男勇者なんだから!みんなより倍に頑張らないと!って気合いをいれたは良いものの、今日のメニューはもう終わっちゃったからなぁーどうしよう?)

 

そう僕が悩んでいると、突然家のインターフォンが鳴った。

 

(友奈かな?)

 

そう思い玄関を開けると、案の定幼なじみである友奈の姿があった。

 

「遊びに来たよー!」

「やっほー、友奈」

「やっほー!さぁさぁハグしよ〜」

「しません」

「痛!」

 

当たり前かのように、両手をつきだしてきた友奈にツッコミの意味を込めて頭にチョップをお見舞いした。

 

「なんでよ〜!いつもしてるんだからいいじゃーん」

「まるで、毎日してるみたいな言い方はよしなさいよ」

「ぶーー!」

 

ハグを拒んだからか、友奈は頬を膨らませて不機嫌そうにしている。こういう時はしっかり意志を伝えなくては。

 

「別に抱きつかれるのが嫌とかじゃないけど、友奈みたいに可愛い子にくっつかれたりするとね……反応に困っちゃうからさ」

「か、可愛い!?えっへへへそうかなぁ?」

 

可愛いと、口にした瞬間にさっきふて腐れていたのが嘘だったかのように、友奈は顔を赤くしながらにへらと笑っていた。可愛いな。

 

「じゃあ、特になにもないけど僕の部屋行く?」

「行こ行こー!」

 

こうして、僕と友奈の二人っきりの休日が始まったのだった。

 

 

 

 

 

 

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「テキトーな所に座ってて。飲み物持ってくるから」

「お、お願いします!」

「なんで、急に畏ってるのさ」

 

彼が出ていくのを確認すると…口からは安堵の息が漏れた。昔からだけど、洸輔くんのああいう不意打ちは油断ならない。

 

(可愛い……私が可愛い……えへへ)

 

言われた事自体は寧ろ嬉しい事ではあった。好きな人から可愛いと言われて嬉しくない女の子なんていないのだ。

 

「はい。友奈、お茶でいいよね?」

「うん!ありがとね!」

「で、友奈は何かしたいことあるの?」

「ええとね、洸輔くんさ肩とか凝ったりしてない?私マッサージ得意だから!せっかくならどうかかなーって」

「マッサージかぁ。僕結構、筋トレとかするから凝ってるかもな~頼んでもいい?」

「オッケー!じゃあ上脱いで!」

「あ、うん……って上って脱がなきゃなの?」

「そうだよー。直接触ってやった方が効果的なんだってー!」

「なるほど。わかったよ」

 

頬を赤く染め、不安がりながらも上着を脱いでくれた。鍛え上げられ引き締まった体が顕になると、自然と目を奪われた。

 

(すごい……相当鍛えてるんだなぁ)

 

「どうしたの?」

「あ、ううん!なんでもないよ!ただ洸輔くんって凄い着痩せするタイプなんだなぁって思って」

「そうかな?自分じゃ、ちょっとわかんないかも」

 

首を傾げつつも、静かにうつ伏せになってくれる。私もマッサージを開始する為、手の体操をする。

 

(マッサージの効力はすでにお父さんで実証済み。洸輔くんも喜んでくれるはず!)

 

「ん、すごいね〜気持ちいい」

「でしょー?」

「あ~、気持ちよくて眠くなってくるな~これ」

「寝てもいいよぉ?終わったら起こすからね!」

「ふわぁーありがとう……ゆぅ……な……」

「……寝ちゃった、かな?」

 

洸輔くんの顔を覗きこむと、そこには可愛らしい寝顔があった。

 

(ふふ、体は成長しても、寝顔は小さい頃から全く変わってないね)

 

幼稚園の頃から、ずっと一緒に居てくれた男の子。最初は大事な友達って感じが大きかったけど、いつからだっただろうか?私の中で彼が特別な存在になっていたのは。

 

(いつか、しっかりと伝えたいなぁ。この気持ちを)

 

胸の内で眠る想いを抑えながら、マッサージを続けた。

 

 

 

 

 

 

 

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「……どれくらい寝てたんだ、僕?」

 

体を起こして窓の外を見ると、夕焼けの光が見える。どうやら、いつの間にか夕方になっていたようだ。

 

(確か、僕は友奈にマッサージしてもらって……気持ち良すぎて寝たんだっけ?)

 

「……重い?」

 

左側に視線を向けると友奈が、僕の左手を枕がわりにして寝ていた。

 

(友奈も寝ちゃったんだな)

 

よく見ると僕もうつ伏せから上向きになっていた。どうやら友奈が向きを変えてくれたらしい。友奈は可愛い寝息をたてながら寝ている。すると友奈から寝言が聞こえてきた。

 

「んん……洸輔くん」

「僕?」

「ず…っと一緒に居て……ね?」

「っ……心配しないで、ずっと一緒に居るから」

 

この手を離したりはしない。何があっても絶対に離さないと、強く誓った。友奈の手を優しく握り、新たな決意を固める中で……突然、入り口の扉が開く。

 

「洸輔~そろそろ結城さんを家まで送ってあげなさいよー……」

「げっ……(絶望)」

「……へっ?」

 

部屋の中に静寂という苦痛の時間が訪れた。母さんが黙るのももっともである。あちら側の視点から状況を簡単に説明すると、半裸の息子が昔から仲の良い同級生の女の子とベッドで寝ている、そう見えている事だろう。

 

(オワッタ)

 

「ご……ごめんね。お邪魔だったみたいで、そ、それじゃ……夜も、楽しんで?」

「んんん!!!ま、まって、母さん!!話を!話をきいてぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!」

 

気が動転した母さんによって情報は友奈のご両親に伝わった。僕は友奈を叩き起こし友奈の家へとマッハで向かい、なんとこさ友奈のご両親の誤解をといたのだった(お母さんの方は残念がっていて、親父さんの方は目のハイライトが消えていた。死ぬかと思った)

 

しかし、これだけでは終わらず……次の日には東郷さんに友奈と何があったかを根掘り葉掘り聞かれ、朝から僕はクタクタになっていたという……美森が何故その騒動を耳にしていたのかは気になったものの、怖くて聞かなかった(とりあえず、もう勘弁してほしかった)




はい!本編6話でございました!基本的には友奈ちゃんと洸輔くんがイチャイチャしていた回でしたが、いかがでしたでしょうか!(うらやましいなぁ洸輔くんめぇ)さて、次の回ではにぼっしーが降臨します!お楽しみに!!
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