絶対に生き残ってやる‼   作:フェルノ

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プロローグ

 

ゴホッ  ゴホッ

掌を見ると真っ赤に染まっていた。

「はぁ~私の人生、ここまでかな」

私は、生まれてからずっと体が弱く、18歳までも生きられないと言われていた。小さい頃からずっと覚悟していた『自分の死』が今、訪れようとしていた。

「あ~あ、あんまり楽しいことできなかったな」

私は薄れゆく意識のなかそんなことを考えていた。そして、もし生まれ変わることがあったのなら今度こそは後悔のない人生を――――――

 

 

 

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何だろう、この臭い。妙に鼻につく。これは、まるで

 

  血ッッ!!

 

 

ハッとして目を覚ますと、そこはお伽噺とかでよく聞く地獄のような風景が広がっていた。けれど、私はそこを地獄だと思うことはなく、すぐにどこだか理解できた。

 

「(もしかして、ここは………地獄谷?)」

 

地獄谷とは『NARUTO疾風伝』の『サスケ真伝編』に登場する場所だ。現世では、生まれつき体が弱く外で遊んだこともなく、いつも自分の家の部屋や病室でアニメを見ていることがほとんどだった。そのなかでも大好きだったのが『NARUTO疾風伝』で、最終話までだいだいのながれも覚えている。ここはそんな『NARUTO疾風伝』に出てくる血之池一族が住む場所だ。

 

 

まぁ、アニメの話はそこまでにして、本当に何で地獄谷にいるのだろうか。そもそもここが地獄谷ということは私は今、『NARUTO』の世界にいるということだ。

もしかして、『NARUTO』の世界に転生したということだろうか。本当にそんなことが現実で起こるなどと思ってもみなかった。でも、もし、本当に『NARUTO』の世界ならそれは私にとって好都合だ。元々、この世界の流れはだいたい分かるからちゃんと生きていけるだろうし、この世界は大好きだったのだから。世界は違えどもう一度、生きることができるチャンスなのだから、死んでたまるもんですか。絶対に生き残ってやる‼

 

 

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私がこの世界で目を覚ましてから数週間がたった。最初こそは、血之池一族についての詳しい事は、分からないから色々戸惑ってしまったけれど、ここでの生活にもだいぶ慣れてきた。そして、私自身のことについても知ることが出来た。私の両親は私が生まれてすぐに亡くなったらしく私の面倒は祖母が見てくれているようだ。

私が目を覚ます前に大人達の喧嘩に巻き込まれて怪我をし、気を失っていたようなので、記憶が混乱していることにして様々な事を教えてもらった。

先ず、私の名前はチヌというようで近くにあった赤池を見てみると、クリーム色のストレートをしたなかなかの美人だった。他には、私はすでに血龍眼を開眼しておりやはりその瞳力はうちは一族の写輪眼には劣るようだ。そして、今、この時代は原作の6年前でまだ一族が滅亡する4年前だと言うことがわかった。と、なれば私がまずやることはただひとつこの4年の間にもっと強くならなければいけないということだ。必ず生き残れるように

 

 

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そして、2年の時が過ぎ、私もだいぶ強くなったと思う様々な術の修行をしていて驚いたことは私が水遁、雷遁

風遁、火遁、土遁のすべての性質変化を使うことができ、更には血継限界である晶遁と少しだけ氷遁、も扱えることがわかった。祖母からは医療忍術を教えてもらった。血之池一族なことだけあって医療忍術はすぐに覚えることができた。

 

「ふ~少し疲れた~ちょっと休憩しようかな」

 

私は修行を一時中断し、休憩をとることにした。チャクラコントロールは完璧に行えるし、血龍眼の使い方にもかなり慣れてきた。アニメでも見たがここの赤池に自分の血を含ませると、血龍眼を使って操れるようになったし、適当に迷い混んできた動物で実験したが起爆生物にすることもできた。

ん?向こうがなんか騒がしいな。どうしたんだろう?

 

「チヌ‼大変だよ‼」

 

「?どうしたのお婆ちゃん」

 

「化け物!化け物がでたんたよ‼」

 

「化け物?」

 

私はお婆ちゃんの言葉に首を傾げながらもお婆ちゃんに付いていってみた。そこへ行ってみると、血のような赤い瞳のとても綺麗な黒狼がいた。けれど、その体は普通の黒狼というにはでかすぎていた。そして、よく見るとその黒狼は足を怪我していた。

そして………

 

「(この子、尾獣だわ)」

 

私は何故か分からないが直感でそう思った。でも、怪我してるならまずは手当てしないと。私はそう思い、他の皆よりも前に出た。

 

「君、大丈夫?」

 

『!!??』

 

「!?おいッチヌ!?」

 

「何やってるんだチヌ!!そこをどけ」

 

「ダメよ!!この子、怪我してるじゃない‼それに誰かに差別される辛さは私達が一番よく分かっているはずじゃない‼」

 

私のその言葉を聞いて、口をだす奴等は居なくなり、皆、少しずつ全員その場から去っていった。

そして、誰もいなくなったのを確認してから私は後ろの子に話し掛けた。

 

「さて、もう誰もいなくなったよね

ねぇ、貴方、怪我してるよね。大丈夫?」

 

その子は少し考えてから言った。

 

『貴様は何者だ。我の味方をする人間など今まで一度としてなかった。』

 

「私はチヌ。ここに住む血之池一族の者よ。貴方に味方した理由は、同じだからかな」

 

『同じ?』

 

「そう、同じ。私達の一族は昔、ひどい迫害を受けてこの地獄谷に追いやられたの。だから、誰かを差別するのはイヤなのよ、私。だから相手が誰であろうと私は受け入れるわ。」

 

『……小娘、確かに名はチヌと言ったな。お前は我が何者か分かっていて言っているのか?』

 

「ま、正直に言うと貴方が尾獣だってことくらいかしら。でも、何尾かは知らないわ。」

 

『そうか…なぁチヌ。我はお前と共にいてもいいか?お前は我の人柱力となってくれるか?』

 

「いいの?貴方達、尾獣は何かに封印されるのは嫌いなんでしょう?」

 

『確かに封印されるのは嫌いだが、お前と共にいられるのならば構わない。我は千尾の漆牙{ウルガ}だ。』

 

『そう、ありがとう。喜んで貴方の人柱力となるわ。でも、まずはその足の怪我を治さないとね。』

 

私はその後、漆牙の怪我を治して、漆牙の人柱力となった。そのときの私はとても頼もしい相棒ができて、嬉しく思った。

これは原作が始まる4年前の出来事。

 

 

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とうとう始まった。この時が。

 

「キャアアアアアア」

 

「逃げろオオオオ」

 

「助けてくれえええ」

 

一族滅亡の時。このときが来るのはずっと前から分かっていたことだ。でも、いざそのときが来ると恐くて仕方ない。私がこの世界で目を覚ましてから4年がたち、漆牙と出会ってから2年の時がたった。そして訪れた一族の終わる日。けど私はここで死ぬ訳にはいかない。

絶対に生き延びてやる。

この2年で漆牙の力の使い方も練習した。アニメで見たキラービーと八尾のようなこともできるようになっている。その力を使えば逃げることはできるはず。因みに、漆牙と話して知ったことなのだが漆牙は尾獣のなかでは最強らしく、影を扱う影遁{えいとん}を使うみたいだその力を使えば体を影に変えて移動したり攻撃したりできるし、背中でその影を編んで蝶のような羽を作り出して飛ぶこともできるようになったし、完全尾獣化までの段階の全てを使えるようにもなっていた。

 

「ボソッ)早く逃げないと」

 

『早くしないと我々も狙われるぞチヌ。早くしなければいけない。』

 

「(分かってる。まずはここから少し離れてから尾獣化して、逃げよう)」

 

私はタイミングを図って、自分が隠れていた岩影からでて、あらかじめ用意しておいた荷物を持って全速力で走った。そして、地獄谷の終わりに差し掛かった所で私は尾獣化して逃げた。そのときの私はただ逃げて、生き延びることしか頭になかった。そして、暫く走り続けたとき、森の中へ入ったとき少し先で男の子が居ることに気づいた。向こうも私が居ることに気づいたようだ。

 

「お前は何者だ?」

 

男の子はそう聞いてきたけれど、私はただ逃げ延びることができたことが嬉しく更に、走り続けた疲労もあって尾獣化を解き気を失ってしまった。私が意識が薄れるなかで最後に見たのは心配そうな顔で此方に駆け寄ってくる男の子の姿だった。

 

 

 

 

 

やぐらside

 

お前は中忍になったばかりのその日、珍しく任務がなく近くの森の中で三尾の磯撫と共に修行をしていると少し離れている所からドサドサと足音が聞こえていた。少し警戒していると森の出口の方から音がしてきた。そちらを向くと巨大な黒狼が此方に向かって走ってきていた。俺は人柱力だから特に驚きはしないが、相手が何者か分からない以上警戒するには越したことはない。

 

「お前は何者だ?」

 

俺は黒狼にそう問いかけたが、向こうから返事はこず、変わりに黒狼は小さい少女の姿になり、気を失ってしまった。俺は駆け寄ったがどうすればいいか分からず、困り果てていたがそこへ磯撫が話し掛けてきた。

 

『やぐら、その子は警戒しなくても大丈夫だよ。』

 

「(何故だ磯撫?)」

 

『さっきの黒狼は僕と同じ尾獣だよ。この子は人柱力なんだよ。まぁ、どっちにしろ倒れてる子をこのまま放置っていうのはいけないからね。』

 

「(それもそうだな)よし。水影様の所へ連れていこう」

 

俺はその女の子を背負って水影様の所へ急いだ。

 

 

 

 

 

チヌside

 

私が目を覚ますとそこには白い天井が広がっていた。

辺りを見回すとそこには見たことないお爺さんと森の中で見た男の子がいた。

 

「お、目を覚ましたな。体に特に怪我は無かったが大丈夫か?」

 

「え、えぇ大丈夫よ。助けてくれてありがとう。」

 

「いや、いきなり倒れたから驚いたけどな

俺はやぐらだ、この霧隠れの里の中忍だ。よろしく」

 

男の子は名乗ってきた。それとここは霧隠れの里なのか。名乗られたら、こちらも名乗るのが礼儀かとおもったから私も名乗り返した。

 

「私はチヌ。湯隠れの里の地獄谷から来たのよろしく」

 

「儂はこの水の国の水影じゃ」

 

へぇ~こんなお爺さんがあの水影なんだ。私はその事に少し衝撃を受けた。

 

「ところで、何があったのじゃ?」

 

「え?」

 

「先ほども言うたが体にほとんど怪我は無かったが、その代わり疲労がとてつもなくたまっていたからの」

 

私は話すべきか迷ったが水影とやぐらに私のこの4年間の事を全て話した。私が千尾の人柱力となった事や地獄谷であった一族虐殺の事など。私は話してる途中であのときの恐怖が蘇ってきて涙が溢れ、体が震えた。そんな私の背中をやぐらは擦り続けてくれた。

そして、全てを話し終えたあと水影様は私にこう言ってくれた。

 

「チヌよ。帰るところがないのなら、このままこの霧隠れの里で暮らさぬか?」

 

「い、いいのですか?」

 

そう問い掛ける私に水影様は笑って頷いてくれた。やぐらも受け入れてくれている。私は嬉しくて、再び涙を流しながら頷いた。

それから私は霧隠れの里で暮らし始めた。そして、何故かやぐらの家で一緒に暮らしていた。やぐらも独り暮らしだったので問題ないだろうとの事だった。

 

それから1年がたった。私は今はアカデミー生として暮らしているが、やぐらは水影となった。そして、私もその影響で【水影の婚約者】という立場になった。その理由が人柱力でやぐらの1番身近な女で、年齢もだいたい同じだからというものだった。

そして、更に1年がたち、私はアカデミーを卒業し、下忍となり、原作の時代がきたが、少し変わっているようでうちはのクーデターもなく、それぞれの里での人柱力同士の食事会が時々行われ、平和が保たれている。

 

さて、原作からはだいぶかけ離れたこの世界で私はどう生きていけばいいのか全く分からない。つまり、適当にやっていこうと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

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