他の投稿して小説と同じく
『ネタ』+『妄想』
の、とんでもマッチに…
なってると良いな(笑)
オープニングナレーションのネタの様な感じにしてみました(笑)
「戦兔。知ってるか?」
思い詰めた表情で万丈が話しかける。
作業の手を止め、万丈の方へと『くるり』と椅子ごと向きを変える戦兔。
「何をだよ。主語を入れろよな。」
面倒くさいそうに答える。
「主語って何だよ!」
本当に意味が、解っていないようだ。
沈黙。
暫しの時。
「まあ、良いか。」
考えていたらしいが、解らなかったようだ。
「何が、良いんだか? で、何だ万丈?」
戦兔も扱いが慣れたようで、軽く突っ込むだけだった。
「お年玉って知ってるか?」
真剣な表情は、真面目に言っていた。
「お年玉って、あのお正月に貰えるやつだろ?」
まさかの話題に戸惑う戦兔。
「そうなんだよ! お正月に貰えるはずのやつだよ。」
判って貰え、少しテンションが上がる。
「それが、どうかしたのか?」
話が見えないで、さらに戸惑う戦兔。
「最近な、貰えないんだよ! お年玉がよ!」
本気で悔しそに、地団駄を踏む万丈。
「お前な、お年玉って…。」
呆れる。話題にでは無く、本気で地団駄を踏む万丈に。
その時、
『万丈を少しからかってやるか。』
戦兔に悪戯心が浮かんだ。
「お年玉って、何だよ…。」
戦兔の意味有りげな言葉に引っかかる万丈は、言葉を繰り返す。
真顔。
「お年玉が貰える条件が変わったの知らないのかよ。」
心の顔は笑い顔。
「そんな条件あるのかよ!?」
本気の驚き。
「スカイウォールできて、少ししてから条件が変わったんだよ。」
やはり、真顔で万丈に向かう。
「そうなのか、知らなかった。だから、最近貰えなかったんだな。」
戦兔の言葉を理解した万丈。
「多分、そうだな。」
『やっぱり、信じたか。』
心で、ほくそ笑む戦兔。
次は欲求。知りたいと、
「で、条件って何だよ。教えてくれよ。」
それは、目を見れば明らか。
悪戯心は、少し勿体振るものである。
「条件ってのはな、お正月にやるスポーツに関係あるんだ。」
「お正月のスポーツって?」
また、新たな疑問に考えが追いつかない万丈。
「ほら、歌にもなってるアレ。」
「そうか!」
お正月の歌を口ずさむ万丈。
そして、ピンとくる万丈。
「解った! 『羽根付き』だな!」
「よく解ったな。でも、後二つあるぜ。」
「『独楽』と『凧揚げ』もかよ。」
他の二つはスポーツと認識しなかったようだ。
「その三つの正月スポーツのチャンピオンが、何処かにいるんだ。」
「おーっ、そんなチャンピオンがいるんだ。」
本気の驚きは、戦兔の悪戯心を満足させる。
「でだ、その三人のチャンピオンをそれぞれの正月スポーツで倒して、証を三つ揃えた者だけが、お年玉を貰えるようになるんだ。」
流石、天才物理学者。短時間の間によく考えてあった。
「何だって! 知らなかったぜ!」
悔しがる。それも、髪の毛を掻きむしりながら本気で。
「この事は本当は秘密なんだが…。」
小声で言った事が、余計に現実味を増した。
「なるほど、そうだったのか。教えてもらって、悪りぃな。」
「気にするな。俺とお前の仲じゃないか。」
「そうだな!」
握りしめる拳。
そして、沈黙は何かを考えていた。
「よし、戦兔! ちょっと行ってくるぜ!」
言うが早いか階段を駆け上がり、ビルド秘密基地から飛び出して行く万丈。
呆気に取られ、暫く万丈が出て行った扉を見ていた戦兔。
「まっ。その内、万丈でも気が付くだろう…。」
今度は反対に『くるり』と椅子ごと回り、作業の続きを始める戦兔。
作業に没頭する戦兔は、時の経つのを忘れた。
数日後。
「ねえねえ。戦兔くん。」
作業している手を止めて美空を見る戦兔。
「ん?」
不思議そうに、
「最近、万丈くん見ないんだけど? 知らない?」
「そう言えば、見てないな。」
返事は上の空。
『まさか、あの冗談を真に受けて…。いやいや、流石の万丈でもそれは無いだろう…。』
「まあ、スマッシュも現れてないから大丈夫だろうけど…。」
「だね…。」
「その内、帰って来るだろう。」
「そっか。あ~ぁ、眠くなったから…。お休み〜。」
『バタン』
ベットにダイブする美空。
作業に戻る戦兔。
また、没頭は時を忘れさせる。
さらに数日後。
勢い良く、ビルド秘密基地へ通じるドアが開くと同時。
「戦兔! やったぜ!」
万丈が階段を勢い良く駆け降りて来る。
「見てくれ!」
差し出したのは…、
〈凧〉〈独楽〉〈羽子板〉
だった。
得意げな万丈の顔。
「正月スポーツのチャンピオンを三人倒したぜ!」
「お、おう…。」
やはり、返事は上の空。
『どこで倒したんだよ。ってか、よく見つけたな。』
「これで、お年玉貰えるぜ!」
喜ぶ。それも本気。
『まさかな、本当に集めて来るとはな。』
「万丈…。」
テンションの高い万丈とは、正反対の低いテンションで話しかける。
それが、よりリアル。不安が声に乗る。
「なんだよ、戦兔?」
「今年倒したんなら、貰えるのは来年からだぜ。」
「な、なにぃぃぃぃぃ!」
驚き、叫び、落胆。
そして、膝から崩れ落ち、項垂れる万丈。
俗に言う、落ち込んだ状態。
暫く、動かない万丈。
不意に、頭(こうべ)を上げた。
「いや、来年からは貰えるんだ!」
そして、力強く立ち直った。
「そうだな、来年からは貰えるな。」
どうやら、戦兔の悪戯は続いているらしい。
「だよな、戦兔。」
握った両の拳は、戦う時以上に堅く結ばれていた。
『まっ、来年の正月は放送してないがな…。』
天才物理学者。健在であった。