青年「世界もお前達も消滅する…それを避けたいなら、ディケイドとお前達の世界に存在している特殊な力を持った二人の少女を逢わせる」
青年「そうすれば…二人の少女はお前達《μ's》とディケイドを繋ぐ架け橋になり、全ての世界は救われる」
穂乃果「つまり…雪穂達が帰ってくるまで私達が『仮面ライダー』になって、その間に世界を守ればいいんだよ!」
ツバサ「凄い力を持っているのは…何も『ディケイド』や『μ's』だけじゃない」
亜里沙「ツカサにはいつか、スクールアイドルになった私たちのライブを見て笑顔になってほしいの!」
雪穂「私は亜里沙と一緒に…『μ's』とは違う形でスクールアイドルの素晴らしさを広めていきたいなって思うんだ」
女性シンガー「飛べるよ、きっとどこまでだって行ける…どんな夢だって叶えられる!!」
ツカサ「オレはこれからも『ツカサ』として旅を続ける…世界の壁を壊し、可能性を感じられる未来を創る!」
ツカサ「そして、その旅はやがて…夢の扉を開いた新たな『スクールアイドル』に奇跡で満ち溢れた光を灯す」
ゼイビアックス「貴様…一体、何者だ!?」
ツカサ「通りすがりの仮面ライダーだ…覚えておけ!!」
ツカサ&ゆきあり&μ's「変身!」
虎太郎「…」フッ
虎太郎「…」
シルバラ「あのガキの跳ねた髪と眼が…」
ゴルドラ「赤く、なっているだと…!?」
M虎太郎「…」フッ
サヨ「あなた…『モモタロス』ね?」
M虎太郎「…へへっ、よく知ってるな?」
ゴルドラ「貴様、何故ここに…!」
M虎太郎「戦いに来たんだよ…こちとら暴れたくてウズウズしてたんだ!」
虎太郎「…!」ムクリ
虎太郎「…」キョロキョロ
虎太郎「うちゅー…?」
青年「気が付いたみたいだな」
虎太郎「!」クルッ
青年「…」
虎太郎「!!…でぃけいどー」キラキラ
青年「よく知ってるな…まあ、知ってるのも当然か」
虎太郎「?」キョトン
青年「いや、こっちの話だ…何でもない」
青年「ところで…さっき、変な夢を見た覚えがあるんじゃないか?」
虎太郎「!」コクコク
青年「それは…別の世界のお前に起こった出来事だ」
青年「何故なら『ディケイド』…もう一人のお前は九つの世界を旅しなければならないからな」
青年「それがこの世界の『μ's』を救う、たった一つの方法だ」
虎太郎「…?」
青年「大体分かれば十分だ…とにかく、お前には世界を救う為にこれからやってもらわないといけない事がある」
青年「協力してもらえるな?」
虎太郎「…!」コクリ
青年「よし、お前にはこの世界の『A-RISE』に『仮面ライダー』の記憶を思い出させると共に…『大ショッカー』の基地になっている『鬼の戦艦』に入ってもらう」
青年「そして…そこからある物を回収し、別の世界のお前に渡してくれ」
虎太郎「おー…!」パチパチ
青年「本当は俺がやらなければいけない所なんだが、最近は魔王とやらがいる世界を破壊する準備で忙しいからな…」ハァ
虎太郎「?…ひとりー」
青年「ああ…安心しろ、何もお前一人だけでやらせる訳じゃない」
青年「後でピッタリの家来がお前の家に来るはずだ…だから、それまで大人しく待ってろ」
虎太郎「…!」コクリ
青年「じゃあ…今からお前が回収する物を教えてやる、良いか?」
虎太郎「!」ビシッ
青年「…」フフッ
虎太郎「でんおー…」ピッ
電王『俺、参上!』
ここあ「なにをぉ~…!」グギギ
こころ「なんですかぁ~…?」グギギ
にこ「…ごめん、少し待っててもらえる?」
にこ「ちょっとちょっと…さっきから何揉めてんのよ、アンタ達!?」
電王『行くぜ行くぜ行くぜ…!』ピタッ
虎太郎「?…とまったー」
電王『…!』スポンッ
虎太郎「!…ぬけたー」
モモタロス『っと…よう、オメーが《矢澤虎太郎》だな?』
虎太郎「!!」
モモタロス『《ディケイド》のヤローから話は聞いてるな?』
虎太郎「…」コクリ
モモタロス『へへっ…じゃあ、行くぜ!』
虎太郎「…!」
M虎太郎「…」スタスタ
にこ「…えっ?」
にこ「虎太郎…?ちょっと、どこに行くつもり!?」ガシッ
M虎太郎「…!」バッ!
にこ「きゃっ…!?」ドサッ
こころ「おねえさま!?だいじょうぶですか?」
にこ「え、ええ…」
ここあ「ちょっと…おねえちゃんにあやまりなよ、こたろう!」
M虎太郎「…」ギィ…バタン!
虎太郎「…」ダダッ
モモタロス『悪ぃな…強引に振り払っちまってよ』
虎太郎「!…だいじょうぶー」
モモタロス『次は、えっと…ゆーでぃーえっくすって所に行くんだっけか?』
虎太郎「…ゆーてぃーえっくすー」
ツバサ「あら…英玲奈、あんじゅ」
英玲奈「む、ツバサか…おはよう」
ツバサ「今日は学校で私達をプロアイドルとしてマネジメントしてくれる事務所の人と打ち合わせをするはずでしょう…こんな所で立ち止まって、どうかしたの?」
あんじゅ「それがぁ…この子、迷子みたいなの」
虎太郎「…」
ツバサ「この子が?…!」
英玲奈「どうした?」
あんじゅ「知ってるの、ツバサちゃん?」
ツバサ「いえ…でも、何故かしら?」
ツバサ「誰かに、似てるような…」
虎太郎「…かめんらいだー」スッ
A-RISE「!!」
ツバサ「今のは、何…?」
あんじゅ「えっ、ツバサちゃんにも見えたのぉ?」
ツバサ「!…あんじゅも?」
英玲奈「私にも、はっきり見えた…」
ツバサ「英玲奈も?…!」ハッ
虎太郎「…」
ツバサ「あなた…なるほど、そういう事だったのね?」
虎太郎「…だいしょっかー」
ツバサ「やっぱり…ありがとね、大切な事を思い出させてくれて」ナデナデ
虎太郎「…」
英玲奈「どういう事だ?」
ツバサ「私と彼だけにしか分からない事よ…ねっ?」パチン
虎太郎「…」コクリ
あんじゅ「あらあら…もしかしてツバサちゃんとあなたって、そういう関係だったのぉ?」
英玲奈「!?…ツ、ツツツツバサガガガママママサカソソソソンナシュミダッタトハ…」プシュー…
虎太郎「?」キョトン
ツバサ「詳しい説明は後にするわ…さて、と」ピッピッピッ
ツバサ「…もしもし、穂乃果さん?」
ツバサ「今からUTXに来てもらえるかしら…一緒にいる『μ's』のメンバーも連れて」
ツバサ「ええ、そう…あなた達に会わせたい子がいるの」フフッ
ツバササーン!
ツバサ「!…来た」
穂乃果「お待たせしました…って、虎太郎くん!?」
虎太郎「…」
ことり「どうして虎太郎くんがこんな所に…?」
ツバサ「彼の方からわざわざ会いに来てくれたの…私達にある事を思い出させる為に」
海未「…どういう事ですか?」
英玲奈「実は…『大ショッカー』という組織が、私達の世界を侵略しようとしているんだ」
花陽「…『大ショッカー』?」
真姫「何よ、それ…イミわかんない」
凛「凛、ショッカーなら聞いたことあるよ!『仮面ライダー』によく出てくる悪い人達だって…」
ツバサ「そう…そのショッカーが幾つもの並行世界に存在する悪と結託して生まれた勢力、それが『大ショッカー』なの」
絵里「でも、どうしてあなた達がそんな事を知ってるの…?」
希「!…もしかして、ウチらと同じように夢を見たとか?」
ツバサ「ふふっ、そういう事…少し状況は違うけどね」
英玲奈「!?…皆、あのスクリーンを見ろ!」
?『やっほ~!みんな、はっちゃけてるかーいっ!?』
全員「!」クルッ
?『お馴染み、アキバレポーターでーっす!』
レポーター『今、何と…大きな飛行船が秋葉原方面に向かって飛んでるんだって!』
レポーター『スゴいねぇ?まるで戦艦みたいだねぇ!』
あんじゅ「!…まさか、あの空飛ぶ船がツバサちゃんの言ってた?」
ツバサ「ええ、あれが…『鬼の戦艦』よ」
穂乃果「『鬼の戦艦』…?」
絵里「どういう船なの?」
ツバサ「別名『時を走る船』…あれで時間の中を自由自在に往き来する事が出来るの」
ツバサ「『大ショッカー』はそれを持つ『オニ一族』と手を組んだ事で、あらゆる世界を往き来出来るように改造して…この世界へとやって来たの」
レポーター『あれ、飛行船から何かが飛ばされたぞ~…っ!?』
全員「!?」
レポーター『人…ミサイルを背負った全身黒ずくめの人が、こっちに向かってきてるよ!?』
レポーター『みんな、大変だー!逃げ…』ブツッ
穂乃果「!」
ことり「だ…大丈夫かなぁ、あのレポーターさん?」
海未「そうだと良いのですが…」
ツバサ「今のは大ショッカーの戦闘員…まさか、人間ミサイルで街を破壊するつもり!?」
真姫「それじゃ、街が滅茶苦茶になるじゃない!」
英玲奈「いや…それだけじゃない、このままでは私達の世界そのものが支配されてしまう」
凛「そんな…」
花陽「…!?」
希「花陽ちゃん、どうかしたん?」
花陽「た、大変です…あそこにある建物が!」
絵里「なっ…次々に消えていってる!?」
ツバサ「…とうとうこの世界に、滅びの現象が起きてしまったみたいね」
海未「滅びの現象?」
あんじゅ「実は…九つの並行世界と私達のいる世界の融合も始まってしまったみたいなの」
ことり「じゃあ、私達が夢で会ったあの男の人の言ってた事って…本当だったの?」
穂乃果「だとしたら…虎太郎くんは!」チラッ
虎太郎「…」スゥゥ…
全員「!!」
穂乃果「ちょっとだけ、透明になってる…!」ハッ
青年『このままだと、真っ先に消えるのはお前達の世界の《矢澤虎太郎》だ』
絵里「信じられない…まさか、本当にそうなってしまうなんて」
穂乃果「このままじゃ虎太郎くんが…一体、どうしたら良いの!?」
ツバサ「…落ち着いて、穂乃果さん」
穂乃果「えっ?」
ツバサ「彼がこうなっているという事は…もう一人の彼と繋がっているという証拠よ」
ツバサ「つまり、これからあなたがやるべき事は…分かるわね?」
穂乃果「…私がやるべきこと?」
ツバサ「ええ、あなたと絵里さんなら…きっと答えに導けるはずよ」
絵里「えっ…私も?」
ツバサ「そう、あなたも」フフッ
絵里「…?」
ツバサ「さて…彼は穂乃果さんと絵里さんに任せて、私達は街の人々の避難誘導をしに行きましょう?」
海未「あの…本当に穂乃果と絵里の二人だけで、大丈夫なのですか?」
ツバサ「にこさんと三人でいれば大丈夫よ…穂乃果さん、にこさんに連絡してもらえる?」
穂乃果「あっ…はい!」
あんじゅ「じゃあ、あなた達は…私と一緒に神保町までついてきてくれるぅ?」
ことり「は…はいっ!」
花陽「分かりましたっ!」
英玲奈「では…君達は私と共に秋葉原へ向かおう」
凛「よ~し、行っくニャー!」
真姫「仕方ないわねぇ…」ハァ
ツバサ「二人は私と一緒に神田に行きましょう…準備は良い?」
海未「はい!」
希「ウチらに任しとき!」
ダダダッ…
絵里「皆…」
穂乃果「それじゃ、にこちゃん…気をつけて来てね!」ピッ
絵里「…にこ、大丈夫だった?」
穂乃果「うん、ただ…こころちゃん達と別れて探してたみたい」
絵里「そう…あの二人も無事だと良いのだけど」
穂乃果「…ねぇ、絵里ちゃん」
絵里「何?」
穂乃果「私、夢の中であの男の人に言われて思い出したんだけど…」
青年『ディケイドとお前達の世界に存在している特殊な力を持った二人の少女を逢わせる』
絵里『その二人の女の子って誰なの?』
青年『お前達の方がよく知ってるんじゃないのか?特に…お前と、お前がな』
絵里「!…やっぱり、穂乃果も?」
穂乃果「…うん」
絵里「そう、じゃあ…ちょっと試してみる必要があるのかもしれないわね」
穂乃果「へっ…何を?」
絵里「…ふふっ、任せて!」
虎太郎「…」
虎太郎「!」ハッ
にこ「?…虎太郎、どうしたの?」
虎太郎「…!」ダッ
にこ「ちょっ…虎太郎!?」
穂乃果「虎太郎くん!」
絵里「待って!」
モモタロス『おいおい…どこ行くんだよ!?』
虎太郎「…おーろらー」
モモタロス『あ…オーロラ?』
虎太郎「!…あったー」ダダッ
モモタロス『オメー…あの中に入るのか?』
虎太郎「…」コクリ
モモタロス『…しゃあねぇ、もしもの時は俺が何とかしてやる』
虎太郎「ありがとー…!」ダッ
虎太郎「!…いたー」
ツバサ「…」
モモタロス『あれは…さっきのおでこの広い姉ちゃんじゃねえか、何でこんな浅い川で寝転がってんだよ?』
虎太郎「たすけるー…」トコトコ…ジャブジャブ
モモタロス『!…はぁ、分かったよ』
モモタロス『深くはないしな…よっと!』
M虎太郎「よっこら…せっと」ヒョイ
ツバサ「…っ」パチリ
M虎太郎「…」スタスタ
ツバサ「え?…!!」
ツバサ「まさか『μ'sの世界』の矢澤虎太郎に助けられるなんてね…ありがとう」ナデナデ
虎太郎「…」
ツバサ「それにしても、彼が真の姿になれる程に回復していたなんて…こうなったら早く私の世界に戻らないといけないわね」
ツバサ「でも、キバーラを探している時間は無いし…!」
虎太郎「…?」
ツバサ「そうだ…あなた、ほんの少しだけ私の手助けをしてくれない?」
ツバサ「力を貸してほしいの…お願い」
虎太郎「…」コクリ
ツバサ「!…ふふっ、ありがとう」
ツバサ「じゃあ、行きましょう…『電王の世界』へ」
虎太郎「…!」
ツバサ「…」スタスタ
虎太郎「たーみなるー…!」キラキラ
ツバサ「…あったわ、ここよ」
虎太郎「!」
ツバサ「…」コンコン
…ドウゾ
ツバサ「失礼します…!」ガチャ
?「…ふふっ、こんにちは」
虎太郎「!…にてるー」
ツバサ「…あなたが、ここのターミナルの駅長ね?」
駅長「その通り…しかし、驚いたわ」
駅長「私とここまで似ているなんて…まるで双子のようね?」
ツバサ「ふふっ…奇遇ね、ちょうど私もあなたと全く同じ事を思っていたわ」
駅長「…それで、私に何か?」
ツバサ「実は…このターミナルに保管している金色のデンオウベルトと『契約』のライダーチケットを譲ってほしいの」
駅長「そう…でも、それは無理よ」
駅長「時間を改変する事は決して許されない…例え、あなたの過去に何があろうと」
ツバサ「それなら安心してちょうだい…私が変えたいのは、時間じゃないから」
駅長「!…どういう意味?」
駅長「なるほど…そういう事情なら、仕方ないわね」
駅長「受け取りなさい…これが、金色のデンオウベルトと『契約』のライダーチケットよ」スッ
ツバサ「…ありがとう」
ツバサ「さて、次は…ちょっと良いかしら?」スタスタ
虎太郎「?」
ツバサ「このブランクカードをあなたの額にかざして…完成っと」スッ
モモタロス『なっ…これ、俺じゃねぇか!?』
虎太郎「ふぁいなるふぉーむらいどー…」
ツバサ「ふふっ、もしかして…私がイマジンの存在に気付いてないとでも思った?」
モモタロス『オ、オメー…!』
ツバサ「安心して…助けてもらった恩もあるし、あなたが中に入っている事は誰にも言わないから」
ツバサ「それに、私は…このカードをもう一人のあなたに渡したいだけだから」
デネヴ「じゃあ、このカードを…」
ユウコ「ディケイドに渡せば良いのね?」
ツバサ「ええ、私は次の世界に行かないといけないから…それじゃ」ダッ
ユウコ「あっ…ちょっと!?」
デネヴ「…行っちゃったなぁ」
ツバサ「お待たせ…じゃあ、行きましょう?」
虎太郎「…」コクリ
ツバサ「…改めてありがとう、私の為に手伝ってくれて」
虎太郎「だいじょーぶー…」
ツバサ「ふふっ、やっぱり…あなたも優しいのね」
虎太郎「?」
ツバサ「こっちの話よ、それじゃ…もう一人の私によろしくね」
虎太郎「…!」ビシッ
ツバサ「…」スタスタ
虎太郎「…」トコトコ
モモタロス『おい、元の世界に戻ってきたは良いけどよ…これからどうすんのか分かってんのよ?』
虎太郎「…だいたいわかったー」
モモタロス『本当かよ…!』
ゴルドラ「…見つけたぞ、貴様には人質になってもらう」
モモタロス『来やがったな…おい、行くぜ?』
虎太郎「…」フルフル
モモタロス『はぁ!?何でだよ!』
虎太郎「…まだー」
モモタロス『!…ちっ、分かったよ』ハァ
ゴルドラ「少し眠っていてもらおう…大首領様の、崇高な目的の為に」スッ…
虎太郎「…!」
M虎太郎「…ってワケだ」
ゴルドラ「ふざけた真似を…行くぞ、ミミヒコ」
シルバラ「兄ちゃん…ああ!」
サヨ「あなた達…もしかして、その子ごと『モモタロス』を倒しちゃうつもり?」
ゴルドラ「人質として捕まえていたが…大首領様がいなくなった今、やむを得ん」
シルバラ「さ~て…お前は一体、どんな音で潰れるかな?」
シルバラ「人間の子供は…良い音がするからなぁ」
M虎太郎「けっ、相変わらずセンスの悪ぃ趣味してやがるな…」スッ
シルバラ「!?」
ゴルドラ「そのベルトは…!」
M虎太郎「へっ…今から俺のカッコ良い変身、見せてやるからよく見とけ」ポチッ
サヨ「…」フフッ
M虎太郎「変身!」
『ソードフォーム』
ミニ電王「…俺、参上!」
シルバラ「あのガキ…電王にまで変身しやがった!」
ミニ電王「言っておくが、このサイズでも俺は…最初から最後までクライマックスだぜ!」
ゴルドラ「…っ!」
ミニ電王「へへっ…行くぜ行くぜ行くぜー!」ダッ
ディケイド「…まさか、今のはもう一人のオレの記憶か?」
戦闘員「イーッ!」バッ
ディケイド「!」スッ
『アタックライド…スラッシュ!』
ディケイド「はっ!」ザシュッ!
戦闘員「イーッ!?」ドサッ
ディケイド「ふぅ…!」ハッ
ディケイド「という事は、オーロラを通った後に出会ったツバサは…」
ディエンド「ツカサ、亜里沙…準備は良い!?」
キバーラ「うん!」
ディケイド「!…ああ」
ディエンド「よし…!」スッ
『アタックライド…クロスアタック!』
(ディエンドが一枚のカードをディエンドライバーに入れたのを確認したオレは…紫色に光るキバーラサーベルを持ったキバーラと一緒に敵を斬りつけた)
キバーラ「えいっ!」ズバッ!
ディケイド「ふっ!」ザシュッ!
戦闘員達「イーッ!?」バタバタッ
(ディエンドのクロスアタックの効果で、技の威力が増したオレ達は…次々と戦闘員達を倒していく)
ディケイド「…さすがだな、亜里沙」
キバーラ「えへへ…ツカサもね!」
ディエンド「!?…二人とも、危ないっ!」
キバーラ「えっ?」
ディケイド「!」
~世界の破壊者、ディケイド…9人の女神に出逢い、その瞳は夢を見る!~
ツバサ(この世界の私が初めてキバーラに会ったのは…ちょうど街の人々の避難誘導を終えた頃だった)
ツバサ「穂乃果さんとも連絡が取れない…まさか彼女達、もう『仮面ライダー』に変身しているというの?」
?「ツバサちゃーん!」ダダッ
ツバサ「あれは…あんじゅ、英玲奈!」
英玲奈「すまない、私もあんじゅも避難誘導は終わったんだが…途中まで共に行動していた二人とはぐれてしまった」
あんじゅ「私も…一緒に行った二人と離ればなれになっちゃったわぁ」
ツバサ「…そう、残念ながらこっちも同じよ」
英玲奈「やはり、そっちもか…困ったな」
あんじゅ「そうねぇ…皆、無事だと良いんだけど」
ツバサー!
ツバサ「?」クルッ
あんじゅ「あれは、白い…」
英玲奈「…蝙蝠?」
キバーラ「ツバサ~!」
ツバサ「キバーラ?…もしかして、キバーラなの!?」
キバーラ「見つかって良かった…この世界のあなたに、もう一人のあなたが書いたこの手紙を渡しに来たの!」スッ
ツバサ「!…もう一人の私から?」
キバーラ「ええ!」
ツバサ「ありがとう…早速、読んでみるわ」ピラッ
ツバサ「…!!」
英玲奈「どうした、ツバサ?」
あんじゅ「何が書いてあったのぉ?」
ツバサ「私達の世界を救う為にとても重要なミッションよ…キバーラ、一緒に手伝ってくれるかしら?」
キバーラ「ええ、もちろんよ!」
ツバサ「二人も…良い?」
あんじゅ「!…なるほどね、何となくツバサちゃんがしようとしてる事が分かっちゃったわぁ」
英玲奈「そうだな…全く、ツバサの思いつきには相変わらず苦労するな」ハァ
ツバサ「…」フフッ
英玲奈「…ここが『ファイズの世界』にある『スマートブレイン』という企業か」
あんじゅ「意外と普通の会社なのねぇ?」
ツバサ「見た目だけなら、ね…コインロッカーのパスワードは」ピッピッ
『453145』
英玲奈「!…開いたぞ」
あんじゅ「随分と大きい荷物ねぇ…これって全部、ベルトかしら?」
英玲奈「こっちの方には栄養ドリンクのような瓶が入っているな…注意書きには『ベルトを使用する前に服用してください』と書かれてある」
ツバサ「じゃあ、これを私達の世界まで運んだら…二人はディエンドのパワーアップカードを探しに向かってくれる?」
ツバサ「私は…この荷物を『彼女達』に託したら、キバーラと一緒に『クウガの世界』に向かうから」
英玲奈「ああ、任せろ」
あんじゅ「うふふっ…♡」
キバーラ「…いなかったわね、矢澤ニコ」
ツバサ「そうね、考えられるとすれば…『μ'sの世界』との融合の影響で彼女の存在が消滅してしまっている可能性があるわ」
キバーラ「あなたの世界の『μ's』メンバーとも連絡が取れないっていうのに…それで、この『アギトの世界』に来てどうするつもりなの?」
ツバサ「彼女ならまだ大丈夫のはずよ…ほら、噂をすれば」
?「あれ?…ツバサさん!?」
ツバサ「ふふっ、久しぶりね…ホノカさん」
ホノカ「どうかしたんですか?」
ツバサ「ええ…実は、あなたにお願いしたい事があるの」
ホノカ「私にですか?…良いですよ、何でも言ってください!」
ツバサ「…ありがとう」フフッ
ツバサ(承諾したホノカさんを連れて自分の世界に戻った私は…彼女に、にこさんの二人の妹さんを雪穂さんと亜里沙さんに会ってもらうよう説明させた)
ツバサ(にこさんか穂乃果さんであれば、幼い彼女達が素直に言う事を聞いてくれると思っていた私はその為に…二つの世界を訪れていたのだ)
ツバサ(それからホノカさんが消滅するのを見届けた私は…ディエンドのパワーアップカードと三つのバックルと三枚のラウズカードを発見した英玲奈、あんじゅと合流した)
ツバサ(私達は一旦、ツカサくんと『μ's』を取り戻そうとする雪穂さんと亜里沙さんのサポートに回る為に戦いの場所へと向かい…それぞれのバックルを使って変身した)
ツバサ(そして雪穂さんと亜里沙さんの活躍でツカサくんが目を覚まそうとしている間に、私達がキバーラと共に向かったのは…)
?「…」
『八代 愛笑』
?「…思えば、この世界の私がお前に最初に会ったのは一年前だったな」
?「私が勝手に『アイドル研究部』の部室に入ったら…PCのキーボードを打って、一人でにやけてるお前を見つけて」
?「確か…あの時は『スクールアイドル?10年早えよ!((┗―y(`A´)y-~ケッ!!』って、掲示板に書いてたんだよな?」
?「私が後ろから『スクールアイドル?』って聞いたら…お前がビックリして、イスから転げ落ちて」
?「やがてスクールアイドルに興味を持った私が毎日、お前に何度もお願いして…折れたお前が一緒に組んでくれるようになって」
?「きっと、あの時の私は喜んでたんだろうな…スゴく」
ザッザッ…
?「!」バッ
A-RISE「…」
?「…お前ら」
ツバサ「思い出してくれたかしら?…別の世界のあなたの記憶を」
?「!…ああ、ハッキリとな」
あんじゅ「うふふっ…じゃあ、一緒に来てくれるわよねぇ?」
?「…本当に、私で良いのか?」
英玲奈「当然だ、君が来なければ…意味がない」
?「そうか…全く、しゃあねぇな」ハァ
ツバサ「ふふっ…さあ、行きましょうか?」
ツバサ「『小野寺 愛笑』さん」
?「…!」
ツバサ(それから私達は彼女を始めとしたある人物達を各世界から連れて、自分の世界に戻った)
ツバサ(先にキバーラを亜里沙さんの所へ向かわせて『彼女達』と合流した私達も…戦いの場へと赴いた)
ディエンド「…っ!」スッ
『アタックライド…バリアー!』
ディエンド(急いでディエンドライバーに一枚のカードを入れた私は…ディケイド達の前にエネルギーの壁を放ち、どこからか飛んできた攻撃を防御した)
キバーラ「雪穂…ありがとう!」
ディエンド「私も亜里沙やツカサに助けてもらってるんだからお互い様だよ…それより、今のは?」
ディエンド(ディケイドは…近くで転がっているある物を見つけた)
ディケイド「!…これは」
キバーラ「ヨーヨー…?」
ディエンド「違うよ、亜里沙…これはコマっていうの」
キバーラ「コマ?」
ディエンド「そう、手やヒモを使って回すおもちゃだよ」
キバーラ「へぇ…これがコマなんだ」スッ
ディケイド「触るな!」
キバーラ「!?」ピタッ
ディエンド「どうしたの、ツカサ?」
ディケイド「それは独楽の形をした…爆弾だ」
キバーラ「え…爆弾なの!?」
ディエンド「どうしてそんなものが?」
ディケイド「おそらく、奴の仕業だ…そうだろ?」
ディエンド「!…あれは」
キバーラ「オーロラ…!」
『ハイジャックフォーム』
?「…その通りだ」スタスタ
ディエンド(変身すると同時に、オーロラから出てきたのは…首に赤いマフラーを巻いた傷だらけの戦士だった)
ディエンド「あのライダーは…?」
ディケイド「幽汽だ…記憶を失う前、オレは奴に会った事がある」
キバーラ「そうなの?」
ディケイド「ああ、だが…その時の奴とはどうやら少し違うらしい」
幽汽「俺の手を煩わせるな…ハァッ!」ブンッ!
ディエンド(幽汽は鞭を振るいながら…再びコマの形をした爆弾を私達にぶつけてきた)
ガガッ!
キバーラ「きゃあっ!」
ディエンド「うわっ!?」
ディエンド(攻撃をまともに受けてしまった私とキバーラは…同じく攻撃を受けたディケイドとは別の方向に吹き飛ばされてしまった)
ディケイド「ぐっ…!」ゴロゴロ
幽汽「一人一人、ゆっくり始末してやる…まずは貴様からだ」スタスタ
ディケイド「…っ」
ディエンド「ううっ…!」
キバーラ「ツカサ…!」
クウガ「!?…ツカサ!」
アギト「いけない…早くツカサくん達を助けに行かないと!」
カブト「それなら、私がクロックアップで…!」ダッ
幽汽「邪魔をするな!」ブンッ!
ディエンド(幽汽は近付こうとしたカブトだけでなく…ライダーに変身した『μ's』の全員に爆弾を投げつけた)
ガガガッ!
μ's「うわぁっ!?」
キバーラ「お姉ちゃん!」
ディエンド「皆!」
カブト「くっ…これじゃ、ツカサ達に近付けない!」
ファイズ「でも、このままだと…ツカサ達が危険よ!?」
ブレイド「何とか助け出さないと…え?」
龍騎「二人の女の子が雪穂ちゃん達の方に向かってる…って、ニャニャ!?」
響鬼「あれって…こころちゃんとここあちゃんやない!?」
キバ「隠れてたんじゃなかったのぉ!?」
クウガ「危険だわ…すぐに二人を連れ戻さないと!」
アギト「!…いや、待って」
電王『どうしたの、穂乃果ちゃん…?』
アギト「きっと二人には何か考えがあるんだよ…行かせてあげよう!」
八人「はぁ!?」
クウガ「アンタね…何、言ってるのよ!?」
アギト「二人なら大丈夫だよ…だから、私達は周りにいる戦闘員の人達をやっつけよう!」ダッ
クウガ「っ…全く、しょーがないわねー!」ダッ
ディエンド(こころちゃんとここあちゃんは…幽汽に気付かれないように、私達の元まで走ってきた)
こころ「はぁはぁ…ゆきほさん!」
ここあ「ありさおねえちゃん、だいじょうぶ!?」
ディエンド「っ…こころちゃん?」
キバーラ「ここあちゃん…?」
こころ「わたしたちもなにかみなさんのちからになれないかとおもい、あおいカバンのなかをさがしてみたら…すごいものをみつけたんです!」スッ
ディエンド「!…これって、デンオウベルト?」
キバーラ「でも、このデンオウベルト…ことりさんのと違って金ぴかだよ?」
ここあ「それをこのチケットといっしょに…なにもかいてないカードにかざしてみて!」スッ
ディエンド「これは…青鬼?」
キバーラ「『契約』って何のことなのかな…とにかく使ってみようよ、雪穂!」
ディエンド「う、うん…!」
ディエンド(私が最後のブランクカードに金色のデンオウベルトと『契約』の判子が押されている青鬼が描かれたチケットを吸収させていると…)
幽汽「!…貴様ら、何をしている?」
ここあ「あっ!?」
幽汽「邪魔をするなって言ったはずだ…消えろ!」ブンッ
ディエンド(こころちゃんとここあちゃんの存在に気付いた幽汽が…私達の方に向かって爆弾を投げつけてきた)
ディケイド「!?…逃げろ、お前ら!」
こころ「いまです!」
キバーラ「雪穂!」
ディエンド「…っ!」
ディエンド(二つのアイテムを吸収し、絵柄の入ったカードをディエンドライバーに読み込ませた私は…幽汽に向かって引き金を引いた)
『カメンライド…ニューデンオウ!』
ディエンド(すると…私達の目の前に一人の若い男の人が現れた)
?「…」
こころ「!…やっぱり、まちがいありません!」
ここあ「ってことは…あのイマジンも!」
キバーラ「…えっ?」
?「…」パチパチッ
ディエンド(男の人が指を二回鳴らした直後…青鬼の怪人が現れ、持っていた傘で爆弾を防いだ)
ガガッ!
ディエンド「!?」
幽汽「何!?」
ディケイド「!…あの二人は」
こころ「のがみこうたろうさんと…!」
ここあ「テディだ!」
幸太郎「…」
テディ「…」
ディケイド「…!!」
ディエンド「『野上幸太郎』と…」
キバーラ「天丼?」
テディ「!?」ズコッ
幸太郎「…!」プッ
テディ「違います、天丼じゃなく…テディです」
幸太郎「いや…こいつの本当の名前はアレクサンドルビッチだ」
テディ「なっ!?…おい、幸太郎!」
キバーラ「そうなんだ…さっきは私たちを守ってくれてありがとう、アレクサンドルビッチさん!」
テディ「え?あっ、いえ…お気遣いなく」
テディ「って、そうではなく…私の名前は!」
キバーラ「天丼なの?」
テディ「だから、天丼じゃなくて…!」
幽汽「貴様ら…何故、また邪魔をする!?」
テディ「!」バッ
幸太郎「邪魔しに来たんじゃない…俺達はこの世界を守る為に来たの!」
幽汽「何を意味の分からん事を…ふざけるなっ!」ダッ
ディケイド(幽汽はサヴェジガッシャーという大剣を持って…幸太郎達に襲いかかろうと走り出した)
幸太郎「さてと…少し危ないから、ここは俺達に任せて下がってくれる?」
ディエンド「あっ…はい!」
ディケイド(ディエンド達が下がったのを確認した幸太郎は…金色に輝くNEWデンオウベルトを腹部に装着した)
幸太郎「変身!」
『ストライクフォーム』
ディケイド(ベルトの中央部にパスを通した幸太郎は…鋭利な電仮面や胴体のターンテーブルから全身に繋がるデンレールが特徴的な藍色の戦士に変身した)
ディケイド「そうか、あれが…」
こころ&ここあ「『NEW電王』!」
電王『…えっ、電王?』
ブレイド「ですが、ことりが変身している電王とは色々と違うみたいですね…」
NEW電王「…テディ、行くぞ!」パチパチッ
テディ「ああ…今の私達なら、楽勝だ!」バッ
ディケイド(NEW電王が指を二回弾いたのを合図に…テディは銃剣マチェーテディへと変形し、NEW電王の手に渡った)
NEW電王「はっ!」ガキンッ!
ディケイド(NEW電王がマチェーテディで幽汽のサヴェジガッシャーを受け止めると…マチェーテディがNEW電王に話しかけてきた)
テディ『幸太郎、カウントは幾つにする?』
NEW電王「12…いや、10で行ける!」
テディ『分かった…10!』
NEW電王「はぁっ!」ガッ!
幽汽「ッ!?」
ディケイド(NEW電王はカウントが始まると同時に、幽汽の腹部を蹴りつけて距離を取ると…)
テディ『9…8…7』
NEW電王「…!」スッ
『フルチャージ』
ディケイド(NEWデンオウベルトにパスを通し…身構えた)
幽汽「その技は効かないと言ったはずだ…ハァッ!」ブンッ!
テディ『6…5…4』
NEW電王「ほっ、ふっ、はっ!」ガガッ!
ディケイド(それからNEW電王は幽汽が繰り出した独楽型の爆弾をマチェーテディで全て弾き落とすと…)
幽汽「な…何ッ!?」
テディ『3…2…1』
NEW電王「!」バッ
ディケイド(マチェーテディを高く放り投げると同時に自分も高く飛び…)
テディ『0!』
NEW電王「やぁっ!」ドカッ!
ディケイド(『ストライクスパート』というキック技で幽汽にダメージを与えた)
幽汽「グワァッ!?」ヨロッ…
NEW電王「分かった?…『俺達』の強さが、本物になってきてるって事が」
幽汽「そのようだな、しかし…この程度の攻撃では俺は倒れん!」
NEW電王「ああ、だからカウントが『0』になったここからが…本当の戦いなんだ!」パシッ
幽汽「なっ…!?」
テディ『今だ!』
ディケイド(NEW電王は落ちてきたマチェーテディをキャッチすると…『カウンタースラッシュ』という技で幽汽を斬りつけた)
NEW電王「はぁーっ!」ズバッ!
幽汽「グワァァァァッ!?」ゴロゴロ
テディ『…やったな、幸太郎』
NEW電王「!…ああ」フゥ
ここあ「ス…スゴい!」
こころ「『さら電』ではくせんしていたハイジャックフォームの『幽汽』を…ひとりでたおしました!」
キバーラ「…違うよ」
こころ「へっ?」
キバーラ「きっとあの人は…一人じゃないから勝てたんだよ」
ここあ「そういわれてみれば、さっき…『俺』じゃなくて『俺達』っていってたきがする!」
こころ「なるほど…テディさんとのコンビネーションですね!」
NEW電王「…」スタスタ
幽汽「…」ハァハァ
NEW電王「…早く帰りなよ、あの人の所に」
幽汽「!」
NEW電王「あんた達の新しい時間は…もう、始まってるはずだからさ」
幽汽「…」スゥゥ…
NEW電王「きっと、あの人も…待ってると思う」
幽汽「!…フッ、そうだな」スゥゥ…
ディケイド(幽汽はそう言って消滅すると…NEW電王はオレの方を向いた)
NEW電王「…で、あんたが新しいディケイドで良いんだよね?」
ディケイド「!…ああ」
NEW電王「実は…『ヤツ』からあんたへの伝言を頼まれてるんだ」
ディケイド「…『ヤツ』?」
NEW電王「それは…!」
ディケイド「?…!」バッ
ディケイド(空を見上げたオレ達は…飛んでいる『鬼の戦艦』を見つけた)
キバーラ「あれが…『鬼の戦艦』なの?」
ディケイド「…ああ、そうだ」
ディエンド「ちょうどオトノキの真上に飛んでるね…どうやって中に入って虎太郎くんを助けに行くの?」
ディケイド「そうだな、空を飛ぶ物があれば良いんだが…ん?」
キバーラ「何かが船から飛んできてるね…えっ!?」
ディケイド(それはミサイルを背負って特攻をかけてきた…大ショッカーの戦闘員達だった)
NEW電王「あれは…マズい!」
ディケイド(オレ達が一斉に伏せようとしたその時…突如、空から現れた巨大な列車から放たれた弾丸が戦闘員達を撃ち落とした)
ディエンド「!…今のって、デンライナー?」
NEW電王「いや、違う…キングライナーだ」
キバーラ「キングライナー…?」
ディケイド「デンライナーを始めとした時の列車を格納する事が出来る超大型車両だ…もしかして、アンタが呼んだのか?」
NEW電王「え?い…いや、俺じゃないけど」
ディエンド「じゃあ、誰があの列車を…?」
?「私達が借りたのよ…『電王の世界』にいる、駅長さんからね」
ディケイド「!」バッ
ツバサ「…」フフッ
英玲奈「やあ」
あんじゅ「ハロ~♡」フリフリ
ディエンド「ツバサさん…英玲奈さん、あんじゅさん!」
キバーラ「どういうことですか?」
ツバサ「私達はディケイドである彼が正気に戻ろうとしていた間に…キバーラの能力を借りて、色々な世界を巡っていたの」
ツバサ「大ショッカーの魔の手から、この世界を守る為に…ね?」パチッ
ディケイド「なるほどな、それでキングライナーが…だいたいわかった」
あんじゅ「うふふっ、でも…まだこれで終わりじゃないわよぉ?」
ディエンド「えっ…そうなんですか?」
英玲奈「ああ、大ショッカーに対抗する為には…出来るだけ多くの仲間の協力が必要だったからな」
キバーラ「仲間の協力…?」
ツバサ「そう、だから…直接連れてきたの」
ツバサ「この世界と色々な世界にいた…多くの仲間達を!」
ディケイド「この世界と、色々な世界…!!」ハッ
戦闘員「イーッ!」ドカッ!
アギト「わぁっ…!」ゴロゴロ
クウガ「穂乃果!」
カブト「大丈夫!?」
アギト「う、うん…何とか!」
響鬼「それにしても…キリがないなぁ」
ファイズ「そうね、どれだけ倒しても…減っているような気がしないわ」
龍騎「むしろ増えてきてるよ!?」
キバ「このままじゃ、私達…」
電王『…まだだよ、みんな!』
アギト「!…ことりちゃん」
電王『みんなで戦えば、怖くなんかないよ…行こう!』
電王『《ラブライブ!》だって、みんなで一緒に頑張ってきたんだよ…やれるよ!』
八人「…!」
電王『だから諦めちゃダメ…せっかく、せっかくここまで来たんだから!』
ブレイド「…私だってそうです」
アギト「海未ちゃん…!」
ブレイド「せっかく『ラブライブ!』にも優勝したというのに…大ショッカーにこの世界を乗っ取られてしまうなんて、絶対に嫌です!」
ブレイド「私だって誰よりもこの世界を守りたい…そして、九人でする最後のライブを最高の形で迎えたいのです!」
八人「!」
ブレイド「だから…行きましょう!」
アギト「…うん、行こうっ!」
戦闘員「貴様ら…さっさと諦めて、大人しく我々に降伏したらどうだ!?」
アギト「そんなことしないよ!」
アギト「だって…誰だって、人の未来を奪うことなんて出来ないもん!」
アギト「もしそれでも人の運命があなた達の手の中にあるのだとしたら、私が…ううん、私達『μ's』が奪い返してみせる!」
カブト「…あなた達がどれだけ束になっても、私には勝てないわ」
カブト「何故なら私達は…常に進化し続けているのだから」
カブト「…おばあさまは言っていた」スッ
カブト「私達の進化は光より速い、全宇宙の何者も…『μ's』の進化にはついてこられない」
電王『私達は負けないよ、例え弱くたって…何もしない言い訳にはならないから』
電王『だから私は戦うよ…《μ's》のみんなと一緒に!』
ブレイド「…私達はどんな状況でも絶対に屈する訳にはいきません」
ブレイド「今の私には…『μ's』という共に戦う仲間がいます」
ブレイド「だから私達はその決められた運命と戦い…そして、必ず勝ってみせます!」
ブレイド「人々を守る為に…この想いを込めて!」
龍騎「そうだよ…ここでやられるわけにはいかないニャ!」
龍騎「凛は一人で戦ってるんじゃない…今は『μ's』のみんなで、チームなんだから!」
ファイズ「そもそも私は…こんな所で、止まってられないのよ!」
ファイズ「迷ってるうちに誰かの夢が消えてなくなるのなら…例え戦うことが罪だとしても、私はその罪を背負う!」
ファイズ「だから、私達は人の夢を奪うあなた達と戦う…スクールアイドルとして!『μ's』として!!」
響鬼「ウチは…この世界や皆の夢を守りたい!」
響鬼「その為に世界を蝕ませようとするあなた達をここで止める…『μ's』の皆で、この世界を守る!」
キバ「みんなで手を取り合えば…この世界はもっと良くなるはずだって私は信じてる!」
キバ「だって私達は…スクールアイドル『μ's』だから!」
戦闘員「フン、貴様らスクールアイドルが『仮面ライダー』になった分際で…生意気な!」
クウガ「言っておくけど…私達はただのスクールアイドルなんかじゃないわ」
戦闘員「何だと!?」
クウガ「私達は大銀河宇宙ナンバーワンスクールアイドル『μ's』よ…皆の笑顔を守るためなら、私は皆の笑顔を奪おうとするアンタ達と戦う!」
カブト「そうよ、例え『仮面ライダー』の力が無くても…」
アギト「私達は大ショッカーなんかに負けない!…たぁーっ!!」ダッ
?「ちょっと待ったーっ!」
μ's「!?」クルッ
ヒデコ「…」
フミコ「…」
ミカ「…」
アギト「み…みんな!」
ヒデコ「ちょっと、皆…なーにやってんの!」
電王『えっ…ええっ?』
フミコ「そうよ!あなた達、こんな所で何しようとしてるの?」
ミカ「ディケイド達がすぐ近くで戦ってるんでしょ…忘れたの!?」
ブレイド「いや、それは…」
ヒデコ「だったら尚更、こんな戦闘員に体力使っちゃダメでしょ…さっ、行った行った!」ススッ
アギト「でも私達、今は『仮面ライダー』だし…」
ヒデコ「だから余計ダメなの!」ズイッ
アギト「えっ…!?」
ヒデコ「だって…穂乃果達はこの世界や音ノ木坂を守る為に、今まで戦ってきてくれたんでしょ?」
フミコ「だから、次は私達が助ける番!」
ミカ「私達も協力したいから!」
ヒデコ「そう、私達だけじゃない…みんなもだよ!」スッ
μ's「…!」
エクシードギルス「安心して、穂乃果さん…私は、不死身よ!」
穂乃果「マナちゃん!」
『Hyper Cast Off…Change Hyper Stag Beetle』
ハイパーガタック「絵里、やっぱり僕は僕にしかなれない…でも、これが僕なんだ!」
絵里「!…ヒヨリ」
『Absorb Queen…Fusion Jack』
ギャレン・ジャックフォーム「大丈夫よ、園田さん…彼らは、私の手で倒す!」
海未「サヨコさん…!」
ビュウゥゥゥ…
『サバイブ』
ナイトサバイブ「凛、生きて夢を叶えなさい…私はそれを望んでいる」
龍騎「ユイちゃん!」
ホースオルフェノク激情態「さて、この空を守るのは誰なんでしょうか? …なぁ、真姫?」
ファイズ「…ユカ」
『ラ・イ・ジ・ン・グ』
ライジングイクサ「花陽ちゃんの為なら、私は戦士として戦うわ…イクサ、爆現っ!」
パールシェルファンガイア(青)「花陽を闇に包もうとするあなた達に、夜が来る…!」
キバ「メグミちゃん…ミオちゃん!」
サキ「…彼女達だけじゃないわよ」
響鬼「あっ、あだっち!」
マコ「実はユカちゃん達と同じように、真姫ちゃん達を助けたいと思っている人達がいたの…私達がいる世界とは別の世界で」
ファイズ「助けたい人…?」
シオリ「それは…今の私達の世界には、いない人達」
ブレイド「いない人達?…まさか!」ハッ
『Evolution』
ワイルドカリス「彼女達に…近付かないで!」
ブレイド「!…アマネ」
『Standing By…Complete』
オーガ「夢を奪おうとする、あなた達大ショッカーの…罪は重い!」
ファイズ「サヤ…!」
長髪の男「…」
響鬼「校長…先生?」
長髪の男「…大丈夫ですか、お師匠様?」
響鬼「えっ…お、お師匠?」
サキ「『キリュウ アスム』…自称あなたの弟子、だそうよ?」
アスム変身体「自称ではありません…れっきとした、あなたの弟子です」
響鬼「えっと…ちょっと待ってください、理解が追いつかないです」
アギト「あの希ちゃんが標準語になってる…!」
カブト「あまりの出来事に追いついていけないのね…無理もないわ」
シズカ「まだまだいるよ!」
キバ「へっ…そうなの?」
ママ-!
キバ「!」クルッ
?「ママ~!」ギュッ
キバ「ピャア!?」
?「私だよ、ママ…会いたかった」
キバ「私と同じキバ!?…って、ママ?」
?「ハルナだよ!晴れの菜っぱと書いてハ・ル・ナ…ママとは違うでしょ?」
キバ「ハルナって…だ、誰なのぉ!?」
シズカ「実はその子ね、もう一つの『キバの世界』から来た新しいキバで…花陽ちゃんの子どもなんだって」
キバ「…ほぇっ?」
七人「ええーっ!?」
キバ「えっ!ちょっ、えっえっ?えぇーっ!?」
NEWキバ「よろしくね、おばさん達!」
ファイズ「おっ…誰がおばさんよ!?」
響鬼「別に気にしなくてもええんやない?この子から見たら、確かにウチらはおばさんやし…」
ブレイド「良くありません!第一、私達はまだ高校生なのですよ!?」
カブト「そんな事よりも、花陽…相手は誰なの?」
龍騎「そうだよ、かよちん…凛達に内緒で誰と付き合ってたの!?」
キバ「えっ、いや…ええっ!?」
アギト「誰なの、花陽ちゃん…ねぇ!教えてよぉ~!?」ユサユサ
キバ「だ、だ、だ…ダレカタスケテー!」
キバットバットⅣ世「イェ~イ、祭りだ祭りだー!」
電王『あ、あはは…?』チラッ
クウガ「…」
電王『にこちゃん、どうかしたの?』
クウガ「別に…何でもないわよ」
電王『…?』
ディケイド「各世界からのライダーが、こんなに…!」
?「…ちょっと、私達を忘れないでくれる?」
ディエンド「!」バッ
ディケイド(ディエンドが振り返ると…そこには強化服を着用した一人の少女がいた)
ユキホ「…」
ディエンド「ユキホ!?」
キバーラ「あれ、何か…前に着てた強化服と違うね?」
ディケイド「それは『G3-X』…『G3』の強化型だ」
キバーラ「あっ、ホントだ…肩に『G3-X』って書いてある!」
ディエンド「何で、もう一人の私までここに…?」
ユキホ「実は急にいなくなったお姉ちゃんを探してたら、ツバサさん達に会って…『彼女を取り戻す為に力を貸してほしい』ってお願いされたの」
ディケイド「そうか…ん?」
ディエンド「どうしたの、ツカサ?」
ディケイド「そういえば…さっき、私達って言ってなかったか?」
?「そうだよ!」
キバーラ「へ?…あっ!」
?「えへへ…久しぶりだね、亜里沙!」
キバーラ「アリサ!」
アリサ「アリサもこの世界を助けに来たよ…お姉ちゃんやみんなを守れる、この力と一緒に!」パシッ
ディケイド(いつの間にか腹部にベルトを装着していたアリサは…空から飛んできた何かをその右手に掴んだ)
キバーラ「!?…それって」
ディエンド「黒いカブトゼクター…?」
ディケイド「カブトのプロトタイプである『ダークカブト』に変身できるダークカブトゼクターだ…アンタ、いつの間にそれを?」
アリサ「それが『いなくなったお姉ちゃんを助けたい』って思ってたら…ツバサさん達と一緒に、この黒いカブト虫さんが迎えに来てくれたの!」
ツバサ「彼女のいる『カブトの世界』を訪れた時…世界の狭間にいたダークカブトゼクターが一緒についてきたの」フフッ
キバーラ「そっか…じゃあ、アリサとその子は運命で繋がってたんだね!」
アリサ「うんっ!」
ユキホ「…じゃあ、そろそろ私達も行こうか?」
アリサ「そうだね…行こう、ユキホ!」
ユキホ「私は生きる為に戦う、生きる事を…素晴らしいと思いたい!」スチャ
アリサ「みんな、この世界を頼んだよ…変身っ!」
『Henshin』
ディケイド(すると、マスクを装着したユキホはG3-Xになり…アリサはダークカブトゼクターをベルトに着けてダークカブト・マスクドフォームに変身した)
ダークカブト「キャストオフ!」
『Cast Off…Change Beetle』
ダークカブト「…てぇ~いっ☆!」ダッ
ディケイド(それからすぐにキャストオフしてライダーフォームになったダークカブトは…ゼクトクナイガンを持って走り出した)
G3-X「あっ、ちょっと待ってよ!」ピッピッピッ
『カイジョシマス』
G3-X「…はぁっ!」ダッ
ディケイド(G3-Xは『GX-05 ケルベロス』のロックを解除し、ガトリングモードに変形させると…ダークカブトを追いかけながら戦闘員達に向かっていった)
キバーラ「二人とも…気をつけてねー!」
ディエンド「それにしても、まさか…もう一人の私達までこの世界に連れてくるなんて」
ツバサ「ふふっ…ごめんなさいね、驚かせちゃって」
あんじゅ「さ~てと、これで完全にフルハウス…最終決戦に相応しいステージになりそうね?」
英玲奈「ああ、そうだな…私達も行くぞ」
ツバサ「ええ…私達『A-RISE』の本気を、大ショッカーに見せつけてあげましょう!」
ディケイド(そう言ってベルトを出現させた『A-RISE』の三人は…スーツとマスクを着用する事で変身した)
1号(NEXT)「ふっ…!」
2号(NEXT)「うふふっ…」
V3(NEXT)「…はっ!」
ディケイド「…!」
ミカ「さあ…皆、ここは私達に任せて!」
アギト「でも…本当に大丈夫なの?」
フミコ「大丈夫、だから穂乃果達はディケイド達と一緒に世界を救う事だけ考えてて…ね?」
ミカ「そうそう、心配しないで!」
フミコ「ディケイド達の所に着くまでに、私達がサポートするから!」
ヒデコ「もちろん私達も…これを使って、ね!」スッ
ファイズ「!…それって、まさか!?」
ミカ「そう…『スマートバックル』と『変身一発』だよ!」
フミコ「私達はこれで…皆と一緒に戦うよ!」カシュッ!
ゴクゴク…
ミカ「ぷはっ…よし!」
ヒデコ「フミコ、ミカ…行くよ!」
ヒフミトリオ「変身!」
『Complete』
ライオトルーパー1「…」
アギト「へ…変身した!?」
ライオトルーパー2「さあ、走って!」
ライオトルーパー3「色々な世界の皆で作る道を!」
アギト「…」フフッ
八人「?」
アギト「…やっぱり、変だよ」
アギト「こんな大変なこと、ホントに…やっぱり、みんな変だよ!」
アギト「さあ…みんな、行こう!!」ダダッ
ライオトルーパー1「行っけー!」
ライオトルーパー3「全力で走れー!」
戦闘員「愚かな…全力で奴らを始末するぞ!」ダッ
『ファイナルベント』
グルグルグル…ドカッ!
戦闘員達「イーッ!?」
アギト「!」
オルタナティブ・ゼロ「答えはお前達の中で出ているんだろ?…だったら、早く行け!」
龍騎「その声…山田先生ニャー!?」
『チャージアンドアップ』
電王『!』バッ
デネヴ『最初に言っておくな?…この姿は、さすがのウチでもビックリやー!』
ゼロノス・ゼロフォーム「そして、最後に言っておくわ…私達は!」ダッ
ゼロノス&デネヴ「『かーなーり、強いっ!!』」ガガガッ!
電王『ユウコちゃん…!』
響鬼「ねぇ、今の人達…何となくウチらに声が似てなかった?」
ファイズ「そう?…別に似てないと思うけど」
響鬼「そうかなぁ…!」
羽撃鬼「音撃奏・旋風一閃!」ヒュウゥゥゥ!
煌鬼「音撃拍・軽佻訃爆!」バシィィィン!
西鬼「音撃響・偉羅射威…偉羅射威、偉羅射威!」チリ-ン!
凍鬼「音撃殴・一撃怒涛!」ゴォォォン!
響鬼「あの人達は…そっか、あだっちが集めてくれたんやね?」
ライオトルーパー3「まだまだ…もっと、もーっといるんだから!」
ライオトルーパー2「皆、準備は良い!?」
大勢の人々「おー!」
μ's「!」
ライオトルーパー1「ツバサさんからこの世界が危ないって聞いたから、皆に呼びかけたの…穂乃果達の為に集まってって」
ライオトルーパー1「そしたら…来たよ、全校生徒や全国のスクールアイドルが!」
ファイズ「私達の為にこんな大勢の人達が手伝ってくれるなんて…本当、イミわかんない!」フフッ
ライオトルーパー1「総員…変身せよっ!」
大勢の人々「変身!」
『Complete』
ライオトルーパー達「はぁぁぁっ!」ダッ
キバーラ「ハラショー!!」
ディエンド「あれは…!」
V3「ふふっ…見ての通りよ」
2号「あなた達が今まで、旅をしてきてくれたおかげで…」
1号「これだけの人数が集まった」
ディケイド「!…なるほどな、だいたいわかった」
V3「さあ、時は来たわ!」
2号「世界は違っても、私達は敵同士じゃない!」
1号「我々は一つ!」
ライダー達「今の私達は…《仮面ライダー》!」
μ's「はぁはぁ…!」ダダッ
ブゥゥゥン!
クウガ「!…今のは」クルッ
???「おらぁぁぁっ!」ドカッ!
戦闘員「イーッ!?」バタッ
クウガ「トライチェイサー2000?…!」
???「…」カポッ
クウガ「!!」
???「久しぶりだね、にこ…」
???「いや、今は…にこにーって呼んだ方が良いのかもな」
クウガ「マナミ…!」
マナミ「私も戦うよ…だから、早く行け!」
マナミ「スクールアイドルのお前自身が笑顔でなきゃ…世界中の人を笑顔に出来る訳無いだろ!?」
クウガ「!…何よそれ、命令のつもり?」
マナミ「ああ、命令だ…お前ならきっと出来る」ビシッ
クウガ「…マナミ」
アギト「にこちゃん…」
クウガ「分かってるわよ…行くわよ、みんな!」ダッ
八人「うん!」
マナミ「頼んだぞ、にこにー…変身!」
クウガ・アルティメットフォーム(ダークアイ)「…はっ!」ダッ
μ's「…!」ダダッ
エクシードギルス「頑張ってください!」
ハイパーガタック「足元、気を付けて!」
ギャレン・ジャックフォーム「辿り着けるわ!」
ナイトサバイブ「慌てないで!」
ホースオルフェノク激情態「こっちだ!」
ライジングイクサ「そのまま真っ直ぐ!」
パールシェルファンガイア(青)「頑張って…!」
ワイルドカリス「走って!」
オーガ「転ばないで!」
アスム変身体「この先、左です!」
NEWキバ「お~い…こっちだよー!」
ゼロノス・ゼロフォーム「早くしなさいよ…!」
G3-X「もう一息!」
ダークカブト「良い感じだよー!」
アギト「みんな…!」
カブト「…皆にお礼しなきゃね」
アギト「うん…みんな、本当にありがとう!」
アギト「私達、一生懸命頑張ります!」
アギト「今のこの気持ちを力に変えて…絶対、守ってみせるね!」
V3「…」フフッ
アギト「だって、私達がこの世界を守ろうとするのは…!」
カブト「学校が大好きで…」
ファイズ「音楽が大好きで…」
クウガ「アイドルが大好きで…」
龍騎「踊るのが大好きで…」
キバ「メンバーが大好きで…」
響鬼「この毎日が大好きで…」
ブレイド「頑張るのが大好きで…」
電王『歌うことが大好きで…』
アギト「『μ's』が…大好きだったから!」
μ's「だから、私達は…絶対に諦めない!」
ディケイド(『μ's』がそう言うと、ライドブッカーから一枚のカードが飛び出してきた)
ディケイド「…!」
キバーラ「どうしたの、ツカサ?」
ディケイド(それを掴んだオレはカードに九人のライダーの力が宿ったことを確認した)
ディエンド「このカードは…?」
ディケイド「これは…オレと『μ's』のもう一つの力だ」
アギト「みんな、お待たせ~!」
ディケイド「来たか…皆、力を借りるぞ!」
カブト「え?」
クウガ「どういう意味よ?」
ディケイド「すぐに分かる…とりあえず、縦一列に並んでくれ」
アギト「えっ?う、うん…みんな並んでー!」
カブト「…こんな感じで良いかしら?」
ディケイド「ああ…行くぞ」スッ
μ's「!」
クウガ「アンタ…まさか!?」
ディケイド「そのまさかだ」スタスタ
『ファイナルフォームライド…オールラ・ラ・ラ・ライダー!』
クウガ「ちょっと待ちなさいよ!?まだ、心の準備が…!」
アギト「ちょっとくすぐったいよ!」ポンッ
クウガ「にこぉ!?」
ディケイド(キバの前に立ったオレが一枚のカードをディケイドライバーに装填すると…並んでいた『μ's』が次々と前にいたメンバーの背中を押した)
龍騎「ちょっとくすぐったいニャ!」
ファイズ「ちょっとくすぐったいわよ?」
ブレイド「ちょっとくすぐったいですよ」
響鬼「ちょっとくすぐったいやん?」
カブト「ちょっとくすぐったいわよ!」
電王『ちょっとくすぐったいよ?』
キバ「ちょっとくすぐったいです!」
ディケイド「ちょっとくすぐったいぞ」ポンッ
ディケイド(九人のライダーは…それぞれの形態に変形した)
クウガゴウラム「痛たた…アンタね!何気にやってるけどけっこう痛いのよ、これ!?」
ディケイド「ことり、雪穂、亜里沙…まずはオレ達であのミサイル背負った戦闘員達を撃ち落とすぞ!」ブンッ
ディケイド(オレは二枚のカードをディエンドに投げて渡した)
ディエンド「!」パシッ
クウガゴウラム「無視するんじゃないわよ!」
ディエンド「撃ち落とすって…どうやって?」
デンオウモモタロス『こういう事だよ!』パシッ
ブレイドブレード「ふふっ…行きますよ、ことり!」
ディケイド(デンオウモモタロスは二人にお手本を見せるように…ブレイドブレードに変形したブレイドを持った)
キバーラ「あっ…そっか!」パシッ
キバアロー「一緒に頑張ろうね、亜里沙ちゃん!」
ディエンド「なるほど!」パシッ
ファイズブラスター「雪穂…やるからには、ちゃんと当てなさいよ?」
ディケイド「…!」スッ
リュウキドラグレッダー「みんなで…行っくニャー!」
『ファイナルアタックライド…』
ディケイド(オレはディエンドと同時に二枚ずつのカードを…それぞれの変身アイテムに入れた)
『リ・リ・リ・リュウキ!』
『ブ・ブ・ブ・ブレイド!』
『ファ・ファ・ファ・ファイズ!』
『キ・キ・キ・キバ!』
ディケイド「はっ…はぁーっ!」
デンオウモモタロス『え~いっ!』
ディエンド「…ふっ!」
キバーラ「やぁっ!」
『キバッていくぜー!』
ディケイド(オレ達はそれぞれの技で…『鬼の戦艦』から射出された戦闘員達を撃墜させていく)
キバーラ「やったの、かな…?」
ディケイド「いや…まだだ!」
ディエンド「え?…うわぁっ!?」
ディケイド(それでも敵の攻撃は止まず…オレ達は吹き飛ばされてしまった)
ディケイド「ぐっ…皆、大丈夫か!?」
電王『う…うん!』
龍騎「い、痛いニャ~!」
キバ「!…元の姿に戻ってる?」
ファイズ「どうして!?イミわかんない!」
ブレイド「おそらく、さっき受けた攻撃のせいでしょうね…」
キバーラ「あれ…お姉ちゃんたちは?」キョロキョロ
ミンナー!
ディケイド「!」
ディケイド(そこには変形したままのアギト、カブト、響鬼、クウガがいた)
ディエンド「お姉ちゃん!」
アギトトルネイダー「さあ、二人とも…私に乗って!」
ディエンド「えっ…何をするつもりなの?」
ヒビキアカネタカ「ふふっ、もちろん…決まってるやん?」
ゼクターカブト「『鬼の戦艦』の中に入って、虎太郎くんを助けるのよ!」
キバーラ「そっか…さすがお姉ちゃん、かしこい!」
ディケイド-!
ディケイド「?」クルッ
ディケイド(オレが振り返ると、そこには…NEWデンライナーの扉から手を振るこころとここあがいた)
クウガゴウラム「こころ、ここあ!」
こころ「あっ…おねえさまがゴウラムになってます、ここあ!」
ここあ「ホントだ…スッゴーい!」
クウガゴウラム「いや、別になりたくてなったわけじゃないんだけど…」
ディケイド「アンタ達、それは…?」
ここあ「じつはね…わたしたちがこうたろうとテディにおねがいしたんだよ!」
NEW電王「…」フゥ
ディケイド「!…アンタも手伝ってくれるのか?」
NEW電王「まあね、何かヤバそうだし…それにあの船の事は俺達もよく知ってるから」
NEW電王「…良いだろ、テディ?」
テディ『ああ、問題ない』
NEW電王「まあ…召喚された身だから、いつまでこの世界にいられるのか分かんないけど」
こころ「さあ、この『NEWデンライナー』で…『鬼の戦艦』のなかにいるこたろうをたすけだしてください!」
ここあ「たのんだよ、ディケイド!」
ディケイド「ああ…ありがとな、お前ら」
ココロ-!ココア-!
ディケイド(すると…こころとここあを呼びながら、誰かがオレ達の所までやってきた)
こころ「このこえは…!」
ここあ「ママ!」
にこの母「…」
ディケイド「!」
にこの母「ん?…あら、あなたは!」
ディケイド「!?…まさか、オレの事を覚えているのか?」
にこの母「もちろん…『ディケイド』と『にっこにっこにー♡』の母、ですから!」
ディケイド「!!」
クウガゴウラム「ママ…」
にこの母「うっふふふ…さあ、この子達は私に任せて行きなさい!」
ディケイド「…母さん」
クウガゴウラム「ふふっ…全く、しょーがないわねー!」
クウガゴウラム「こうなったら私も全力でサポートするわ…行くわよ、ツカサ!」
ディケイド「…ああ!」
ミンナ-!
ディエンド「えっ?…お母さん!?」
穂乃果の母「頑張りなさいよー!」ブンブン
ことりの母「この学校と世界の未来を…あなた達に託します!」
真姫の母「皆のお母さん達も集めて、あなた達を全力で応援しちゃうからね~!」
穂乃果の父「…」ビシッ
アギトトルネイダー「お父さんまで…何か、照れくさいね」エヘヘ
ディエンド「!…ふふっ、そうだね」
キバーラ「雪穂、穂乃果さん…行きましょう!」
ディエンド「うん!」
ディケイド(オレはNEWデンライナー、ディエンドとキバーラはアギトトルネイダーに乗って…『鬼の戦艦』へと向かった)
ディケイド(周りを飛行するクウガゴウラム、ゼクターカブト、ヒビキアカネタカが特攻をかける戦闘員達を撃墜させてくれたおかげで…戦艦との距離は一気に近付いた)
テディ『幸太郎、私達も攻撃だ!』
NEW電王「ああ!」
ディケイド(車内でマシンデンバードに乗るNEW電王も…NEWデンライナーの装備を使って、戦艦から発射される戦闘員達を撃ち落としていく)
ディケイド(そして…NEWデンライナーとアギトトルネイダーは『鬼の戦艦』より高い所まで上昇した)
アギトトルネイダー「着いた…雪穂も亜里沙ちゃんも、覚悟はできた!?」
キバーラ「へっ、覚悟?」
ディエンド「覚悟って…!」ハッ
ディエンド「ちょっと待ってよ、お姉ちゃん!さすがにここからじゃ遠い…って!?」
アギトトルネイダー「よ~し…いっけぇぇぇ!」ブンッ
キバーラ「わぁっ!?」
ディエンド「そ、そんな無茶なぁ~!!」
ヒューン…ドーン!
ディケイド(突然、アギトトルネイダーに投げ出されてしまったディエンドとキバーラは…『鬼の戦艦』の中へと落ちていった)
ゼクターカブト「ちょっと何してるの、穂乃果!?」
アギトトルネイダー「あれ…ダメだった?」
クウガゴウラム「虎太郎のいる操舵室に向かわせるつもりだったのに、いきなり放り出すバカがどこにいるのよ!?」
アギトトルネイダー「あっ!?ご、ごめ~ん!!」
ディケイド「はぁ…余計な事をしてくれたもんだな、アホノカ」
アギトトルネイダー「ア、アホノカ!?」
ヒビキアカネタカ「まあまあ、二人とも無事に船の中に入れたんやし…ええんやない?」
ディケイド「全く、仕方ないな…とりあえずオレは先に操舵室のある位置に降りて、もう一人のオレの救出に向かう」
ディケイド「二人と合流するのはそれからだ…引き続き操舵室のある位置に接近するまで、援護を頼む!」
ゼクターカブト「分かったわ!」
ディケイド(アギトトルネイダー達、そしてキングライナーの援護を受けながら、NEWデンライナーは操舵室のある位置までやってきた)
NEW電王「見つけた、あそこだ!」
ディケイド「よし…行ってくる!」
アギトトルネイダー「気をつけてね、ツカサくん!」
クウガゴウラム「絶対に虎太郎を助け出しなさいよ!」
ディケイド「ああ、当然だ…はっ!」バッ
ディケイド(NEWデンライナーから飛び降りたオレは…『鬼の戦艦』の操舵室へと入っていった)
ディケイド「もう一人のオレがいるのは…この奥か」スタスタ
オラオラー!
ディケイド「!」
ディケイド(操舵室の奥に入ると…もう一人のオレが変身したミニ電王がゴルドラ、シルバラと戦っていた)
ゴルドラ「…フンッ!」
シルバラ「オラァ!」
ディケイド(ゴルドラとシルバラはそれぞれ持っていた錫杖と金棒をクロスさせてエネルギーを貯めると…ミニ電王に光弾をぶつけた)
ミニ電王「いてっ!?」バチバチッ
シルバラ「ハッ、お前…潰し甲斐が無さ過ぎるな!」
ミニ電王「うるせぇ!俺がテメーらみてぇな鬼なんかに負けるかよ!?」
ゴルドラ「負けた方が鬼なのだ…それが歴史だ!」
シルバラ「そう、お前はもう…終わりだ」
ゴルドラ「そして俺達『大ショッカー』の伝説は…ここから始まる!」
ディケイド「…さて、そいつはどうだろうな?」
シルバラ「!…テメーは、大首領!?」
ゴルドラ「いや、今はディケイドと呼ぶべきだろうな…何をしに来た?」
ディケイド「手伝いに来たんだ…桃太郎さんの鬼退治に、な」
ミニ電王「あぁ!?誰が桃太郎だ!」
ディケイド「まあ、そう言うな…後できびだんごやるから」
ミニ電王「わーい!きびだんごだー!嬉しいな~!…って、何でオメーがきびだんごやる側なんだよ!?」
ディケイド「主従関係は大事だろ?」
ミニ電王「…どういう意味だ?」
ディケイド「アンタはオレより下って事だ」
ミニ電王「何だと…もういっぺん言ってみろ!!」
シルバラ「テメーら、さっきからくだらねぇ漫才ばっかりしやがって…潰すぞ!」ダッ
バシュッ!
シルバラ「っ!?」
ディケイド(その時…音ノ木坂の制服を着た少女が、シルバラに向かって紫色のゲームパッドのような何かから光線を発射した)
?「…」フフッ
ディケイド(青いリボンに赤茶色の髪をなびかせる少女は…オレ達に向かって、何故か優しく微笑んでいた)
ゴルドラ「どういうつもりだ?…『大神官ビシュム』」
?「だから、さっきも言ったでしょ…今の私の名前は『サヨ』だって」
シルバラ「んな事どうでもいいんだよ…まさかテメー、裏切るつもりか!?」
サヨ「私は元からあなた達なんかの味方になったつもりはないわ…ディケイド、あなたにこれを」ブンッ
ディケイド「?…!!」パシッ
ディケイド(オレはサヨと呼ばれる少女から…マゼンタカラーのタッチパネル式アイテムを受け取った)
ディケイド(アイテムの画面には…クウガからディケイド、十人のライダーズクレストが刻まれていた)
ディケイド「これは…『ケータッチ』?」
サヨ「それは、今まで旅をしてきた…あなたへのご褒美よ」
ディケイド「…ご褒美?」
サヨ「ええ…今のあなたになら、それを使いこなせるはずよ」
サヨ「その代わりといってはなんだけど…これから始まる『私達』の計画の邪魔だけは、絶対にしないでね?」
サヨ「もし邪魔したら…あなたの命は、無い」
ディケイド「…!」
サヨ「うふふっ♡…じゃあ、またね?」スタスタ
シルバラ「おい、テメー…待ちやがれ!」ダッ
ディケイド(サヨはオーロラを出現させると…一緒に置かれていたピアノと共に、どこかの世界へと移動していってしまった)
シルバラ「チッ…消えやがった!」
ディケイド「…?」
ゴルドラ「ハァッ!」ガガッ!
ディケイド「!…うわっ!?」ゴロゴロ
ディケイド(ゴルドラが放った鉄のつぶてによって…オレは吹き飛ばされてしまった)
ミニ電王「おい、大丈夫かよ!?」
ディケイド「ああ…このくらい問題ない」
ミニ電王「ヤロー、チマチマしたもん投げやがって…行くぜ行くぜ行くぜぇー!」ダッ
ゴルドラ「…フン」
ディケイド「あっ、おい…待て!」
シルバラ「オラッ!」ブンッ
ディケイド(ミニ電王を追いかけようとしたオレだったが…不意討ちを仕掛けようとしたシルバラが、オレに向かって金棒を振り回してきた)
ディケイド「っ!」サッ
シルバラ「ハハハ…よく避けたな、お前?」
ディケイド「お前に付き合ってる暇は無い…そこを通せ!」
シルバラ「フン…や~だねっ!」ブンッ
ディケイド「…!」
ディエンド(お姉ちゃんのドジのせいで、私は…『鬼の戦艦』の中で気を失っていた)
キバーラ「雪穂…しっかりして、雪穂!」ユサユサ
ディエンド「ん…はっ!?」ガバッ
キバーラ「大丈夫?」
ディエンド「痛ったぁ…もう、お姉ちゃんってば本当におっちょこちょいなんだから!」
キバーラ「あはは…ところで、ここは?」キョロキョロ
ディエンド(広い部屋の中にいた私達の周りには…難しい装置がたくさん置かれていた)
ディエンド「『鬼の戦艦』の中っていうのは確かなんだろうけど…多分、操舵室じゃないと思う」
キバーラ「そうだよね…早く操舵室に向かわないと!」ダッ
ディエンド「!…待って、亜里沙!」
キバーラ「えっ?」ピタッ
ディエンド「今…何か、奥の方から物音が聞こえなかった?」
キバーラ「!…ホントだ」
ディエンド「どうしようか…?」
キバーラ「…行ってみよう!」ダッ
ディエンド「あっ…ちょっと、亜里沙!?」ダッ
ディケイド(オレは次々と繰り出されるシルバラの攻撃を避けるのが精一杯で…ゴルドラと戦うミニ電王になかなか近付けないでいた)
ディケイド「くっ、何か手は…!」ハッ
ディケイド「そうだ…これを!」スッ
ディケイド(ケータッチを出したオレは…クウガからキバまでライダーズクレストを順番にタッチしていった)
『クウガ』
『アギト』
『リュウキ』
『ファイズ』
『ブレイド』
『ヒビキ』
『カブト』
『デンオウ』
『キバ』
シルバラ「させるかよ!」ブンッ
ディケイド「…ふっ!」ササッ
シルバラ「何!?」
ディケイド(シルバラの攻撃を避けたオレは最後にディケイドのライダーズクレストをタッチすると…バックルを右腰に移すと同時に、ケータッチをベルトに装着させた)
『ファイナルカメンライド…ディケイド!』
ディケイド(するとオレの肩から胸にかけて横一列に、クウガからキバまでのカメンライドカード九枚が張り付けられた)
ディケイド「…」
ディケイド(やがて頭にも一枚のカメンライドカードが張り付き…オレはディケイド・コンプリートフォームへと変身した)
シルバラ「なっ…テメー、何だそのダセー姿は!?」
ディケイド「ダサい、か…確かに最初はそうだろうな」
ディケイド「だが…見慣れれば、何て事はない!」
『ファイナルアタックライド…ディ・ディ・ディ・ディケイド!』
ディケイド「はっ!」バッ
ディケイド(オレは右腰のバックルを押して飛び上がると…オレとシルバラの間に、リング状に変化した九枚のカード型エネルギーが二つ出現した)
シルバラ「!?」
ディケイド「はぁーっ!!」
ディケイド(二つのリングの間に入ったオレは強力なエネルギーを纏い…シルバラに向かってキックを放った)
シルバラ「グッ…何だ、この力は!?」
ディケイド「これはDCDU(ディケイドアンリミテッド)…オレと『仮面ライダー』達の技だ!!」
シルバラ「グアァァァッ!?」
ディケイド(オレが着地すると…同時に上空から更に強力なエネルギーがシルバラを包み込んだ)
ゴルドラ「!?…ミミヒコ!」
ミニ電王「よそ見してんじゃねえ!」ザシュッ
ゴルドラ「ガハッ…!」フラッ
ミニ電王「…へへっ」スッ
『フルチャージ』
ミニ電王「行くぜ…俺の超必殺技!」ダッ
ゴルドラ「!…そ、その技は!?」
ミニ電王「だぁっ!」ガッ!…ゴッ!
ゴルドラ「グフッ!?」
ミニ電王「おりゃあぁぁぁっ!」ドカッ!
ゴルドラ「グワァァァァ!!」
ディケイド(ミニ電王はゴルドラに向かって二度、回し蹴りを放った直後…飛び回し蹴りのデンライダーキックを決めた)
ミニ電王「…ふっ、決まったぜ」
シルバラ「に、兄ちゃん…!」
ゴルドラ「ミミヒコ…どうやら、我々はもう限界のようだ」
シルバラ「そっか…テメーら、あばよ!」
ゴルドラ「全ては、夢と消えるか…『大ショッカー』に栄光あれぇぇぇ!」
ディケイド(オレ達の技を受けたゴルドラとシルバラは倒れ…そのまま爆発した)
ミニ電王「ふぅ…ん?何だ、そのカッコ」
ディケイド「…」
ミニ電王「って、無視かよ…!」
ディケイド(ミニ電王がツッコミを入れていると、空からNEW電王と元の姿に戻ったテディがやってきた)
NEW電王「よっと…あれ、もう終わったの?」
ディケイド「ああ、こいつがいたおかげでな…」
ミニ電王「?…おう、幸太郎に天丼じゃねえか!」
NEW電王「えっ!モモタロス!?」
テディ「どうしてここに…!」
ミニ電王「へへっ…よっこらせっと!」
ディケイド(ミニ電王が変身を解くと…赤い鬼のイマジン『モモタロス』が虎太郎の身体から分離し、目の前に現れた)
モモタロス「実は『ディケイド』のヤツから『プリンが欲しいなら協力しろ』って頼まれてな…それにしても、スッキリしたぜ!」
NEW電王「…やっぱり、そんな事だろうと思った」ハァ
モモタロス「あぁ?何だよ、それ…」
テディ「気にするな」
モモタロス「気にするなって言われたら余計に気になるだろうが、天丼!」
テディ「天丼じゃない…テディだ」
モモタロス「天丼!」
テディ「テディだ!」
ディケイド(モモタロスとテディがそんなやりとりをしている間に…オレはついに、もう一人のオレと出逢った)
虎太郎「…」
ディケイド「…アンタが、もう一人のオレか」
虎太郎「…これー」スッ
ディケイド「!」
ディケイド(虎太郎は…オレに九色に光る宝石が埋め込まれた指輪を渡してきた)
ディケイド「オレにくれるのか?」
虎太郎「…」コクリ
ディケイド「そうか…ありがとな」ナデナデ
虎太郎「…!」フフッ
ディエンド(私達が物陰に隠れて、部屋の奥の方を覗くと…そこには何かを探すように棚を物色している男の人がいた)
?「…どうやら、もうこの世界には僕が探しているお宝は無いみたいだね」
?「この箱の中の指輪は…一つだけ足りないみたいだけど、まあ良いかな」
キバーラ「…誰だろう、あの人?」ボソッ
ディエンド「さあ…見た感じ、大ショッカーの人ではなさそうだけど」ボソッ
?「さてと、君達がそこにいるのは分かっているよ…そんな所でひそひそ話をしないで早く出てきたまえ」スチャ
ディエンド「!?」
ディエンド(私達に気付いていた男の人は…私が持っているディエンドライバーと全く同じ銃を隠れていた私達に向けた)
キバーラ「な…何で、あなたが雪穂と同じディエンドライバーを!?」
?「君達が高坂雪穂と絢瀬亜里沙か…君達に興味は無いが、この世界の君達が『仮面ライダー』に変身している事には興味がある」
ディエンド「!…あなた、何者なんですか?」
?「…僕は海東大樹」
海東「『彼』を追っている、通りすがりの仮面ライダーさ…覚えておきたまえ」フフッ
NEW電王「さて、じゃあ俺は…この『鬼の戦艦』をどこか安全な場所に降ろそうかな」スタスタ
ディケイド(NEW電王は操舵室の奥にある舵の方へと向かった)
NEW電王「えっと、確かここに『切り札』の石が…!?」
ディケイド「…どうした?」
NEW電王「無い…『鬼の戦艦』を動かす『切り札』の石が、どこにも無い!」
ディケイド「!?」
テディ「まさか、そんなはずは…!」
ゴゴゴ…
ディケイド(その時、オレ達は…『鬼の戦艦』が少しずつ下降している事に気が付いた)
モモタロス「おいおい…マズいんじゃねえか、これ!?」
NEW電王「こうなったら、早く脱出しないと…!」
テディ「しかし…あの子達はどうする!?」
ディケイド「二人ならオレが何とかして探し出す…アンタ達は先にもう一人のオレと脱出してくれ!」ダッ
NEW電王「あっ、おい!?」
ディケイド(オレは雪穂と亜里沙を探す為に…操舵室を飛び出して行った)
虎太郎「…がんばれー」フリフリ
ブレイド「!?…『鬼の戦艦』が」
龍騎「段々、落っこちていってるニャ!」
キバ「あのままだと、オトノキにぶつかっちゃう…!」
ファイズ「どうなってるのよ、一体!?」
電王『…あれ?』
ブレイド「どうかしましたか、ことり?」
電王『今、誰かが船からオトノキに飛び降りたのが見えたような…』
ファイズ「飛び降りたって…あの高さから?」
電王『うん、気のせいだったのかな…?』
ブレイド「…ひとまず、私達でオトノキに行って確認してみましょう」
キバ「!…うん、そうだね」
龍騎「よーし、みんなで…行っくニャ~!」ダッ
ディエンド「…!」
ディエンド(私達は…『海東大樹』という男の人と話していた)
キバーラ「『彼』って、ツカサのこと…?」
海東「そういえば君達の仲間も『彼』と同じ名前だったね…でも、僕が追っているのは君達の知っている『ツカサ』とは違う『士』の方さ」
キバーラ「!…もしかして、海東さんって」
海東「…?」
キバーラ「…その人のことが好きなの?」
ガガガッ!
ディエンド(彼は持っていたディエンドライバーで…私達の足もとを撃ってきた)
ディエンド「ひいっ!」
キバーラ「うわぁっ!?」
海東「…やめてくれないか、僕をそういう風に仕立て上げるのは」
キバーラ「で、でも…」
ディエンド「わー!?やめて、もう何も言わなくていいから!」スッ
ディエンド(私はキバーラの口を塞いだ)
キバーラ「~!」モゴモゴ
海東「全く緊張感が無いね、君達は…!」
ゴゴゴ…
ディエンド「!?」パッ
キバーラ「ぷはっ…な、何?」
海東「沈むのさ、この『鬼の戦艦』は…僕が操舵室から船を動かす『切り札』の石というお宝をいただいてきたからね」スッ
ディエンド「え…ええっ!?」
キバーラ「ダメだよ、そんなことしたら!」
海東「君の説教なら聞くつもりは無いよ…僕の行き先は、僕だけが決めるからね」
キバーラ「違うよ…変身していないあなたが、無事じゃ済まないかもしれないんだよ!?」
海東「!」
キバーラ「ここから一緒に脱出しよう…私、手伝うから!」
ディエンド「亜里沙…!」
海東「…」
キバーラ「だから、私たちと…!」スタスタ
海東「…」スチャ
ディエンド(しかし、彼は…キバーラに向かってディエンドライバーの銃口を向けた)
キバーラ「!」
ディエンド「!?…亜里沙!」
海東「…甘いね、君達は」
テディ「どうする、幸太郎?」
NEW電王「仕方ない…ひとまず、この子を連れてここから飛び降りるぞ!」
モモタロス「あぁ!?おい…マジかよ!」
NEW電王「大マジ…さあ、俺に捕まって!」
虎太郎「!」ガシッ
NEW電王「はぁっ!」バッ
テディ「…はっ!」バッ
モモタロス「チクショー…こうなったら、覚悟決めるしかねぇ!」バッ
ディケイド「雪穂、亜里沙…いたら返事しろ!」ダダッ
ディケイド(オレはその時…ディエンドとキバーラを探して『鬼の戦艦』の中を走っていた)
ディケイド「どこにいるんだ、あいつら…ん?」
ディケイド(ふと目をやると、そこには…玉座の間へと繋がる扉があった)
ディケイド「…一応、確認してみるか」
ギィ…
ディケイド「!?」
ディケイド(中に入ると…あちこちで大ショッカーの戦闘員達がミイラ化し、横たわっていた)
ディケイド「これは…?」
戦闘員「…あ」
ディケイド(オレに気付いたのか、戦闘員の中の一人が掠れた声を出した)
ディケイド「!…おい、何があったんだ?」
戦闘員「き、吸血…鬼」
ディケイド「…吸血鬼?」
戦闘員「く、クローン…なる、た…」ガクッ
ディケイド「!!」
サァァ…
ディケイド(戦闘員達の身体が一斉に崩れ落ちると…部屋の空気が腐敗臭で充満した)
ディケイド「…っ!」ダダッ
ディケイド(急いで玉座の間を出たオレは再び、ディエンドとキバーラを探しに向かった)
ディケイド「無事でいてくれよ…雪穂、亜里沙!」
アギトトルネイダー「あっ…ねぇ、あそこから飛び降りてる人達がいるよ!」
クウガゴウラム「虎太郎がいるわ…無事だったのね!」
ゼクターカブト「でも、ツカサ達がいないわ…」
ヒビキアカネタカ「多分…雪穂ちゃんと亜里沙ちゃんを探しに行ってるんやろうね」
アギトトルネイダー「あれ?何か…見覚えのある赤い鬼がいるような?」
ヒビキアカネタカ「…!」ゾクッ
クウガゴウラム「?…どうしたのよ、希」
ヒビキアカネタカ「何か今、オトノキの方から嫌な気配が…!?」
ヒビキアカネタカ「危ない!」ササッ
クウガゴウラム「!?」
バシュッ!
ヒビキアカネタカ「きゃあっ!」バチバチッ
ゼクターカブト「!?」
クウガゴウラム「なっ…希!」
アギトトルネイダー「希ちゃん!?」
ヒビキアカネタカ「良かった…皆が、無事…で」フラッ
アギトトルネイダー「…!」
ゼクターカブト「希…希ぃぃぃぃっ!!」
モモタロス「あ~れ~!?」ヒュゥゥゥン…
NEW電王「よっと」ストッ
テディ「ふっ…!」スタッ
モモタロス「あいてっ!?」ドーン!
テディ「…大丈夫か、モモタロス?」
モモタロス「痛て…大丈夫なワケねぇだろ!」
NEW電王「大丈夫みたいだね…ほら、オトノキに着いたよ」
虎太郎「せいもんー…!」
モモタロス「あぁ?…!」スゥゥ…
テディ「私達の身体が…」
幸太郎「って事は、どうやら…俺達が元の世界に帰るカウントダウンが始まったみたいだな」
虎太郎「…ありがとー」
幸太郎「いや…お礼を言うのは、俺の方だよ」
虎太郎「?」
幸太郎「あんた達のおかげで、俺達はこの世界に来られた…ライブは見られなかったけどね」
幸太郎「でも、めちゃくちゃツいてる…『今が最高』だよ」
虎太郎「…?」キョトン
テディ「私が説明しよう、実は幸太郎は『μ's』の大ファn…」
幸太郎「テディ?」ジロッ
テディ「!…何でもない」
幸太郎「ったく…やめろよな、もう」
テディ「すまない…」
虎太郎「?」
幸太郎「…まあ、とにかくこの世界にいるあんた達に会えて良かったよ」
幸太郎「あんた達の世界にも、未来に繋がる新しい時間が始まってるんだって…分かったからさ」フフッ
虎太郎「…!」
幸太郎「じゃあ、俺達はこれで…あいつや『μ's』によろしく」
テディ「では…失礼します」ペコリ
モモタロス「へへっ、じゃあな…虎太郎!」
虎太郎「ばいばーい…」フリフリ
モモタロス「もう変な事に巻き込まれるんじゃねえぞ…こう見えて俺達は、超忙しいんだ!」スゥゥゥゥ…
虎太郎「…いっちゃったー」
ドーン!
虎太郎「!?」クルッ
虎太郎「…!」ダッ
クウガゴウラム「何よ、今のビームは!?」
アギトトルネイダー「オトノキの方から飛んできてたような…!?」
アギトトルネイダー「にこちゃん、絵里ちゃん…あそこ!」
ゼクターカブト「…!?」
クウガゴウラム「!…そんな、嘘でしょ?」
アギトトルネイダー「このままじゃ、みんなが…助けに行こう!」
クウガゴウラム「ちょっと!ツカサ達はどうするのよ!?」
アギトトルネイダー「ツカサくん達なら大丈夫だよ…だって私、そう思いたいんだもん!」
クウガゴウラム「…!」
ゼクターカブト「私も穂乃果と同じ気持ちよ…だから行きましょう、にこ!」
クウガゴウラム「はぁ…全く、しょーがないわねー!」
ディエンド(彼は…キバーラに向かって、銃口を突きつけていた)
キバーラ「…」
海東「…なんてね、冗談さ」スッ
ディエンド「えっ…?」
ディエンド(そう言って彼はディエンドライバーを降ろすと…何かが入った箱をキバーラに渡そうとしていた)
ディエンド「よ、良かった…ビックリした」ハァ
海東「さあ…早く受け取りたまえ」
キバーラ「これは…?」パカッ
ディエンド(キバーラが箱を開けると…中には、それぞれ色の違う宝石が埋め込まれた九つの指輪が入っていた)
海東「君達にはその九つの指輪は使えないよ…それは、彼女達にとっての大切なお宝さ」
キバーラ「!…彼女たちの、お宝?」
ディエンド「それって『μ's』のことですか?」
海東「さあ、どうかな…!」
ユキホ-!アリサ-!
ディエンド「この声は…」
キバーラ「ツカサ!」
海東「…君達は彼と一緒に早く脱出したまえ」
キバーラ「えっ、でも…」
海東「人の心配をするより自分達の心配をしたらどうかな?…それに、僕にはこのお宝もあるからね」ピラッ
ディエンド(彼はポケットから一枚の写真を出すと…私達に自慢気に見せてきた)
ディエンド「!?」
キバーラ「それは…ことりさんの写真?」
海東「そう、これは伝説のカリスマメイド『ミナリンスキー』の生写真…この世界で最も価値のあるお宝さ」
キバーラ「そうだったんだ…ことりさん、スゴい!」
ディエンド「は、ははは…何か頭痛くなってきた」
海東「…さて、そろそろ行くとするかな」
ディエンド(その時、彼の後ろに不思議なオーロラが現れた)
キバーラ「!」
ディエンド「そのオーロラは…!」
海東「君達も自分自身のお宝を大切にしたまえ、君達のそのお宝は…とても僕には奪えそうにないからね」スタスタ
キバーラ「あっ、待って!」
海東「君達と会う事はもう無いだろう…だけど決して、この世界を忘れはしないよ」
海東「…士、君にあの世界のお宝は独り占めさせないよ」ボソッ
ディエンド(オーロラの中へと入った彼は…どこかの世界へと移動してしまった)
キバーラ「…行っちゃった」
ディエンド「あの人…『自分達のお宝を大切にしろ』って言ってたね?」
キバーラ「うん…一体、どういう意味なのかな?」
ディエンド(私達が少し考えていると…ディケイドらしきライダーが私達のもとにやって来た)
ディケイド「いた…雪穂、亜里沙!」ダッ
ディエンド「ツカサ!…って、何なのその格好!?」
ディケイド「これはディケイドの強化形態…コンプリートフォームだ」
ディエンド「き、強化形態?」
キバーラ「ってことは…パワーアップしたの?」
ディケイド「ああ」
キバーラ「ハラショー…スゴいね、ツカサ!」
ディケイド「まあな」
ディエンド「遺影じゃん、それ…」ボソッ
ディケイド「何か言ったか?」
ディエンド「…ううん、何でもない」
ディケイド「それなら良いが…二人ともその様子だと、無事みたいだな?」
キバーラ「うん!あれ…そういえば、虎太郎くんは?」キョロキョロ
ディケイド「もう一人のオレなら野上幸太郎に任せてる…『奴』に出くわす前に、オレ達も早くここから脱出するぞ!」
ディエンド「や…『奴』?」
キバーラ「誰なの、それ?」
ディケイド「話は後だ…急いでここから脱出するぞ!」
ディエンド「脱出するって言ったって…どうやって脱出するのさ?」
ディケイド「…思い切って飛び降りる」
ディエンド「は!?」
ディケイド「高度が低くなっている今なら問題無いはずだ…行くぞ!」ダッ
キバーラ「うん!」
ディエンド「ちょっ、ちょっと…本気でそれで行くつもりなの~!?」ダッ
ディケイド(オレ達は『鬼の戦艦』から飛び降り…オトノキの正門へと着地した)
ディケイド「はっ!」スタッ
キバーラ「…ほっ!」ストッ
ディエンド「っと…!」ストンッ
ディケイド(オトノキの校舎にぶつかると思われた『鬼の戦艦』は…役目を終えたからか、直撃する寸前で崩落しながら消滅していった)
ディケイド「ふぅ…どうやら、何とかなったみたいだな」
キバーラ「良かったぁ…」ホッ
ディエンド「良くないよ!こっちは全然、生きた心地しなかったんだけど!?」
ディケイド「うるさいな、いきなり…どうどう」
ディエンド「だから…私は馬じゃないってば!」
ディケイド「モーモー」
ディエンド「牛でもないっ!!」
キバーラ「ぷっ…あはははは!」
ディケイド「!」
ディエンド「…亜里沙?」
キバーラ「ご、ごめんね…何だかやりとりしてたら面白くなっちゃって」
ディエンド「!…もう、亜里沙ったら」フフッ
ディケイド「…」フフッ
キバーラ「えへへ…」
ディエンド「…ねえ、やっぱり私達って変わってるのかな?」
ディケイド「多分な、でも…それで良いんじゃないか?」
ディケイド「オレ達は…きっと、このままで良いんだ」
ディエンド「!…うん、そうだね」
ドーン!
ディケイド(その時、突然…校庭の方から大きな爆発音が聞こえてきた)
ディエンド「!?」
キバーラ「今のは!?」
ディケイド「…分からない」
キバーラ「私、行ってみる!」ダッ
ディケイド「なっ!?…おい、亜里沙!」
ディエンド「…私も行ってみる」
ディケイド「!…雪穂?」
ディエンド「夢で見た覚えがあるの…もしかしたら、お姉ちゃん達に何かあったのかも!」ダッ
ディケイド(ディエンドとキバーラは…一目散に校庭へと走って行った)
ディケイド「はぁ…全く、仕方ないな!」ダッ
ディケイド(校庭に辿り着いた二人は…突然、立ち止まった)
キバーラ「…!」ハァハァ
ディエンド「そんな…ウソでしょ?」
ディケイド「おい、お前ら…!?」
ディケイド(呆然とする二人に追いついたオレは…衝撃の光景を目の当たりにした)
μ's「…」
ディケイド(そこには…倒れている『μ's』の九人がいた)
ディエンド「お姉ちゃん!」ダダッ
ディケイド(二人はそれぞれの姉の所へ走り出し、起こそうとした)
ディエンド「ちょっと…お姉ちゃん!」ユサユサ
穂乃果「…」
ディエンド「返事してよ…お姉ちゃん!」
キバーラ「お姉ちゃん、目を覚ましてよ…」
絵里「…」
キバーラ「お姉ちゃん!」
ディケイド「…」スタスタ
にこ「…」
ディケイド「…おい、にこ」
にこ「…」
ディケイド「しっかりしろ…姉ちゃん!」ユサユサ
にこ「…」
ディケイド「…!」チラッ
ことり「…」
海未「…」
凛「…」
真姫「…」
希「…」
花陽「…」
ディケイド「この世界にはもう『大ショッカー』の大幹部はいないはず…なのに、どうして『μ's』の九人が?」
ディケイド「…!!」ハッ
ディケイド「まさか…!?」クルッ
ディケイド(その時…近くの方で禍々しい闇に包まれた何かが現れた)
キバーラ「うっ!?」
ディエンド「何…?」
???「…」スタスタ
キバーラ「人?」
ディケイド「違う…『奴』だ」
ディケイド(やがて、その闇の中から出てきたのは…刺だらけの身体に醜い鬼のような顔をした赤黒い怪人だった)
???「…」
キバーラ「…あなたは?」
???「オノレ、ディケイド…!」
ディケイド「!」
???「オノレ…ディケイドォォォォッ!!」
ディエンド「何なの、あれ!?」
ディケイド「…『鳴滝怪人体』」
キバーラ「ナルタキって…もしかして、ゼイビアックスっていう人のこと!?」
ディケイド「いや、あいつとは似ても似つかない…全く別の世界の生命体だ」
ディエンド「別の世界?」
ディケイド(オレは…もう一人のオレがとある小説で読んだ覚えのある事を言わずに、二人に『鳴滝怪人体』の事を説明した)
ディケイド「奴については…ある文献に記録されていて、オレも実際に読んだ事がある」
ディケイド「元々、人間だった奴は自分の世界に絶望し…理想郷を探そうとあらゆる並行世界を旅しているうちに怪人と化してしまい、自分の存在を失った」
ディケイド「怪人となった奴は自分の存在を繋ぎ留めるべく、人々の生命エネルギーを吸収しながら…ずっと生き長らえようとしていた」
ディケイド「しかし…オレとは全く別の『ディケイド』との激しい戦いによって、奴は倒された」
キバーラ「じゃあ、どうしてあそこに…?」
ディケイド「奴は『大ショッカー』が数多の世界から結集した科学技術によって造り出された…所謂、クローン体」
ディケイド「おそらくオレが正気に戻った事を知った大ショッカーの戦闘員達がオレを倒す為に、目覚めさせたんだろう…だが所詮、奴はクローンだ」
ディケイド「理性も持たずに目覚めた奴は、本能の赴くままに部下の生命エネルギーを吸い上げると…『鬼の戦艦』を抜け出して『μ's』を襲った」
ディケイド「そして、奴はこの世界を本物である自分自身の生前の目的だった『正しい世界の創造』…『自分にとっての理想郷』に変えようとしている」
ディケイド「といっても…今の奴がやってる事は、ただ暴れてこの世界の平和を壊しているだけだがな」
キバーラ「!…そんな」
ディエンド「何とか止めることは出来ないの!?」
ディケイド「…オレが倒す」
ディエンド「!」
キバーラ「ツカサ…?」
ディケイド「お前達は…『μ's』を頼む」スタスタ
ディエンド「…待って!」
ディケイド「!」ピタッ
キバーラ「ツカサだけに戦わせたりなんかしないよ?」
ディエンド「私達も…皆がいるこの世界を守る為に、一緒に戦う!」
ディケイド「…お前ら」
鳴滝怪人体「ディケイド…ディケイドォォォッ!!」ダッ
ディケイド「行くぞ…!」
キバーラ「うんっ!」
ディエンド「…うん!」スッ
『アタックライド…ブラスト!』
ディケイド(接近してくる怪人に向かって…一枚のカードをディエンドライバーに装填したディエンドが攻撃を仕掛けた)
ディエンド「ふっ!」ガガッ!
鳴滝怪人体「…」
ディケイド(銃弾は全て命中したが…怪人にダメージは与えられていない様子だった)
ディエンド「嘘でしょ…効いてないの!?」
鳴滝怪人体「ウゥッ…!」バシュッ!
ディケイド(怪人は呻きながら、オレ達を狙って口から光線を吐き出してきた)
ディケイド「避けろ!」サッ
キバーラ「!」サッ
バチッ!
ディエンド「うっ!?」ドサッ
ディケイド(光線は僅かに反応が遅れたディエンドの肩を掠め…ディエンドは思わずその痛みに膝をついてしまった)
ディケイド「…!」
キバーラ「雪穂!」
ディエンド「だ、大丈夫…大丈夫だから」
キバーラ「雪穂…」
鳴滝怪人体「グウゥ…!」
キバーラ「…お願い、もうやめて!」ダッ
ディケイド「!?…亜里沙!」
キバーラ「やぁっ!」ブンッ!
鳴滝怪人体「…」ガキンッ!
ディケイド(キバーラはキバーラサーベルで怪人を斬りつけようとするが…怪人は硬い殻と刺で覆われた腕で、難なく受け止めてしまう)
キバーラ「っ…えいっ!」ブンッ!
鳴滝怪人体「…」ガキンッ!
ディケイド(キバーラの細い剣は怪人の太い腕に弾き返されてしまい…キバーラは地面に叩きつけられるように吹き飛ばされた)
キバーラ「きゃっ…!」ゴロゴロ
ディケイド「亜里沙!…くっ!」ダッ
鳴滝怪人体「ディケイドォ…!」
ディケイド「はっ!」ゴッ!
鳴滝怪人体「ッ!?」
ディケイド(コンプリートフォームであるオレの攻撃は…怪人に有効のようだった)
ディケイド「よし、これなら…!?」
鳴滝怪人体「グオォォォォッ!!」
ディケイド(怪人が突如、空に向かって吠えると…その咆哮は空気を震わせて空中に幾つもの光線を作り出した)
ディケイド「あれは…!」
ディケイド(光線はゆっくりと一つに集まると、巨大な光の球に変化し…怪人の頭上へと降りてくる)
鳴滝怪人体「…!」スッ
カッ!
三人「っ!?…うわぁぁぁっ!」
ディケイド(怪人が右手と上げた直後、光の球は弾け…オレ達に襲いかかった)
ディケイド「かはっ…!」
雪穂「…っ」
亜里沙「うぅ…」
ディケイド「雪穂、亜里沙!…っ!?」ドサッ
ディケイド(全身に痛みが走り…オレの変身は解かれてしまった)
ツカサ「…ぐっ」
ツカサ(身体が熱い、息が苦しい…オレは一歩も動けない状態だった)
鳴滝怪人体「オノレ、ディケイド…」スタスタ
ツカサ(怪人はオレを始末しようと…ゆっくりとオレに近付いてきた)
ツカサ「…!」
雪穂「…ツカ、サ」
亜里沙「ツ…カサ…!」
ツカサ(オレの旅や彼女達の世界は…こんな所で終わるのか?)
ツカサ(そんなの…嫌だ、オレは)
ツカサ(そうだ…オレ達は、絶対に)
ツカサ「…諦め、ない…!」
鳴滝怪人体「…?」ピタッ
ツカサ(すると、倒れていたオレ達の前に…見覚えのある小さな背中が見えた)
虎太郎「…」
ツカサ「!…お前」
鳴滝怪人体「キサマ、ナンナンダ…?」
虎太郎「…とおりすがりー」
雪穂「!」
虎太郎「…かめんらいだー」
亜里沙「…!」
虎太郎「おぼえておけー…!」
ツカサ「!!」
鳴滝怪人体「!…オノレ、ディケイド」
鳴滝怪人体「オノレェェェッ!!」
?「はぁーっ!」ブゥゥゥン!
ツカサ(怪人が再び光の球を作ろうとしたその時…とある三人がマシンに乗ったまま、怪人にぶつかっていった)
ドカッ!
鳴滝怪人体「グアッ…!」ゴロゴロ
…キキッ!
ツカサ「!」
ツバサ「ふぅ…何とか間に合ったようね」
ツカサ「アンタ達…!」
英玲奈「彼が…私達を呼んでくれたんだ」
あんじゅ「『μ's』がピンチだから、戦闘員達を倒したら音ノ木坂に来てほしいって…ねっ?」
虎太郎「…」コクリ
ツカサ「…虎太郎」
虎太郎「ゆびわー…」
ツカサ「!…これを、嵌めれば良いのか?」スッ
虎太郎「!」コクコク
ツカサ「…!」
ツカサ(オレが自分の左手の薬指にリングを嵌めた瞬間、埋め込まれていた九色の宝石が眩い光を放った)
鳴滝怪人体「グゥッ…ガァァァッ!?」
ツカサ(光を見た怪人が苦しみ始めると同時に…オレと雪穂と亜里沙の三人がその光に包まれた)
ツカサ「…これは」
雪穂「身体の痛みが、ひいていってる…?」
亜里沙「!…そうだ」スッ
ツカサ(亜里沙はポケットから…小さな箱を取り出した)
ツカサ「それは?」
亜里沙「もらったの…『彼女たちにとっての大切なお宝』だって」
雪穂「…!」
海東『君達にはその九つの指輪は使えないよ…それは、彼女達にとっての大切なお宝さ』
ディエンド『それって《μ's》のことですか?』
海東『さあ、どうかな…』
雪穂「そうか、ってことは…亜里沙!」ダッ
亜里沙「うん…やってみよう、雪穂!」ダッ
ツカサ「…?」
ツカサ(雪穂と亜里沙は…次々と『μ's』メンバーの左手の薬指にそれぞれのメンバーのイメージカラーと同じ色の宝石が埋め込まれた指輪を嵌めていく)
虎太郎「!…てつだうー」ダダッ
亜里沙「ありがとう、虎太郎くん!」
雪穂「じゃあ…虎太郎くんはにこさんに、このピンクの宝石の指輪を!」スッ
虎太郎「…!」ダッ
ツバサ「一体、何をしようとしているの…?」
虎太郎「…がんばれー」スッ
にこ「…」
亜里沙「お姉ちゃん…!」スッ
絵里「…」
雪穂「お願い…目を覚まして!」スッ
穂乃果「…」
ツカサ(やがて全員に指輪を嵌めると、九つの指輪の宝石が輝き…『μ's』の九人を光で包み込んだ)
ツカサ「!…あれは」
穂乃果「…」
『穂乃果…穂乃果!』
穂乃果「んぁ…?」パチリ
『目が覚めた?』
穂乃果「ここは…?」ムニャムニャ
『あはは…まだ寝ぼけちゃってるみたいだね?』
穂乃果「ふぇ?…!」
『…こんにちは』
穂乃果「あなたは…何でだろう?」
穂乃果「初めて会ったはずなのに…私はあなたのことを、よく知ってる」
『ふふっ…当たり前だよ!』
『だって、私達九人はずっと…穂乃果達《μ's》と一緒にいたんだから!』
穂乃果「…一緒に?」
『そう…初めて出逢った時はどう接したら良いのか分からなくて、沢山考えてきた』
『でも今では…絵里がいない生活が考えられないくらい、私にとって当たり前の存在になってる』
『時には自分のように、時には友だちのように…こんな風に考えられるあなたに出会えて、私は本当に幸せだなって思う』
絵里「!…ええ、私もあなたに出会えて…本当に幸せよ」
『不安なこともたくさんあったけど…あなたがそばにいるって思うと頑張れたし、何より自信が持てたよ!』
『だからことりと一緒に、一心同体になって輝ける素敵な場所にいられたことは…私の人生の宝物だよ!』
『どうかな?同じように、あなたも思っていてくれたら…嬉しいな』
ことり「うん…うん、私も同じ気持ちだよ!」グスッ
『海未ちゃんと一緒に駆け抜けたこの時間は…私の第二の学生時代だったよ』
『笑いと汗と涙と…たくさんの感動を与えてくれて、本当にありがとう!』
『これから先も穂乃果ちゃん、ことりちゃんの幼馴染二人や…《μ's》のみんなと仲良くねっ!』
海未「はい!必ず…あなたと誓った約束を果たしてみせます」
『私は凛ちゃんからいつも元気と笑顔をもらってるよ…どんなに落ち込んでいても、凛ちゃんの笑顔を見ると本当に気分が晴れるの!』
『私ね、いつか出来たらいいなって思ってた夢が一つあったの…それは、大きなステージでキラキラな衣装を着て踊ること』
『そんな絶対に叶わないと思ってた私の夢を叶えてくれたのは、凛ちゃんだよ!』
凛「えへへ…あなたにそう言ってもらえるなんて、何だか照れるニャ~」
『実は私も、最初のあなたと同じように…音楽を諦めようとしていた』
『だから、真姫ちゃんに出逢う事がなければ私も今…こんなに楽しく歌ってなかったと思う』
『色んな物を初めて、改めて知れたよ…たくさんステキな景色を見せてくれて本当にありがとう!』
真姫「それを言うのは私の方よ…こう見えて、あなたにはとっても感謝してるのよ?」
『これから先、別々の道を歩んでも…希と一緒に歩んできたこの時間は私にとって特別で、かけがえのないものだよ』
『希に出会えたこと…《μ's》のみんなに出会えたこと…希と一緒に過ごした時間…そして、希と一緒にみんなの笑顔を見られたことが私は何より嬉しかったよ!』
『本当にありがとう…そして…大・大・大・大・大好きっ!』
希「ウチも…あなたの事が大・大・大・大・だ~いすきっ!」
『私ね、時々…《もし貴女に出逢っていなければ、今の自分はどうなってたんだろう?》って真剣に考える事があるの』
『それほどまでに…今が自然で楽しくて、大切な日常で』
『だから、あふれ出してくる《ありがとう》がムダになってしまわないように一日一日を…限られた時間を楽しみながら大切にして、しっかり歩んでいくね?』
花陽「うん!私も…あなたに『ありがとう』って思いながら、これからを歩んでいくね?」グスッ
『自分の強い思いも、家族への思いも…《μ's》のメンバーへの思いも、私はぜーんぶ分かってるんだからね!』
『だって私は…大銀河宇宙ナンバーワンアイドルのにこちゃんの一番最初のファンなんだから!』
『にこちゃんにはいろんなことを教えてもらったし…今、こうして私もたくさんの人に愛されてるのはにこちゃんのおかげだよ!』
にこ「!…ふふっ、私が変われたのはあなたがずっと、隣にいてくれたからなのよ?」
『こんなに私の中であなたの存在が大きくなるだなんて、最初の頃は思っていなかったけど…あなたに出会って、私の人生は大きく変わった』
『穂乃果、あなたは私の太陽だよ…あなたの輝きの一部分でいられることが、私の誇りで…私の《いのち》だよ』
『出会ってくれてありがとう…これからもよろしくね?』
穂乃果「…うんっ!」
穂乃果「これからはもっとよろしくね…だって、だって私達とあなた達は…離れたり出来るはずないんだから!」
穂乃果「形は変わっても…私達はずっと、あなた達と同じ『μ's』だよ!」
『絵里、まだまだこれから色々なことがあると思うけど…一緒に頑張っていこうね!』
『ことり…みんなに誇れるように愛をたくさん込めて、頑張っていこうね!』
『海未ちゃん…稽古の合間はちゃんと水分と塩分を摂取してね!』
『凛ちゃん、絶対一緒に…ラーメン食べに行くニャ!』
『真姫ちゃん…これからもずっとお互い、かけがえのない存在でいようね?』
『希、今までありがとう…そして、これからもよろしくね!』
『花陽…またいつか会った時は、私ももっともっと素直に貴女への気持ちを伝えられるようにするね?』
『にこちゃん…これからもずっとずっと、あなたの一番のファンでいるからね!』
『大好きだよ、穂乃果…あなたの半身より』
μ's「…ありがとう、みんな」
穂乃果「…はっ!?」ガバッ
雪穂「うわぁっ!?」
絵里「ここは…!」
亜里沙「お姉ちゃん!」ギュッ
にこ「ケガはない、虎太郎?」
虎太郎「!」コクコク
ツカサ(指輪の光によって…『μ's』の九人は目を覚ました)
穂乃果「そうだ、私達は確か…!」ハッ
鳴滝怪人体「グウゥ…グガァァァ!!」
絵里「あの怪人に襲われて…でも、もう私達は負けたりしないわ!」
にこ「その通りよ…アンタだってそうでしょ、ツカサ!?」
ツカサ「!…ああ、でもオレだけじゃない」
雪穂「…そう、私達だって」
亜里沙「想いは一緒だよっ!」
ツバサ「さあ、皆で行きましょう…この世界を元の平和な世界に戻す為に!」
ツカサ「そういう事だ…虎太郎、お前は安全な所に隠れてろ」
虎太郎「!」ダッ
ツカサ(虎太郎が少し離れた場所に避難したのと同時に…オレ達は横一列に並び立った)
鳴滝怪人体「…?」
穂乃果「世界を守るために…スクールアイドルになる!」
海未「そんな私達の夢が…!」
ことり「もう一度、全速力で走り始めます!」
花陽「アイドルになる夢を叶えた私達が…!」
凛「また九人で…笑顔全開に弾けるニャ!」
真姫「大切な仲間をくれたこの学校を、守る為に!」
絵里「不可能に思えた遠い夢も…!」
希「この九人なら、可能に変えていける!」
にこ「そんなメンバーに出会えたことが…『奇跡』だから!」
ツバサ「だから…私達、スクールアイドルは!」
英玲奈「応援してくれる人々がいる限り、一つになる!」
あんじゅ「そう、皆が求めてくれる限り…何度でも!」
雪穂「そして…私達は、新しく生まれてきたもう一つの夢を叶える!」
亜里沙「ツカサや色々な世界の人たちと出逢ったおかげで生まれてきた…もう一つの夢を、叶えてみせる!」
ツカサ「その為にオレは…彼女達と共に、この世界を守り抜いてみせる」
ツカサ「お前のような奴に…この世界を自分だけの理想郷になんてさせやしない!」
鳴滝怪人体「!…オマエハ、オマエタチハ…ナンナンダァァァァ!!」
にこ「はぁ!?アンタ、そんな事も知らないの!?」
絵里「だったら…教えてあげるわ!」
穂乃果「私達は音ノ木坂学院スクールアイドル…『μ's』と!」
ツバサ「UTX高校スクールアイドル…『A-RISE』と!」
ゆきあり「通りすがりの…スクールアイドルと!」
ツカサ「通りすがりの仮面ライダーだ…覚えておけ!!」
鳴滝怪人体「…オノレ、オノレェェェェェッ!!」
雪穂「叶え…もう一つの、夢」
亜里沙「叶え、私たちの新しい…夢!」
ツカサ「行くぞ…これが、最後の戦いだ!」
全員「うん!」
ツカサ(オレ達はそれぞれの変身アイテムを出現させ…構えた)
全員「変身!!」
ツカサ(オレ達は最後の戦いに挑む為に…変身した)
ディケイド「…」
鳴滝怪人体「ディケイド…ディケイドォォォッ!!」ダッ
V3「まずは私達が行くわ…はっ!」バッ
ディケイド(『A-RISE』が変身した三人のライダーは…走ってくる怪人に向かって、同時にライダーキックを決めた)
バキッ!
鳴滝怪人体「グゥッ!?」
ディケイド「今だ…『μ's』!」
アギト「うん!」
ディケイド(『μ's』の九人は…強化形態になる為の準備を始めた)
アギト「はっ…!」
ディケイド(バーニングフォームにフォームチェンジしたアギトが太陽の光を浴びると…装甲が剥がれ、シャイニングフォームへと変身する)
カブト「ハイパーキャストオフ!」
『Hyper Cast Off…Change Hyper Beetle』
ディケイド(飛来してきたハイパーゼクターを左腰に装着して角を押し下げたカブトは…ハイパーフォームへと変身した)
電王『みんな、来て…超てんこ盛りだよ!』ポチポチ
『モモ ウラ キン リュウ…クライマックスフォーム』
ディケイド(電王がケータロスの下四つのボタンと通話ボタンを順番に押して、ベルトに装着すると…背中に翼が生えた超クライマックスフォームに変身した)
ブレイド「次こそ勝ちます!」
『Absorb Queen…Evolution King』
ディケイド(ブレイドは左腕のラウズアブソーバーに『アブソーブカプリコーン』のカードをセットすると…『エボリューションコーカサス』のカードを通してキングフォームへと変身した)
龍騎「…ニャッ!」スッ
ボォォォ…
『サバイブ』
ディケイド(カードデッキから『サバイブ -烈火-』のアドベントカードを取り出した龍騎が炎を巻き起こすと…ドラグバイザーツバイにカードを通し、サバイブへと変身する)
ファイズ「行くわよ!」ピッピッピッ
『Standing By…Awakening』
ディケイド(ファイズブラスターに『5』キーを三回押した後に『ENTER』キーを入力し、ファイズフォンを挿し込んだファイズ…ブラスターフォームに変身した)
響鬼「響鬼、装甲…はぁっ!」
ディケイド(装甲声刃《アームドセイバー》を持った響鬼が真っ赤な炎に包まれると同時に…赤銅色のアームドディスクアニマル達が彼女の全身を包み、装甲響鬼へと変身する)
キバ「キバット…お願い!」スッ
キバット「おっしゃー!」
『ガルルセイバー!』
『バッシャーマグナム!』
『ドッガハンマー!』
『タツロット!』
タツロット「びゅんびゅーん…行きますよ~!」
ディケイド(キバはドガバキフォームにフォームチェンジした直後にタツロットを左腕に着けると…ドガバキエンペラーフォームに変身した)
クウガ「見てなさいよ…超変身!」ビリビリッ
ディケイド(アルティメットフォームになったクウガは電気エネルギーを身体中に走らせると赤い目のまま、ライジングアルティメットフォームへと変身する)
ディケイド「よし…!」スッ
『シャイニング』
『ハイパー』
『スーパークライマックス』
『キング』
『サバイブ』
『ブラスター』
『アームド』
『ドガバキエンペラー』
『ライジングアルティメット』
『ファイナルカメンライド…ディケイド!』
ディケイド(ケータッチを取り出し、九つのライダークレストを押した後にディケイドのライダークレストを押したオレは…最強コンプリートフォームに変身した)
ディケイド「…」
鳴滝怪人体「!?」
アギト「ことりちゃん、花陽ちゃん…行くよっ!」
電王『うん…!』スッ
キバ「うんっ!」
アギト「…はぁっ!」
『フルチャージ』
タツロット「ウェイクアップフィーバー!」
キバット「キバれぇぇぇぇっ!!」
Printemps「はっ…たぁーっ!!」ドカッ!
鳴滝怪人体「グオッ…!」フラッ
ディケイド(アギトの強化シャイニングライダーキック、電王の超ボイスターズキック、キバのドガバキエンペラーブレイクが決まり…怪人に一瞬の隙が生まれた)
ブレイド「凛、希…準備は良いですか!?」スッ
響鬼「もちろん!」
龍騎「大丈夫ニャー!」スッ
『Spade Ten』
『Spade Jack』
『Spade Queen』
『Spade King』
『Spade Ace』
『Royal Straight Flash』
響鬼「…『音撃刃 鬼神覚声』!」ジャキッ
『ファイナルベント』
龍騎「ドラグランザー!」バッ
響鬼「…!」スゥ
ブレイド「っ…!」
lily white「やぁーっ!!」ザシュッ!ゴッ!
鳴滝怪人体「ガアッ!?」ヨロッ
ディケイド(続いて龍騎のドラゴンファイヤーストーム、ブレイドのロイヤルストレートフラッシュ、響鬼の音撃刃 鬼神覚声が炸裂し…怪人にダメージを与えていく)
カブト「決めましょう…にこ、真姫!」
ファイズ「ええ!」
クウガ「当然よ!」
『Kabuto Power』
『Thebee Power』
『Drake Power』
『Sasword Power』
『All Zecter Combine…』
カブト「マキシマムハイパーサイクロン…!」
『Maximum Hyper Cyclone!』
ファイズ「『5532』…『ENTER』!」ピッピッピッ
『Exceed Charge』
クウガ「ふっ…!」ビリビリッ
BiBi「はぁーっ!!」バキッ!バシュッ!
鳴滝怪人体「グウッ…!?」ドサッ
ディケイド(カブトのハイパーマキシマムサイクロン、ファイズのブラスタークリムゾンスマッシュ、クウガのライジングアルティメットマイティキックが命中し…怪人は吹き飛ぶ)
ディケイド「雪穂、亜里沙…決めるぞ!」
ディエンド「うん!私達の手で…」スッ
キバーラ「この世界を守るっ!」
『ファイナルアタックライド…ディ・ディ・ディ・ディエンド!』
キバーラ「…とうっ!」バッ
ディエンド&キバーラ「やぁぁぁっ!!」ズバッ!バシュッ!
ディケイド(ディエンドのディメンションシュートとキバーラのソニックスタッブが発動し、怪人は苦しげに呻いた)
鳴滝怪人体「ウグッ…!」
ディケイド「ふっ!」バッ
『ファイナルアタックライド…ディ・ディ・ディ・ディケイド!』
ディケイド「はぁぁぁぁぁっ!!」ガッ!
ディケイド(飛び上がったオレは…怪人に向かって、コンプリートフォームの中で最も威力のある強化ディメンションキックをぶつけた)
鳴滝怪人体「グワァァァァッ!?」ゴロゴロ
ディケイド「…!」スタッ
鳴滝怪人体「…グゥ…ガッ」ヨロッ
クウガ「!?」
カブト「そんな…まさか、まだ立ち上がれるなんて」
ディエンド&キバーラ「…」スタスタ
アギト「えっ?…雪穂、亜里沙ちゃん!?」ダッ
ディケイド「待て」スッ
アギト「…!」ピタッ
V3「ここは…彼女達に任せましょう」
ディケイド(変身を解いた雪穂と亜里沙は…怪人に近付いていった)
鳴滝怪人体「…?」ハァハァ
ギュッ
ディケイド(そして、二人は…怪人の手を握った)
鳴滝怪人体「!?」
雪穂「…無理やり甦らされて、辛かったんだよね」
鳴滝怪人体「…!」
亜里沙「でも、もう大丈夫だよ…私たちがあなたの力になるから!」
雪穂「だから…これ以上、もう戦わなくて良い」
亜里沙「安心して…ねっ?」
鳴滝怪人体「…」フゥ
ディケイド(雪穂と亜里沙の言葉を聞いて、安堵の溜息をついた怪人は二人の手を優しく放すと…光となって消えていった)
ディケイド(それはまるで…この世界から、旅立っていくかのようだった)
キラキラキラ…
虎太郎「…きれー」
ツカサ(キバーラの能力で、それぞれの世界に帰ろうとする人々を見送る為…オレ達は音ノ木坂学院の正門へとやってきた)
ツカサ「!…何?」
雪穂「キバーラも別の世界に行くの?」
キバーラ「ええ、アタシだけにしか出来ない旅をしてみたくなったの!」バサバサ
亜里沙「そっか…さみしくなるね」
ツバサ「…ありがとね、キバーラ」フフッ
キバーラ「ふふっ…ツバサも達者でね!」
雪穂「…それに、ユキホとアリサも」
亜里沙「助けてくれてありがとね!」
ユキホ「気にしないでよ…あなた達が私達のいる世界を救ってくれたから、今の私達がある訳なんだし」
アリサ「そうそう!だから、アリサたちもお返ししに来たんだよ?」
にこ「マナミ…また、会いましょう?」
マナミ「…ああ、必ずな」グッ
花陽「みんな…行ってらっしゃい!」
メグミ「じゃあね、花陽ちゃん」
ミオ「…またね」
シズカ「それじゃ!」
ハルナ「ママ…ばいばーい!」
凛「ユイちゃん…ありがと、ね?」
ユイ「…ええ」
海未「アマネ、シオリ、サヨコさん…ごきげんよう」
アマネ「じゃあね、海未…」
シオリ「海未ちゃんも元気でね!」
サヨコ「園田さん…また会いましょう」
真姫「皆…ありがとう」ニコッ
サヤ「…!」フフッ
マコ「うん!」
ユカ「…お、おう///」
絵里「ダスビダーニャ、ヒヨリ」
ヒヨリ「絵里…大丈夫、僕がそばにいる」
穂乃果「…マナちゃん、また会う時までお互い頑張ろうねっ!」
マナ「はい、お互いにファイト…ですね」フフッ
希「二人にはかなわんなぁ…これでもウチ、ビックリしてたんよ?」
サキ「ふふっ…悪かったわね」
キリュウ「ですが、これで私達も…お師匠様の力になる事が出来ました」
希「うふふっ…ん?」
ユウコ「…」
希「!?…ま、真姫ちゃん!」
真姫「何?…って、うぇえ!?」
ユウコ「…」
ことり「ツカサくん…あれ、ユウコちゃんにあげても良い?」
ツカサ「!…ああ」
ことり「…あの、ユウコちゃん!」ダッ
ユウコ「?」
ことり「…これ、あげるね?」スッ
ユウコ「!…それ、ディケイドが撮った写真じゃない」
ことり「…うん」
ユウコ「どうして…?」
ことり「…今の私はもう、この写真に頼らなくても大丈夫だから」
ユウコ「!」
ことり「だから、ユウコちゃんにあげる…受け取ってくれる?」
ユウコ「…ええ、大切にするわ」
ことり「!…よ、良かったぁ~」ホッ
ユウコ「…ありがとね」ボソッ
キバーラ「みんな~、そろそろ行くわよー!」
ツカサ「じゃあ…またな、お前ら!」
キバーラ「くすくす♡じゃあね~…ぐるぐるぐるぐる~!」
ツカサ(キバーラはユキホやアリサ達の周りを高速で周回すると…彼女達を元の世界へと連れて行った)
亜里沙「本当に、ありがとねー!」ブンブン
雪穂「…行っちゃったね」
穂乃果「みんなもありがとう!」
ツバサ「…いえ、お礼を言うのは私達の方よ」
ヒデコ「そうそう…穂乃果達やディケイドがいなかったら、この世界が大変な事になるかもしれなかったんだから!」
オーイ!
全員「?」クルッ
ツカサ(そこには…台車を持った音ノ木坂学院の教師がいた)
山田「お前ら…準備出来たぞー!」
フミコ「あっ…はーい!」
ツカサ「…準備?」
ミカ「アキバドームに行って、ライブの機材のセッティングをするの!」
ヒデコ「オトノキの全校生徒も全国のスクールアイドルも皆、手伝ってくれるって!」
μ's「ええっ!?」
穂乃果「私達もやるよ!」
山田「ダメだ…お前達は学校だけじゃなくて、この世界まで救ったんだぞ?」
絵里「でも…!」
山田「今日は頑張ったんだから、こっちは私達に任せろ…良いな?」
μ's「!…は、はい」
山田「よし…行くぞ!」ガラガラ
ヒデコ「さーてと…これから忙しくなるよ!」
フミコ「トロッコや動くステージに…やる事づくしだね!」
ミカ「腕が鳴るよ~!」ダッ
ツカサ(ヒデコ達は大きな機材を運びながら…オトノキを後にした)
ツバサ「…そろそろ私達もUTXに戻りましょうか」
英玲奈「そうだな、事務所の人がまだ待ってくれていると良いのだが」
あんじゅ「きっと大丈夫よぉ…これから事務所の人間としてマネージメントしてくれる私達の生徒会長さんが今頃、色々と頑張ってくれてるだろうし♡」
ツバサ「ふふっ…だったら尚更、急がないとね?」
ツカサ「…色々、世話になったな」
ツバサ「あら、前に別の世界の私が言ったはずでしょ?私達『A-RISE』は…やりたい事をやっただけよ」
ツバサ「その子にも助けられたし…」チラッ
虎太郎「…」
ツカサ「!…そうか」
ツバサ「…じゃあ、行くわね」スタスタ
穂乃果「…」
ツバサ「…ねえ、楽しみにしてるから」クルッ
ツバサ「あなた達の…ファイナルラブライブ!」
μ's「…はい!」
ツカサ(そう言って『A-RISE』の三人は…UTXへと向かった)
亜里沙「あっ…そうだ!」
ツカサ「?」
亜里沙「ツカサ、雪穂…ちょっと来て!」
雪穂「どうしたの、亜里沙?」
亜里沙「あのね…!」ヒソヒソ
雪穂「!…そっか」フフッ
ツカサ「…なるほどな、だいたいわかった」
μ's「…?」
ツカサ「準備は良いか?」
μ's「はーい!」
ツカサ(亜里沙の提案で、オレは…この世界の『μ's』を撮ろうとしていた)
希「えへっ…!」トンッ
凛「ニャ~!」グイグイ
花陽「ふふっ、二人ともやめてよぉ~…」
絵里「もう、にこったら…押さないで~」フフッ
真姫「ふふっ…そうよ~?」
にこ「気にしない気にしな~い!」グイグイ
海未「またやってますね…」フフッ
ことり「みんな、ふざけないのっ」
穂乃果「ふふっ…じゃあ、みんなでアレ…行くよ~!」
穂乃果「せーのっ!」
μ's「『ラブライブ!』」
カシャッ
ツカサ(オレがトイカメラのシャッターを切った後も…『μ's』の九人は、楽しく笑い合っていた)
雪穂「…どう?」
亜里沙「撮れた?」
ツカサ「ああ…きっと最高の一枚になったはずだ」
雪穂「それを聞いて、安心したよ…!!」
亜里沙「雪穂?…!!」
ツカサ「!」スゥゥ…
ツカサ(ふと自分の身体を見ると…オレは消えかけている事に気付いた)
μ's「!!」
雪穂「ツカサの身体が、透けてる…?」
亜里沙「何で…どうしてなの!?」
虎太郎「…たびだちー」
雪穂「!…旅立ち?」
亜里沙「別の世界に行っちゃうってこと?」
ツカサ「…そうだ」
ツカサ「どうやら、この世界でオレがやらなきゃいけない事は終わったらしい」
雪穂「終わったって…!」
亜里沙「そんな…私たち、新しいもう一つの夢が出来たんだよ!?」
亜里沙「ツカサにはいつか、スクールアイドルになった私たちのライブを見て笑顔になってほしいの!」
雪穂「そうだよ…聞いてなかったの!?」
雪穂「せっかく『μ's』とは違う形でスクールアイドルの素晴らしさを広めていこうと思ってた所だったのに…それを待たずに行っちゃうなんてヒドいよ!」
穂乃果「…止めちゃダメだよ、二人とも」
雪穂「お姉ちゃん…何を言ってるの!?」
絵里「ディケイドとして別の世界から来たツカサは本来…この世界には長くいられないの」
亜里沙「!…どういう意味、なの?」
ことり「確かにツカサくんが別世界の私達を助けてくれたおかげで…私達のいるこの世界は、消えなくなった」
海未「だからこそ、ディケイドであるツカサが異変が収まったこの世界に長くいれば…また別の異変が引き起こされてしまう可能性があるのです」
ゆきあり「!!」
雪穂「で、でも…そんなの可能性の話じゃないですか!」
亜里沙「そうだよ!何にもならないかもしれないのに…」
凛「凛達、知ってるよ…スクールアイドルである凛達『μ's』は…本当は『仮面ライダー』になっちゃいけないんだって」
雪穂「…え?」
真姫「それでも、未だに私達が変身能力を持っていたのは…ツカサがこの世界にずっといたからよ」
希「ウチらも今になって気付いたんやけど、この世界の異変は…どうやらツカサくんがナルタキって人を倒したところでもう終わってたみたいなんよ」
亜里沙「!」ハッ
音也『再び《μ's》の物語は紡がれた』
雪穂「じゃあ、あの時には…もう?」
花陽「うん…だからさみしいけど、私達にはツカサくんを止められない」
ツカサ「いいんだよ、止めなくて…それにオレとこの世界の虎太郎は同じ『矢澤コタロウ』という人間だ」
虎太郎「…」
ツカサ「オレがこの世界に留まれば、真っ先にこの世界の虎太郎が消えてしまう恐れがある…虎太郎を危険な目に遭わせる訳にはいかないんだ」
ゆきあり「…!」
にこ「…」
ツカサ「だから、オレはこの世界を旅立つ…お前達ともこれでさようならだ」
ツカサ「虎太郎…お前にも、世話になったな」ナデナデ
虎太郎「…!」
ツカサ「よし…じゃあな」スタスタ
ツカサ(オレがオトノキの正門を出ようとした…その時だった)
ダダッ…ガシッ!
にこ「いい加減にしなさいよ!!」
ツカサ(目の前にやってきたにこが…オレの両肩を掴んだ)
ツカサ「…!」
にこ「それでカッコつけてるつもり?バッカじゃないの!?」
にこ「あの子達はね…アンタを、今までずっと一緒に旅してきた大切な仲間だと思ってるのよ!」ユサユサ
雪穂「…!」
亜里沙「にこさん…」
ツカサ「…」
にこ「なのに、アンタは…それで良いわけ!?」
にこ「アンタだって…あの二人を、大切な仲間だって思ってるはずでしょ!?」
にこ「だったら、ちゃんとあの子達に向き合ってから行きなさいよ!」
にこ「それくらいしても…バチは当たらないはずでしょ!?」
ツカサ「…姉ちゃん」
穂乃果「あーあ…言いたいこと、にこちゃんに全部言われちゃったね」フフッ
ツカサ「!」
絵里「にこや穂乃果だけじゃないわ…『μ's』の皆が同じ気持ちよ」
穂乃果「だから…ちゃんと聞いてあげてよ、雪穂と亜里沙ちゃんの気持ちを!」
ツカサ「お前ら…」
希「一番大切なのは…彼女達の気持ちよ?」
ツカサ「!…全く、仕方ないな」ハァ
ゆきあり「!」
ツカサ(オレが雪穂と亜里沙の前に立つと…少しの間、誰も喋らなくなった)
雪穂「…」
亜里沙「…」
ツカサ「…あの」
ツカサ(その沈黙に耐えられなかったオレが口を開こうとした瞬間…オレの身体に二つの温もりが重なった)
ギュッ
ツカサ「!!」
雪穂「…っ」グスッ
亜里沙「うぅ…」ヒック
ツカサ「おいおい…お前ら、通りすがりのスクールアイドルなんだろう?」
ツカサ「こんな事して…本当に良いと思ってるのか?」
雪穂「…そんなの、良いに決まってるじゃん」
亜里沙「だって…私たちと、ツカサは」
ゆきあり「『仲間』なんだから…」
ツカサ「…!」ツー
ツカサ(それを聞いて…オレの目から零れる一筋の涙が頬を伝った)
ツカサ「っ…バカだな、お前ら」
ツカサ「本当に、バカだよ…!」
にこ「…ホント、世話が焼けるんだから」
穂乃果「…」フフッ
絵里「うふふっ…」
ツカサ(少し経って…二人はオレから離れた)
雪穂「…ごめんね、ツカサ」
ツカサ「?」
亜里沙「私たち、ツカサとの約束…半分だけ守れなかった」
亜里沙『あなたと私たちの目的は《μ's》や私たちの世界を助けるために、九つの世界を救うこと…』
亜里沙『そして、あなたの記憶が戻るようにお手伝いすること!』
雪穂「ツカサの記憶が戻ったことに関しては…私達、何も出来なかったからさ」
亜里沙「だから…」
ツカサ「…それなら、気にするな」
ゆきあり「えっ?」
ツカサ「オレは『コタロウ』としての記憶を取り戻したと同時に…『ツカサ』という新しい自分を見つける事が出来た」
ツカサ「それは…お前達が一緒に旅をしてくれたからこそ、出来た事だ」
ツカサ「だから…ありがとな、二人とも」
雪穂「!…ツカサ」フフッ
亜里沙「ツカサ…えへへ、こちらこそ!」ニコッ
ツカサ「ふふっ…!」スゥゥゥゥ…
ツカサ(オレの身体は徐々に透け…ほとんど消えかけていた)
ツカサ「…そろそろ、行かなきゃな」
雪穂「!…ねえ、ツカサ」
ツカサ「ん?」
亜里沙「最後に一つだけいい?」
ツカサ「?…ああ」
雪穂「もしもの時まで…『さようなら』は取っておいてくれる?」
ツカサ「…!」
亜里沙「きっと私たち…いつかどこかで、また出逢える気がするの!」
雪穂「その為に…ありふれた言葉は、寂しくなるから言わないでおきたいなって思うの」
亜里沙「そう、だから私たちは笑顔で…『さようならへさよなら!』だよっ!」
ツカサ「…さようならへさよなら?」
亜里沙「うんっ!」
ツカサ「何だよ、それ…また随分と無茶苦茶だな?」
亜里沙「えへへ…だって、言いたくなっちゃったんだもん!」
ツカサ「言いたくなったって…」
雪穂「ふふっ…でも、私達らしくて良いでしょ?」
ツカサ「!…ああ、そうかもな」
亜里沙「『μ's』のみんなも一緒に…良いでしょ?」
絵里「亜里沙…ええ!」
ことり「うんっ!」
海未「もちろんです!」
凛「面白そうニャ~!」
真姫「良いんじゃない?」
希「いいやん!」
花陽「じゃあ、みんなで言っちゃおうか!」
にこ「ふふっ…全く、しょーがないわねー!」
穂乃果「ツカサくん、本当に…私達の世界を救ってくれてありがとう!」
雪穂「別の世界に行っても…私達のこと、見ててよね?」
亜里沙「また会おうね…ツカサ!」
μ's「さようならへさよなら!」
雪穂「…さようならへさよなら!」
亜里沙「さようならへ…さよなら!」
虎太郎「…」グッ
ツカサ(皆が笑顔でそれを言うと同時に…虎太郎がオレに向けてサムズアップをしてくれた)
ツカサ「…ああ」グッ
ツカサ(消えゆくオレは皆に向けて、サムズアップをし…笑顔で言った)
『さようならへさよなら!』
ツカサ「…」フゥ
ツカサ(写真館へと戻ったオレは…自分の部屋から持ってきたアルバムのポケットの中に、二枚の写真を入れようとしていた)
ツカサ(一枚は…白い制服を着て朝日を見つめる『A-RISE』の三人とサイクロンやハリケーンを整備しながら『A-RISE』の三人が笑い合う写真)
ツカサ(もう一枚は、オトノキの制服を着て笑顔で笑う『μ's』の九人と…)
ツカサ「!」
ツカサ(オレの知らない…九人の女性達が写っていた)
ツカサ「…誰だ?」
ツカサ(その時、アルバムの中の一ページが光り出した)
ツカサ「!…これは」ペラッ
ツカサ(ページを捲ったオレは…とある一枚の写真が変化している事に気付いた)
ツカサ(その写真は…オレが雪穂や亜里沙に初めて会った時に撮影した写真だった)
ツカサ(中学の制服を着て驚いた顔をしている二人の写真には…『入学式』の看板が立て掛けられたオトノキの正門前で、オトノキの制服を着て笑い合う二人の姿が加わっていた)
ツカサ「…ふふっ、そうか」
ツカサ「これで本当に…あいつらの世界は救われたんだな」
?「その通りだ」カシャッ
ツカサ「!?」バッ
ツカサ(オレが振り返ると、そこには…マゼンタカラーのトイカメラを持った青年がいた)
青年「…」
ツカサ「アンタは…門矢士!」
士「…」フフッ
μ's「…?」
亜里沙「あれ…?」キョロキョロ
雪穂「私達、何でオトノキに…?」
虎太郎「…」
にこ「えっ…どうして虎太郎が一緒にいるの?」
虎太郎「…でぃけいどー」
全員「!」
穂乃果「ディケイド…って、誰?」
虎太郎「!」
絵里「私達にも分からないわ…」
にこ「そういえば…そんな名前の『仮面ライダー』を虎太郎がよく見てたような気がするわね」
雪穂「!…仮面」
亜里沙「ライダー…?」
海未「雪穂、亜里沙…どうかしましたか?」
雪穂「…それが、私達にも何が何だかよく分からないんですけど」
亜里沙「なんとなく…どこかで聞いたことがあるような気がするんです」
花陽「えっ、二人が?」
ことり「二人とも、どこで聞いたか…思い出せる?」
雪穂「…いえ」
亜里沙「何も、分からなくて…」
真姫「そう…だったら、無理に思い出そうとする必要もないんじゃない?」
凛「そうそう…そのうち思い出せるよ!」
亜里沙「…そう、なのかな?」
雪穂「そうだと良いんだけど…」
希「あれ?…この写真は」ピラッ
虎太郎「!…それー」
希「へっ?」
虎太郎「…」
希「そっか、虎太郎くんのやったんやね…はいっ!」スッ
虎太郎「…!」
希「大事な写真なんやろ?」
虎太郎「…うんー」
コタロー!
虎太郎「!」クルッ
にこ「こころ、ここあ…!」
ここあ「もう…どこにいってたの、こたろう!?」
こころ「きゅうにいえをとびだして…さがしてたんですよ!?」
虎太郎「ごめんなさーい…」ペコリ
こころ&ここあ「…!」
ここあ「ふふっ、まったく…」
こころ「しかたがないですね…さあ、わたしたちといっしょにかえりましょう!」
虎太郎「うん…」
こころ「それではおねえさま…『μ's』のみなさん!」
ここあ「ライブのれんしゅう、がんばってね!」
にこ「!…ええ」フフッ
穂乃果「うんっ!」
虎太郎「…またー」フリフリ
雪穂「え?あっ…うん、またね」フリフリ
亜里沙「またねー!」ブンブン
絵里「…あら?」チラッ
穂乃果「どうしたの、絵里ちゃん?」
絵里「変ね…私、いつの間にリングなんて嵌めてたのかしら?」
花陽「えっ…絵里ちゃんも?」
凛「凛達もだよ!」
海未「不思議ですね…まさか『μ's』の全員が知らないうちに、それぞれのイメージカラーと同じ色の宝石が埋め込まれたリングを嵌めていたなんて」
希「これは一種の…スピリチュアルやね!」
真姫「そんな訳ないでしょ…?」
ことり「…私達、何か夢でも見てたのかな?」
にこ「夢…そういえば、何か見たよう気がするわね」
穂乃果「…!」ハッ
『私達九人はずっと…穂乃果達《μ's》と一緒にいたんだから!』
穂乃果「そうだ…これだぁぁぁぁぁ!!」
全員「!?」
雪穂「ちょっ…いきなり何なの、お姉ちゃん!?」
穂乃果「あっ、ごめ~ん…」エヘヘ
亜里沙「もしかして…何かひらめいたんですか?」
穂乃果「実はね…ある人達に向けて、私達『μ's』の九人で曲を作りたいなって思ったの!」
雪穂「ある人達にって…えぇっ!?」
亜里沙「今からですか?」
穂乃果「うんっ!」
穂乃果「作りたいの…『もう一つの私達』の、最後の曲を!」
雪穂「でも、もうアキバドームのライブの日まで時間が無いんだよ?皆さんだって急には…」
絵里「ハラショー!」
亜里沙「!…お姉ちゃん?」
花陽「それ、良いと思う!」
凛「テンション上がるニャ~!」
海未「それなら、まずは…歌詞から考えないといけませんね!」
希「うっふふ…真姫ちゃん、曲は出来る?」
真姫「!…ええ」フフッ
ことり「衣装はどういうのが良いかな、にこちゃん?」
にこ「そうね…新しい衣装を作るより、ここはあえて『μ's』が九人になってから初めて披露したあの曲の衣装をグレードアップさせてみたらどう?」
穂乃果「それ、良いね~!」
穂乃果「よ~し…じゃあ、これからみんなで頑張ろー!」
μ's「おー!」ダダッ
雪穂「あっ…ちょっと!」
亜里沙「…行っちゃったね」
雪穂「うん…!」ハッ
亜里沙「どうしたの?」
雪穂「今、何時だっけ…!?」
亜里沙「十時…くらいかな?」
雪穂「やっぱり…ほら、学校!」
亜里沙「へっ?…あーっ!?」
雪穂「完全に遅刻じゃん…早く行こう、亜里沙!」ダッ
亜里沙「うん!」ダッ
ユキホ…ハヤクハヤク-!
ワカッテルッテバ-!
少女「…」シャカシャカ
ツカサ(オレは写真館で…『門矢 士』に出会った)
士「『光写真館』という名前だけじゃなく、中まで一緒か…大体分かった」
ツカサ「どうして、アンタが…!?」
士「忘れ物を届けに来たんだ…ほら」ゴトッ
ツカサ「!?…これは、雪穂やツバサが持っていたディエンドライバー?」
士「写真館の玄関前に落ちてたぞ…おそらく、こいつは今はお前が持っていた方が良いと判断したんだろう」
ツカサ「分かるのか、そんな事?」
士「ああ…大体、だけどな」
ツカサ「…一つ、聞いていいか?」
士「何だ?」
ツカサ「あの『キバーラ』は…アンタ達の仲間の『キバーラ』と同じ『キバーラ』なのか?」
士「…さあな」
士「だが、これだけはハッキリと言える…俺の知ってるヤツは『くすくす♡』なんて笑い方はしない」
ツカサ「そうか…なるほどな、だいたいわかった」
士「…それで、アンタは『これから』も旅を続けるつもりなのか?」
ツカサ「!…ああ、旅が教えてくれたんだ」
ツカサ「人々を笑顔にする『スクールアイドル』と…人々の笑顔を守る『仮面ライダー』の素晴らしさを」
ツカサ「だから、それを伝える為にオレは『これから』も…旅を続けていくつもりだ」
ツカサ「何故ならこの世界は…無限に広がっているんだからな!」フフッ
士「!…ったく、幸太郎のヤツ…どうやら何も言ってないみたいだな」ハァ
ツカサ「言ってない…?」
士「お前、旅をするのは良いが…元々は高校に入るつもりだったんだろ?」
士「だったら…ちゃんと、高校に行かないといけないんじゃないのか?」
士「お前の世界の…音ノ木坂学院にな」
ツカサ「…はぁ?」
士「まだ分からないのか?」
士「だったら…これを見てみろ」スッ
ツカサ(士はオーロラを出現させると…オレにある世界で過ごしている人々の光景を見せた)
ツカサ「…!!」
?「…」コンコン
ハーイ!
?「…」ガラッ
かおり「あっ…こんにちは、樹里くん!」
樹里「こんにちは、かおり先生…一緒にお昼ごはん食べませんか?」
かおり「ふぇっ…私と!?」
樹里「うん…先生がイヤじゃなければ、だけど」
かおり「そ、そんな事ないよぉ…先生は樹里くんに誘ってもらえてすごーく嬉しいよ!」
樹里「ホントに!?」
かおり「うんっ!」
樹里「えへへ…嬉しいなぁ」ニコッ
かおり「うふふっ…♡」
斗里「…どうだ?」
萌「う~ん…こっちの味付けの方が斗里くんらしくて良いと思うにゃ!」
斗里「そうか…しかし悪いな、俺の作った『Alisaランチ』の試食に付き合ってもらって」
萌「ううん、萌は大丈夫だよ!」
萌「今月ピンチだから、お昼代浮くし…」ボソッ
斗里「今月が何だって?」
萌「あっ…ううん、何でもない!」
斗里「なら良いんだが…あっ、そういえば」
斗里「今朝、釣りに行ったら…金色のザリガニが釣れたんだ」
斗里「ザリガニを釣りに来た訳じゃなかったから、すぐにリリースしたんだがな」
萌「へぇー、金色のザリガニなんて今どき珍しいにゃ~…って!?」ガタッ
萌「金色の…ザリガニ~ッ!?」
?「つぎはひめりのばんだね…そうやくん?」
蒼矢「…」コクリ
ひめり「えっと…こっちかな?」スッ
蒼矢「…」
ひめり「やっぱり…?」スッ
蒼矢「…」
ひめり「…えいっ!」バッ
蒼矢「!」
ひめり「えっ、こっちがババだったの!?」
蒼矢「…」
ひめり「そうやくん、つよすぎるよぉ~…どうやったらそんなにつよくなれるの?」
蒼矢「…?」キョトン
ひめり「わからないんだ…?」
蒼矢「…」コクリ
ひめり「そっかぁ…うふふっ!」ニコッ
蒼矢「…!」フフッ
慧「…良いメロディだね、今のは何て名前の曲なの?」
葉太「この曲は…『花陽の決意』という題名です」
慧「!…そっか、素敵な題名だね?」
葉太「あ、ありがとうございます…!」グゥゥ…
慧「あれ…もしかして、お腹空いてるの?」
葉太「は、はい…///」
慧「だったらさ…お昼、何か作ってあげようか?」
葉太「そんな、慧さんに作ってもらうなんて…自分で作りますから」
慧「そんな事言わないでさ…こう見えて私、餃子には自信があるんだよ?」
慧「私の作る餃子はご飯と合わせたら最高なんだ!」
葉太「ほ、本当ですか?…ありがとうございますっ!」
慧「ふふっ…どういたしましてっ!」
光穂「それで…今日は何にするの、弓未ちゃん?」
弓未「そうですね、どうしましょうか…あら?」
光穂「…?」
弓未「こちらは…新商品、ですか?」
光穂「うん、そうだよっ!」
弓未「…ほむまんと何が違うのですか?」
光穂「!…ふっふっふ、聞いて驚くなかれ」
光穂「それはね…中が白あんになってるんだよっ!」
弓未「…白あん、ですか?」
光穂「うん、だから…『ゆきほむまん』って名前なの!」
弓未「なるほど…これは光穂先輩が考えたのですか?」
光穂「ううん、それはね…きぃちゃんと旦那さんが二人で考えたお菓子だよ!」
弓未「そうでしたか…では、こちらとほむまんを二個ずつください」
光穂「毎度あり~っ!」
ミツホ-!
光穂「ほぇ?」
ほむ婆「あんた、またこしあんとつぶあんを間違えて頼むなんて…一体、何度言ったら分かるんだい!?」
光穂「えっ…嘘!?」
ほむ婆「そんなつまらない嘘をつく暇があるかい!全く、どんだけドジなんだい!?」
光穂「そんなに怒らないでよ~…どうどう」
ほむ婆「だから、私は…馬じゃないって言ってんだろ!!」
光穂「ご…ごめんなさ~いっ!!」
弓未「ふふっ…今日も賑やかですね」クスクス
?「矢澤くん…少し良いだろうか?」
にこの母「あら、鬼龍チーフ…どうかしたんですか?」
鬼龍「実はまた…沙耶と愛笑が」チラッ
沙耶「何よ、私と一緒は嫌だって言うの…?」グギギ
愛笑「何だよ、それはお前の方だろ…!」グギギ
にこの母「!…全く、しょうがないわねぇ」ガタッ
にこの母「ちょっとちょっと…さっきから何を揉めてるの、あなた達!?」
沙耶「だから…私はここから後ろに下がっていった方が良いって言ってるの!」
愛笑「何言ってんだよ、逆だ!」
愛笑「ステージの広さを考えたら、前に出て目立った方が良いだろ!?」
沙耶「だからこそ引いて、大きくステージ使った方がいいって言ってるんじゃない!」
愛笑「いーや…絶対、前に出るべきだ!」
にこの母「振付の事で揉めていたのね…でももうやめなさい、そんな喧嘩は!」
沙耶「でも、愛笑が…」
愛笑「だって、沙耶が…」
にこの母「私から見れば…どっちの振付にも良い所があるんだから、両方取り入れれば良いと思うわよ?」
にこの母「だって、あなた達はどっちも皆を笑顔にしてくれる…プロのアイドルには変わりないんでしょ?」
二人「!」
にこの母「私はそう思うわ…だから、もうそんな事で喧嘩なんてしちゃダメよ?」
にこの母「あなた達はいつだって、どんな時も笑顔でいなきゃ!」
にこの母「ほら…にっこにっこにー!」
二人「…!」
愛笑「…沙耶、悪い」
沙耶「愛笑…ごめん、私も言い過ぎたわ」
愛笑「じゃあ…ここは間を取って、二人で新しいフォーメーション組んでやってみるか!」
沙耶「そうね…早速、二人で新しいフォーメーションを考えてみましょう!」
にこの母「…」フゥ
鬼龍「すまない…それにしても、いつ見ても見事だな」
鬼龍「さすがは警察官…と、いったところだろうか?」
にこの母「!…いえ、今の私はもう警察官なんかじゃなくて通りすがりのマネージャーです」
にこの母「それと…『にっこにっこにー♡』の母、でもありますから!」フフッ
ことり「穂乃果ちゃーん、待って~!」
海未「穂乃果、いつも言っているでしょう?」
穂乃果「あはは…ごめんごめん」
海未「いつも同じ所でタイミングがズレていますよ?」
穂乃果「えへへ、ダンスって難しいねぇ…」
にこ「寒いってどういうことよ!?」
真姫「正直に言っただけでしょ…」
凛「にこちゃんは相変わらずニャ!」
希「あと三十秒!」
絵里「もう少しよ…頑張って!」
花陽「は、はい…!」フラフラ
海未「さあ…休憩終わったら、ステップの確認を始めますよ?」
八人「はーい!」
穂乃果「もう海未ちゃん…疲れたよぉ~!」
ことり「ふふっ…!」
にこまき「むぅ~…ふんっ!」プイッ
凛「ニャ~…」
絵里「ハラショー!」
花陽「ぜぇぜぇ…」ホッ
μ's「あはははっ…!」
ツカサ(オーロラ越しにその光景を見たオレは…ある一つの考えに辿り着いた)
ツカサ「まさか、これは…オレのいた『μ'sの世界』?」
士「そう、お前が元々いた『μ'sの世界』は…怪人が今まで存在してこなかった平和な世界に再構築されたんだ」
ツカサ「そんな…あの時、ゼイビアックスによって完全に消滅してしまったはずじゃ」
士「誰も完全に消滅したなんて言ってないだろ?」
ツカサ「…え?」
士「確かにお前のいた『μ'sの世界』はあの時の戦いと…九つの世界との融合の影響で消滅しかけていた」
士「だが、お前が『高坂雪穂』と『絢瀬亜里沙』の特殊な力を持った二人と出逢って旅をしてきた事で…世界は甦った」
ツカサ「特殊な…力?」
士「そうだ、あの世界の『高坂雪穂』にはライダーに関連するアイテムをカードとして変化させる力があり…『絢瀬亜里沙』にはカードの能力自体を変化させる力を持っていた」
士「つまり、あの二人には…宿命を『改造』させる能力があったんだ」
ツカサ「…『改造』」
士「そして…その二人の力は、幾つもの世界を写真に撮ってきたお前に受け継がれている」
ツカサ「!…オレに?」
士「ああ、自分自身の記憶を取り戻したお前がこれまでに出逢った人々を写真に撮った事で覚えていたおかげで…お前の世界は甦ったと同時に生まれ変わった」
士「お前自身が望んだ形に『改造』されてな…即ち、今までしてきたお前達の旅に一つも無駄は無かったって事だ」
ツカサ「…!」ハッ
ほむ婆『どんな旅にも無駄はないからね…どんな人生にも無駄がないのと同じさ』
ツカサ「そう…だった、のか」
士「それと誰かからの間違った情報で勘違いしているようだが、お前と一緒に旅をしてきた『高坂雪穂』と『絢瀬亜里沙』の二人がいるあの世界は…『μ'sの世界』じゃない」
ツカサ「なっ…はぁ!?」
士「よく見ろ、あれを…」スッ
ツカサ「?…!」
ツカサ(士が指差す背景には…背を向けた九人の少女と、音ノ木坂学院が描かれていた)
ツカサ(だが…その九人は、少女というよりかはどこか大人っぽいような雰囲気があった)
ツカサ「あれは『μ's』…じゃない?」
士「いや、間違いなく『μ's』だ…あいつら九人もな」
ツカサ「…どういう意味だ?」
士「この世界は本来、九つの世界とは異なる…同じ名前の別世界と繋がるはずだった」
士「その二つの世界の名前が…『ラブライブ!の世界』だ」
ツカサ「!!」
士「そして、二つの世界は繋がった…お前が九つの世界との融合を止めた事でな」
ツカサ「…そうか、それが本当のあるべき世界だったのか」
士「ああ」
ツカサ「でも…あの九人が『μ's』っていうのはどういう事なんだ?」
士「…そのリングを、右手の中指に嵌めてみろ」
ツカサ「!…これを?」
士「そうだ…それと、これはお前が持っているべきだ」スッ
ツカサ(士はシルエットが描かれた三枚のカードを…オレに手渡した)
ツカサ「このカードは…?」
士「すぐに分かる…じゃあ、俺は行くぞ」クルッ
ツカサ「もう行くのか?」
士「色々と忙しいからな…また会おう、元気でな」スタスタ
ツカサ(そう言って、士は…別世界へと繋がるオーロラの中へと吸い込まれていった)
ツカサ「…ああ、またな」
ツカサ(士を見送ったオレは…九色の宝石がキラリと輝くリングを左手の薬指から右手の中指に付け替えた)
ツカサ「!」
ツカサ(その瞬間、シルエットしか見えなかった三枚のカードが光り出した)
『カメンライド ディエンド』
『カメンライド キバーラ』
ツカサ(そのうちの二枚は…雪穂と亜里沙の力だった)
ツカサ「雪穂、亜里沙…」チラッ
ツカサ(そして、最後の一枚には…『μ's』とだけ描かれていた)
ツカサ「?…何だ、このカード」
ツカサ(何となく気になったオレは、ディケイドライバーを装着し…そのカードを入れてみた)
『ソングアタックライド…ミュ・ミュ・ミュ・ミューズ!』
ツカサ(気が付いたオレは…知らない場所にいた)
ツカサ「!」
ツカサ(前方には大きなステージがあり、周囲には大勢の人々が…これから始まると思われる何かを待ちわびていた)
ツカサ「…ここは?」
?「『東京ドーム』だ」
ツカサ「はぁ?…!?」
ツカサ(オレの隣には…チューリップハットにコートを着用し、眼鏡をかけた見覚えのある中年男性がいた)
鳴滝「…お前が新しいディケイドか」
ツカサ「な、鳴滝…!」
ツカサ(『μ'sic Forever』と書かれたハチマキを帽子の上に巻いた鳴滝は…二本のサイリウムを持って、周りにいる人々と同じように何かを待っている様子だった)
鳴滝「おのれディケイド…お前の旅によって、世界は再び混沌を迎えた!」
鳴滝「何やら別の世界の私が世話になったようだが…私は決して、お前のようなひよっこを認める訳にはいかん!」
ツカサ「いや、それより…何だその変な格好は!?」
鳴滝「見て分からないのか?私は…『μ's』のライブを見に来たのだ」
ツカサ「はぁ!?…ん?」
鳴滝「!…いよいよだな」
ツカサ(その直後、ステージに九人の女性が現れた)
ツカサ「あれは…!」
ツカサ(ステージに立った九人の女性は歌い、踊り、走って…多くの人々を笑顔にしていた)
『小泉花陽』
『矢澤にこ』
『星空凛』
『東條希』
『西木野真姫』
『絢瀬絵里』
『園田海未』
『南ことり』
『高坂穂乃果』
ツカサ(その姿は…紛れもなく『μ's』だった)
ツカサ「ふふっ…なるほどな、だいたいわかった」
ツカサ「そうか、彼女達がもう一つの…!」
オノレディケイドォォォ!!
ツカサ「?」チラッ
ツカサ(オレが声のする方を見ると…そこには係員達に抑えられながら、興奮している様子の鳴滝がいた)
鳴滝「スクールアイドルというのは、なんて素晴らしいんだぁぁぁ!!」ジタバタ
ツカサ「鳴滝…ああ、オレもそう思う」フフッ
ツカサ(しばらくして、ステージにいる九人の中でセンターとして立っていた女性が…観客に向けてこう言った)
女性「ここ、ドームでライブをして…本当に本当にスゴい事なんだけど、何だか…不思議と怖くはありませんでした」
女性「それは…この九人だから」
女性「そして、穂乃果達九人がいるから…!」
女性「そして何より…『ラブライブ!』を愛してくれる、皆がいるから!」
ツカサ「…!」
女性「ありがとう…『μ's』は限られた時間の中で精いっぱい輝く、そんな女の子達です」
女性「私達も彼女達の後を追って、こうして今まで歩んできたけれど…これからは少し形を変えていくかもしれません」
女性「でも、この輝きはずっと続いていくんです…皆が『μ's』の事を…『ラブライブ!』の事を、ずっとずっと大好きでいてくれたら!」
女性「私達はしばらくこういう形で会えなくなるかもしれないけど、私達は…ずっと『μ's』です!」
女性「今日まで本当にありがとう…これからもどうぞ、よろしくお願いしますっ!」
アリガトー!
女性「っ…ありがとう」
女性「約束はちょっとまだ出来ないんだけど…私は、私達は絶対にまた皆に会いたいと思ってる」
女性「それは…『十八人』同じ気持ちだと思っています」
女性「だから…この言葉を受け取ってください!」
女性「また会うその日まで…みんな、ファイトだよっ!!」
ワァー!!
女性「ありがとうございました!」
ツカサ「…穂乃果」フフッ
ツカサ(スクールアイドル…『μ's』)
ツカサ(それは…とある一ページから生まれた)
ツカサ(彼女達が別世界にいる彼女達と向き合う事で、彼女達は一心同体となり…)
ツカサ(オレ達は、その想いに光を見つけ…今まで応援してきた)
ツカサ(そんな『μ's』を中心とした、人々の想いによって…『ラブライブ!』はドームライブが開かれるまでになり)
ツカサ(今もまた、色んな場所で…新しい夢が生まれている)
ツカサ(そして、彼女達が次に披露する曲は…!)
女性「…次で、本当に最後の曲です」
女性「『μ's』…ファイナルシングル」
『MOMENT RING』
ツバサ「!…始まる」
エレナ「…」フフッ
アーライズ!アーライズ!
アンジュ「うふふっ…完全にフルハウスねぇ?」
エレナ「…二人とも、準備は良いか?」
ツバサ「ええ!」
アンジュ「もちろん…!」
エレナ「よし、じゃあ行くぞ…我々は一つ!」
アンジュ「『A-RISE』として…もう一度、ステージで輝きましょう!」
ツバサ「ええ、私達…三人で!!」
シズカ「みんな~…今日は『TETRA-LIFE』のライブに来てくれてありがとう!」
ワァー!ヒューヒュー!
シズカ「実はここで…バイオリンを弾いてくれるスペシャルゲストを呼びたいなと思ってます!」
シズカ「私達の前身ユニットである『TETRA-RICE』のメンバーのハナヨちゃんです…それではどうぞ~!」
ハナヨ「…」ペコリ
パチパチパチ…
ハナヨの母「…」パチパチパチ…
ハナヨ「…!」スッ
ハルナ「た、大変だよぉ~!」ガラッ
ハナヨ「えっ?…ハルナちゃん!?」
ハルナ「未来が大変なことになってるの…ママの力を貸して!」ガシッ
ハナヨ「いや、あの…ええっ!?」
ハルナ「こうしてる間にもネオファンガイアが私のことを…行くよ、ママ!」ダッ
ハナヨ「ダ、ダ、ダ…」ズルズル
キバット「よ~し…未来もキバるぜー!」バサバサ
ハナヨ「ダレカタスケテー!!」
コトリ「モモちゃん、ウラちゃん、キンちゃん、リュウちゃん…まだ話したい事があったのに」
コトリ「さよならも、言えなかったよぉ…!」グスッ
パナ「…ううっ」ポロポロ
コトリ「またいなくなっちゃうなんて、イヤだよぉ…!」
モモ「…」
ウラ「…」
キン「…」
リュウ「…」
ズィーク「…」
モモ「…マズいわね」
モモ「完っ全にタイミング逃したわ…困ったわね、せっかく『ドッキリ大成功!』みたいな感じで『私達、参上!』の札まで作ったっていうのに」ハァ
ウラ「センパイ、早く出て行った方が良いんじゃないの?」
モモ「無理に決まってんでしょ、アンタ…あんだけ泣かれたら出て行けるワケないじゃない!」
ウラ「じゃあ、私が…!」スッ
モモ「何でアンタが行くのよ!?」ガッ
ズィーク「…コトリ、何故私の名を呼んでくれなかったのですか!?」スッ
キン「ちょっと、オーナーさんが最初に行ったらおかしくなっちゃうよ!」ガッ
リュウ「じゃあリュウが行く~!」スッ
モモ・ウラ・キン「ダメ!」ガッ
リュウ「ニャッ!?」
ズィーク「何故、私の名を呼んd…」スッ
モモ・ウラ・キン「座ってて!」ガッ
ズィーク「私が真っ先に…!」スッ
四人「いいから座って!」ビシッ
リュウ「…って、うわっ!?」
モモ「?」クルッ
コトリ「…」
モモ「!?」
コトリ「…何、してるの?」
モモ「あっ、あはは…どうもー…」
コトリ「みんなっ…みんなぁ~!」ダダッ…バッ!
五人「わぁっ!?」ドサッ
コトリ「うふふっ…!」
モモ「ふふっ…こうなったら、私達でコトリを胴上げよ!」
ワーッショイ!ワーッショイ!
パナ「よ、良かったぁ…」グスッ
ユウコ「…行きましょう、デネヴ」スタスタ
デネヴ「!…うん」
ヒヨリ「アリサちゃん…ハラショーランチ、オーダー入ったよ!」
アリサ「うんっ!」
カランカラン…
子供達「ヒヨリー!」
ヒヨリ「だからヒヨリさん、だろ…どうしたんだ?」
男の子「ぼく、おでんがたべたい!」
女の子「わたしも!」
ヒヨリ「!…あいよ、おでん入ったよー!」
アリサ「はーい!」
女の子「ねぇ、かしこいかわいいおねえちゃんはどこへ行ってしまったの…?」
ヒヨリ「うん?あのお姉ちゃんはね…今、豆腐を買いに行ってるんだよ!」フフッ
~その頃、海外では~
スタスタ…
ランナー「コンニチワァ…!」
エリ「…」クルッ
ランナー「コ、コンニチワァ…?」
エリ「…おばあさまが言っていた」スッ
エリ「私はかしこいかわいいエリーチカ…天の道を往き、総てを司る者よ」フフッ
サキ「…綺麗な朝日ね」
ノゾミ「…実はウチがキリュウ校長と最初に出会った時も、この屋久島の朝日を一緒に見たんよ」
サキ「!…そう」
ノゾミ「うん…ええなぁ、太陽って」
サキ「…私は、今まで一生懸命生きてきた」
ノゾミ「?」
サキ「スクールアイドルになって…皆と頑張って、お父さんにも認められて」
サキ「それもこれも、全部…ノゾミが支えてくれたから」
ノゾミ「…!」
サキ「実はあなたに憧れてたの、初めて会った時から…ずっとノゾミみたいになりたいって」
サキ「でも、それじゃダメなんだって…気が付いたの」
サキ「あなたの真似をするだけじゃ…本当に私がちゃんと生きてるって事には…ならないんじゃないかって」
サキ「それが、ノゾミの教えてくれた事なんだって…分かったの」
ノゾミ「…これでもウチ、ずっとあだっちの事が心配だったんよ」
サキ「!」
ノゾミ「やっぱり難しいなぁ、強く生きてくのって…でもな?」
ノゾミ「ウチは信じてるんよ…人間はいつだって変われるんやって」
ノゾミ「だから、あだっちには…あだっちらしく生きてほしい」
ノゾミ「何があっても…ね!」フフッ
サキ「…ノゾミ」
ノゾミ「鍛えたね、あだっち…出逢った頃からずっと、あだっちはウチの自慢の友達やったよ!」
サキ「ふふっ…ありがとね、ノゾミ!」シュッ
ノゾミ「うふふっ…ぶいっ!」シュッ
シオリ「ウミちゃ~ん!」
ウミ「!…はい?」
シオリ「お願いがあるんだけど、お使いに行ってくれないかな…これ」サッ
ウミ「贈答用の花束ですか…分かりました、行って参ります!」
ウミ「…とは言ったものの、この花で良かったのでしょうか?」スタスタ
ウミ「…!」
アマネ「…」フフッ
ウミ「アマネ?」
アマネ「ウミ…」
ウミ「アマネ…!」
ウミ「…気のせいでしたか」
アマネ『私は…いつだってあなた達の心の中にいるから』
ウミ「!…ふふっ」スタスタ
マコ「んっ…あ~!何か久しぶりだよね、こんなによく晴れたのって?」
ユカ「ふわぁ~…てか、超眠いんだけど」
マキ「でも、さっきまであなた達…本気で寝てたわよ?いびきなんかかいちゃって」
ユカ「えっ…マジでか!?」
マコ「そういえば何か…変な夢を見たような気が」
マキ「夢っていえば…私、新しい夢が見つかったわ」
ユカ「へぇ…どんな夢なんだよ?」
マコ「教えて、マキちゃん!」
マキ「…!」ハッ
マコ「…どうしたの?」
マキ「いえ…何でもないわ」
ユカ「それで…何なんだよ?マキの新しい夢って」
マキ「…スクールアイドルであるあなた達の衣装をクリーニングしてる時に思ったの」
マキ「世界中の洗濯物が真っ白になるみたいに…皆が、幸せになりますように」
マコ「そっか…素敵な夢だね!」
マキ「…」
ユカ「ん…マキ?」
マキ「…」スヤスヤ
マコ「!…寝ちゃってるね」
ユカ「ビックリさせんなよ…じゃあ、アタシ達もひと眠りするか」
マコ「…うん」
マキ「ふふっ…」スヤスヤ
リン「今日は疲れたニャ~…あれ?」
リン「喫茶店がある…行ってみよう!」ダッ
リン「…ニャ?何か聞こえる」
オバサン…モウイイカラ!
ヨクニアッテルワ…コレモキテミナサイヨ!
ヤメテッテ!
ワタシノカンニマチガイハナイワ!
リン「…?」
ガチャ…ガンッ!
リン「へぶっ!?」ドサッ
ユイ「もう、これ以上は着せないで…って!?」
リン「痛いニャ~…あれ?」
ユイ「ご、ごめんなさい…大丈夫?」
リン「あっ、うん…!」
ユイ「…?」
リン「…」ジー
ユイ「何?」
リン「その服…かわいいニャ~!」ギュッ
ユイ「なっ、ちょっと…離れなさい!」
リン「さすがユイちゃん、花鶏高校の人気スクールアイドルだけあるニャ~!」スリスリ
ユイ「っ!何で私だけがこんな目に…///」
リン「えへへっ…!」
ユキホ「…」スタスタ
ユキホー!
ユキホ「あれ…マナ?」
マナ「一緒に帰ろう!」
ユキホ「!…うん」フフッ
マナ「…実は私ね、スクールアイドルになろうと思ってるの」
ユキホ「えっ…そうなの?」
マナ「うん、ホノカさん達がスクールアイドルをやってきたのを見て…私も頑張ろうと思うの」
マナ「まずは基礎体力をつける為に…これから神田明神の男坂で特訓だよ!」
ユキホ「スゴいじゃん…私も応援するよ!」
マナ「!…ありがとう」フフッ
ユキホ「あっ、そうだ…その前にウチに寄ってかない?」
ユキホ「スクールアイドルを始めるお祝いに…今日はマナの食べたい和菓子、私が何でもおごるよ!」
マナ「良いの?」
ユキホ「うん!」
マナ「じゃあ…お言葉に甘えちゃおうかな?」
ユキホ「よし、そうと決まったら…!」ガララッ
ユキホ「お姉ちゃーん!」
ハーイ!
マナ「…!」
ホノカ「おかえり、ユキホ…あっ!」
マナ「こんにちは!」
ホノカ「マナちゃんも…いらっしゃい!」
ホノカ「さっ、こちらどうぞ…今日は何にする?」
マナ「じゃあ…ほむまんで!」
ホノカ「かしこまりました!」
ユキホ「私もそれで…今日は私が出すから!」
ホノカ「おっ、毎度あり~!」
ユキホ「…」フフッ
ニコ「にっこにっこにー♡…はい!」
ニッコニッコニー!
ニコ「全然ダメ、もう一回!」
ニッコニッコニー!
ニコ「そこのアンタ…気合入れて!」
ニッコニッコニー!
ニコ「はい、ラスト一回!」
ニッコニッコニー!
ニコ「良い笑顔ね…やれば出来るじゃない!」
アハハハハ…
ニコ「オッケー…その笑顔、忘れるんじゃないわよ!」
チャオ-!ニコニー!
ニコ「ふふっ…にっこにっこにー!!」
ニコ「…それにしても、今日は一段と晴れてるわね」スタスタ
ニコ「キレイな青空…あの子達を連れて見せたいくらいだわ」
ニコ「アンタ達も笑顔でいるんでしょ?…マナミ、ツカサ」フフッ
?「…」ポチッ
(音楽プレーヤーを停止させた制服姿のオレがイヤホンを外し、空を見上げると…澄みきった青空の中を飛び回る二羽の白い鳥を見つけた)
?「…!」
(その直後、一枚の羽根が…どこかへと舞っていった)
?「…そうか、だいたいわかった」フフッ
ガチャ…
アレ?チョットアリサー!?
?「!」
亜里沙「あれ?…屋上に誰かいるよ、雪穂!」
雪穂「だから、そう言ってるじゃん…もう」
?「…」
亜里沙「!…あなたは確か」
雪穂「隣のクラスの矢澤コタロウくん…だったよね?」
コタロウ「…ああ」
亜里沙「ハラショー…あなたがコタロウくん!?」
亜里沙「いつもあなたの話、樹里から聞いてるよ…樹里と友達になってくれて本当に嬉しいよ!」
コタロウ「いや…こっちの方こそ、一緒にいられて良かったよ」
コタロウ「ありがとな…雪穂、亜里沙」
ゆきあり「!」
亜里沙「へっ?」
雪穂「今、何て…」
コタロウ「…ここ、使うんだろ?」
雪穂「え?…あっ、うん!」
コタロウ「邪魔したみたいで何か悪かったな…じゃあ、オレはこれで」スタスタ
ゆきあり「…ツカサ!」
コタロウ「!」バッ
亜里沙「…あれ?」
雪穂「私達、何で矢澤くんの名前を間違えて呼んだんだろう…?」
亜里沙「ホント、何でかなぁ…ごめんね?」
コタロウ「…いや、別にいい」スタスタ
雪穂「あっ…待って!」
コタロウ「?」クルッ
亜里沙「本当に、ありがとう!」ニコッ
雪穂「…ありがとね」フフッ
コタロウ「!…ああ」
ギィ…バタン
(オレが校内に入り、階段を降りようとした時…二人の話し声が聞こえてきた)
雪穂「日陰も無いし、雨が降ったら使えないだろうけど…やっぱりここしかないよね、贅沢は言ってられないし」
亜里沙「うん…でも、ここなら音も気にしなくて済みそうかも!」
亜里沙「よーしっ、がんばって練習しなくちゃ!」
雪穂「…ねえ、亜里沙」
亜里沙「ん?」
雪穂「…やり遂げようよ、最後まで!」
亜里沙「雪穂…うんっ!」
亜里沙「絶対、一緒に…やり遂げようね!」
コタロウ「…やり遂げろよ、最後まで」フフッ
コタロウ「さあ、今日も行くか…『彼女達』の想いと一緒に、誰も見た事のない新しい世界へ」スタスタ
(叶え、みんなの夢――)
(叶え、もう一つの夢――)
コタロウ「叶え…新しい、夢」ポチッ
(階段を降りてからイヤホンを着けたオレは、これまでの旅を思い出しながら…音楽プレーヤーの再生ボタンを押した)
『Stay the Ride Alive』
~Journey though the Lovelive!~
ラブライブ!×平成ライダー
クロスオーバーSS
『9つの道はいつか重なって』
~完~
(それからしばらく経ったある日、異変を感じてとある世界へと向かったオレは…顔や胸に『X』のマークが刻まれている機械兵と戦っていた)
『カメンライド…ディケイド!』
ディケイド「はっ!」ガッ!
機械兵「…!」ドサッ
ディケイド「こいつが『ガーディアン』か…とても『守護者』なんて名前には思えないな、一発でやられるようじゃ」ハァ
ディケイド「しかし、一体…この世界で何が起きてるんだ?」
?「…知りたいですか?」
ディケイド「!」バッ
(オレが振り向くと…そこには、オトノキの制服を着た一人の少女がいた)
少女「…」
ディケイド「…?」
少女『私は…《悪魔の科学者》ってところです』
ディケイド「アンタは確か、あの時の…!」
少女「それは…あなたが九つの世界の『仮面ライダー』達を破壊しなかったせいなんです」
ディケイド「破壊って…はぁ!?」
少女「…私のあの時の言葉、覚えてますか?」
少女『あなたが全ての仮面ライダーを破壊する者だからです…何故なら《創造》は《破壊》からしか生み出せませんから』
少女『残念な事だけど、何も残してはいけないんです…何も』
少女「あなたは全ての『仮面ライダー』を破壊しなければいけなかった…でも、仲間にしてしまった」
少女「そして、ある物を残してしまった…それは大きな過ちでした」
ディケイド「残した…どういう事だ?」
少女「…」スッ
(少女はオレの質問には答えず…制服のポケットから小さなボトルを二つ出した)
少女「ディケイド、今から私が…あなたの旅を終わらせます」シャカシャカ
ディケイド「…!」
(それから少女は特殊な形状をしたベルトを腹部に装着し…そこに二つのボトルを挿入した)
『ラビット!』
『タンク!』
少女「…」グルグル
(それから、ベルトの右側にあるレバーを回転させた少女は…)
『Are you ready?』
少女「…変身」
(少女の前後にプラモデルのパーツのような装甲が現れると…それらが少女を覆い、赤と青の二色の戦士に姿を変えた)
『ラビットタンク!!』
???「…」
ディケイド「…!」
???「さあ、実験を始めましょう…!」ダッ
(戦士はオレに対して攻撃を仕掛けてきた)
???「ふっ!」ブンッ
ディケイド「!」サッ
???「はぁっ!」バッ
ディケイド「っ!」ササッ
(オレは戦士が繰り出してくる攻撃を全てかわした)
???「!…あなた、どうして戦わないんですか?」
ディケイド「…」
???「答える気は無いという事ですか…だったら、これで!」シャカシャカ
(戦士は…別の二本のボトルを出してきた)
ディケイド「なっ…それは!?」
『ミューズ!』
『アライズ!』
???「…」グルグル
『Are you ready?』
???「…ビルドアップ」
『サニーデイソング!!』
(ベルトのレバーを回した戦士は…赤と青の形態からマゼンタとシアンの形態に変化した)
???「…これなら、やる気になってくれますよね?」
ディケイド「『サニーデイソング』か…そうか、だいたいわかった」スッ
(オレは…三枚のカードをライドブッカーから取り出した)
ディケイド「雪穂、亜里沙…借りるぞ」
『カメンライド…ディ・エンド!』
『カメンライド…キバーラ!』
(三枚のうち二枚のカードを連続でディケイドライバーに装填したオレは…身体の色をマゼンタからシアンに変え、キバーラサーベルを手にした)
???「っ…!」グルグル
ディケイド「…!」スッ
(戦士がベルトのレバーを回すと同時に、オレも最後の一枚のカードを入れた)
『ボルテックフィニッシュ!!』
『ファイナルアタックライド…ディ・ディ・ディ・ディケイド!』
???「ふっ…!」バッ!
ディケイド「…はっ!」
???「やぁーっ!」
ディケイド「はぁーっ!」
(輝く戦士の跳び蹴りとオレの青く光るキバーラサーベルの斬撃がぶつかり合い、大きな爆発が起こった)
少女「きゃっ!」ドサッ
ツカサ「うわっ!?」ゴロゴロ
(オレ達の変身は強制解除され、共に吹き飛ばされてしまった)
少女「変身が…」
ツカサ「…引き分けってところだな」
少女「!…そうですね、あなたもそれ以上は戦えないみたいですし」フフッ
ツカサ「…」
少女「ひとまず『μ's』ボトルと『A-RISE』ボトルの起動実験の方は成功しましたから…あなたを倒すのは次の機会という事にしましょう」スタスタ
ツカサ「待て!…アンタ、何者だ?」
少女「…『ビルド』」
ツカサ「『ビルド』?」
少女「創る、形成するという意味の『ビルド』ですよ…世界の破壊者であるあなたとは正反対の存在です」
ツカサ「!」
少女「以後、お見知り置きを…See you!」スタスタ
ツカサ「…仮面ライダービルド、か」
(その夜、オトノキの制服を着た私は…『浦の星女学院』の音楽室でピアノを弾いていた)
サヨ「…」~♪
(曲を弾き終えて音楽室を出た私は…屋上に上がり、遠くにそびえ立つ巨大な壁を眺めた)
サヨ「あれが…『スカイウォール』」スッ
(私はポケットからゲームカセットの形状をした紫色のアイテムを取り出した)
サヨ「…クローン体として造られたのは『μ's』の九人だけじゃないわ」
サヨ「待っててね…皆」カチッ
『マイティアクション・エーックス!』
サヨ「…うふふっ♡」
~The Next Sunshine!!〜
次はどんな続編を希望しますか?
-
『Aqours』編
-
『Saint Snow』編
-
『虹ヶ咲』編
-
『ゆきあり』後日談
-
だいたいわかった…全部だ!!