(その頃、意識を失ったままのナツミを連れて逃げていた私達と『μ's』は…)
バグスターウイルス「…」
雪穂「…嘘でしょ?」
亜里沙「そんな…もしかして、私達」
花陽「囲まれちゃったのぉ!?」
ことり「どうしよう、穂乃果ちゃん…」
穂乃果「…やっぱり、生き残るには戦うしか!」
絵里「でも、変身する為のアイテムを持っていない今の私達じゃ…」
にこ「…それならあるわよ、一つだけね」
真姫「え…にこちゃん?」
にこ「…」スッ
(にこさんが取り出したのは…黒と黄緑色のカラーリングをした、ゲームソフトの形をしたアイテムだった)
亜里沙「それって!」
雪穂「ナツミの…どうしてにこさんがそれを!?」
にこ「別に盗んだわけじゃないわ…ツカサがアンタ達とぶつかった時に落としたのを拾っただけ」
海未「ですが、そんな物で変身出来るかどうか…」
凛「あれ…でもそれ、ゲンムってライダーがベルトと一緒に着けていたのを見た気がするニャ!」
にこ「そうよ、だから…私が試してみるわ」
希「にこっち…本気?」
にこ「当たり前でしょ…アンタ達の笑顔は、私が守る!」カチッ
『仮面ライダークロニクル…』
にこ「…ゲームスタート!」
『Enter The GAME! Riding The END!』
(アイテムを起動させたにこさんは左胸にシール型のワッペンが貼られた茶色い戦士に姿を変えると…帽子を被り、背中にリュックサックを背負いながらこう名乗った)
ライドプレイヤーニコ「超絶、最強、天才…ライドプレイヤーニコ、参上!」
十人「えぇ~っ!?」
穂乃果「ほ…本当に変身しちゃった!」
RPニコ「行っくわよ~…はっ!」
『HIT!』
バグスターA「!?」フラッ
RPニコ「ほらほら、遅いわよ!」
『HIT!』
バグスターB「…!」ヨロッ
(変身したにこさんはあちこちを飛び回りながら、次々と怪人達を攻撃していく)
亜里沙「スゴい…初めてクウガじゃないライダーに変身したはずなのに」
雪穂「まさか、あんなに戦えるなんて…」
RPニコ「ふふっ…一気に行くわよ~!」
(変身したにこさんが残り一体になった怪人を倒そうとした…その時だった)
『シャカリキスポーツ!』
雪穂「!?…今のって」
亜里沙「あっ…にこさん、後ろ!」
RPニコ「!」クルッ
ゲンム「ウフフッ♡…グレード3」スタスタ
『ガシャット!』
(ゲンムは黄緑色のゲームソフトのようなものを起動させると、すぐにベルトに装着してレバーを開閉させた)
『ガッチャーン!レベルアーップ!!』
『マイティジャンプ!マイティキック!マーイティアクショーン…エックス!!』
『アガッチャ!!シャカリキ!シャカリキ!バッドバッド!シャカっとリキっとシャカリキスポーツ…!!』
(ゲンムはスポーツバイクを召喚すると…バラバラに解体されたスポーツバイクがゲンムの上半身と合体した)
雪穂「自転車と…!」
亜里沙「合体しちゃった!?」
ゲンム「『スポーツアクションゲーマーレベル3』の力…あなたに見せてあげる」
『ガッシューン…』
(先程の黄緑色のアイテムをベルトから外したゲンムは…ベルトの横にあるスロットにそのアイテムを挿した)
『ガシャット!キメワザ!シャカリキ・クリティカルストライク!!』
希「!?…にこっち、逃げて!」
RPニコ「…!」
ゲンム「もう遅いわ…ハァッ!」ブンッ
(右肩の車輪を取り外したゲンムは…変身した状態のにこさんに向かって、ブーメランの要領で車輪を投げつけた)
『GREAT!』
RPニコ「きゃぁっ!?」
『カイシンノイッパツ!』
(ゲンムの技をまともに受けたにこさんは…変身を解除し、そのまま倒れ込んでしまった)
にこ「ううっ…」ドサッ
真姫「にこちゃん!」ダッ
(真姫さんが倒れたにこさんのもとへと走っていく)
穂乃果「あっ、真姫ちゃん!?」
真姫「大丈夫?」
にこ「…っ」ハァハァ
ゲンム「…」ヒョイ
(にこさんが落としたゲームソフトのような物を拾ったゲンムは…こう話し始めた)
ゲンム「知らなかったわ…まさか、この世界に複製品の『仮面ライダークロニクル』が紛れ込んでいたなんてね」
μ's&ゆきあり「!?」
雪穂「じゃあ、それは…」
亜里沙「『世界を変える力を持つ物』じゃなかったって事…?」
ゲンム「あなた達は何も知らないのね…まあ、知らない方が良い事もあるわ」
真姫「…どういう意味よ?」
にこ「うっ…ううっ!」
真姫「!」
亜里沙「何があったんですか!?」
にこ「はぁはぁ…!」スゥゥゥ…
雪穂「!…にこさんの身体が、透けてる?」
ゲンム「…この『仮面ライダークロニクル』は、起動した時点で変身した人物を強制的に『ゲーム病』に感染させられる能力を持っているの」
真姫「『ゲーム病』?…そんな病気、聞いた事が無いわ」
ゲンム「でしょうね…でも」スタスタ
真姫「!」
(ゲンムはゆっくりと…にこさんを介抱している真姫さんに近付こうとしていた)
絵里「真姫!」
ゲンム「あなた達がそれ以上知る必要も無い…さっきの恨み、今ここで存分に晴らしてあげるわ」
真姫「…あなた、随分と根に持ってるのね」
ゲンム「当然でしょ?だってあなたは…神であるこの私を侮辱したんだもの」
真姫「…」
穂乃果「大変だ…早く助けに行かないと!」
絵里「待って、闇雲に動いて刺激させたら…あのライダーが次に何を仕出かすか分からないわ!」
ことり「で、でもっ…このままだと二人が!」
海未「っ…何とかこの状況を回避できる方法は無いのですか!?」
花陽「…だ、だ」プルプル
希「!…花陽ちゃん?」
花陽「だ…だ、だ…」プルプル
亜里沙「もしかして…花陽さんも『ゲーム病』に?」
雪穂「でも、花陽さんは変身してないはずだよ!そんな事がある訳…」
花陽「だ、だ…だっ!」
凛「あっ!?もしかして、かよちんは…」
ゲンム「…?」
花陽「誰か助けてー!!」
(それは…花陽さんの心からの叫びだった)
(今、私は…とある小さな星にたった一人で暮らしていた)
ザザーン…
?「…」
(誰も救うことのできない、誰の手も届くことがなかったはずのその星)
(でも…女神様になった私が訪れてから、その星にはたくさんの命が宿るようになった)
女神「~♪」
(私の周りにはキレイな海、太陽の輝き、優しい風、そして…美味しいみかんがたくさんなってる木々で溢れていた)
女神「ふふっ…!」
(その時、どこかから誰かの叫び声が聞こえてきた)
ダレカタスケテー!!
女神「今、誰か助けてって…ちょっと待ってて!」
女神「すぐに他の世界にいるみんなと一緒に助けに行くから!」カチッ
『オレンジ!』
(私がある物を取り出すと…ジッパー状で縁取られている扉がすぐ近くに現れた)
女神「だから、諦めないで…はっ!」ダッ
(走り出した私は…開かれた扉の中に飛び込んでいった)
ビルド「…やあ!」
ディケイド「お前…どうして、オレを助けたんだ?」
ビルド「え?どうしてって…それは勿論、世界をラブアンドピースにする為だよ!」
ディケイド「何だ、その理由は…ん?」
ディケイド「そういえば…お前、話し方が前に会った時と違っていないか?」
ビルド「あっ…あはは、やっと気付いてくれたんだ?」
ビルド「まあ、でも今はこんな状況だし…その話は後にしようよ!」
ディケイド「は、はあ…?」
ビルド「よーし…じゃあ、一気に片付けるよ!」スッ
(ビルドはドリル型の武器とマゼンタカラーの小さなボトルを取り出すと…)
ビルド「この『μ's』ボトルをセットして…っと!」
(武器のソケットにボトルを装填し、ドリル部分に九色のエネルギーを纏わせた)
『Ready go!』
ビルド「行っくよ~…!」
『ボルテックブレイク!!』
ビルド「やぁーっ!」バッ!
(ビルドは残っていたXガーディアン達に武器を突き出すと…そのままドリルからリング状になった強力なエネルギー波が放たれた)
Xガーディアン達「…!」バタバタッ
(ビルドの技によってダメージを受けたXガーディアン達は…身体から火花を吹き出した後、倒れながら爆発した)
ビルド「ふぅ~…よし!」
ディケイド「今度は何が目的なんだ、あいつ…ん?」チラッ
(オレがふと近くを見ると…さっきまでスーパーショッカーと戦っていたXガーディアン達は全て倒されていたようだった)
ディケイド「!?…スーパーショッカーの幹部がいない?」
?「そぉ~れ!」バチンッ!
ビルド「うわっ!?」
(ビルドは何者か背後から鞭のようなもので攻撃され…ダメージを負ってしまった)
ディケイド「!」クルッ
ガラガランダ「ガ~ラガラガラガラガラ!」
ビルド「痛た…」
ディケイド「ビルド!」ダッ
十面鬼「ディケイド返し!」バッ
(オレはガラガランダからビルドを守ろうとしたが…間に割って入ってきた十面鬼の能力によって、オレの攻撃は弾かれてしまった)
ディケイド「うっ!?」ゴロゴロ
十面鬼「フン…甘いな、ディケイド」
ディケイド「奴までいたのか…これは厄介だな」ハァ
ビルド「それなら、良い考えがあるよ!」
ディケイド「…本当か?」
ビルド「うん!…でも、それには条件があってね」
ディケイド「条件?」
ビルド「…君が持っている、その新しいディエンドライバーを貸してほしいんだ」
ディケイド「は…はぁ!?」
十面鬼「貴様ら、何をグダグダと話している…やれ」
ガラガランダ「覚悟しろ、仮面ライダ~…!」ダッ
ビルド「!?…このままじゃ二人ともやられる、早く!」
ディケイド「いや、いきなり貸せと言われても…」
ビルド「後でちゃんと返すから…お願い、この通り!」
ディケイド「…全く、仕方ないな」ハァ
(オレはビルドにシアンカラーのディエンドライバーを渡した)
ビルド「!」
ディケイド「ほら、一度だけだぞ?」
ビルド「…ありがとう、ツカサくん」フフッ
ガラガランダ「喰らえ~っ!」
(ガラガランダが右手の鞭をしならせてビルドを追撃しようとすると…同時にビルドは二枚のカメンライドカードを取り出した)
ビルド「さあ、実験を始めようか!」スッ
ディケイド「!?…そのカードは」
『カメンライド…』
ビルド「…ふっ!」バシュッ!
花陽「うぅっ…!」グスッ
凛「かよちん…」
ゲンム「…残念だけど、助けを呼んでも無駄よ」
ゲンム「神の力を持つ者でもいない限り、私が創ったこの仮想世界を出る事は絶対に不可能なのだから」
絵里「!…仮想世界って」
穂乃果「ウソ!?」
亜里沙「じゃあ、私達…」
雪穂「このままこの世界から出られないって事!?」
ことり「!?…ねぇ、あそこにいるのって」
八人&ゆきあり「!」
ジャーク将軍「フン…」
Sアポロガイスト「さあ、大人しく我々に『世界を変える力を持つ物』を渡すのだ!」
シャドームーン「それを持つのは、君達より…スーパーショッカーである我々こそが相応しい」
シュバリアン「ついでに貴様らも始末してやる!」
Cディエンド「グゥゥゥゥ…!!」
海未「っ…そうこうしているうちに、スーパーショッカーにも追いつかれてしまいましたね」
亜里沙「どうしよう…このままじゃ!」
穂乃果「…諦めちゃダメだよ」
雪穂「え…お姉ちゃん?」
穂乃果「だって、雪穂や亜里沙ちゃんも…歌を作って、ステップを覚えて、衣装を揃えて」
穂乃果「自分達なりにスクールアイドルをがんばってきたんでしょ?」
亜里沙「!…はい」
穂乃果「それなのに…こんなところで全部終わっちゃうなんて、そんなの絶対に間違ってるよ」
雪穂「…」
穂乃果「私だってイヤだ…この九人でやって良かったって、がんばってきて良かったって…そう思いたいの!」
穂乃果「そう…思いたいのぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!」
(お姉ちゃんがそう叫ぶと…突然、上空に何かが現れた)
全員「!」
亜里沙「あれは…みかん?」
雪穂「いや、オレンジでしょ…でも何で空にあんなものが?」
(すると…光の球はスーパーショッカーがいる場所へと落下し、大幹部達を吹き飛ばした)
ジャーク将軍「ぬぅっ…!?」
穂乃果「うわぁっ!…何なに?」
(やがてその光の球から姿を現したのは…オレンジの皮のような鎧を身につけた紺色の戦士だった)
???「よっ…着いたっ!」スタッ
穂乃果「!」
ジャーク将軍「貴様、何者だ?」
???「…私は『鎧武』」
鎧武「仮面ライダー…鎧武だぁっ!」
ディケイド「…!」
(ビルドがシアンカラーのディエンドライバーで召喚したのは…とある世界からやってきた二体だった)
アマゾンオメガ「…」
アマゾンアルファ「…」
ガラガランダ「!?」
十面鬼「アマゾン…だとォッ!?」
(そのうちの一体である赤のアマゾンアルファは…オレを一瞥して、こう言ってきた)
アルファ「…見てて」チラッ
ディケイド「!」
アルファ「私達、アマゾンの戦いを」スタスタ
~#6へ続く~