雪穂「ディケイド…!」
亜里沙「あなたの名前は『ツカサ』!」
ツカサ「ここは『クウガの世界』だ」
ニコ「にっこにっこにー!笑顔届ける矢澤ニコニコ~」
ニコ「ニコはアンタのこと、マネージャーだと認めたわけじゃないから」
ニコ「皆を笑顔にさせるのは…スクールアイドルである私とマナミンだけでいいの」
マナミ「人間なんて生きてる価値ないんだから…皆いなくなっちゃえばいいんだよ」
ライオ「スクールアイドルという偶像ごときで皆が笑顔になる、本当に馬鹿だ」
ツバサ「綺羅ツバサ…またの名を」
ディエンド「『ディエンド』」
ニコの母「ニコ!」
クウガ「…!」
ツカサ「…」
クウガ(外に出てから雨が段々強くなっていく中、私はマナミ…いや)
クウガ(未確認生命体11号と戦っていた)
クウガ「ハァハァ…ふんっ!」ガッ
ゲラグ「グッ、フフッ…えいっ!」ガッ
クウガ(私のパンチを受けても、平気そうに私を嘲笑う11号は…私にパンチを返してくる)
クウガ(まさかこんなことになるなんて…信じられない)
マナミ『頼む!』
ニコ『アンタもしつこいわね…』
マナミ『当たり前だよ…私は絶対にスクールアイドルをやりたいんだ』
ニコ『…全く、しょーがないわねー』ハァ
マナミ『…本当か!?』
ニコ『言っておくけど、私は…厳しいわよ?』
マナミ『もちろん分かってるよ…アイドルになるのが厳しいことくらいは』
ニコ『分かってない!』
マナミ『!?』ビクッ
ニコ『だから…まずはアンタに一番、大事なことを教えてあげるわ』
ニコ『いい?アイドルっていうのは笑顔を見せる仕事じゃない!』
ニコ『笑顔にさせる仕事なの!』
マナミ『…!』
ニコ『それをよーく…覚えておきなさい?』
マナミ『…うん!』
クウガ(いえ…信じたくなかった)
クウガ(マナミ…一緒にレッスンした時に言ってたアンタの言葉は全部、嘘だったの?)
マナミ『私さ…ニコにスクールアイドルのことを教えてもらって、すごく感謝してるんだ』
クウガ(今までニコを騙してたの?)
マナミ『だから…これからも一緒に頑張ろう!』
クウガ(何とか言いなさいよ…!)
クウガ「うわぁぁぁっ!!」ガッ
クウガ(こんなの、悲し過ぎるじゃない…!)
ゲラグ「ウッ…ハハッ、アハハハハ!」
ゲラグ「そんなにムキになっちゃって…バカみたい」
クウガ「…!」
ゲラグ「それにしてもニコニーって、本当におバカさんだよね~」
クウガ「…」
ゲラグ「マナミンとゴウハラさんに騙されてクウガのベルト着けちゃうし…」
クウガ「…」
ゲラグ「確か、皆を笑顔にさせるのが…アイドルの仕事だって言ってたよね?」
ゲラグ「チョーウケる」フフッ
ゲラグ「そんなの無理に決まってんじゃん」
ゲラグ「だってマナミン、グロンギだよ?」
ゲラグ「皆の笑顔や命を奪うのが…マナミン達の楽しみなんだからさ!」
クウガ(そう言って11号は…触手を私の身体に巻きつけ、縛り始めた)
クウガ「ううっ…!」
ゲラグ「フフッ、本当に楽しいなぁ…『ヤシロマナミ』になった甲斐があったよ」
クウガ「それ、どういう…こと?」
ゲラグ「分かんないの…?」
ゲラグ「本物の『ヤシロマナミ』は…スクールアイドルとしてデビューする前に、マナミンが消して入れ替わったの」
クウガ「!?」
ゲラグ「だからマナミン、ニコニーからスクールアイドルのことを教えてもらうようになって…すごく感謝してるんだ」
ゲラグ「おかげで…マナミンはもっと面白い『ゲゲル』が出来るようになったんだから」
クウガ「…」
ゲラグ「でも、その『ゲゲル』も…もうすぐ終わり」
ゲラグ「ニコニーを本物の『ヤシロマナミ』のところに送ったら…マナミンが一人にライブをしに行くよ」
ゲラグ「皆の笑顔を奪いに…ね」
クウガ「…」
ゲラグ「あっ…そういえば」
ゲラグ「本物の『ヤシロマナミ』ったら…私に消される時、ひたすらニコニーの名前言いながらごめんって言ってたよ?」
クウガ「!!」
ゲラグ「血と涙で汚れちゃったあの子の顔を見た時はすごく楽しかったから…また、あんな風に皆の笑顔を壊せたらいいなぁ」
ゲラグ「ねぇ…ニコニー?」
クウガ「…ざ…ないで」
ゲラグ「うん…何?」
クウガ「ふざけないで…!」
ゲラグ「…へぇ?」
クウガ「ニコは、アンタを…!」
クウガ「絶対に…絶対にっ!!」ブチッ
ゲラグ「!?」
クウガ「うわぁぁぁぁぁ!!」ガッ
クウガ(私は触手を力ずくで引きちぎり…11号のお腹のベルトめがけてキックした)
ゲラグ「ウッ…!」
クウガ(蹴られた11号は…後ろに下がった)
クウガ「…」ハァハァ
ゲラグ「…!?」
クウガ(すると、11号のお腹に文字のようなものが出てきて…)
ゲラグ「そっか…マナミン、負けちゃったんだ」
クウガ「…」
クウガ(その直後、11号のベルトのバックルが真っ二つに割れ…)
ゲラグ「フフッ…アハハ…アハハハハハ!!」
クウガ(11号は…笑いながら爆発した)
クウガ「…!」グググ
クウガ(私は雨に打たれながら、両手を強く握りしめていた…)
~世界の破壊者、ディケイド…9人の女神に出逢い、その瞳は何を見る?~
雪穂(次の日…私達は光写真館にいた)
雪穂(昨日から雨は止むことなく降り続けている)
雪穂「雨…止まないね」
亜里沙「…」
雪穂(亜里沙は椅子に座って塞ぎ込んでいた)
雪穂「亜里沙…」
雪穂(あの後、地区予選大会が延期になったことやマナミさんが謎の事故で帰らぬ人になったというニュースが流れたけど…)
雪穂(私達は…ツカサから本当のことを聞いていた)
雪穂(私達がこの世界に来る前に…グロンギが既に本物のマナミさんを襲っていたこと)
雪穂(マナミさんに成り変わったグロンギが…ライブを自分のゲームの舞台にしようとしていたこと)
雪穂(そして…ニコさんを騙していたこと)
雪穂(その話を聞いた亜里沙はかなりのショックを受けていた…もちろん、私だってそうだ)
雪穂(次の日になっても…私達はそのショックを受け止めきれていなかった)
ガチャ
ツカサ「…」
雪穂「ツカサ…」
ツカサ「すまない」
雪穂「…えっ?」
ツカサ「せっかくお前達が楽しみにしていたのに…こんな事にしてしまったのは、オレの責任だ」
雪穂「そんな…ツカサが謝ることないよ!」
雪穂「ツカサが止めようとしてくれなかったら、私達もどうなってたか分かんなかったし…」
ツカサ「…」
雪穂「ねえ、私達がこの世界に来たのって…もしかしてグロンギのゲームを止めるためだったのかな?」
雪穂「だとしたら…これで良かったのかな?」
ツカサ「…さあ、どうだろうな」
コンコン
雪穂(すると、誰かが部屋のドアをノックしている音が聞こえてきた)
雪穂「あれ…誰だろう?」
ガチャ
ツバサ「こんにちは」
雪穂「!?」
亜里沙「えっ!?」
ツカサ「なっ…アンタは!」
雪穂「A-RISEの…ツバサさん!?」
ツバサ「あなたは…確か、穂乃果さんの妹さんね?」
雪穂(ツバサさんが突然、やってきたことで…私も亜里沙も目を点にさせていた)
亜里沙「本当に…ツバサさんなの?」ガタッ
ツバサ「ええ、本当よ…あなたが絵里さんの妹さんね?」
雪穂「なんで、ツバサさんがここに…?」
ツバサ「私もそこにいる彼と同じ…『仮面ライダー』として世界を旅することになったの」
ツバサ「『ディエンド』っていう名前…でね」フフッ
雪穂「そうだったんですか…!」
亜里沙「ハラショー…!」
雪穂(普通なら信じられない話だけど…私達の感覚はすっかりマヒしていたのか、すぐにツバサさんの話を受け入れていた)
ツバサ「さて、それはそうと…実はあなたに見せたいものがあるの」
ツカサ「…オレにか?」
ツバサ「ええ、これを見てちょうだい」スッ
雪穂(ツバサさんが見せたのは今日の新聞だった)
『
ツカサ「灯溶山?」
ツバサ「ええ…この近くにある大きな山よ」
ツバサ「この山にある古代遺跡には『究極の闇』が眠っているという言い伝えがあるの」
ツカサ「究極の闇…?」
ツバサ「すぐに分かるわ…とにかくついてきて」スタスタ
雪穂(そう言って写真館を出るツバサさんを追いかけようと、ツカサは傘を持って走って行った)
ツカサ「あっ、おい待て!」ダダッ
雪穂「ちょっと!?…行っちゃった」
雪穂(ツカサとツバサさんが出てから…私は窓越しに外を見つめていた)
雪穂(雨はまだ…止みそうにない)
トントン
雪穂(すると…再び撮影室のドアをノックする音が聞こえた)
亜里沙「はい…?」ガチャ
ニコ「…」
雪穂(ドアを開けた亜里沙の目の前には、ずぶ濡れになったニコさんがいた)
亜里沙「えっ…ニコさん!?」
ニコ「…あの子は?」
雪穂「えっと、ツカサのことですか?」
雪穂「ツカサだったら、さっき出て行っちゃったんですけど…」
ニコ「…そう」スタスタ
雪穂(ニコさんはそう言って…足早に写真館を出て行った)
雪穂「あっ…ニコさん!?」
亜里沙「…行っちゃったね」
雪穂「うん…」
亜里沙「ニコさん、悲しそうな顔してたね…」
雪穂「…うん」
雪穂(…この世界で本当に私達ができることはあるのかな?)
雪穂(もし、あるとすれば…)
雪穂「そうだ…!」
亜里沙「…雪穂?」
雪穂(私は一昨日、ツカサからもらった新聞を手に取った)
ツバサ「着いたわ」
ツカサ(オレはツバサと共に傘をさしながら…灯溶山にある古代遺跡の近くまでやってきた)
ツカサ(しかし、古代遺跡の中は警察の包囲網が既に敷かれていて…とても入れそうになかった)
ツカサ「確かに黒い煙が出てるな…」
?「あなた達…」
ツカサ「?」クルッ
ツカサ(オレが振り向くと、そこにはニコの母がいた)
ニコの母「一体…ここで何をしているの?」
ツカサ「いや、それが…」
ツバサ「突然すみません、報道を知って私達も何かお手伝いできる事はないかと思いまして…」
ニコの母「全くしょーがないわね…ん?」
ツカサ「?」
ツカサ(オレ達が再び遺跡の入口を見ると、黒い煙がその濃さを増していく)
ツバサ「…遅かったわね」
ツカサ「どういう事だ?」
ツカサ(やがて…遺跡の中から人の叫び声が聞こえてきた)
ツカサ「!?」
ツカサ(次の瞬間、グロンギ怪人の集団が遺跡から出てきた)
ニコの母「未確認!?」
ツバサ「さて…行くわよ?」
ツカサ「分かってる!」
ツカサ(傘を投げ捨てたオレ達は…それぞれ一枚のカードを取り出して変身した)
『カメンライド…ディケイド!』
『カメンライド…ディ・エンド!』
ディエンド「矢澤さんはここにいてください」
ニコの母「…分かったわ、二人とも無理はしないでね」
ディケイド「…ああ」
ディエンド「行きましょう」
ディケイド(オレはライドブッカーソードモードで…ディエンドはディエンドライバーでグロンギを倒し、遺跡の中に入った)
ディケイド(遺跡の中には…黒い煙を吸ったのか、倒れている警察官達がいた)
ディケイド「おい!大丈夫か!」
ディエンド「…無駄よ、もう遅いわ」
ディケイド「なに?…なっ!?」
ディケイド(倒れた警官達はグロンギ怪人に変化したが…動かない)
ディエンド「この黒い煙は、人間をグロンギに変えてしまう力を持っているの」
ディエンド「ただ…まだ不完全なものみたいだから、姿が変わるだけで済んでいるのだけど」
ディケイド「…完全なものになったら、どうなるんだ?」
ディエンド「生き返るわ…人を襲う、グロンギとして」
ディケイド「!」
ディエンド「それがヤツの能力…『究極の闇』」
ディケイド「究極の…闇」
ディケイド(すると…遺跡の奥から声がした)
?「…なぜ俺は甦った」
ディエンド「来たわね…『ガミオ』」
ディケイド「…『ガミオ』?」
ディケイド(奥から現れたのは、狼のような赤いグロンギ怪人だった)
ガミオ「俺はもう甦らないはずだった」
ディエンド「そう…ならもう一度、眠ってもらうだけの話よ」
『アタックライド…ブラスト!』
ディエンド「はっ!」ガガッ!
ディケイド(ディエンドは一枚のカードを装填し、ガミオを攻撃したが…)
ガミオ「…」
ディエンド「…やっぱり、この程度じゃ効かないようね」
ガミオ「当然だ…『ン』である俺をナメるな!」
ディケイド(ガミオは空中を浮遊しながら手から雷を発生させ、オレ達を襲った)
バチバチッ!
ディケイド「うわっ!」
ディエンド「ああっ!」
ディケイド(攻撃を受けたオレ達は…遺跡から追い出された)
ディケイド「くっ…」
ニコの母「二人とも!」
ディケイド(吹き飛ばされたオレ達に、ニコの母が駆け寄る)
ガミオ「お前もグロンギに変えてやろう…」
ニコの母「!」
ディケイド(遺跡から出てきたガミオは…ニコの母に向かって黒い煙を放出させた)
ディエンド「矢澤さん、すぐに鼻と口を塞いで!」
ニコの母「えっ…ええ!」
ディケイド(瞬時に鼻と口を手で覆ったニコの母は…煙を吸うことなく、ガミオを真っ直ぐな目で見つめていた)
ガミオ「ならば滅びるまでだ…ハッ!」
ニコの母「!?」
ディケイド「危ない!」バッ
ディケイド(ガミオは手から雷撃をニコの母に向かって発したのを見て、オレはニコの母を庇った)
バチバチッ
ニコの母「きゃあっ!」
ディケイド「うぐっ!」
ディケイド(オレは雷撃のダメージに耐え切れず、変身を解いてしまった)
ツカサ「うう…っ!?」
ニコの母「…」
ツカサ「しっかりしろ…おい!」
ツカサ(意識を失ったニコの母をオレは何とか起こそうとするが、返事はない)
ガミオ「お前も闇に染まれ」
ディエンド「マズいわね…矢澤さんを連れて、一旦退きましょう」
ツカサ(オレとニコの母の前に出たディエンドは一枚のカードを取り出し、ディエンドライバーに装填した)
『アタックライド…インビジブル!』
ディエンド「私に掴まって!」
ツカサ「…!」ガシッ
ツカサ(オレ達はディエンドのインビジブルの能力で姿を消し、その場を後にした)
ガミオ「…逃げたか、しかしどう足掻いても無駄だ」
ガミオ「リントは全てグロンギとなり…この世を究極の闇が覆い尽くす!」
ニコ(警察からママがケガをしたことを聞いた私は…急いでママが入院している病院に向かい、病室のドアを開けた)
ガラッ
ニコ「ママ!」ハァハァ
ニコの母「あら、ニコ…病院の中は走っちゃダメよ?」
ニコ(病室のベッドには…元気そうにしているママがいた)
ココロ「あ、ニコニー!」
ココア「ニコニーだ!」
ニコ「ココロ、ココア…!」
ツカサ「…」
ニコ「アンタまで…」
ニコの母「ツカサくんが未確認から私を庇ってくれたの」
ニコ「えっ…そうなの?」
ツカサ「…まあ、な」
ニコの母「あら、ニコったらびしょ濡れじゃない…そのままにしていたら風邪ひくわよ?」
ココロ「はい、タオルだよニコニー!」スッ
ココア「これでふきふきして、ニコニー!」
ニコ「…ありがと、ね」
ニコ(私はココロからタオルを受け取り、身体を拭いた)
ニコの母「ツカサくん、そういえば3号…いえ、彼女は?」
ツカサ「ああ…アイツなら『他に用事がある』と言ってどこかに行ったが…」
ニコの母「そう…彼女にも、後でちゃんとお礼を言わないとね」
ニコ「…」
ニコ(…私はまた、守れなかった)
ニコ「そうだ…走ったら喉が渇いちゃった、何か飲み物でも買ってくるわね!」ガラッ
ニコの母「あっ、ニコ…」
バタン
ツカサ「…」
ニコ(外で強い雨が降っている中…私は誰もいない自動販売機コーナーにいた)
ニコ「…」グスッ
ニコ(私は…勝手に溢れ出る涙を止められなかった)
ニコ(マナミ…私は本当にこれでいいの?)
ニコ「…!」ゴシゴシ
ニコ(誰かがやってくる足音に気づいた私は…急いで涙を拭った)
ツカサ「…ここにいたのか」
ニコ「…何よ?」
ツカサ「それはこっちの台詞だ…さっき、写真館に来たんだろう?」
ニコ「…そう、もう知ってるのね」
ツカサ「連絡があったからな…それで、何を話そうとしたんだ?」
ツカサ「まさか…クウガもスクールアイドルもやめるって言うんじゃないだろうな?」
ニコ「そんなこと、言うわけないじゃない!」
ニコ「特にアイドルは小さい頃からの夢だもの…簡単に諦めるはずないわ」
ニコ「でも…分からないの」
ツカサ「…」
ニコ「マナミがいなくなって、一人だと気づいた今…自信がないの」
ニコ「誰も守れないで、誰も笑顔にできないで何がアイドルなのかって…!」
ツカサ「…ニコ」
ニコ「私は…皆に、笑顔でいてほしいだけなのに」
ツカサ「…」スッ
ニコ(ツカサは…私がよく知っているあのポーズをしながら、笑顔でこう言った)
ツカサ「…にっこにっこにー!」
ニコ「!?」
ツカサ「…///」コホン
ニコ「アンタ、今の…」
ツカサ「オレもだ」
ニコ「…えっ?」
ツカサ「オレも最初は自信がなかった、この世界にやってきて…世界を救えるのか自信がなかった」
ニコ「…世界って、どういう意味よ?」
ツカサ「オレは別の世界からやってきた…全ての世界を救う為に」
ニコ「はぁ?…そんなの信じられるわけないでしょ」ハァ
ツカサ「だろうな、それでいい…」
ツカサ「だが…これだけは言える」
ツカサ「オレはアンタのスクールアイドルである姿、クウガとして戦っている姿…」
ツカサ「そして姉としての顔、娘としての顔を見て…アンタのいるこの世界を救いたいと思った」
ニコ「…アンタ」
ツカサ「オレは…アンタの顧問兼マネージャーだ」
ツカサ「アンタが皆を笑顔にさせられるように…オレが全力で支えてやる!」
ツカサ「オレが一緒に戦ってやる!」
ツカサ「だから、アンタは…一人じゃない!」
ニコ「…!」
ツカサ「なあ、知ってるか?これはアンタの母親から聞いた話だが…」
ニコの母『ニコって名前…本当はパパが漢字の愛と笑いで、
ニコの母『自分や皆の笑顔を愛せますように…って』
ニコ「…パパが?」
ツカサ「ああ…だから、自信を持て」
ツカサ「自分の笑顔に…」
?「ツカサ!」ダダッ
ニコ(二人の女の子が走りながら、ツカサに声をかけてきた)
ツカサ「雪穂、亜里沙…」
雪穂「街で未確認生命体が集団で暴れてるって…」ハァハァ
亜里沙「ニュースでそう言ってた!」ハァハァ
ニコ「えっ…集団で?」
ツカサ「…そうか、じゃあオレは行くか」
ツカサ「世界を救いに」スタスタ
ニコ(そう言って…ツカサはその場を後にした)
亜里沙「…ニコさんは、行かないの?」
ニコ「えっ…?」
雪穂「ちょっと亜里沙…すみません、失礼なことを言ってしまって」
雪穂「私達、ツカサと一緒に旅をしている高坂雪穂と絢瀬亜里沙といいます」
ニコ「旅…そういえばあの子、別の世界がどうこう言ってたわね」
雪穂「ええ、その話は信じてもらえないと思うんですけど…」
雪穂「これを見てほしいんです」サッ
ニコ(彼女は私に…何かが書かれた紙を渡してきた)
雪穂「考古学で遺跡や碑文を研究している城南大学のサワタリさんって人からもらったんですけど…」
ニコ「…これは?」
雪穂「その紙は…クウガに関係する碑文のデータです」
ニコ「えっ…クウガに?」
亜里沙「はい!」
ニコ「…」
ニコ(紙には、碑文とその意味が書かれていた)
雪穂「ニコさんがクウガだってことはツカサから聞いてました…」
亜里沙「それで私達も…ニコさんの力になりたいと思って!」
ニコ「あなた達…」
雪穂「私達…見たいんです」
ニコ「…見たい?」
亜里沙「ニコさんの…笑顔を!」ニコッ
ニコ「!」
ニコ(碑文とその意味を全部読んだ私は…彼女達にお礼を言って、ある場所に向かった)
ニコ「…ありがとう、行ってくるわ!」ダッ
雪穂「はい!」
亜里沙「ニコさん、頑張って!」
ニコ(私は病室のドアを開けた)
ガラッ
ニコ「ママ!」
ニコの母「ニコ…どうしたの?」
ニコ「…行ってきます」ニコッ
ニコの母「…そう、行ってらっしゃい」ニコッ
ギュッ
ニコ「…?」
ニコ(引き留めるように…ココロとココアが私に抱きついてきた)
ココロ「ニコニー、どこいくニコ…?」
ココア「おそと、すごいあめニコ…」
ニコ「ココロ、ココア…」ナデナデ
ニコ(私は安心させるために二人の頭を撫でてこう言った)
ニコ「大丈夫!この空だってきっと晴れて、青空になるニコ!」
ココロ「ほんとニコ?」
ニコ「ええ!」
ニコ「今だって、この雨を降らせてる雲の向こうには…どこまでも青い空が広がってるニコ!」
ニコ「だから…大丈夫ニコ!」
ニコ(そう言うと二人は安心したのか、私から離れた)
ココア「ニコニー…わかったニコ!」
ココロ「いってらっしゃいニコ!」
ニコ「ありがとう…二人とも」
ニコ(それからすぐ…私は病室を出て、病院を後にした)
ニコ(そうよ、私は…一人じゃない)
ニコ(ツカサが一緒に戦ってくれる…)
ニコ(ママ、ココロ、ココアがニコの笑顔を支えてくれる…)
ニコ「…」ダダッ
ニコ(私が病院の外に出ると…いつの間にか雨は止んでいた)
ツカサ(オレはグロンギ怪人の軍勢がいる現場に到着した)
ツカサ(その軍勢を率いていたのはガミオだった)
ガミオ「ようやく力が戻った…これでリントを完全にグロンギにする事が出来る」
ガミオ「だが、その前に…グロンギである俺達がこの世界を闇に包む!」
ガミオ「そして、リントもグロンギも一つに…全ては闇に包まれる」
ツカサ「さあ…それはどうだろうな?」
ガミオ「お前か…お前はクウガでもこの世界のリントでもない」
ガミオ「消えよ、リントは全て滅ぼし合うグロンギとなる…それが宿命だったのだ」
ツカサ「確かにオレはこの世界のリントじゃない…だけどな」
ツカサ(オレはディケイドライバーを装着し、一枚のカードを取り出す)
ツカサ「守りたいものがある…」
ガミオ「そうか、それは一体何だ」
ツカサ「それは…笑顔だ」
『カメンライド…ディケイド!』
ディケイド(変身したオレはライドブッカーソードモードでグロンギ怪人を次々と斬りつける)
ガミオ「笑顔だと?そんなものが何になるというのだ」
ディケイド(オレは攻撃を続けながらこう答える)
ディケイド「人間が全てを滅ぼし合うなんて…そんなの悲しいだけに決まってる!」
ディケイド「誰かの涙を見るぐらいだったら、オレは笑い合っていてほしい!」
ガミオ「そんなものは…所詮、綺麗事だ」
ディケイド「だからだ!」
ガミオ「何…?」
ディケイド「綺麗事だからこそ…現実にしたいんだ!」
ディケイド「傷つけ合うことでしかやりとりできないのは…悲し過ぎる!」
ディケイド「オレはそう思った!だから…」
ドカッ!バキッ!
ディケイド「うわっ!」
ディケイド(全てを言い終える前に怪人達の攻撃を連続で受けたオレは…強制的に変身が解除されてしまった)
ツカサ「…くっ」
ガミオ「無駄だ…やれ」
ツカサ(怪人は一斉にオレを囲み襲おうとする)
ツカサ(オレの旅は、ここで終わるのか…?)
ツカサ「ぐっ…うわぁぁぁ!!」
ブゥゥゥン!
ツカサ(すると…こっちに向かってくるバイクの音が聞こえてきた)
ツカサ「?…あのバイク、まさか『ビートチェイサー2000』か?」
ツカサ(誰かを乗せたビートチェイサーはこちらに突進し、怪人達を吹き飛ばした)
ツカサ(怪人達から逃れたオレは、ビートチェイサーに乗っているのが誰なのか確認した)
ツカサ「アンタ…もしかして、ニコか!?」
ニコ「…待たせたわね」
ツカサ(ヘルメットを取ったニコはビートチェイサーから降り、オレの所に駆け寄った)
ツカサ「免許、持ってたのか…?」
ニコ「18だし、持ってると何かと便利なのよね…って言ってもこのバイクはママから借りたものなんだけど」
ガミオ「お前…何者だ」
ニコ「大銀河宇宙ナンバーワンアイドル…矢澤ニコよ」
ガミオ「お前に何ができる?」
ニコ「皆を笑顔にすることと…皆の笑顔を守るためにアンタ達と戦うことよ!」
ガミオ「フン…しかしもう遅い」
ガミオ「人間は強さを欲し、戦いを求める!グロンギになるのも定めだ」
ツカサ「違うな…」
ガミオ「何?」
ツカサ「彼女が戦うのは…これ以上、他の誰も戦わなくていいようにするためだ!」
ツカサ「いつも誰かの笑顔の為に頑張ろうとする…」
ツカサ「それは素晴らしい事だって、オレはそう信じてる!」
ツカサ「彼女が皆の笑顔を守るなら…オレは彼女の笑顔を守る!」
ツカサ「知ってるか?ニコの笑顔はな…皆を幸せにする『にっこりの魔法』なんだ」フフッ
ニコ「…ツカサ」
ガミオ「お前は一体、何者だ」
ツカサ「通りすがりの仮面ライダーだ…覚えておけ!」
ニコ「…!」バッ
ツカサ(ニコが腹部に両手をかざすと変身ベルトである『アークル』が現れた)
ツカサ(同時にオレももう一度、カードをディケイドライバーに装填し…)
ツカサ「変身!」
ニコ「変身!」
ツカサ(オレはディケイド、そしてニコは『4号』…赤いクウガに変身した)
ガミオ「なっ…クウガだと!?」
クウガ「…そう、クウガよ!」
ガミオ「グッ…ワォォォン!」
ディケイド(クウガを見て狼狽えたガミオが吼えると…配下のグロンギ怪人達が背中合わせになったオレ達を取り囲んだ)
クウガ「それにしてもアンタ…なかなかマネージャーらしい顔つきになったじゃない」
ディケイド「…どんな顔だ?」
クウガ「察しなさいよ!」
ディケイド「まあいい…行くぞ!」
クウガ「ええ!」
ディケイド(オレとクウガはそれぞれ怪人に立ち向かっていく)
ディケイド(曇っていた空は…少しずつ、晴れ間が見えてきていた)
クウガ「はあっ!」
クウガ(未確認達の中の一体にキックをぶつけると、怪人は爆発した)
クウガ(でも…まだ倒したのはたった一体だけ)
クウガ「これじゃキリがないわね…そうだわ!」
クウガ(私はさっき、新聞記事で見た古代遺跡の碑文を思い出した)
クウガ「確か…」
『邪悪なる者あらば その技を無に帰し 流水の如く邪悪を薙ぎ払う戦士あり』
クウガ「…だったわね?」
クウガ「超変身!」
クウガ(すると…クウガは赤から青に変わった)
クウガ(青のクウガに変わった私は襲いかかってきた怪人を避けるためにジャンプした)
クウガ「えっ…何よこれ!?赤の時よりも高く跳んでるじゃない!」
クウガ(着地した私にディケイドがこう言った)
ディケイド「何でもいい、長いものを持て!」
クウガ「はぁ?長いもの?」
ディケイド「それがドラゴンフォームの特徴だ!」
クウガ「長いものって…これかしら?」
クウガ(私が近くに落ちていた鉄パイプを拾うと…青く長い棒に変化した)
クウガ「邪悪を薙ぎ払うって…これのことね、ふんっ!」ゴッ!
クウガ(私は青い棒で未確認を突いていくと…突かれた未確認達は次々と爆発していく)
クウガ「こんなの余裕…!?」
クウガ(私が油断していると、空から怪人が突っ込んできた)
クウガ「ちょっ…!」サッ
クウガ(私はそれを何とか避けた)
クウガ「危ないじゃない!この棒じゃ届かないし…」ハッ
『邪悪なる者あらば その姿を彼方より知りて 疾風の如く邪悪を射抜く戦士あり』
クウガ「そうよ、こんな時は…超変身!」
クウガ(私は緑のクウガに変わった)
クウガ「えっと、射抜くものは…」
ディケイド「これを使え!」
クウガ(私が『射抜くもの』を探していると、ディケイドが倒した怪人から奪った銃を投げてきた)
クウガ「あっ…分かったわ!」
クウガ(敵の武器だった銃は形を私専用のものへと変化させる)
クウガ(私は集中して…空の敵がどこにいるか突き止めた)
クウガ「そこっ!」バシュッ!
クウガ(撃たれた怪人は…落ちながら爆発していった)
クウガ「…やった」
ディケイド「そのペガサスフォームは50秒しかもたない!」
クウガ「はぁ!?」
ディケイド「早く他のフォームに変われ!」
クウガ「早く言いなさいよ、それ…超変身!」
クウガ(私は時間切れになる前に…紫のクウガに姿を変えた)
『邪悪なる者あらば 鋼の鎧を身に付け 地割れの如く邪悪を斬り裂く戦士あり』
クウガ「これがそうね…って!?」
ガキン!
クウガ「うっ…あれ、痛くない?」
クウガ(怪人が剣を振り下ろしてきたから、思わず身体で受け止めちゃったけど…私の身体に痛みはなかった)
ディケイド「タイタンフォームはその高い防御力が長所だ!」
クウガ「じゃあ、斬り裂くってのは…こういうことね!」
クウガ(私が怪人から剣を取りあげると…剣は私専用の武器に変わった)
クウガ「はっ!」グサッ!
クウガ(私はその剣で怪人を斬り裂き貫くと…怪人は倒れ、爆発した)
クウガ「って…この身体、思ったより重いんですけど!?」ズシッ
ディケイド「…赤に戻ればいいだろ?」
クウガ「全く、どれもこれもクセがすごいわね…」ハァ
ディケイド「文句言うな…」
クウガ(私が赤いクウガに戻ると、赤い怪人がまた私達の目の前に現れた)
ガミオ「…闇を拒絶するというのか、いいだろう」
クウガ(赤い怪人はオオカミのように吠えると…残りの怪人達を集めた)
ガミオ「全て俺の力となれ!」
クウガ(赤い怪人は他の怪人達を黒い煙に変えて…それを吸収した)
クウガ「ちょっと、何あれ…!」
ガミオ「ハッ!」バチバチッ!
クウガ(赤い怪人は手から電撃を出してきた)
クウガ「痛っ!」
ディケイド「ぐっ…!」
ガミオ「全て闇に染まれ…」
クウガ(強過ぎる…でも、負けるわけにはいかないわ)
クウガ(この空だって…せっかく晴れてきているんだもの)
クウガ(パパ、マナミ…私は)
クウガ「私は絶対に…諦めない!」
ディケイド(クウガがそう言うと、ライドブッカーから三枚のカードが飛び出してきた)
ディケイド(それらを掴んだオレはカードにクウガの力が宿ったことを確認する)
ディケイド「ちょうどいい…使ってみるか」
クウガ「…えっ、何をよ?」
ディケイド(オレはカードの一枚をベルトに装填した)
『ファイナルフォームライド…ク・ク・ク・クウガ!』
ディケイド(それからオレはすぐに、クウガの後ろに回り込み…)
ディケイド「ちょっとくすぐったいぞ」
クウガ「はぁ…?ちょっ、ちょっと!」
ディケイド(クウガの背中を押した)
ディケイド(やがてクウガは形を変え…クウガゴウラムに変形した)
クウガ「な…何よこれ!」
ディケイド「オレとニコの力だ」
クウガ「はぁ?」
ディケイド「…頼んだぞ」
クウガ「…全く、しょーがないわねー!」
クウガ「行くわよ!」
ディケイド(クウガゴウラムはガミオに高速で突進していく)
ガミオ「ウグッ…離せ!」
クウガ「離すわけないでしょ!」
ディケイド(クウガゴウラムが両顎でガミオを捕らえ、空中飛行しているうちにオレはカードを装填する)
『ファイナルアタックライド…ク・ク・ク・クウガ!』
ディケイド(それに呼応するかのように、クウガゴウラムはガミオを拘束したまま急降下していく)
クウガ「はあーっ!!」
ディケイド「やあーっ!!」
ディケイド(オレは上空へ跳び上がり、急降下したクウガゴウラムと挟むようにガミオにキックをぶつけた)
ディケイド(これは『DCDA(ディケイドアサルト)』…オレとクウガの技だ)
ガミオ「ガアッ!」
ディケイド(クウガゴウラムはガミオを落とすと…クウガに戻り、オレと同時に着地した)
ガミオ「グッ、ウグッ…」
ガミオ「リントの闇が、晴れるぞ…」
ディケイド(そう言うと…ガミオは叫びながら爆発した)
ディケイド(空には…雲一つない青空が、どこまでも広がっていた)
ツバサ(その頃、私はディケイドとクウガの戦いを少し離れた高層ビルの屋上から見守っていた)
ツバサ「…」
?「見~つけた!ツバサったらここにいたのね!」バサバサ
ツバサ(声のする方を向くと、そこには小型の白いコウモリがいた)
ツバサ「あら、キバーラじゃない」
キバーラ「どう?新しい『ディケイド』の様子は…」
ツバサ「ええ…彼ならきっと、全ての世界を救ってくれると思うわ」
キバーラ「そう…ところで、ツバサはこれからどうするつもり?」
ツバサ「もちろん決まってるわ」
ツバサ「私は、私のしたい事をする…それだけよ」
キバーラ「くすくす…相変わらずねぇ」
ツバサ「ふふっ…」
ニコ「ここ数日、ずっと忙しくて大変だったけど…やっと来られたわ」フゥ
『
ニコ「…ここが、マナミのお墓ね」
ニコ「来るのが遅くなって、悪かったわね…マナミ」
ニコ「赤いバラ持って来たわよ…アンタ、好きだったでしょ?」
ニコ「…それにしても、今日は一段と晴れてるわね」
ニコ「キレイな青空…アンタもそう思わない?」
ニコ「マナミ…」
?「よう」
ニコ「!」クルッ
ツカサ「…」
ニコ「アンタ…何でここに?」
ツカサ「…本物の『ヤシロマナミ』に、会いたくなってな」
ニコ「…そう」
ツカサ「それで…これからどうするんだ?」
ニコ「もちろん…スクールアイドルをやり続けるわ」
ニコ「だってニコは…歌って踊ることで、皆を笑顔にさせられるアイドルが大好きだもの」
ニコ「その夢を…簡単に諦めるわけにはいかないわ」
ニコ「マナミやパパ…世界中の皆のためにも、ね」
ツカサ「…そうか」
ニコ「アンタにも、顧問兼マネージャーとして…ちゃんと頑張ってもらわないとね?」
ツカサ「ふふっ、そうだな…ん?」
ツカサ(ふと自分の身体を見ると…消えかけている事に気付いた)
ニコ「えっ、何で消えてるのアンタ…?」
ツカサ「…どうやら、この世界でオレがやらなきゃいけない事は終わったらしい」
ニコ「はぁ!?」
ニコ「何よそれ…アンタ、一緒に戦ってくれるって言ったじゃない!」
ニコ「私の笑顔を守るって言ってたじゃない!」
ニコ「仕事を途中でほったらかしにするマネージャーが…一体、どこにいるっていうのよ!?」
ツカサ「悪い…だが、一緒に戦ってやる事もアンタの笑顔を守る事も本当だ」
ツカサ「オレ達は例え…別々の世界にいても心は繋がっている」
ツカサ「どうしても困った時は…また駆けつける」
ニコ「何なのよ、それ…」
ツカサ「だから…安心してくれ」
ニコ「…全く、しょーがないわねー!」ハァ
ニコ「でも…一つだけ、約束しなさい!」
ツカサ「…何だ?」
ニコ「また、会いましょう?」
ツカサ「…ああ、必ずな」グッ
ツカサ(オレはサムズアップをすると、ニコはあのポーズをしてこう言った)
ニコ「にっこにっこにー!」
ツカサ「…」
ニコ「やんなさいよ!」
ツカサ「…じゃあな」フフッ
ニコ「…ええ」フフッ
ツカサ(オレの身体はそのまま消え…強制的に写真館へと戻されていった)
ニコ「…あの子、何だかニコにとってすっごく大切な存在だった気がする」
ニコ「気のせい、かしらね…?」
ニコ「…ありがとう、ツカサ」
ニコ(それから私は…一人でスクールアイドルを続けている)
ニコ(私はこれからも変わらず、皆を笑顔にしていきたい)
ニコ(そして、私は皆の笑顔を…)
ニコ「それでは皆さんご一緒に!」
ニコ「にっこにっこにー!」
雪穂(私達はツカサが作ったポトフを食べていた)
亜里沙「ハラショー…!ツカサ、これ美味しい!」
ツカサ「当然だ、オレが作ったんだからな…」フフン
雪穂「それにしても、未確認の事件って…これで終わったのかな?」
ツカサ「さあ…どうだろうな」
雪穂「いや、どうだろうなって…」
ツカサ「ニコの本当の戦いはこれから始まる」
ツカサ「皆を笑顔にする為に、皆の笑顔を守る為に…そして」
ツカサ「小さい頃からの夢を叶える為に…な」ピラッ
雪穂(そう言ってツカサは、私達に一枚の写真を見せてきた)
雪穂(写真にはアイドルの衣装を着たニコさんが家族と一緒に笑い合う姿と…クウガに変身しようとするニコさんが写っていた)
雪穂「これって…いつ撮ったの?」
ツカサ「…この世界に来たばかりの時に、一枚だけ撮ったのを現像したらそうなってた」
ツカサ「ただ、その時撮ろうとしていた光景はそれじゃなかったからな…困ったもんだ」ハァ
亜里沙「…ハラショー」
雪穂「亜里沙…?」
ツカサ「どうした?」
亜里沙「私はこの写真、好きだよ?」
ツカサ「…そうか?」
亜里沙「うん、ツカサが撮ったこの写真…私はすっごくハラショーだと思うよ!」
雪穂「亜里沙…確かに、そうかもね」フフッ
亜里沙「うん!」ニコッ
ツカサ「…///」
雪穂「あれ?もしかしてツカサ、照れてるの?」
ツカサ「う…うるさい!照れてない!」
雪穂(私達は照れ隠しするツカサを見て、一緒に微笑んでいた)
ツカサ「全く…それはそうと」チラッ
ツカサ「…何でアンタがここにいるんだ?」
ツバサ「熱っ…」ボソッ
雪穂(そこには私達と一緒にポトフを食べているツバサさんがいた)
ツバサ「何かしら?」
ツカサ「人の話を聞け!」
雪穂(今、熱いって言ったような気が…?)
ツバサ「単純な事よ…私はやりたい事をやるだけ」
ツバサ「そして私はあなた達と一緒に旅をしたい…そう思っただけよ」
ツカサ「…はぁ?」
ツバサ「まあ、ほとんどは別行動になるでしょうけど…私と一緒に旅をして損はないわ」
ツバサ「何かあったら助けられるし」フフッ
ツカサ「オレは助けなんて…」
雪穂「まあまあ、良いじゃん…ツバサさんがいれば心強いよ!」
亜里沙「亜里沙もそう思う…ちょうどお部屋も一つ空いてるし!」
ツバサ「それじゃ…決まりね?」
ツカサ「お前な…って!?」
雪穂(突然、秋の山道の中を走っていくパトカーの背景が別の背景に変わった)
ツバサ「そう言ってるうちに…ほら」
ツカサ「…次の世界か」
次回、仮面ライダー×ラブライブ!
「ここは…キバの世界か」
「お前がキバーラの言っていた…」
「私…スクールアイドルなんて無理だよ」
「変身!」
「ニコさんと同じ…クウガ?」
「貴様の命日にしてやる」
「王の判決を言い渡す…」
「その命、神に返しなさい」
第4話『リミックス♬君に捧げる独奏(ソロ)曲』
ウェイクアップ!運命の鎖を解き放て!