(とある世界で入手した一枚のカードをディケイドライバーに装填したオレは…強靭な肉体美を誇るメカニカルで猛々しい1号の姿にカメンライドし、ドラスの肩を掴んだ)
ネオ生命体「!…何、その変なカッコ?」
DCDネオ1号「…これは、人間の平和と自由の為に戦い…生きて生きて生き抜いた、一人の『英雄』の姿だっ!」ドンッ!
ドラス「ッ!?」ズサァ…
(オレは100tもの威力があるライダーパンチで…ドラスを後退させた)
ネオ生命体「フフッ、面白いね…だったらこれはどうかな?」
(ドラスは右肩の赤い球体から…破壊光線『マリキュレイザー』をオレに向けて発射した)
バシュッ…ドーンッ!
ゆきあり「ツカサ!?」
ビルド「ディケイド!」
ネオ生命体「アハハハ…ッ!?」
DCDネオ1号「…」
(しかし、この1号にカメンライドしたオレの身体には…傷一つついていなかった)
ネオ生命体「…ズルいよ、それ」
DCDネオ1号「問答無用だ、今度はこっちから行くぞ…はぁっ!」バッ
『ファイナルアタックライド…イ・イ・イ・イチゴウ!』
(高く跳び上がったオレは、バックルに一枚のカードを入れ…集まってくる風のエネルギーを右足に集中させた)
DCDネオ1号「うおぉぉぉぉっ!!」ドガッ!!
ドラス「…ッ!」
(『ライダーキック』を受けたドラスが吹き飛ばされたのを確認したオレは…カメンライドを解除させた)
亜里沙「や…やったの?」
ディケイド「…ぐっ」フラッ
雪穂「ツカサ!?」
ビルド「おっと!」ガシッ
ディケイド「!…ビルド」ハァハァ
ビルド「疲れてるみたいだね…まあ、あんな力を使えば無理もないだろうけどね」
ディケイド「っ…戦う前に、色々とあったからな」
亜里沙「戦う前?…あっ!」
雪穂「ひょっとして、あの時に…?」
ツカサ『こんな事ぐらいでオレは…うわぁぁぁぁぁっ!!』シュゥゥゥゥ…
ディケイド「まあな…万全な状態であれば、さっきの『ライダーキック』で何とかなったんだろうが」
ドラス「…!」ガバッ!
ディケイド「くっ…あいつ、もう動けるのか」
ネオ生命体「…よくも、よくも僕の遊びを邪魔したな!」
ドラス「…」スッ
(怒り出したネオ生命体に反応したドラスは…茶色のUSBメモリを取り出した)
『ダミー!』
ビルド「あ、あれは!?」
ディケイド「『ガイアメモリ』…!」
ドラス「ッ…ウガァァァァァッ!!」
(ネオ生命体はダミーメモリを体内に取り込んだドラスと融合し…猛獣に似た顔にアンモナイトのような形状の装甲を持つ『アルティメットD』に変化した)
アルティメットD「…お前ら、許さないぞ!」バッ
(敵は胸部から『アルティメットボム』と呼ばれる爆弾をオレ達の手前に放ってきた)
ドーン!
ゆきあり「うわぁっ!?」
ディケイド「これは…目眩ましか!」
ビルド「前が見えない…!」
アルティメットD「…オォォォォッ!」バッ!
(爆煙の中から飛び出してきた敵は…とてつもないスピードで雪穂と亜里沙に襲い掛かろうとした)
ディケイド「!?…お前ら!」
ビルド「危ないっ!」サッ
ガッ!
(雪穂と亜里沙を庇ったオレとビルドは…敵に首を掴まれてしまった)
ビルド「うぐっ!」
ディケイド「かはっ…」
アルティメットD「…お前達では所詮、俺には勝てない!」ググッ
…ドンッ!
アルティメットD「!?」
ナツミ「…!」
(敵が首を締め上げる力を強くしようとした、その時…隠れていたはずのナツミがアルティメットDに体当たりをしてきた)
亜里沙「ナツミ!?…っ、キバーラ!」
キバーラ「え~いっ!」ガッ!ゴッ!
アルティメットD「グォッ!?」
雪穂「今のうちに…はぁっ!」ガガッ!
アルティメットD「ガァッ…!」ヨロッ
(やがてキバーラに突撃を命じた亜里沙の機転と雪穂のディエンドライバーによる銃撃によって…敵はオレ達を放し、後退した)
ナツミ「…?」ダッ
ビルド「ふぅ…ありがとう、助かったよ!」
ナツミ「…!」フフッ
ディケイド「お前達にも助けられてしまったな…ありがとな」
雪穂「今さら何言ってるのさ…あんなの当たり前の事でしょ?」
亜里沙「ツカサ達やナツミが頑張ってるんだから…私達も、頑張らない訳にはいかないよ!」
キバーラ「ふふ~ん♪…えっへん!」
アルティメットD「お前達、何故そんな状態で戦い続けようとする…いい加減諦めろ!」
ディケイド&ビルド「…諦めるかっ!!」
アルティメットD「!?」
ディケイド「オレ達が…夢と向き合ってきた少女達を、忘れない限り!」
ビルド「その想いや輝きを穢したり踏み躙ろうとする悪者を…ボク達は、絶対に許さない!」
アルティメットD「お前達…一体、何なんだ!?」
ディケイド「覚えておけ!」
ビルド「ボクは!」
ディケイド「オレは!」
ビルド「愛と平和を守る…」
ディケイド「通りすがりの…」
ディケイド&ビルド「仮面ライダーだっ!!」
穂乃果「…ん?」
…キラッ
全員「!」
穂乃果「私達の顔をした方の時計が…」
鎧武「また、光ってる…何が起こったの?」
…カッ!
全員「っ!」
穂乃果「ま、まぶしい…って!?」
鎧武「光に…吸い込まれる~っ!」
全員「うわぁ~!?」
鎧武「も、もおっ!今度は何なのーっ!?」
(オレとビルドがそう言うと…オレと雪穂が持つ二つのケータッチとオレが持つ三枚のカード、そしてビルドが持つ一枚のカードと二つの小さなボトルが光り輝いた)
雪穂「な、何が起こってるの…?」
ビルド「…そうか!」
亜里沙「えっ?」
ディケイド「!…なるほどな、だいたいわかった」
ビルド「ふふっ…じゃあ、実験を始めようか!」
ディケイド「ああ、だが…ちょっとくすぐったいぞ!」
(オレはまず、一枚のカードをバックルに入れた)
『ファイナルフォームライド…ビ・ビ・ビ・ビルド!』
ビルド「はい、亜里沙ちゃん…雪穂ちゃんも!」スッ
(次にビルドは…一枚のカードを亜里沙に、シアンカラーのディエンドライバーを雪穂に渡した)
雪穂「…!」
亜里沙「このカードは?」
ビルド「それはボクの一番大好きなスクールアイドルの輝きが込められたカードなんだ…ディエンド用のケータッチを持っている今の君達なら、それを使いこなせるはずだよ」
ディケイド「…そして、これもな」スッ
(オレは亜里沙に一枚のカードを手渡した)
亜里沙「!…これって」
ディケイド「お前達の想いをこの二枚のカードに込めて…ビルドにぶつけろ」
雪穂「は?…いや、良いの!?」
ビルド「うん、気にしなくて良いよ!」
雪穂「えぇ…ホントに?」
亜里沙「それに、私達に上手く出来るかどうか…」
…ギュッ
(すると、雪穂と亜里沙の手を優しく握ったのは…ナツミだった)
ナツミ「…」コクリ
ゆきあり「!…ふふっ」
亜里沙「よ~し…やってみよう、雪穂!」
雪穂「そうだね、亜里沙…もう一つの夢を叶える為に!」
(雪穂と亜里沙は二枚のカードをシアンカラーのディエンドライバーに装填し…想いを込めながら、ビルドにその銃口を向けた)
『ファイナルカメンライド…ミューズ!』
『ファイナルカメンライド…アクア!』
雪穂「痛みは…」
亜里沙「一瞬だよ!」
ゆきあり「…はぁぁぁぁっ!」バシュッ!
(二人が引き金を引くとディエンドライバーからマゼンタと水色に輝く二色の光がビルドに向かって放たれ…)
ビルド「頼んだよ…『μ's』ボトル、『Aqours』ボトル!」スッ
(ビルドは二本の小さなボトルに…その光を吸収させる)
ビルド「…っ!」
(そして、光を吸収させた二本の小さなボトルは一つとなり…大きな飲料缶ぐらいのサイズのボトルに変化した)
ビルド「っと…出来た、実験成功だよ!」フリフリ
(変化したボトルをビルドが振ると…ビルドの周りから二組のスクールアイドルの曲名らしき文字列が宙に実体化して現れた)
『僕らのLIVE 君とのLIFE』
『君のこころは輝いてるかい?』
『僕らは今のなかで』
『青空Jumping Heart』
『それは僕たちの奇跡』
『未来の僕らは知ってるよ』
ビルド「…」フリフリ
亜里沙「雪穂、あれは…?」
雪穂「いや…私にも、何が何だか」
ビルド「…よし!」カシュッ!
『スクールアイドルフェスティバル!』
ビルド「…」グルグル
(プルタブを開ける要領でボトルを起動させたビルドは…ドライバーに装填し、レバーを回した)
『Are you ready?』
ビルド「ビルドアップ!」
『キラッと輝く!スクールアイドルフェスティバル!!』
(やがてビルドはマゼンタ、水色、白のトリコロールの光り輝く姿に変わった)
『イエイ!イエーイ!!』
ビルド「!…この姿は」
ディケイド「それは二組のスクールアイドルの輝きと…通りすがりのスクールアイドルの想いを乗せた、夢の力だ」
ビルド「そっか、これが…スゴいよ!最高だよ!?天才だよ~っ!!」
アルティメットD「おのれ…ウガァァァァァッ!」ダッ
ビルド「おっと、忘れてた…はっ!」ブンッ
(右脚を振り回したビルドは、ハートの形をした宝石のようなエネルギーを敵に向けて大量にばらまくと…)
バンッ!
アルティメットD「グゥッ…!」フラッ
(まるで泡が破裂するかのように全ての宝石が弾け…そこから発生した衝撃波が敵の動きを止めた)
ビルド「決めるよ、ディケイド!」
ディケイド「ああ…これでラストだ!」スッ
(オレが一枚のカードを取り出すと同時に…ビルドはドライバーのレバーを素早く回した)
ビルド「…」グルグル
『Ready Go!』
ビルド「勝利の法則は、決まった!」
『フルコンボ・フィニッシュ!!』
(それに続くように…オレも、ディケイドライバーに最後の一枚を装填した)
『ファイナルアタックライド…ビ・ビ・ビ・ビルド!』
ディケイド「…ふっ!」バッ
ビルド「ほっ!」バッ
(オレ達が跳び上がると…管状になって交差する二本の放物線が敵を拘束する)
アルティメットD「ッ…!?」
ディケイド「はぁーっ!!」
ビルド「やぁーっ!!」
(その放物線の中を光と共に、ウォータースライダーのように滑り降りていくオレ達は…敵にキックを命中させた)
(これは『DCDN(ディケイドニューワールド)』…オレとビルドの技だ)
アルティメットD「…!!」
カッ!
(そして、オレ達は…光の中へと包まれていった)
ネオ生命体「!?…ここ、どこなの?」キョロキョロ
ディケイド「…ここは、ライブ会場だ」
(オレと元の姿に戻ったビルドは…ネオ生命体の両隣に立った)
ネオ生命体「えっ…ライブ会場?」
ビルド「そうだよ!」
ネオ生命体「どうして、僕をそんな所に…」
ディケイド「お前に見せたいものがあってな…あれを見てみろ」
(ネオ生命体が視線を向けた先のステージには…二組のスクールアイドルが楽しそうに踊りながら歌っていた)
ネオ生命体「あの子達は?」
ディケイド「彼女達は、音ノ木坂学院のスクールアイドル…『μ's』と」
ビルド「浦の星女学院のスクールアイドル…『Aqours』だよ!」
穂乃果「『μ's』!」
μ's「ミュージック・スタート!!」
?「『Aqours』!」
Aqours「サーンシャイーン!!」
(彼女達の歌声が響くそのライブは…客席にいる多くの観客を魅了させ、笑顔になっていた)
ネオ生命体「!…あれが、スクールアイドルなの?」
ディケイド「そうだ…オレは『μ's』から、たくさんの笑顔をもらった」
ビルド「ボクも、こんな世界があるんだって…『Aqours』の皆から教えてもらったよ」
ネオ生命体「そうなんだ…羨ましいなぁ、僕ももっと早く知ってたら良かったな」
ディケイド「…今からでも、遅くないと思うぞ?」
ネオ生命体「え?」
ビルド「そうそう…いつ好きになっても良いんだよ!」
ディケイド「お前が彼女達に出逢って、好きになったその瞬間が…お前にとっての夢の始まりなんだからな」
ネオ生命体「!」
ビルド「ふふっ…!」
ネオ生命体「…ねぇ、一つ聞いてもいい?」
ディケイド「何だ?」
ネオ生命体「僕もいつか…人間の女の子に生まれ変わったら、スクールアイドルになれるかな?」
ビルド「えっ、スクールアイドルになりたいの?」
ネオ生命体「うん…やっぱり、無理かな?」
ディケイド「そんな事無いと思うぞ?」
ビルド「そうだよ!」
ネオ生命体「ホ、ホントに?」
ビルド「うん…スッゴく素敵な夢だよ!」
ビルド「もし君がいつか、どこかの世界でスクールアイドルに生まれ変わっていたら…その時はボク達が全力で応援するよ!」
ディケイド「その通りだ…それに、スクールアイドルと仮面ライダーはいつだってお前のそばにいる」
ディケイド「だから…その夢を諦めるな」
ネオ生命体「!…エヘヘ、ありがとう」ニコッ
(ネオ生命体は優しく微笑むと…光の粒子となって、空へと消えていった)
ビルド「ふふっ…!」
ディケイド「…またな」
(その直後、オレとビルドの意識は…キングダークの体内へと戻った)
ディケイド「…」フゥ
亜里沙「ツカサ!」ダダッ
(すると…雪穂と亜里沙、ナツミの三人が何故か慌ただしい様子でオレ達のもとへと駆けつけてきた)
ナツミ「…」ハァハァ
ディケイド「?…どうしたんだ、お前ら」
雪穂「どうしたもこうしたも無いよ…っていうか、さっきの聞こえてなかったの!?」
ビルド「さっきって?」
亜里沙「それが…今の戦いで、この怪人の自爆装置が作動したらしいの!」
ディケイド「は?…はぁ!?」
ビルド「全然聞こえなかったよ…それで、あと何秒で自爆するの?」
雪穂「…二十秒後、だそうです」
ビルド「え?…二十秒しか無いの!?」
ディケイド「随分と早いな…おそらく、普通に脱出しようとしても間に合わないだろうな」
亜里沙「大丈夫、任せて!」
雪穂「!…待って、もしかして亜里s」
亜里沙「キバーラ!」
キバーラ「はいは~い!」バサバサ
ディケイド「!?…おい、まさかお前また」
キバーラ「いつもの行くわよ~…ぐるぐるぐるぐる~!」グルグル
ディケイド「おわぁぁぁっ!?」
(キバーラの能力によって、オレ達は無事にキングダークから脱出し…スーパーショッカーとの戦いを終えた)
~#12へ続く~