9つの道はいつか重なって   作:まーけたー

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#12

(意識が戻ったオレ達は…根府川駅からすぐ近くの海岸にいた)

 

ディケイド「…!」

 

亜里沙「ここって…」

 

ビルド「どうやら、ゲンムが作った仮想世界から戻ってこられたみたいだね?」

 

オーイ!

 

雪穂「?」クルッ

 

穂乃果「雪穂~!」ダダッ

 

鎧武「ツカサくーん!」ブンブン

 

(振り向くと、九人の『μ's』と八人の仮面ライダーがオレ達のもとへと駆け寄ってきていた)

 

絵里「良かった…亜里沙、どこも怪我してない?」

 

亜里沙「うん!」

 

ディケイド「しかし、お前達…いつの間にあの仮想世界を脱出していたんだ?」

 

穂乃果「う~ん…それが、私達にもよく分からなくて」

 

雪穂「どういう事?」

 

オーズ「それが、私達…色々あって光の中に吸い込まれてたんだけど」

 

エグゼイド「意識が戻った時には全員、ここにいて…」

 

ディケイド「…はぁ?」

 

ビルド「まあまあ…こうして無事に皆揃ってあの仮想世界から出られたんだし、別に気にしなくても良いんじゃないかな?」

 

ディケイド「いや、しかし…」

 

にこ「にこもその意見に賛成よ…それに、そんなことをずっと考えたって答えが見つからないんじゃキリがないでしょ?」

 

ディケイド「!…確かに、それもそうだが」

 

ビルド「じゃあ、この話はおしまいって事で!」

 

穂乃果「いや~…それにしても、私達がさっき見ていた夢は何だったんだろうね?」

 

雪穂「えっ、夢…?」

 

亜里沙「どんな夢なんですか?」

 

海未「それが…『Aqours』というスクールアイドルの皆さんと一緒にライブをしていたという夢なんです」

 

ディケイド&ビルド「…!」

 

八人の戦士「!」

 

ことり「会ったのは夢の中でだったけど…『Aqours』のみんな、スッゴく可愛かったね!」

 

穂乃果「うん!またあの子達に会えると良いなぁ…ねぇ、あなたはどんな夢を見たの?」

 

鎧武「ふぇっ?…へっ、私ですか!?」

 

穂乃果「うん…あれ、どうかしたの?」

 

鎧武「い、いえ…何でもないです!」アタフタ

 

穂乃果「…?」

 

鎧武「あははは…えっと、うまく言葉にできるかどうかは分からないんですけど」ポリポリ

 

鎧武「…憧れの人達と、一緒にいる夢を見たんです!」

 

穂乃果「そっかぁ…素敵な夢が見られて、良かったね!」

 

鎧武「はいっ!」

 

穂乃果「じゃあ…はい!」スッ

 

鎧武「えっ?」

 

穂乃果「握手だよ、握手…だって戦いが終わったらするって約束だったでしょ?」

 

鎧武「!…い、良いんですか!?」

 

穂乃果「うんっ!」ニコッ

 

鎧武「うわぁ~…じ、じゃあ!」フキフキ

 

(鎧武は自分の右手を腿で拭い…穂乃果と握手を交わした)

 

ガシッ

 

穂乃果「…ふふっ!」

 

鎧武「えへへ…!」

 

W「…あ、あの~」

 

えりぱな「?」

 

W《そのぅ…わ、私たちも握手してもらってもいいですか!?》

 

絵里「!…ええ」スッ

 

花陽「わ、私で良ければ…!」スッ

 

W「《あ…ありがとうございますっ!!》」ガシッ

 

ゴースト「良いなぁ…オラも、凛さんと握手したいずら」ボソッ

 

凛「うん、良いよ…はい!」スッ

 

ゴースト「あっ…ふふっ」ガシッ

 

真姫「感謝してるわ…本当にありがとう」

 

エグゼイド「いえ、私達はそんな…!」アセアセ

 

海未「謙遜する事はありません…皆さんが来てくれなければ今頃、無事では済まなかったはずですから」

 

ドライブ「気にする必要無いって…ねえ?」

 

オーズ「うん…仮面ライダーもスクールアイドルも、助け合いでしょ?」

 

ことり「助け合い?」

 

フォーゼ「ええ!それに…もう私達は友達でしょう?」

 

希「!…ふふっ、それもそうやね?」

 

ガシッ!

 

(真姫さん達四人の『μ's』メンバーとエグゼイド達四人の仮面ライダーも…お互いに握手を交わした)

 

にこ「…」チラッ

 

ウィザード「…」

 

にこ「…ん」スッ

 

ウィザード「!?」ビクッ

 

にこ「そこまでビックリすることないじゃないのよ!…握手よ、握手」

 

ウィザード「!…そう、やはりあなたも私のリトルデーモンに」

 

にこ「なってない」

 

ウィザード「ツッコミ早っ!?」

 

にこ「ほら、どうするのよ?…早くしなさい」

 

ウィザード「じゃあ…っ、やっぱりいい!」

 

にこ「はぁ?何でよ!?」

 

ウィザード「何となく!」

 

にこ「ア、アンタね…私を誰だと思ってるのよ!」

 

ウィザード「リトルデーモン」

 

にこ「だ~か~ら~…違うって言ってるじゃない!」

 

…ワシッ

 

にこ「にこぉぉぉぉぉ!?」ビクッ

 

希「…ダメやろ、にこっち?」

 

にこ「の、希…!」

 

希「ちゃんと仲良くしないと…わしわしMAX~!」ワシワシ

 

にこ「いやぁぁぁぁぁ!?」

 

ウィザード「ひっ…!」ガタガタ

 

フォーゼ「ファンタスティーック!…あれ、私も皆と仲良くしようとしない誰かさんにやってみようかしら?」

 

ウィザード「ひぃっ!?」ビクッ

 

ドライブ「本当にやったら現行犯で確保するよ…っていうか、訴えるよ?」

 

フォーゼ「イッツジョーク☆」

 

オーズ「あはは…」

 

ウィザード「…」チラッ

 

にこ「うぅっ…」ピクピク

 

エグゼイド「ほら、よっちゃんも…ちゃんと握手して?」

 

ウィザード「だからヨハネ!…もう、分かったわよ!」スタスタ

 

…スッ

 

にこ「…?」

 

ウィザード「た…立てる?」

 

にこ「!」

 

ウィザード「さっきはその…えっと、からかったりしてごめんなさい」

 

にこ「…何よ、意外と素直でかわいいところあるんじゃない」フフッ

 

ウィザード「なっ!?」

 

ガシッ

 

にこ「…ありがとね」

 

ウィザード「う、うん…///」

 

鎧武「…」フフッ

 

穂乃果「ふふっ…!」スゥゥゥ…

 

雪穂「!…お姉ちゃん」

 

絵里「…どうやら私達の役割は、ここで一区切りみたいね」スゥゥゥ…

 

亜里沙「そっか…ありがとう、お姉ちゃん!」

 

雪穂「お姉ちゃん達『μ's』が教えてくれたおかげで、私達も大切な事に気付けた…だから!」

 

ゆきあり「『これから』私達は…夢に向かって、精一杯駆け抜けます!!」

 

μ's「!」

 

ゆきあり「…」フフッ

 

穂乃果「うん、ファイトだよっ!」スゥゥゥ…

 

(穂乃果が代表して、雪穂と亜里沙にエールを送ると…『μ's』は九色の光となって消えていった)

 

鎧武「…じゃあ、私達も元の世界に帰るね」

 

ディケイド「ああ…お前達にも、色々と世話になったな」

 

雪穂「そうだね、それに…ディエンドライバーまで取り返してもらっちゃったし」

 

鎧武「いーのいーの!前から私達もツカサくんに世界を守ってくれたお礼がしたいなって思ってたし…それに」

 

亜里沙「それに?」

 

鎧武「…『μ's』に会えたから!」

 

ディケイド「!…そうか」フフッ

 

鎧武「うんっ!」

 

(鎧武が『クラック』と呼ばれる異空間と繋がる扉を出現させると…八人の戦士は続々とその扉の中へと入っていく)

 

八人の戦士「…」

 

鎧武「じゃあ、またね!」

 

ディケイド「…ああ、またな」フフッ

 

(『クラック』が閉じられ、鎧武達がそれぞれの世界へと帰っていったのを確認したオレは…ディケイドの変身を解いた)

 

ツカサ「!…そういえば、ビルドはどこに行ったんだ?」

 

亜里沙「あれ、本当だ…こっちの世界に戻ってきた時は私達と一緒にいたのに」キョロキョロ

 

雪穂「えっ?それなら、さっき…」

 

希『わしわしMAX~!』ワシワシ

 

にこ『いやぁぁぁぁぁ!?』

 

ビルド『…ねえ、雪穂ちゃん』ボソッ

 

雪穂『はい?』

 

ビルド『実はボク、もう帰らなくちゃいけないんだけど…ディケイドからシアンカラーのディエンドライバーを完成させるように頼まれちゃって』ヒソヒソ

 

雪穂『えっ、そうなんですか…?』

 

ビルド『うん…だから、そのディエンドライバーを渡してもらっても良いかな?』

 

雪穂『もちろん構いませんよ…どうぞ!』スッ

 

ビルド『ありがとう…じゃあ、またね!』

 

雪穂『あれ、ツカサに何か言わなくても大丈夫なんですか?』

 

ビルド『大丈夫大丈夫…またすぐに会う事になると思うから!』ダッ

 

雪穂『?…行っちゃった』

 

雪穂「っていう事があったんだけど…」

 

ツカサ「はぁ?…お前、あのディエンドライバーをビルドに渡したのか!?」

 

雪穂「ツカサが完成させろって言ってたんでしょ?」

 

ツカサ「オレがそんな事を言う訳無いだろ!?」

 

雪穂「は!?…でも、ツカサが言ったってあのライダーが!」

 

ツカサ「とにかくオレは言ってない!」

 

キバーラ「あ~あ、また始まっちゃった…」ハァ

 

ナツミ「…!」オロオロ

 

キバーラ「心配しなくても大丈夫よ…この程度の喧嘩なら、すぐに収まるわ」

 

亜里沙「…二人とも、どうどう!」

 

ツカサ&雪穂「だから馬じゃないっ!…あっ」

 

亜里沙「ふふっ…あははは!」

 

雪穂「…ぷっ!」

 

ツカサ「…」フフッ

 

ナツミ「…?」キョトン

 

キバーラ「ほらね…本当、変わった子達でしょ?」

 

キバーラ「まあ、あの子達のそういうところが良いんだけどね…うふふっ♡」

 

雪穂「あっ…でも、こっちの方は渡せって言われなかったよ」スッ

 

ツカサ「!」

 

(オレは雪穂からディエンドライバー、ディエンド用のケータッチと…ビルドが雪穂に渡した一枚のファイナルカメンライドカードを受け取った)

 

ツカサ「…『Aqours』か、だいたいわかった」

 

 

 

オーマジオウ「…」

 

ビルド「お待たせー!」ダッ

 

オーマジオウ「…!」クルッ

 

ビルド「ネオディエンドライバー、預かってきたよ…色々と助けてくれて本当にありがとね!」

 

オーマジオウ「…私はただ、スクールアイドルと仮面ライダーが築き上げた歴史を守ろうとしているだけだ」

 

ビルド「ふふっ…そっか」

 

オーマジオウ「…!」スゥゥ…

 

ビルド「!…それは」

 

オーマジオウ「気にする必要は無い…ビルド」

 

ビルド「何?」

 

オーマジオウ「…後は、任せる」スゥゥゥ…

 

ビルド「あっ…うん!」

 

オーマジオウ「フフッ…では、さらばだ」スゥゥゥゥ…

 

ビルド「…またね、ジオウ」

 

シーン…

 

ビルド「さてと…じゃあ、ボクもそろそろ行こうかな!」

 

『タイムマジーン!』

 

ビルド「…さあ、次の実験を始めようか!!」

 

 

 

サヨ「…」カタカタカタ…

 

少女A「それにしてもビックリしたよ…」

 

少女B「うん…まさか、自分自身の命のデータを取っちゃうなんて」

 

サヨ「ああなるのは必然の結果よ…プロトガシャットを使い過ぎれば、どのみち私の身体は長くもたなかったでしょうし」

 

カタカタカタ…タンッ!

 

サヨ「…フゥ、完成したわ」

 

少女A「ホント!?」ガタッ

 

サヨ「ええ…複製品の『仮面ライダークロニクル』のガシャットやライダー達の貴重な戦闘データも手に入ったし、準備は万端よ」

 

少女B「そっか…いよいよ、始まるんだね?」

 

少女A「うんっ!」

 

少女A「ついに私達『財団X』が…世界の天下を、手にするんだ!」

 

サヨ「!…ウフフッ♡」カチッ

 

『デンジャラスゾンビ!』

 

 

 

(私達は根府川駅のホームで、沼津駅行の電車に乗るナツミを見送っていた)

 

雪穂「助けてくれてありがとね、ナツミ?」

 

ナツミ「…」フルフル

 

亜里沙「今度は私達がナツミに会いに行くから…その時は沼津の事、色々教えてね!」

 

ナツミ「…っ!」コクリ

 

(発車メロディが鳴り響くと…電車の扉が閉まり、ナツミは沼津へと帰っていった)

 

ナツミ「…!」フリフリ

 

亜里沙「またねー!」ブンブン

 

雪穂「…行っちゃったね」

 

キバーラ「さ~てと…そろそろアタシも行こうかしらね」

 

亜里沙「キバーラもありがとね!」

 

雪穂「聞いたよ、ツカサから私達の喧嘩を見たって…色々と心配かけちゃって本当にごめんね」

 

キバーラ「あなた達が仲直りしてくれたなら良いのよ…でも、その代わり!」

 

ゆきあり「?」

 

キバーラ「胸の歌を信じなさい…約束よ?」

 

ゆきあり「あっ…うん!」

 

ツカサ「…おい、それどこかで聞いた事あるような気がすr」

 

キバーラ「じゃあね~…ぐるぐるぐるぐる~!」グルグル

 

(ツカサの話をスルーし、キバーラは…再びどこかの世界へと旅立っていった)

 

ツカサ「…まあ、別にどうでもいいか」

 

亜里沙「じゃあ、私達も電車に乗って帰ろっか!」

 

ツカサ「ちょっと待て」

 

亜里沙「へっ…どうかした?」

 

雪穂「ここから電車だと、アキバ方面までは二時間ぐらいかかるんだよ?」

 

亜里沙「嘘…そんなにかかるの!?」

 

ツカサ「ここへはオレがあのオーロラを使ってここまで連れて来たからな…だから今回は、帰りもオレがオーロラを使ってアキバまで送ってやる」

 

雪穂「えっ、良いの?」

 

ツカサ「キバーラの能力を使うよりはマシだろ…ほら、お前達の学生鞄」スッ

 

亜里沙「あっ…ありがとね、ツカサ」

 

ツカサ「…あと、これ」スッ

 

(ツカサは私に長方形、亜里沙には正方形の小さな箱を渡してきた)

 

雪穂「え?」

 

亜里沙「この箱は…?」

 

ツカサ「…『カブトの世界』にいた時、話しただろ?」

 

ツカサ『亜里沙にはもっと似合うものをオレがプレゼントしてやる』

 

亜里沙「えっ…あの時の!?」

 

ツカサ「約束したからな…渡すのが遅くなって、すまなかった」

 

亜里沙「ううん…ありがとう、覚えててくれてスゴく嬉しいよ!」

 

雪穂「でも、私にまで…本当に良いの?」

 

ツカサ「ああ…どうせ渡すなら、お前にも似合う物を渡したかったからな」

 

雪穂「…そっか」フフッ

 

亜里沙「これ…今、開けても良い?」

 

ツカサ「勿論だ」

 

ゆきあり「…」パカッ

 

(私が箱を開けてみると、そこにはシアンカラーに縁取られた眼鏡が入っていた)

 

雪穂「!…これって」

 

亜里沙「雪穂、見て!」

 

(亜里沙が貰った箱の方には…白い蝙蝠がデザインされた小さなヘアピンが入っていた)

 

ツカサ「今の二人に相応しい物を選んだつもりだ…使うかどうかはお前達次第、だけどな」

 

亜里沙「ハラショー…可愛い!」

 

雪穂「こっちは度数までピッタリ…ありがとう、大切にするよ!」

 

ツカサ「気にするな…じゃあ、オーロラを出すぞ」

 

ゆきあり「うん…あっ!」

 

ツカサ「?…どうした」

 

ゆきあり「…」

 

ツカサ「用があるならなるべく早く言ってくれ…それに、すぐに帰らないと家族の皆が心配するぞ?」

 

亜里沙「…ねえ、ツカサ」

 

ツカサ「何だよ?」

 

雪穂「今、気付いたんだけどさ…もしツカサと別れたら」

 

亜里沙「私達…ツカサと一緒に旅してた記憶をまた忘れちゃうって事だよね?」

 

ツカサ「!…ああ、そうだ」

 

雪穂「やっぱり…そうなんだ」

 

亜里沙「せっかく思い出せたのに…」

 

ツカサ「…でも、オレはお前達と一緒にいた事を絶対に忘れない」

 

ゆきあり「!」

 

ツカサ「それに、お前達がもう一つの夢を叶える瞬間をこの目で見届けないといけないみたいだからな…オレがいないと意味無いんだろ?」

 

ゆきあり「ふふっ…うんっ!」

 

ツカサ「…」フフッ

 

亜里沙「そうだ…じゃあ、最後に三人で写真撮ろうよ!」

 

ツカサ「はぁ?何でまた…」

 

雪穂「だって、さっき…駅の前にあった証明写真機を見てボソッと呟いてたでしょ?」

 

ツカサ『…写真、か』ボソッ

 

ツカサ「き…聞こえてたのか!?」

 

雪穂「そりゃ、声に出てたし…」

 

亜里沙「私も聞こえたよ!」

 

ツカサ「…っ///」

 

亜里沙「ほらほら、照れてないで…早く撮ろうよ!」

 

ツカサ「照れてない!」

 

ツカサ「いや、それよりも…今から駅の入口に戻るのか!?しかも証明写真の機械で!」

 

雪穂「そんな訳無いでしょ…何の為にそのカメラ、首にぶら下げてるの?」

 

ツカサ「…!」

 

(私達は初めて、ツカサのトイカメラで三人一緒にいる写真を撮る事にした)

 

雪穂「ちょっと待ってよ…本当にこれで良いの、ツカサ!?」

 

ツカサ「仕方ないだろ、自撮りなんてした事無いんだから…」グググ

 

亜里沙「しそうにないもんね!」

 

ツカサ「どういう意味だよ!?」

 

…カシャッ

 

ツカサ「ん?」

 

雪穂「あ…」

 

亜里沙「…へっ?」

 

三人「あぁーっ!?」

 

(その後、私達はツカサが出現させたオーロラを通って…それぞれの家路に戻っていった)

 

(いつかまた…ツカサと出逢う、その時を信じながら)

 

 

 

(そして、あれから数ヶ月後…私達はとある場所にいた)

 

亜里沙「…思い出すね」

 

雪穂「…うん」

 

雪穂『わぁ~、スッゴい…こんな大きな看板が出てる!』

 

亜里沙『雪穂、写真!』

 

雪穂『はいはい!』スッ

 

亜里沙『ここを目指す写真!』カシャッ

 

ゆきあり「…」

 

?「高坂先輩、絢瀬先輩!」

 

ゆきあり「?」クルッ

 

後輩「…来ましたね、決勝!」

 

亜里沙「うん!」

 

後輩「私もマネージャーとして、今日までお二人を支えてきましたけど…ここまで本当に色々な事がありましたね」

 

雪穂「そうだね…あの時は、本当に迷惑かけてごめんね?」

 

亜里沙「私達が喧嘩しちゃったから、心配かけちゃったもんね…ごめん」

 

後輩「いえ…でも、一つ思う事があるんです」

 

亜里沙「えっ、思う事…?」

 

後輩「…私、お二人が喧嘩していた時に思ったんです」

 

後輩「『μ's』の皆さんは…どうして、部室や学校に何も残していかなかったんだろうと思って」

 

雪穂「…!」

 

後輩「だって、不思議じゃないですか…まるで『立つ鳥跡を濁さず』かのように、記念品や記録すら残そうとせずに卒業していくなんて…」

 

亜里沙「…良いんだよ、何も残さなくても」

 

後輩「え?」

 

雪穂「物なんかなくても、私達の心は…いつでも『μ's』と繋がっているから」

 

後輩「…繋がっている」

 

亜里沙「うん、だから…それで良いんだよ!」

 

後輩「…!」

 

雪穂「ふふっ…あっ!?」

 

亜里沙「どうしたの、雪穂?」

 

雪穂「早く会場入らないと失格扱いになるんだった…急ごう、亜里沙!」

 

亜里沙「あぁっ!?そうだった…急がないと!」ダッ

 

後輩「あ…先輩、頑張ってくださいねー!」ブンブン

 

亜里沙「ありがとねー!」

 

雪穂「私達の応援、よろしくねー!」

 

後輩「…」フフッ

 

雪穂「もう、遅刻しちゃうよ…っ!」ダダッ

 

亜里沙「うわぁっ…!」ドタドタ

 

後輩「…それで良い、か」

 

 

 

(やがて、衣装を着た私達はお互いの手を繋ぎ…舞台袖で出番を待っていた)

 

亜里沙「…長かったね、本当に」

 

雪穂「そうだね…途中で何度、挫けそうになった事か」ハァ

 

亜里沙「でも…これで、やっと叶うね!」

 

雪穂「…うん!」

 

…ヒラッ

 

ゆきあり「!」

 

(その時、私達の間を一枚の白い羽根が横切り…空を舞っていった)

 

亜里沙「…綺麗だったね、今の」

 

雪穂「でも、どこから飛んできて…!」

 

ワーワー!パチパチパチ…

 

亜里沙「出番だね…行こう、雪穂?」

 

雪穂「うん、亜里沙…そして叶えよう!」

 

ゆきあり「私達の…もう一つの、夢!!」

 

(そう言って、私達はステージへと向かった)

 

(同時に空に浮かぶ白い羽根の色が、別の色へと変わって輝いていた事を…私達は知る由も無かった)










#13



(…それから、ライブ会場を後にしたオレは写真館で一枚の写真を眺めていた)

ツカサ「…」ピラッ

(その写真には…オレと雪穂と亜里沙が三人で映る姿と、スクールアイドルとなった雪穂と亜里沙の二人が『ラブライブ!』決勝の舞台で最高のパフォーマンスを披露する瞬間が写っていた)

ツカサ「!…やり遂げたな、最後まで」

(二人が夢を叶える瞬間をこの目で見届けたオレは…二人が羽ばたいていくのを心から祝福した)

ツカサ「おめでとう…雪穂、亜里沙」フフッ

?「いや~…本当にスゴかったね、二人のライブ!」

ツカサ「!?」バッ

(オレが振り返ると、そこには…名札に『うちっちー』と書かれたセイウチの着ぐるみが立っていた)

うちっちー「ボクはさっき会ったばかりだけど…久しぶりだね、門矢澤ツカサくん!」

ツカサ「はぁ?何だ、門矢澤って…じゃなくって!」ガタッ

ツカサ「お前、誰だよ!?」

うちっちー「えっ…分からないの?」

ツカサ「分かる訳無いだろ、その格好で!」

うちっちー「イヤだなぁ…ボクだよ、ボク!」スポッ

(セイウチの着ぐるみはそう言うと…頭の部分を外し、オレに向けてその素顔を見せた)

ツカサ「だから、誰なn…っ!!」

(その人物の顔を見たオレは…その目を疑った)

(セミショートの黒髪に紫色の瞳…そして、中性的な顔立ち)

(その顔は、オレが出逢ったあの少女と全く違いのない…瓜二つのものだった)

ツカサ「お前…何で、ここに?」

?「実は君に協力してもらおうと思って未来から来たんだ…これから始まる『最強で最高のスクールアイドルの祭典』を開く為に!」

ツカサ「未来?…『スクールアイドルの祭典』?」

?「う~ん、とりあえず今から説明はするけど…先にこれだけは言っておくね!」

?「ボクは…君がよく知っている、あの子じゃない」

ツカサ「!…じゃあ、お前は」

?「ビルドだよ…仮面ライダービルド!」

ツカサ「ビルド?…って、はぁ!?」

?「えへへ…よーろしくー!」ビシッ



―――次回作『平成二期ライダー×ラブライブ!サンシャイン!!編(仮題)』へ続く―――
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