9つの道はいつか重なって   作:まーけたー

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~これまでの仮面ライダー×ラブライブ!は~

雪穂「ディケイド…!」

亜里沙「あなたの名前は『ツカサ』!」

ツカサ「ここは…『キバの世界』か」

ハナヨ「私が…人間とファンガイアのハーフ…」

キング「ファンガイアは人間を貪り尽くす!」

ハナヨ「人を襲わなければ…人間もきっと分かってくれるって信じてる!」

ツカサ「ハナヨは信じている」

ツカサ「信じるものの為に戦える!」

ディケイド「オレとハナヨの力だ」

キバ「私らしい、生き方…」

ツカサ「オレ達はいつでも、アンタが前に進むのを待ってる」

ハナヨ(逃げてばかりで泣き虫のハナヨは…これで終わりにします)


~凛×龍騎の世界~
第6話『鏡の中の審理』


(実は誰にも言ってないコンプレックスがあるんだ)

 

(それは女の子らしい格好がいまいち似合ってないっていうこと)

 

(髪の毛はショートカットからずっと伸ばしたことなんてなかったし)

 

(この世で好きなことはスポーツ、動物…あとは虫とか星とか)

 

(宝物はギア付き自転車とキックボードで)

 

(好きな食べ物はとんこつ醤油のメンマ入りラーメン!!)

 

(ね、女の子っぽくないでしょ?)

 

(だから…それくらいは分かってるんだ)

 

(小さい頃からいつもショートパンツ姿だったから、男の子に間違われることも多かったし)

 

(…でも、いつからだろう?)

 

(最近はすごく気になってる)

 

(ミニスカートだって履いてみたいし)

 

(女の子らしい格好をしてみたくなる)

 

(だって…女の子なんだもん)

 

(やっぱり…可愛くなりたい)

 

(いつか、変われる時が来るのかな?)

 

(もし変われるのなら…時々、思うんだ)

 

(変身してみたいなって)

 

(鏡に映る自分を見ていたリンは…そう感じてた)

 

 

 

~世界の破壊者、ディケイド…9人の女神に出逢い、その瞳は何を見る?~

 

 

 

ツカサ(オレが溜め息をついた直後…写真館の背景が違うものへと変化した)

 

ツカサ「…この背景は、まさか」

 

亜里沙「これも…ドラゴン?」

 

雪穂「赤いドラゴンなんて聞いたことないんだけど…」

 

雪穂「というかドラゴン自体、本当は存在しない生き物のはずなのに…」

 

ツバサ「そんな生き物が存在するのが…キバの世界や今いるこの世界よ」

 

ツカサ「空を飛び回るドラグレッダー…か」

 

雪穂「ドラグレッダー?」

 

ツカサ「ああ、龍騎と契約しているミラーモンスターだ」

 

雪穂「えっ、龍騎?」

 

亜里沙「契約…ミラー?」

 

ツカサ「つまり…ここは『龍騎の世界』って事だ」

 

雪穂「色々と説明省き過ぎじゃない…?」

 

亜里沙「ここはどんな世界なの?」

 

ツバサ「この世界の大きな特徴は『ミラーワールド』…鏡の中にもう一つの世界があるという事よ」

 

雪穂「鏡の中にもう一つの…世界?」

 

ツバサ「ええ、そこでライダー達は命懸けの戦いをしているわ…ライダー同士でね」

 

雪穂「えっ…ライダー同士で、ですか!?」

 

ツカサ「そういう事だ」

 

雪穂「いや、だからどういうこと?何のためにそんな…」

 

ツバサ「詳しい事はこれを見たら分かるわ」パサッ

 

ツカサ(ツバサは一枚の紙を雪穂に渡した)

 

雪穂「『花鶏高校新聞部制作・週刊WASHIジャーナル』…?」

 

ツバサ「その学校の新聞部はスクールアイドルから金色のザリガニまで色々な記事を取り扱っているわ」

 

亜里沙「スクールアイドル…この世界にもいるんだ!」

 

ツカサ「金色のザリガニか…なかなか興味深い記事だな」ボソッ

 

雪穂「いや、金色のザリガニの方はどうでもいいでしょ…」

 

ツバサ「その中でも最も生徒から注目を集めている記事が…『ライダーバトル』」

 

亜里沙「ライダー…バトル」

 

ツバサ「そして一番下に掲載された新聞部員のリストに…」

 

雪穂「『星空リン』…えっ、凛さん!?」

 

亜里沙「私にも見せて!…本当だ」

 

ツバサ「まずはその新聞部のある学校に行って、色々と話を聞くのが良いかもしれないわね」ズズッ…

 

ツカサ(そう言ってツバサはコーヒーを飲み干した)

 

ツバサ「…ねえ、コーヒーのおかわり貰えるかしら?」

 

ツカサ「全く…仕方ないな」ハァ

 

ツカサ(オレはキッチンへ向かい、戸棚からコーヒー豆を出そうとするが…)

 

ツカサ「…ん?」

 

亜里沙「ツカサ、どうかしたの?」

 

ツカサ「いや…どうやらさっき淹れたので豆が切れたみたいだ」

 

ツバサ「…そう」

 

ツカサ「紅茶ならあるが…ストレートで良いか?」

 

ツバサ「…いただくわ」

 

ツカサ(オレはすぐに紅茶を淹れ、ツバサに差し出した)

 

ツカサ「ほら」コトッ

 

ツバサ「…」

 

ツカサ(淹れたての紅茶は熱々だった)

 

ツバサ「…」フーフー

 

ツカサ「何してんだアンタ?」

 

ツバサ「!…いえ、何も」キリッ

 

ツカサ「いや、でも今…」

 

ツバサ「何も、してないわ」キリッ

 

ツカサ「…紅茶を」

 

ツバサ「決して…!」キリリッ

 

ツカサ「…」

 

ツカサ(オレはそれ以上、何も聞かなかった)

 

ツカサ(聞かなくても…だいたいわかったからだ)

 

ツカサ(その時…新聞をひと通り読み終えた雪穂がこう言った)

 

雪穂「とりあえず…私は花鶏高校に行ってリンさんに話を聞きに行ってきます」

 

亜里沙「それじゃ私も!」

 

ツカサ「じゃあオレも行くか…」

 

雪穂「ツカサは別に行かなくてもいいよ?」

 

ツカサ「…はぁ?」

 

ツカサ「どうしてオレは行かなくてもいいんだ?」

 

雪穂「いや、それは…察してよ」

 

ツカサ「何を?」

 

雪穂「…」

 

亜里沙「私、知ってるよ!」

 

亜里沙「雪穂はいつも私たちを助けてくれるツカサの役に立ちたいんだよね!」

 

雪穂「ちょっ…ちょっと亜里沙!?」

 

ツカサ(近くを飛び回るキバーラが顔を赤くした雪穂にちょっかいをかける)

 

キバーラ「あら♡雪穂ちゃんったら…照れてるのね~ウフフ♡」

 

雪穂「う、うるさいなぁ!照れてないから!!」

 

雪穂「あとなんで私の名前知ってるの!?」

 

雪穂「というか誰!?」

 

キバーラ「くすくす♡アタシの名前はキバーラよ~、これからよろしくね♡」

 

亜里沙「私は絢瀬亜里沙、よろしくね!」

 

キバーラ「よろしく~♡」

 

ツカサ「そうか…そういう事ならオレは今からゆっくり休ませてもらうぞ」スタスタ

 

雪穂「いや、だから違…」

 

ツカサ「…ありがとうな、雪穂」

 

雪穂「えっ?あ…う、うん///」

 

ツカサ「じゃあオレは寝る」ガチャ

 

亜里沙「おやすみツカサ!」

 

ツカサ「ああ、また明日な」バタン

 

ツカサ(スタジオのある部屋を出たオレは…そのまま自分の部屋に行って寝る事にした)

 

ツカサ(翌日、あんな事になるとも知らずに…)

 

 

 

亜里沙(次の日の朝…起きた私はスタジオのある部屋に入った)

 

亜里沙「おはよう…」フワァ

 

ツカサ「よう、起きたな」

 

亜里沙「ツカサ、ツバサさん…」

 

ツバサ「おはよう」

 

亜里沙「…あれ?」キョロキョロ

 

亜里沙(私は周りを見回したけど、雪穂はどこにもいなかった)

 

亜里沙「雪穂は…?」

 

ツカサ「雪穂なら先に朝ご飯食べて出て行ったぞ」

 

亜里沙「えっ?そんな、私もついて行くって言ったのに…」

 

ツカサ「『何度起こしても起きなかった』って言ってたぞ」

 

亜里沙「そうなの?…でも、私も行きたい!」

 

亜里沙「私もツカサや雪穂のために頑張りたい…だって私たち、チームだもん!」

 

ツカサ「…それなら、朝ご飯を食べてから行け」

 

亜里沙「でも…」

 

ツカサ「腹が減っては何とやら…って言うだろ?」

 

亜里沙「…分かった」

 

亜里沙(私がイスに座ると、テーブルの上に置かれたホットプレートの上には、見たことのない食べ物があった)

 

ジュー…

 

亜里沙「ツカサ、これは…ホットケーキ?」

 

ツカサ「お好み焼きだ」

 

亜里沙「お好み…焼き?」

 

ツカサ「百聞は一見に如かずだ…とりあえず食べてみろ」

 

亜里沙(ツカサはお好み焼きを一口サイズに切って、私のお皿に乗せてくれた)

 

亜里沙「いただきます…」パクッ

 

亜里沙「…美味しい!」ニコッ

 

ツカサ「そうか」フフッ

 

ジュー…

 

ツバサ「…ねえ」

 

ツカサ「何だ?」

 

ツバサ「これは、わざとなのかしら?」

 

ツカサ「さてな…何の事だかさっぱりだ」

 

亜里沙「…?」モグモグ

 

亜里沙(それから私はお好み焼きを食べ終えて…写真館を出ることにした)

 

亜里沙「ごちそうさまでした!」

 

亜里沙「じゃあ…行ってくるね!」ガチャ

 

ツカサ「ああ」

 

ツバサ「…」フーフー

 

ツカサ「…青のりは?」

 

ツバサ「いただくわ」キリッ

 

ツカサ「鰹節は?」

 

ツバサ「ええ、いただくわ」キリリッ

 

ツカサ「…」

 

 

 

亜里沙「えっと、確か…ここだよね?」

 

亜里沙(私は雪穂を追って、花鶏高校にやってきた)

 

亜里沙(でも、学校の門の前にはパトカーや救急車が停まっていて…たくさんの人もいた)

 

亜里沙「これじゃ学校の中に入れないよ…あれ?」

 

亜里沙(私が困っていると校舎から救急隊の人達が出てきて、倒れた一人の女性を救急車に乗せていた)

 

亜里沙(その人を追って、私がよく知っているオレンジ色の短い髪の女の子が校舎から出てきた)

 

?「ママ、マm…じゃなかった!」

 

?「先生…しっかりするニャー!!」

 

亜里沙「えっ…?リンさん!?」

 

亜里沙(その後から、警察の人達と雪穂が校舎から出てきた)

 

雪穂「だから誤解ですってば…離してください!」

 

亜里沙(雪穂は警察の人達に捕まって、パトカーに乗せられようとしていた)

 

亜里沙「雪穂!?」

 

雪穂「あっ亜里沙!助け…」

 

バタン!

 

亜里沙(雪穂が何か言おうとした途中でパトカーのドアは閉まり…そのまま行ってしまった)

 

亜里沙「た、大変だ…雪穂が」

 

亜里沙「雪穂が捕まった!?」

 

 

 

雪穂(警察に捕まった私は手錠をかけられ、法廷に立たされていた)

 

雪穂「ちょっと誰か…話を聞いてください、誤解なんです!」

 

雪穂(私がそう言うと、誰もいないはずの裁判官席の方から声が聞こえてきた)

 

?「君の話などどうでもいい」

 

雪穂「えっ…ちょっと、どういう意味ですかそれ!?」

 

?「なぜなら君の罪はライダー裁判制度によって裁かれるからだ」

 

雪穂「ライダー裁判制度…?まさか!」

 

雪穂(私は昨日の話と読んだ新聞の記事を思い出していた)

 

雪穂「ライダー…バトル?」

 

?「その通りだ、ライダーに選ばれた者達はミラーワールドという鏡の世界で最後の一人になるまで戦い合う」

 

?「ライダーには検事と弁護士、そして事件の関係者が選ばれ…そして最後に残った一人が君に判決を下すのだ」

 

雪穂「ライダー同士が戦って、私に判決を下すって…ちょっと待ってください!」

 

雪穂「そんなことで…正しい裁判が出来るんですか?」

 

雪穂「人が戦い合うなんて…というか、そもそもまだ誰も私の話を聞いてないのに!」

 

?「君の話など関係ない、意見がぶつかり合い勝ち残った者の意見が判決となる!」

 

?「ライダー裁判制度は最も合理的かつ公正で公平だ」

 

雪穂「どこがですか!?全然、公平じゃないじゃないですか!」

 

?「静粛に!」

 

雪穂「えぇ…?」

 

雪穂(ダメだ、私が何を言っても話を聞いてくれない…そうだ!)

 

雪穂「そういえば、ライダーに選ばれる人の中に弁護士もいるって言ってましたよね?」

 

?「そうだ」

 

雪穂「それなら…弁護士を呼んでください!私、その人と話がしたいです!」

 

?「ふむ…許可しよう」

 

雪穂「よ、良かったぁ…」ハァ

 

 

 

雪穂(ひとまず私は接見室へと連れて行かれ、弁護士や事件の関係者の人と会うことになった)

 

コンコン

 

雪穂「はい」

 

雪穂(弁護士の人かな?どんな人なんだろう…?)

 

ガチャ

 

亜里沙「雪穂!」ダッ

 

ガバッ

 

雪穂(私は亜里沙に抱きつかれた)

 

亜里沙「私、すごく不安だった!だって雪穂が捕まって…」グスン

 

ツカサ「…」

 

雪穂「ちょっ、亜里沙!?それにツカサまで…!」

 

ツカサ「それにしても…本当にお前達はどこに行ってもイチャつくな」ハァ

 

雪穂「イチャついてないよ!というかこの状況は何!?」

 

ツカサ「どうどう」

 

雪穂「だから馬じゃないから!!」

 

ツカサ「とりあえず落ち着け…あと亜里沙もそのくらいで離してやれ」

 

亜里沙「あっ…うん!」バッ

 

ツカサ「…まず、ライダー裁判の話は聞いたな?」

 

雪穂「う、うん…」

 

雪穂「ライダーが戦い合って、勝ち残った最後の一人が有罪か無罪か決めるって…」

 

ツカサ「その判決を下す候補の一人が…どうやらオレらしい」ピラッ

 

雪穂「?」

 

雪穂(ツカサは机の上に一枚の名刺を置いた)

 

雪穂「『弁護士 城戸ツカサ』…弁護士!?」

 

雪穂(よく見ると…ツカサのスーツには弁護士バッジが着けられていた)

 

ツカサ「どうやら、それがこの世界でのオレの役割らしい…」ハァ

 

雪穂「なんでイヤそうなの…?」

 

ツカサ「まあ…いつかはやると思ってたからな」

 

ツカサ「凶悪で乱暴なアンタが、いつ人を襲うか…な?」

 

雪穂「…あのね!」ガタッ

 

雪穂(怒った私がイスから立ち上がると同時に、亜里沙がツカサにこう言った)

 

亜里沙「ツカサ、雪穂のことをそんな風に思ってたの…?」ウルウル

 

ツカサ「…!?」

 

亜里沙「そんな、ひどい…」ポロポロ

 

ツカサ「お、おい…ちょっと待て、泣くんじゃない!」

 

雪穂「あーあ、泣かしちゃった…」

 

ツカサ「うっ…い、今のは冗談だ!」

 

ツカサ「オレが悪かったからもう泣くな!」

 

亜里沙「ううっ…」ポロポロ

 

ツカサ「わ…分かった、雪穂はオレが助けてやる!」

 

亜里沙「ぐすっ…本当に?」

 

ツカサ「あ、ああ…本当だ」

 

ツカサ「約束する、オレ達はチーム…だろ?」

 

亜里沙「…うん」コクリ

 

雪穂(…やっぱり、どこかチョロいなぁ)

 

ツカサ「さて…」コホン

 

ツカサ「とりあえず話の続きを…」

 

コンコン…ガチャ

 

雪穂(ノックしてからドアを開けたのは見覚えのあるオレンジ色のショートカットヘアをした人だった)

 

リン「失礼しまーす…」

 

雪穂「え、リンさん!?」

 

リン「えっ…何でリンのこと知ってるの?」

 

雪穂「あっ、それは…学校の新聞でリンさんの名前お見かけして!」

 

カシャ

 

雪穂(私が何とかその場をごまかそうとすると、リンさんに向けてカメラのシャッターを押したツカサがこう言った)

 

ツカサ「…オレ達は別の世界からやってきた」

 

雪穂「ちょっと!?」

 

亜里沙「リンさんと会うためにやって来ました!」

 

雪穂「亜里沙まで!?」

 

リン「え…えっと」

 

リン「ま、またまた~…冗談はやめるニャ~」アハハ

 

雪穂(リンさんが苦笑いしてる…)

 

リン「と、とりあえず…雪穂ちゃんで合ってるよね?」

 

雪穂「は、はい」

 

リン「事件のことを聞かせてくれるかニャ?」

 

ツカサ「…どうやらこっちの世界のアンタも、その『~ニャ』って語尾は抜け切らないようだな」

 

リン「え?あっ…」

 

亜里沙「ツカサ、これはリンさんのチャームポイントだから…」

 

ツカサ「…なるほどな、だいたいわかった」

 

リン「えっ、分かるの?」

 

雪穂「気にしないでください、こっちの話なんで…」

 

リン「う、うん…?」

 

リン「それじゃ聞かせてほしいニャ」

 

リン「ママ…じゃなかった、先生が意識不明の重体になったことについて」

 

ツカサ「…!」

 

亜里沙「リンさんのお母さんが…?」

 

リン「うん、事件が起こった時…一緒に新聞部の部室の中にいたのが雪穂ちゃんなんだよね?」

 

雪穂「はい」

 

リン「それで、雪穂ちゃんは持っていたフォークで先生を…」

 

雪穂「それは違います!」

 

雪穂「私は先生から出されたケーキを食べようとしていただけです!」

 

リン「えっ…ケーキ?」

 

ツカサ「ケーキだと?」

 

雪穂「うん、イチゴが乗ったショートケーキ…私はそれを食べようとしたんです」

 

雪穂「『余分に買ってきちゃったから、良かったらあなたも食べてくれない?』って…」

 

雪穂「そうしたら、先生が急に首を押さえながら倒れて…」

 

雪穂「そのすぐ後に人が来て『あなたがやったの?』って言われて、警察を呼ばれてしまって」

 

リン「…先生には何を話そうとしたの?」

 

雪穂「それは…」

 

亜里沙「リンさんに会いたかったんだよね!」

 

リン「へっ…リンに?」

 

雪穂「…はい」

 

リン「えっと、もしかしてさっきの話…?」

 

ツカサ「ああ…冗談じゃない」

 

リン「う、うーん…」

 

雪穂(リンさんはしばらく考えた後、こう言った)

 

リン「リン…難しいことはよく分かんないけど、とりあえず信じてみるよ!」

 

リン「悪い人じゃなさそうだし…ね!」

 

雪穂(えっ…私のことを信じてくれた?)

 

リン「それにね…リン、もともと雪穂ちゃんは犯人じゃないと思ってたんだ」

 

雪穂「えっ…?」

 

リン「だって先生の首の傷は…どう見てもフォークで出来るような傷じゃなかったもん」

 

ツカサ「傷?」

 

リン「うん、先生は首を何かで傷つけられたの…」

 

ツカサ「…そうか」

 

リン「だからリンね、どうしても確かめたいんだ」

 

リン「もしかしたら先生を襲った人は、他にいるかもしれないって」

 

雪穂「リンさん…!」

 

リン「それに、ライダー裁判で有罪か無罪か決めるなんて…絶対に間違ってるよ!」

 

リン「こう見えてリンは平和主義だから…それをミラーワールドにいるライダーの皆に言って、やめさせたいと思ってるの!」

 

リン「先生もこんなこと望んでない…だって、ライダー裁判は良くないって言ってたもん!」

 

ツカサ「ミラーワールドに行って戦いをやめさせたいって事は…アンタもライダーに選ばれたのか?」

 

リン「うん…これ!」

 

雪穂(リンさんはズボンのポケットから何かのケースを取り出して私達に見せた)

 

雪穂「これは…?」

 

ツカサ「カードデッキだ…この中に戦いに使うカードが入っていて、ミラーワールドへの行き来ができる」

 

雪穂「カードデッキ…ん?」

 

キィン…キィン…

 

亜里沙「この音…どこから?」

 

ツカサ「この部屋の中にある全ての鏡からだ」

 

雪穂「鏡から…?」

 

ツカサ「さっそくやってるみたいだな…それじゃ、オレも行くか」スタスタ

 

リン「えっ、あなたもライダー…なの?」

 

ツカサ「ああ…アンタのとはちょっと違うがな」

 

リン「そっか…じゃあもしかして、あなたも他のライダーを倒すために戦うの?」

 

ツカサ「…いや、止めに行く」

 

ツカサ「雪穂を助ける約束は亜里沙としたが…戦う事だけが助ける方法じゃないからな」

 

亜里沙「ツカサ…」

 

ツカサ「それに…オレもアンタの意見に賛成だ」

 

ツカサ「こんなふざけた戦い、すぐに中止させてまともな裁判をやるべきだと思うからな」

 

リン「…!」

 

雪穂「…ちょっと待って!ツカサはそれでミラーワールドに行けるの?」

 

ツカサ「当たり前だ、オレを誰だと思ってる?」

 

ツカサ「オレは雪穂の弁護士で、ライダーだからな!」

 

雪穂(ツカサは鏡の前に行ってバックルを着け、一枚のカードを取り出した)

 

ツカサ「変身!」

 

『カメンライド…ディケイド!』

 

ディケイド「はっ!」

 

雪穂(ディケイドは鏡に吸い込まれるように中へと入っていった)

 

雪穂「ウソ…」

 

亜里沙「本当に行っちゃった…!」

 

リン「待って、リンも行くニャ!」ダダッ

 

雪穂(そう言ってリンさんが鏡の前に行き、左手でカードデッキをかざすと…ベルトがお腹に巻き付けられた)

 

雪穂(直後にリンさんは右手を左斜め上へと伸ばし…)

 

リン「変身!」

 

雪穂(ベルトにカードデッキを差し込み、変身した)

 

龍騎「ニャッ!」

 

亜里沙「リンさんも鏡の中に…!」

 

雪穂「今のが…龍騎」

 

 

 

ゾルダ「この事件は俺が立件したの、素人なんかに判決下せるわけないでしょ?有罪だよ有罪」

 

ナイト「…私は判決には興味がない」

 

ゾルダ「じゃあ何の為に戦ってるわけ?」

 

ナイト「…」

 

ゾルダ「…ん?」

 

ディケイド(オレはマシンディケイダーに乗って、龍騎はライドシューターに乗ってミラーワールドへとやって来た)

 

ディケイド「ここがミラーワールドか…文字や色んなものが反転してて、なんだか居心地の悪い場所だな」

 

ゾルダ「…アンタ達、誰?」

 

ディケイド「オレはディケイド…弁護士だ」

 

龍騎「リンは龍騎ニャ!」

 

ナイト「…!?」

 

ディケイド「実はアンタ達と話したい事があるんだが…」

 

『シュートベント』

 

ドン!

 

ディケイド「おわっ!」

 

龍騎「ニャッ!?」

 

ナイト「!」

 

ゾルダ「悪いけどそんな暇ないんだよね…ほら、俺って忙しいからさ」

 

ディケイド(ゾルダがギガランチャーでオレ達を砲撃する)

 

ディケイド「おい…何だアイツは!」

 

ナイト「…事件を立件した検事よ」

 

ディケイド「はぁ?…全く、そういう事ならなおさらこんなふざけた裁判を何とかしないとな」

 

龍騎「そうニャ!だから戦わずにみんな、話を聞いてほしい…」

 

『ファイナルベント』

 

龍騎「ニャ!?」

 

ディケイド(ゾルダはマグナギガを召還し、マグナギガの背中にマグナバイザーを装填する)

 

ディケイド「マズい…逃げるぞ!」ダダッ

 

ナイト「…!」ダダッ

 

龍騎「ええっ!?」ダダッ

 

ディケイド(ゾルダがマグナバイザーのトリガーを引くと、マグナギガの装甲が開かれ…ミサイルやレーザーが発射された)

 

ディケイド「うわぁっ!」

 

龍騎「ニャアー!?」

 

ナイト「くっ!」

 

ディケイド(攻撃を受けたオレ達はそのまま吹き飛ばされ、ミラーワールドから追い出されてしまった)

 

ゾルダ「…こういうゴチャゴチャした戦いは好きじゃない」

 

ゾルダ「さて、ゴローちゃんに飯でも作ってもらうか…」 スタスタ

 

 

 

雪穂(鏡の中からツカサとリンさんが追い出されるように出てきた)

 

ツカサ「うわっ!」

 

リン「ニ"ャッ!!」 

 

雪穂「えっ…二人とも大丈夫!?」

 

ツカサ「何とかな、しかしアイツ…よくもまあ派手にあんな技を…」

 

リン「痛いニャ~!」

 

雪穂(ここで二人をジッと見つめていた亜里沙が何かを思いつく)

 

亜里沙「そうだ…ツカサ、分かったよ!」

 

ツカサ「…何がだ?」

 

亜里沙「もしかしたら本当の犯人が、ライダーの中にいるかもしれない!」

 

雪穂「あっ、そっか!もし真犯人がこのライダー裁判に参加しているとしたら…」

 

亜里沙「雪穂を有罪にしようと戦っているかもしれない!」

 

リン「それじゃ…その人を見つけて、戦いを止めさせないと!」

 

ツカサ「…そうだな、善は急げだ」

 

亜里沙「私も行く!」

 

雪穂(ツカサ達は他の関係者から話を聞くために、花鶏高校へ向かった)

 

 

 

ツカサ(オレ達は花鶏高校の校舎の中に入り…廊下を歩いていた)

 

亜里沙「ツカサ、ここでは何をするの?」

 

ツカサ「真犯人がいるとすれば、校内の人間である可能性が高いと思ってな…まずは聞き込みだ」

 

リン「…」

 

ツカサ(リンは掲示板に貼られていたポスターをジッと眺めていた)

 

ツカサ(そのポスターはファッションショーの広告だった)

 

リン「スクールアイドルの衣装って、こんなに可愛いんだ…」ボソッ

 

亜里沙「リンさん…?」

 

リン「…えっ、何かニャ?」

 

亜里沙「何を見てたんですか?」

 

リン「…い、いやー?リンは何も見てないよ!」

 

亜里沙「そうですか…」

 

ツカサ「…」

 

 

 

リン「失礼します!」ガラッ

 

ツカサ(花鶏高校の職員室に入ると、リンはとある男性のもとへ駆け寄った)

 

リン「教頭先生!」

 

?「星空くん…話は出来たのか?」

 

リン「はいニャ!」

 

リン「紹介するね、教頭のカマタ先生!」

 

カマタ「初めまして…教頭のカマタです」

 

ツカサ「弁護士の城戸ツカサだ」

 

亜里沙「えっと…助手の絢瀬亜里沙です!」

 

ツカサ「今朝の事件について詳しく聞きたいんだが…」

 

カマタ「…許せません、話を聞くフリをして星空先生を」

 

カマタ「犯人である彼女は即刻、有罪にすべきだと私は思います」

 

亜里沙「そんな…!」

 

リン「でも、雪穂ちゃんはそんなことをするような子には見えなかった…」

 

リン「部員のみんなも事件の瞬間を見てないって言ってたし…」

 

カマタ「いや、事件現場である部室には星空先生と彼女しかいなかったと聞いている」

 

カマタ「これは間違いなく彼女が犯人だよ」

 

ツカサ「…その時、アンタはどこに?」

 

カマタ「それは…現場になった部室でお話しましょう」

 

 

 

ツカサ(カマタに案内され、オレ達は事件現場の部室に入った)

 

カマタ「…ここが新聞部の部室です」

 

ツカサ(カマタは部室の窓から見える外の自動販売機を指差した)

 

カマタ「休憩する時…あそこの自動販売機で紅茶を買って、すぐに飲むのが私のスタイルなんです」

 

カマタ「ですが…まさか、私がそうしている時にこんな事が起こっていたとは」

 

亜里沙「そういえば雪穂は、リンさんのお母さんが倒れた後に誰かが来て警察を呼んだって言ってたけど…」

 

ツカサ「それはアンタか?」

 

カマタ「いえ、事件の第一発見者は新聞部員のアキヤマくんです」

 

リン「え…ユイちゃん?」

 

亜里沙「ユイちゃん…?」

 

リン「リンと同じ学年の子だよ、一緒にライダー裁判のことで記事を書いたりもして…」

 

リン「リンはユイちゃんって呼んでるニャ!」

 

ツカサ「なるほどな…だいたいわかった」

 

カマタ「そうだ、彼女もそのライダー裁判に参加しているとか…」

 

リン「ええっ!?ユイちゃんが…?」

 

ツカサ(すると、どこからか不快な音が聞こえてきた)

 

キィン…キィン…

 

ツカサ(まるでオレ達に『戦え』と言わんばかりの…声のような音が)

 

カマタ「さて…君が被告人の弁護士という事は、ライダーなんですよね?」

 

カマタ「この裁判は私が判決を下しますよ」

 

ツカサ(カマタはポケットから水色のカードデッキを取り出した)

 

リン「えっ…ちょっと教頭!待つニャ!」

 

カマタ「どうした星空くん」

 

リン「ライダー同士が戦って裁判するなんて…おかしいニャ!」

 

リン「こんなこと、絶対間違ってるニャ!」

 

カマタ「星空くん…君は何か勘違いをしているようだね」ハァ

 

リン「え?」

 

カマタ「…いいかい星空くん、この裁判は一番力を持つ者の言う事が絶対だ」

 

カマタ「どんな事でも、一番力を持っている者の言う事が結局は正しいんだ」

 

カマタ「ライダーでも人間でも同じだ」

 

カマタ「つまり…人間はみんな、ライダーなんだよ」

 

リン「人間は皆、ライダー…?」

 

カマタ「そうだ」

 

リン「…分かんない、分かんないよ!」

 

カマタ「君には分からないだろうね…どうやっても」

 

ツカサ「…確かに、アンタの言う事は一理あるな」

 

リン「えっ…?」

 

亜里沙「ツカサ…?」

 

カマタ「ほう、気が合いますね」

 

ツカサ「だが…気に入らないな」

 

ツカサ「力で何でもかんでもねじ伏せようとしてる奴の大半は…小物だからな」

 

ツカサ「そんなんじゃ…いつまで経っても校長にはなれないぞ?」

 

カマタ「…ほう、ならばどちらの意見が正しいか確かめてみますか?」

 

ツカサ「ああ、オレが変えてみせる…アンタのその考えを」

 

ツカサ(オレは鏡に向かって一枚のカードを取り出し、カマタはカードデッキを鏡に向けベルトを装着した)

 

ツカサ「変身!」

 

『カメンライド…ディケイド!』

 

カマタ「変身!」

 

ツカサ(オレはディケイド、カマタはアビスへと変身を完了させた)

 

ディケイド「亜里沙」

 

亜里沙「…何?」

 

ディケイド「ユイから話を聞きに行ってくれ」

 

亜里沙「分かった…ねえ、ツカサ?」

 

ディケイド「何だ?」

 

亜里沙「やっぱり…戦うの?」

 

ディケイド「ああ、オレは戦う」

 

ディケイド「この戦いを…止める為に」

 

リン「…!」

 

ディケイド「行ってくる」

 

亜里沙「うん!」

 

アビス「言っておきますが、私に勝てるライダーはいませんよ…ハッ!」

 

ディケイド「自信家なんだな…っしゃ!」

 

ディケイド(オレとアビスはミラーワールドへ向かった)

 

 

 

アビス「戦いを止める為に戦う…君は随分と矛盾した事を言うんですね」

 

『ソードベント』

 

ディケイド(アビスはアビスセイバーでオレを斬りつけようとする)

 

アビス「ハッ!」ブンッ

 

『アタックライド…スラッシュ!』

 

ディケイド(オレはライドブッカーソードモードでアビスセイバーを受け止めた)

 

アビス「何です?今のカードは…」

 

ディケイド「…アンタ達のとはちょっと違う仕様でな」

 

ディケイド「それに、そもそもオレは存在自体が矛盾しているらしいからな…」

 

アビス「ほう…?」

 

ディケイド(アビスがオレから離れると、ベルトのカードデッキから一枚のカードを取り出し、左腕のアビスバイザーに装填する)

 

『ストライクベント』

 

アビス「フンッ!」

 

ディケイド(アビスはアビスクローを装着すると、オレに向かって激しく強い水流を放ってきた)

 

ディケイド「うわっ!」

 

アビス「まだまだ…こんなものではありませんよ」

 

『アドベント』

 

ディケイド(アビスが更にカードを装填するとアビスラッシャーとアビスハンマーがオレに襲いかかってくる)

 

ディケイド「くっ、厄介な事になってきたな!…ん?」

 

ディケイド(するとライドブッカーから一枚のカードが飛び出してきた)

 

ディケイド「これは…龍騎か?」

 

ディケイド「だが、色が違うような…とりあえず使ってみるか」

 

ディケイド(オレは一枚のカードをディケイドライバーに装填した)

 

『カメンライド…リュウキ!ブランク!』

 

DCD龍騎(オレが変身したのは灰色の龍騎だった)

 

DCD龍騎「…これ、本当に龍騎か?」

 

アビス「姿が変わったところで…行きなさい」

 

DCD龍騎(アビスラッシャーとアビスハンマーがオレに向かってくる)

 

DCD龍騎「仕方ない…こうなったら!」

 

『アタックライド…ソードベント!』

 

DCD龍騎(オレはライドセイバーを持って、アビスラッシャーを斬ろうとするが…)

 

DCD龍騎「はっ!」ベキッ!

 

アビスラッシャー「…?」

 

アビスハンマー「…?」

 

DCD龍騎「…折れた」 

 

DCD龍騎(直後、2体のミラーモンスターが連携してオレを攻撃する)

 

ドガッ!

 

DCD龍騎「うわっ!」

 

ディケイド(吹き飛ばされたオレは強制的にカメンライドが解除されてしまった)

 

ディケイド「何だ今の…役に立たなさ過ぎるだろ!?」

 

『ストライクベント』

 

ディケイド「うわっ!?」ガンッ!

 

ディケイド(オレが嘆いていると背後から別のライダーの攻撃を受けた)

 

シザース「背中ががら空きですよ」

 

ディケイド「お前…卑怯な奴だな」

 

シザース「私は卑怯もらっきょうも大好物でしてね…確かあなたは高坂雪穂の弁護士ですね?」

 

ディケイド「だったら何だ?」

 

シザース「私は刑事です、彼女を逮捕した手柄を確実にする為に私が勝ち残り…彼女を有罪にする!」

 

『アドベント』

 

ディケイド(そう言ってシザースはボルキャンサーを召還し、挟み撃ちにしてオレを攻撃しようとする)

 

ディケイド「チッ、そういう事か…ならこれだ!」

 

『アタックライド…ブラスト!』

 

ディケイド「ふっ!」ガガッ

 

シザース「ぐっ!」

 

ディケイド(オレはライドブッカーガンモードでシザースに向かって発砲し、ボルキャンサーの攻撃を避けた)

 

アビス「バトルに参加しているライダーは私達だけではない」

 

アビス「君の手の内…見せてもらいますよ」

 

 

 

亜里沙(私はリンさんと一緒にユイさんの家に向かい、話を聞こうとしていた)

 

ユイ「…それで、あなたが弁護士の助手?」

 

亜里沙「はい」

 

ユイ「ならその弁護士に伝えなさい、私は事件現場の第一発見者になっただけ」

 

ユイ「それ以上もそれ以下もない…だから帰って」

 

亜里沙(ユイさんはそう言って玄関のドアを閉めようとする)

 

リン「ちょっと待つニャ、ユイちゃん!」

 

ユイ「リン…あなたもいたの」

 

リン「うん…そういえばユイちゃんは先生と何か話をしようとしてたんだよね?」

 

ユイ「…」ハァ

 

ユイ「今ではもう関係のない事よ」

 

リン「そんな…!」

 

ユイ「だから帰っ…」

 

亜里沙(ユイさんがもう一回玄関のドアを閉めようとすると、またどこからか音が聞こえてきた)

 

ユイ「…」

 

リン「ユ、ユイちゃん?」

 

ユイ「…行かなきゃ」ダッ

 

亜里沙(突然、ユイさんは家の外に出て走っていった)

 

リン「えっ…ちょっと待つニャ、ユイちゃん!」ダダッ

 

亜里沙「あっ…待って!」ダダッ

 

亜里沙(走るユイさんを私たちは追いかけていく)

 

亜里沙(ユイさんは少し先の道路のカーブミラーの前で止まるとポケットから紺色のカードデッキを出した)

 

リン「ユイちゃん!それってまさか…」

 

ユイ「…」

 

リン「聞いてユイちゃん?リンはこんな戦い間違ってると思うニャ、だから…」

 

ユイ「だから…何?」

 

リン「…えっ?」

 

ユイ「今の私には関係ない」

 

ユイ「私は、ただ…」

 

リン「ユイちゃん…」

 

亜里沙(ユイさんはそう言うと、どこか悲しそうな顔をしながら鏡にカードデッキを向けてベルトを装着した)

 

ユイ「…変身!」

 

亜里沙(ベルトにカードデッキを入れたユイさんはコウモリのようなライダーに姿を変えた)

 

ナイト「…」

 

リン「あっ…さっきの!」

 

ナイト「リン、あなたもライダーになったって言ってたわね?龍騎に…」

 

リン「う、うん」

 

ナイト「どうしても止めたいなら…戦いなさい、私と」

 

リン「えっ?そんな…リン、ユイちゃんと戦うなんて」

 

ナイト「…出来ないとでも?」

 

リン「だって…」

 

ナイト「そんな甘い考えじゃ…あなたのお母さんは救えない」

 

リン「ユイちゃん…」

 

ナイト「…はっ!」

 

亜里沙(ライダーに変身したユイさんは鏡の中に吸い込まれていった…)

 

亜里沙(それにしても、さっきのユイさんの悲しそうな顔…)

 

亜里沙(もしかして、ユイさんが戦おうとしている理由と何か関係があるのかな…?)

 

 

 

雪穂(私は留置場にいた)

 

雪穂「ツカサと亜里沙、大丈夫かな…ん?」

 

雪穂(すると、さっき接見室で聞いた時と同じ音が聞こえてきた)

 

雪穂「これは…?」

 

?「高坂雪穂くん、だね?」

 

雪穂「…誰!?」

 

雪穂(どこからか声がハッキリ聞こえる…でも、周りには誰もいない)

 

?「ここだよ」

 

雪穂「…もしかして、鏡?」

 

雪穂(私はそっと、手洗い場にある鏡に近づいた)

 

ガシッ

 

雪穂「!?」

 

雪穂(私は鏡の向こう側から突然現れた手に右腕を掴まれてしまった)

 

雪穂「えっ…きゃっ!」

 

雪穂(そのまま引っ張られた私の身体は、吸い込まれるように鏡の中へと入ってしまった…)

 

 

 

ディケイド(オレはシザースとの戦いを繰り広げていた)

 

ディケイド「はっ!」ガガッ

 

『ガードベント』

 

シザース「フッ!」ガキンッ!

 

ディケイド「…厄介な殻だな」

 

シザース「フフフ…」

 

ディケイド(すると、シザースとは違う方向からアドベントカードを読み込むバイザーの声がした)

 

『ナスティベント』

 

ディケイド(直後にダークウイングが現れ、オレ達に超音波を放つ)

 

シザース「グアッ…」

 

ディケイド「ぐっ、これは…まさか!」

 

『ファイナルベント』

 

ディケイド(耳を塞ぎながら苦しむオレとシザースを狙って、ウイングランサーを持ったナイトが走ってくる)

 

ナイト「…ふっ!」

 

ディケイド(ナイトはダークウォールに変化したダークウイングを背中に装備し飛び上がった)

 

ディケイド(それからナイトはドリルのように回転しながら急降下してきた)

 

ナイト「はあっ!」

 

ディケイド「…!」サッ

 

シザース「グワァァァッ!」

 

ディケイド(オレは何とか回避するが、シザースは貫かれ爆発した)

 

ナイト「…」

 

ディケイド(ナイトはシザースが所持していたカードを掴み取り、それを眺めた)

 

ナイト「これも…違う」ボソッ

 

ディケイド「シザースを倒した…?」

 

ナイト「問題ないわ、彼はただ…ミラーワールドから追い出されただけ」

 

ディケイド「だからって、こんな事…」

 

ナイト「…まさか、あなたも戦いを止めようとしているの?」

 

ディケイド「ん、あなたも…?」

 

ナイト「…私はそういう人を一人知っている」

 

ナイト「そういう人は、一人だけで十分よ」

 

ディケイド(ナイトはウイングランサーをこちらに向けてきた)

 

ナイト「私と戦いなさい」

 

ディケイド「…もしかしてアンタ、リンの同級生のユイか?」

 

ナイト「だったら何?」

 

ディケイド「アンタもライダーになってたのか…一体、何が目的だ?」

 

ナイト「…あなたには関係ない」

 

ディケイド「…全く、仕方ないな」ハァ

 

ディケイド「それじゃ…弁護士として、話をゆっくり聞かせてもらおうか」

 

ディケイド「アンタを止めてな!」

 

ディケイド(オレは一枚のカードをライドブッカーから取り出した)

 

ディケイド「ハナヨ…借りるぞ」

 

『カメンライド…キバ!』

 

DCDキバ(オレはカードをベルトに装填し、キバにカメンライドした)

 

ナイト「姿が…変わった!?」

 

DCDキバ「コウモリにはコウモリ…ってね」

 

DCDキバ(オレは更にもう一枚、カードをディケイドライバーに装填する)

 

DCDキバ「出血大サービスだ」

 

『フォームライド…キバ!ドガバキ!』

 

DCDキバ(オレは左腕にガルルの力、右腕にバッシャーの力、胴にドッガの力を宿したドガバキフォームに身体を変化させた)

 

DCDキバ「行くぞ…はっ!」ダダッ

 

ナイト「…!」ダダッ

 

 

 

雪穂「ん…」パチリ

 

雪穂(目を覚ました私は…誰もいない街の中にいた)

 

雪穂「ここは…!」

 

雪穂(私の目の前には、文字が反転している看板があった)

 

雪穂「もしかして…ミラーワールド!?」

 

?「目が覚めたかい?」

 

雪穂「!」クルッ

 

?「やあ、会うのは初めてだね」

 

雪穂(私が振り返ると…そこには一人の男性がいた)

 

雪穂(男性の顔は…建物の影のせいで私のいるところからはよく見えなかった)

 

雪穂「あなたは…?」

 

ナルタキ「私の名前はナルタキ、預言者だ」

 

雪穂「預言者…?」

 

ナルタキ「ああ、君を救う預言者だよ」

 

ナルタキ「あー…君に一つ、提案がある」

 

雪穂「私に…?」

 

ナルタキ「そうだ…君は自分の無実を証明したくはないかね?」

 

雪穂「それは、もちろんそうですけど…」

 

ナルタキ「ならば今すぐにでも証明してあげよう」

 

雪穂「えっ…本当ですか?」

 

ナルタキ「そうとも、ただその代わり…一つ条件がある」

 

雪穂「条件…ですか?」

 

ナルタキ「そう…それはディケイド、彼を消す為に私に協力する事だ」

 

雪穂「ディケイドって…ツカサを!?」

 

ナルタキ「ああ、彼は君と亜里沙くんを騙している」

 

雪穂「私達を、騙して…?」

 

ナルタキ「そうだとも、彼は言葉巧みに君達を利用して一緒に旅をしているが…彼は悪魔だ」

 

ナルタキ「彼はこのライダーバトルでその本性を晒け出し…やがて君達の世界を破壊する」

 

雪穂「私達の世界を…」

 

ナルタキ「そう…ディケイドは世界の破壊者、危険な存在なんだよ」

 

雪穂「…」

 

ナルタキ「どうかね?悪い話じゃないだろう、君が望めば今すぐにでも…」

 

雪穂「…ごめんなさい」

 

ナルタキ「…何?」

 

雪穂「お断り、させてもらいます」

 

ナルタキ「…うーむ、どうやら話がよく理解できていなかったようだね?」

 

雪穂「理解なら、してるつもりです」

 

雪穂「ツカサは…私達の世界だけじゃない、私達やμ'sや他の世界を救おうと旅をしています」

 

雪穂「誰に感謝されるわけでもないのに…傷だらけになりながらも戦って」

 

雪穂「不器用なくせに、まるでオレは一人前だみたいな顔をして…」

 

雪穂「私達はそんなツカサと一緒に旅をして…まだそんなに時間は経ってないけど、分かってきたんです」

 

雪穂「ツカサは…悪い人じゃないって」

 

ナルタキ「いいのか!?もし私が君を出さなければ君は一生檻の中なんだぞ?」

 

雪穂「それでも私は…ツカサを信じてます!」

 

雪穂「ツカサは…あなたが思ってるような人じゃありません!」

 

ナルタキ「…」フゥ

 

雪穂「あなたは…一体、何者なんですか?」

 

ナルタキ「…作戦は失敗か」

 

雪穂(男性がそう言うと、オーロラが現れ…そこから三人の仮面ライダーと数体の白い怪物が現れた)

 

王蛇「…ここか?祭りの場所は」

 

タイガ「君を倒せば、僕はもっと強くなれるかもしれない…」

 

ベルデ「お前は美味しい獲物って事だ…逃げる事は出来ない!」

 

シアゴースト「…」

 

雪穂「…!」

 

ナルタキ「…それならば、君に選んでもらおうか」

 

ナルタキ「ライダーに始末されるか、モンスターの餌となるか…どちらが良いのか」

 

雪穂「そんな…!」

 

雪穂(私はキバの世界でツバサさんからもらったファンガイアスレイヤーを取り出そうとしたけど…)

 

雪穂「そうだ、アレは警察に取り上げられて…!」

 

ナルタキ「やれ」

 

雪穂(私を襲おうと、ライダーや怪物達が近付いてくる)

 

雪穂「…!」

 

 

 

『トリックベント』

 

DCDキバ(ナイトは五人に分身した)

 

ナイト「あなた、本当に弁護士?ライダーなの?」

 

ナイト「あなたのようなライダーやカード…取材でも聞いた事がない!」

 

DCDキバ「そうか、だがオレはアンタ達の事を知ってる…どうしてかは分からないがな」

 

ナイト「…ふざけないで!」ダッ

 

DCDキバ「はっ!」ザシュッ!ガガッ!

 

DCDキバ(五人のナイトが一斉に襲いがかるが、オレはガルルセイバーとバッシャーマグナムでまず二人のナイトを消滅させる)

 

ナイト「うっ!」

 

DCDキバ「まだまだ!」ドゴッ

 

DCDキバ(次にドッガハンマーで一人のナイトを攻撃し…消滅させた)

 

ナイト「なっ…!?」

 

DCDキバ「残りは二人か」

 

DCDキバ(オレは一枚のカードをディケイドライバーに装填した)

 

『ファイナルアタックライド…キ・キ・キ・キバ!』

 

DCDキバ「はっ…!」

 

DCDキバ(オレは鎖が解放され赤くなった右足を高く蹴り上げ、ゆっくりと飛んだ)

 

ナイト「…!」

 

DCDキバ(そこから一人のナイト目掛けて急降下し右足を突き出した)

 

DCDキバ「やあーっ!」

 

ナイト「!」

 

 

 

ガガガッ!

 

雪穂(私が諦めかけた時…どこからか銃声が聞こえ、数体の白い怪物が倒された)

 

雪穂「えっ…?」

 

ナルタキ「!?」

 

?「ここで一体…何をしようとしているのかしら?」

 

雪穂(私が声のする方を向くと…そこには青い銃を持ったツバサさんがいた)

 

ツバサ「…」

 

雪穂「ツバサさん!」

 

ナルタキ「…また君か」ハァ

 

ツバサ「それはこっちの台詞よ」

 

ナルタキ「何をしに来た?」

 

ツバサ「私はやりたい事をやる…それだけよ」

 

雪穂(ツバサさんは一枚のカードを青い銃に入れた)

 

ツバサ「変身!」

 

『カメンライド…ディ・エンド!』

 

雪穂(ツバサさんが銃を真上に向けて撃つと青い光が彼女を包んで姿を変えた)

 

雪穂「あれが…ディエンド」

 

ディエンド「ここは私に任せて…あなたは安全な場所に隠れてて」

 

雪穂「あっ…はい!」ダッ

 

雪穂(私が近くの物陰に隠れると、ディエンドは取り出した三枚のカードを銃に入れた)

 

ディエンド「それじゃ…行きましょうか」

 

『カメンライド…ガイ!インペラー!ファム!』

 

ガイ「これで本当の…ゲームオーバーだ」

 

インペラー「悪いな…負ける訳にはいかないんだよ!」

 

ファム「どんな卑怯な手を使ったって…勝たなくちゃいけないんだ!」

 

雪穂(ディエンドが召喚した三人のライダーはそのまま、男性が呼んだ三人のライダーと戦い始めた…)

 

 

 

DCDキバ(ダークネスムーンブレイクを受けた分身のナイトは消滅し…残りは本物のナイト一人だけになった)

 

ナイト「…」

 

DCDキバ「これで分身は全て倒したな…」スタスタ

 

ディケイド(オレはディケイドへと姿を戻し、ナイトに近付いた…その時、どこからか声が聞こえた)

 

?「すいませんね」

 

『ストライクベント』

 

ディケイド「!?…まさか!」

 

ディケイド(アビスクローを装着して現れたアビスがナイトを狙って激しい水流を放つ)

 

ディケイド「危ない!」

 

ナイト「…!」




次回、仮面ライダー×ラブライブ!

「アキヤマくんが真犯人…」

「いつも何かのために…ボロボロになっても戦って」

「凛さんも…スクールアイドルのかわいい衣装を着ていっぱい輝いてましたから!」

「私がこの場で…死刑を申し渡す!」

「変身!」

第7話『瞬く星空』

戦わなければ生き残れない!
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