駄文ですがご了承下さい。
今日は俺がここの千葉鎮守府に来てから2週間が経った。
結局学校は卒業したことになり、クラスの生徒には、俺が転校するってことで説明をしたらしい。
学校が終わったのが三日前、それまでは学校勉強と鎮守府の執務のやり方やら色々と大変だったが、ようやく鎮守府の執務一択になった。
ただ、叢雲から計算位はしっかりとやりなさいってことで数学の勉強は仕事の一環としてさせられている。
叢雲は計算などが得意なようで、叢雲が直接俺に勉強を教えてくれている。
毎日二時間やるから本当にきつい!……数学は勘弁してほしいところだ。
さて、俺もそれなりに執務にも馴れてきたということで、今日はいよいよ艦隊を出撃させる。
「よし、今日は鎮守府近海の警備任務を行う。旗艦は叢雲で、神通と夕立も一緒に行ってくれ」
「いよいよ出撃、腕がなるわね!」
「頑張ります!」
「やっと海に出れるっぽい!!」
艦娘達のやる気は十分だな、一応鎮守府近海に深海棲艦がいるという報告が大本営から来たからな、仕事はしなければ……叢雲曰く、今ここら辺に来ている深海棲艦は弱い部類らしいが、気を抜いては駄目だな、ボッチは常に最悪の状況を想定して行動するものなのだ。
「ああ、三人とも、今回の警備任務はあくまでこの近海の安全を維持することだ。相手の戦力は常に分からない状況らしいから、強い奴がいることを想定して行動してほしい」
「そうね、敵は偵察部隊って聞いているけど、最悪対処しきれないのが来ている可能性も視野に入れておくわ」
「………頼むぞ、叢雲。陣形は出来るだけ単縦陣で、艦載機とかが見えたりしたら輪形陣にするなどして上手くやってくれ」
「わかったわ、あんたは鎮守府に居る間、しっかりと昨日の分の数学を復習しときなさいよ?」
「………ぜ、善処します…」
「提督さん、頑張ってっぽい!」
「…あの、被弾してしまったらどうすれば良いですか?」
神通が被弾について比企谷に聞く。
確かに、被弾についてはどうしようか……取り敢えず無理する場面では無いんだよな。
「……そうだな、被弾したら大事をとって撤退してくれ」
「はい、分かりました」
「よし、他に質問はあるか?」
「………特に無いわね」
三人とも沈黙し、叢雲が特に質問が無いと答える。
さて、出撃か……。
「じゃあ、三人ともちゃんと帰ってこいよ」
比企谷の言葉に頷く三人、抜錨の掛け声と共に艤装を展開させた叢雲、神通、夕立は海へと進んでいった。
比企谷は三人の姿が見えなくなるまで海の方を眺めていたが、三人が見えなくなると下を向いてため息をついた。
はぁ、行ったか………正直心配過ぎる、彼女達は本当に大丈夫なのだろうか?
女が戦い、男が安全な場所でふんぞり返って指揮をとるなんて、色々とおかしい気がする。
………だが、俺には戦う力も度胸も無い。
ここで待つことしか出来ないのだ。
あぁ、自分の不甲斐なさに初めて嫌気が差してくる。
…………取り敢えず、数学やるか。
叢雲が帰ってきて予定のとこまで進めてなかったらマジギレされそう。
………まぁ、なんだかんだであいつはマジギレとかしないんだがな。
「………執務室に戻るか…」
ひと言そう呟いて、比企谷は執務室に戻っていった。
叢雲side
───────────
取り敢えず深海棲艦が確認されたって言うからから来てみたけど……それらしいものは見当たらないわね。
ここら辺のはずなんだけど……。
「神通、夕立、注意して、ここら辺のはずだから」
「はい!分かりました!」
「敵が来たらやっつけるっぽい!」
広い海、鎮守府近海といっても鎮守府からは何キロか離れている。
あたり一面海の水がキラキラと輝いている。
どうして?なんで深海棲艦が一隻も見えないの?
……意味が分からないわ。
それから暫く三人は鎮守府とは反対に進んで行ったが、未だに深海棲艦の姿を確認は出来ない。
しかし、何もいないと思っていた前方の水中から深海棲艦が姿を現したのだ。
「なっ!?来たわよ!全艦臨戦態勢!単縦陣を意識して!」
「分かりました!陣形を維持します」
「し、深海棲艦って水中から出てくるっぽい!?」
通りで気付けない訳ね……。
相手は駆逐イ級が二隻、明らかに偵察部隊の小規模な艦隊ね……。
「二人とも、相手は駆逐艦よ。今日が初めての戦闘だけど、落ち着いて対処すれば問題の無い敵よ」
「はい、魚雷も自発装填済みです!」
「深海棲艦なんて、水底にぽいするっぽい!!」
……なんとかなりそうね。
三人は単縦陣を意識して、主砲を敵深海棲艦に向ける。
12.7㎝砲、戦艦などの装甲の分厚い敵には中々ダメージか通りずらいが同じ駆逐艦なら話は別。
神通に関しては、叢雲や夕立よりも一回り大きい14㎝砲、当然駆逐艦を殲滅するには十分な戦力が整っている。
「全艦、一斉射!!」
ドンドンドドーン!!!
叢雲の合図で三人が同時に発砲する。
轟音と共に砲弾がイ級に向かって放たれる。
何発かは、イ級のすぐ側の水面に落ち、大きな水しぶきを挙げる。
そして、放った砲弾の内の二発がイ級に直撃した。
「当たったっぽい!」
グギャァァァッ
深海棲艦は不愉快な音を発して水の中に沈んでいく。
これなら行けるわ!
一隻沈めたところでもう一隻のイ級は黙って見ている訳でもなく反撃してくる。
「全員旋回!砲撃を回避!!」
間一髪のところで回避に成功した。
だが、まだ安心は出来ない。
そのままイ級はこちらに向かって突っ込んでくる。
「魚雷を用意して」
「用意しました!」
「ぽいっ!」
さあ、これで終わりよ!!
「沈みなさい!」
魚雷計18本がイ級に向かって放たれる。
当然イ級は避ける暇もない、そのままこちらにスピードを上げて突撃してくる。
バッシャァァァァン!!!
魚雷がイ級に当たったようで、砲撃の時より大きな水しぶきが挙がる。
「………どうですか?」
神通が不安そうに叢雲に向かって問いかける。
「……イ級、轟沈ね……付近に敵影なし、任務は成功よ」
「やったぁ!!提督さん、誉めてくれるっぽい?」
「提督なら誉めてくれますよ、夕立ちゃん」
はぁ……思いの外緊張したわ……旗艦って大変ね…。
でもまぁ、悪くは無いわね。
司令官……頑張ったわよ……。
「さあ、二人とも帰るわよ」
「「はい!(ぽいっ!)」」
八幡side
──────────────
あ~、数学疲れたわぁ……。
経費の計算とかはできる奴がやってくれるとか無いのだろうか……。
それより、あいつらは大丈夫なのだろうか?
正直なところ、心配で執務どころじゃなかった。
「…………まぁ、叢雲なら問題ないか…」
比企谷はそう一人の執務室で呟く。
比企谷は叢雲に対しての評価が高く、しっかりしている叢雲のことを信頼している。
たったの2週間で信頼なんてものが出来るのかって思うかも知れないが、比企谷は叢雲のあらゆることに対する姿勢に一目置いていたのだ。
「……さて、執務も終わって暇だなぁ」
何しようか……やることも無いな……んっ?この要望用紙って確か大本営に欲しいものを要望できるやつだよなぁ?
………よし。
比企谷は紙に少しだけペンを滑らせた。
それから比企谷はペンを置き、窓から海辺をただボーッと眺めていた。
三人の帰りはいつだろうか?そんなことを考えながら………。
叢雲、神通、夕立が海に見えると、比企谷は急いで艦娘が戻ってくる防波堤にむかった。
「艦隊が戻ったわよ……深海棲艦、駆逐イ級二隻轟沈、艦隊の損害ゼロ、上手く行ったわ」
「………お疲れさん、ありがとな」
労いの言葉を三人に向かってかける。
「提督さん!私、攻撃当てたっぽい!誉めて誉めて~♪」
「ああ、本当にありがとう夕立、今度俺のおすすめの飲み物を飲ませてやる」
ん?何を飲ませるかだって?マッ缶に決まってるじゃないですかぁ。
「提督のお役に立てて本当に嬉しいです」
「おう、神通もお疲れさん。どうだ、疲れたか?」
「いえ、大丈夫です。お気遣いありがとうございます。提督はやっぱり優しいですね」
そうか、神通よ……俺に対してそこまで言って良いのか?惚れてしまうぞ?
………ていうか惚れましたわ……。
「はぁ~……またニヤニヤしているわよ、執務はちゃんとやったんでしょうね?」
「ああ、滞りなくやっといた。取り敢えず入渠してこいよ、怪我とかは無くても一応な」
「そうね、なら入渠してくるわ。神通と夕立も行きましょ?」
「はい」
「ぽ~い!」
三人はそのまま入渠ドッグへと向かっていった。
比企谷は無事に鎮守府に三人とも帰ってきたことに安堵して、入渠ドッグに三人を見送った後に、執務室へと戻り、今回の出撃の結果などを書き記していた。
ペンを滑らせながら、自然と口元が綻んでしまっていることに比企谷まだ気づいていなかった。
文がなぁ……下手ですいません……。
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