お気に入り400もいきました!感謝です!
それから助言なども個人的に頂きました。とても嬉しいです。
これからも頑張りますね!
三回目の建造によって、俺は戦艦クラスの艦娘を建造することに成功した。
名前は戦艦の金剛、自称英国で生れた帰国子女……だそうだ。
フレンドリーと言われれば聞こえは良いが、悪く言えば馴れ馴れしい……俺にとっては苦手なタイプの人だ……ただ、佐々木さんクラスのイタズラ大好き小悪魔系の人とは違う分変な企みとかはしないようで、最近としては大分慣れてきた。
しかし、慣れてきたと言っても金剛の接し方には中々慣れそうにない……。
「ヘーイ提督ぅ!紅茶はいかがデスカ?」むにゅ
「……い、いや!金剛離れろ……ち、近い!」
て言うか色々と当たってる!!
何とは言えないが、二つの大きなアレが……マジで理性の化け物が敗北して八幡の八幡がぁ……!
真っ赤になる比企谷に構いもせずに金剛はグイグイと比企谷の腕にしがみつき、比企谷の執務の手が止まっている。
金剛のスキンシップは留まることを知らず、建造された時のように比企谷にとっては過剰な物だった。
しかし、比企谷は既に金剛と和解もしており、スキンシップも容認してしまったこともあってか中々どうすることも出来ずにわたわたしている。
「金剛、止めときなさい。うちの司令官はそういう耐性の無いコミュ障なのよ………残念なことにね。おまけにデレデレしててどうしようもなく駄目ね」
最近叢雲さんの毒舌が酷くなった気がします、はい……。
て言うか叢雲のそういう発言が慣れてきてしまった自分はどうにかしているかもしれん……別に蔑まれて喜ぶような性癖はもってねぇからな!!
あと、別にデレてねぇから………。
執務をしながら興味無さげに金剛へと叢雲が言う。
比企谷はその言葉にすごく納得がいっていない模様。
「ねぇねぇ?私の出撃はいつになりそうデスカ?早く海に出て提督の役にたちたいネ!」
「そうだなぁ……お前の実力とかも見てみたいし、今日出撃してみるか?」
「はーい!私の実力、見せてあげるネ!」
「そうだな…………あと、本当に離れて……」
結局金剛は俺から離れる気配が全く無い。建造したあとのイメージとか最悪なはずだったのに、どうしてこう好感度が高いのかが甚だ疑問だ………いや、別に抱きつかれて喜んでるとかじゃねぇから!
むしろ困ってるから!
「離れてと言いながら、金剛がくっついているときに抵抗しないのは司令官らしいわね」
少し嫌味っぽくそう言いながら、ふんっとそっぽを向く叢雲。
「…ん?………お前って……実はツンデレ?」
「はぁ?どこをどう見たらそうなるのよ!?あんまりふざけたこと言うと酸素魚雷を喰らわせるわよ!」
「………すいません、調子乗りました…」
なんとなくツンデレなのか?と思った比企谷はつい口にしてしまったが、叢雲のガチトーンの声にビビり即座に謝る。それを見た叢雲は情けないと思いつつ、いつものクールな顔になり執務を続けた。
「ま、まぁ金剛は今日出てみようか……随伴艦は神通でいいか。叢雲は執務手伝ってほしいし、夕立はまだ寝てるからな」
「……それは、起こしなさい」
すかさず良いタイミングでツッコミを入れる叢雲に比企谷はデスヨネーといったような反応。
「………えっと、つまり私は今日出撃出来るってことデスカ?」
「あぁ…そういうこと、神通は部屋にいるから呼んどくわ。取り敢えず艤装準備して、海で待っててくれ」
「わかったヨ!じゃあ先に行ってるネ!」
執務室から金剛は出ていった………て言うかなんであいつが執務室に居座るんだよ?よく考えれば意味わからんわ……。
…………さて、神通を呼び出して出撃させるか……まぁ、今回は様子見だし鎮守府近海でいいか……。
比企谷は神通を鎮守府内の放送で呼び出し、神通と金剛の元へ向かった。
叢雲は執務をすると言って執務室に残ったのだった。
金剛side
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さあ、いよいよ私の実力を提督に認めて貰うときがきたネ。沢山活躍して、提督と一緒に紅茶が飲みたいネ!
金剛はかなり気分が上がっており、出撃をワクワクしながら待っている。
暫くして、比企谷が神通を連れて、金剛の待っている場所まで向かってくるのが金剛には見えた。
金剛は高ぶる気持ちを少し押さえて、比企谷を出迎えた。
「さぁ、行きましょうカ?」
「……ああ、金剛待たせたな。お前の活躍に期待してるぞ。神通も頼んだ」
「はい、提督……行ってきますね」
神通はひと言だけそう言い、金剛共に海に繰り出した。
金剛はと言うと、比企谷に対してブンブンと手を振り、ニコニコしながら抜錨した。
不覚ながら比企谷は、その笑顔にドキッとしてしまったのを必死に隠しながら二人を見送った。
「ヘイ神通!今日はよろしくネ!」
「はい、一緒に出撃するのは初めてですね。よろしくお願い致します」
性格が全く違いそうな二人は意外にも仲良くなった。
敵に遭遇するまでは色々と鎮守府の事で雑談などをしていた。
神通はとってもいい人ネ!
私、ここの鎮守府に来て良かったデス!
「金剛さん!敵、深海棲艦です!」
「はっ!分かったネ!」
金剛は敵のいる方向に主砲である35.6㎝連装砲を向ける。
戦艦ならではの迫力ある主砲、敵の深海棲艦は駆逐が二隻、軽巡洋艦が一隻、相手の方が数で上回っているものの戦力としては圧倒的に勝っている。
「全砲門、ファイアー!!」
ズドーーーン!!!
まるで地震が起きたかのような振動が水面に広がる。
大きな爆発音が聞え、深海棲艦がいたであろう位置には深海棲艦の姿は無かった。
「……あ、あの金剛さん……敵がいなくなりました……」
「……これで任務は完了ネー!」
金剛は満足そうにそう言うと、くるりと方向転換、鎮守府の方を向いた。
神通は金剛の実力に絶句、何せ一度の砲撃で3隻すべてを沈めたからだ。
水面には深海棲艦の残骸であろう、艤装の破片が漂っている。
「さあ神通、早く帰還するデース!」
提督、誉めてくれるカナ?鎮守府に戻るのが楽しみにデース!
「……は、はい……帰りましょうか……」
二度目の出撃は神通の想像を絶するほどあっさりと終わり、帰り道も神通は金剛と話をしていた。
「……あの、金剛さんは提督さんとすごい喧嘩したのに……どうしてそんなに慕ってるんですか?」
任務に向かう道中で喧嘩したことなどを聞いた神通はそんな素朴な疑問を尋ねた。
「ああ、そのことネ!実はね………」
回想
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「英国で生れた帰国子女の金剛デース!よろしくお願いしマース!!」
「ああ、よろしくな。戦艦が来てくれて良かったわ」
「そ、そうデスカ……」
ああ、なんて優しい提督………これは!提督の期待に応えて、私の提督への愛を示さなければいけないネ!
「……ん?どうした?」
「…………バーニング…ラ~~ブ!!!」
金剛が抱きつこうとしたところ、比企谷はとっさのことだが見事に避けて見せた。
「うわっ!!なにすんだ!!」
「ちょっ…なんで逃げるデース!?」
そのまま比企谷は執務室に向かって走りだし、金剛が追いかける。
そして、執務室での喧嘩の経緯に至る。
回想終了
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「と、言うことがありマシタ!」
「………それって、提督も金剛さんもどっちも悪いような気がします……叢雲さんは……巻き込まれた感じですね…」
若干引きぎみで感想を述べる神通。
「でも、喧嘩しても提督の事は嫌いにならないネ!」
「ひ、直向きってことですかね?」
神通と金剛はそんな話をしている間に鎮守府が見えてくるところまで来ていた。
結果として、金剛の戦力は鎮守府随一と神通の報告書にまとまっていて、金剛は千葉鎮守府のエースとしての称号をてに入れた。
比企谷に誉められた金剛は子供のように喜び、比企谷と金剛はそれなりに仲良くなった。(ほとんどが金剛の一方的な好意によるもの)
それ以来、金剛は毎日のように執務室に入り浸るようになり、比企谷にベッタリだという。
見てくれてありがとうございます!
これから少し更新が遅れるかもですがよろしくお願いします。