比企谷提督と千葉鎮守府   作:血塗りの晶

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さて、次回から少し更新が遅れるかもです……かもですから!



14.資源不足と叢雲が怖い

佐々木さんから演習の頼みを受け、それから俺は鎮守府の戦力の補強を続けた。

艦隊は基本、六隻での編成ということを叢雲から聞いたため、残り少ない資材を使い、二人の艦娘を建造した。

空母レシピでの建造と重巡洋艦のレシピで回し、軽空母の鳳翔と何故か重巡洋艦のレシピでは駆逐艦が建造された。

駆逐艦の方は島風という。

こいつがなんともキャラが濃いやつで、編成した艦娘全員で鎮守府近海に出撃した時のことだが、出撃するときに俺が見送ったのだが他の艦を置いて、物凄い速度で一人進撃していった。かなり自由奔放な感じな艦娘だった……。

鳳翔は………とってもいい人だったわ。

料理上手いし、家事とかもしっかり出来るし、何より誰に対しても優しいお母さんみたいな存在に思える。

叢雲に以前まではよく料理とかを任していたが、秘書艦である叢雲には色々と頼りすぎていた感がある。

叢雲の負担を減らすために鳳翔さんに料理とかをしてもらうようにした。

ようやく鎮守府が整ってきたような感じだ。

……が、建造したからなのか、今月分の資材がカツカツな状況になってしまった。

話が長くなってしまった。

つまり俺が何を言いたいと言うとだ。

 

 

「今月って出撃………出来ないかもしれん」

 

 

「……そうね、資材が無いものね」

 

 

資材不足で出撃がしにくい状況に陥っていた。

 

 

「……やっぱり、建造し過ぎが問題だったか?」

 

 

「艦娘を5人建造しただけじゃない!出撃のし過ぎよ!」

 

 

「あ、はい……スイマセン……」

 

 

しゅんとする比企谷を尻目に叢雲は考え込む、現状の資材不足では深海棲艦との戦闘が十分に出来ないからだ。

 

 

「……取り敢えず、金剛は強いけれど、戦艦だから消費も激しいのよ。無闇な出撃命令は控えなさいよ」

 

 

「ああ、悪かった……」

 

 

原因としては比企谷が強力な金剛を鎮守府近海の警備にやたら多く当てていたからである。

金剛は戦艦であるため、駆逐艦の資材の消費量と比べるとはるかに多い。

それをまだ比企谷は把握出来ていなかった為にこのようなことになってしまった。

 

 

「……まあ、艦隊を六隻ちゃんと揃えて整えたのは、良いことよ。これからはコストとかもしっかり確認していきましょ、金剛だけ練度が急上昇していてバランスがおかしくなるわ」

 

 

「……ああ、いや叢雲の一番練度高いんだが……」

 

 

「何か?」

 

 

「……何もないです…」

 

 

叢雲が一睨み、それでいて比企谷は押し黙る。

比企谷の在籍する比企谷鎮守府では、叢雲が最高練度を誇り、次点で出撃回数の多かった金剛、その他の艦娘達はみんな同じくらいになっている。

 

 

というか叢雲の睨み付けるで俺のライフがコリゴリ削れるんだが………これは鳳翔さんに癒してもらうか……いや、そこ!変態とか言うな!変な意味じゃねぇからな!……多分な。

 

 

比企谷と叢雲はいつも通り執務をこなしている。

いつもと違うことと言えば金剛が比企谷にくっついていないことだ。

珍しく金剛は比企谷の所に来ていない。

資源不足で出撃しているとかでも無いため、金剛は鎮守府にいるのだ。

 

 

「そう言えば、今日はあんたの金剛が来ていないわね……いつもはベッタリなのに……」

 

 

「おい……その発言には色々と誤解を招くような要素があるからやめろ………俺のって何だ、俺のって……」

 

 

「あら、違ったかしら。………茶番はこのくらいで本当に珍しいわね」

 

 

「ネタバラシしちゃったし………まあ、確かに珍しいとは思うが……別に金剛も忙しかったりするだろ?」

 

 

最近はずっと出撃させ過ぎてたし……疲れとかもありそうだが……あいつ馬鹿みたいに元気だけど本当は大丈夫じゃないとかあるのだろうか?

 

 

「まあ、私としては執務が静かにやれて良いことよ」

 

 

「……さいですか」

 

 

執務は思いの外はかどっているが、いつもと違う感じからなのか違和感をすごく感じる比企谷、叢雲も同じに感じていた。

 

 

「……はぁ、どちらにしても資材は必要になるわ。遠征に行くしか無いわね」

 

 

「……遠征か……出撃と何が違うんだ?」

 

 

叢雲の提案に理解が追い付かない。

遠征って……旅行的なこと?

 

 

「いい?遠征は主に物資の調達の為に艦娘が海に出ることよ。で、出撃は深海棲艦を沈めたり、追い払ったり、海域を奪還する為に海に出ることよ」

 

 

「……なるほど……つまり遠征は敵と交戦しないってことでいいのか?」

 

 

「場合によるけど、それで良いわ。それで?遠征はどうするの?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

と言うことでこの執務室の一件もあり、このままでは良くないと思った俺は………。

鎮守府の艦娘を放送で会議室に呼び出した。

 

 

「えっと、みんな集まってくれてありがとう。えー、鎮守府に資材が不足しているということだ。今から遠征に行ってもらう」

 

 

無事全員が揃い、遠征に行く艦娘を選出する。

 

 

「取り敢えず遠征は金剛と………」

 

 

「はぁ?あんた執務室で話聞いてたの!?燃費悪い艦に遠征行かせるなんて馬鹿じゃないの!?提督マニュアルを復習させるわよ!」

 

 

比企谷の選出に叢雲が説教をする。

特定の遠征意外は基本的に燃費の良い艦娘を行かせるのがセオリーなのだ。

この場合は駆逐艦や軽巡洋艦だと叢雲が補足説明を比企谷にする。

 

 

「……あ…す、スイマセン………なら旗艦神通でそれから島風と夕立、遠征お願いできるか?」

 

 

「……えっ、はい。勿論大丈夫…です」

 

 

「……わ、私に任せる…っぽい!!」

 

 

「……えっ……やっぱり?そ、そうよね、だって私が一番だもん……」

 

 

「えっと、いいと思いますよ」

 

 

「……う、うん!…それでOKネ!」

 

 

神通、夕立、島風がそれぞれ同意したところで、今回の会議室の集まりは解散になった。

取り敢えず、叢雲以外の艦娘達は叢雲の迫力に圧倒されて唖然としていた。

ほとんどが会話になっていなかったものの、遠征に行く組がはっきりと決まった為、遠征に行く艦娘達は準備をし、それ以外の艦娘達は各々のすることをしていた。

比企谷はと言うと、叢雲から艦隊の運用についてみっちりと教授されていた。

結果としては、遠征に行った組のお陰で、緊急時の出撃に使える分の資材が確保でき、取り敢えずの問題は解決したのだった。

大本営からの資材供給は月に一回のため、その一週間ほど後には多くの資材が千葉鎮守府に供給されたという。

それから、この鎮守府で一番怒らせると怖いのは現状、叢雲ということになったらしい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




見てくれてありがとうございます!
少し短いですがお許し下さい。
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