色々忙しくて、のんびりと出していくことになりそうですがご了承下さいませ。
叢雲を怒らせてしまった比企谷は、何故叢雲がお怒りなのかが理解できず、そのまま鳳翔、金剛、島風を巻き込んで話し合いを朝の食堂でしていた。
開いた窓から心地よい海風が吹き抜ける中で、叢雲の話からマッ缶の話に逸れてしまった状況。
早々に話が逸れていることを指摘した鳳翔によって、マッ缶の話から抜け出せた四人であった。
「提督、話が変わってしまいましたネ……マッ缶……今度飲んでみマス……」
「そうか……話、戻すぞ……」
マッ缶の話からイマイチ抜けきれていない金剛を見ながら比企谷は鳳翔と島風にも目を向けた。
「朝の時間に提督が叢雲さんに蹴られたって話ですよね?」
「その話だ、話を戻すが俺はなにもしていない!」
鳳翔の確認の問いかけに比企谷は肯定の意を示し、自分にはなにも非がないと比企谷は主に島風に向けてそう弁明する。
「提督?犯人は大体そう言うんだよー!」
「いや、それじゃどうしても俺が悪くなるじゃねぇか……」
納得していないような島風だが、取り敢えず話を進めるために一旦落ち着かせた。
……いや、むくれても駄目だから……納得してないって凄い分かりやすいから。
あと、その怒り方あざといです。
「あの提督?いいデスカ?」
「ああ、なんだ?やはり俺に非があると申すのか?」
「なっ、なんでそういう方向に進めていくネー!……そうじゃなくって叢雲は実は怒ってはないんじゃないかって思ったんデスヨ」
比企谷のネガティブな反応にすこしツッコミ気味に言葉を発する金剛。
金剛の言ったことがさも以外だったようで、比企谷は少し表情を変えて金剛を瞬きもせずに見て、驚いている。
「えと、どういうことか分かんないんだが……」
「つまり、ジャパニーズツンデレってやつデース!」
「いや……やっぱり意味わからん」
金剛の意見に対してかなり辛辣な感じで返答する比企谷、島風もよく分かっていないような感じで、鳳翔はニコニコしている。
「叢雲ってツンデレか?俺はデレてるとこ見たこと無いんだが……」
「提督、実はあのデレてないあの感じがツンデレというやつかも知れませんよ?叢雲さんは提督のことを心配していたんだと思いますから」
鳳翔は比企谷に対してにこやかにそう告げる。
「そうなのか……俺にはよく分からねぇ……」
「叢雲と仲直り、してきたらどうデスカ?喧嘩は良くないネ」
「提督おっそーい!仲直りもおっそーい!早くしてきてよ!」
優しい口調でそういう金剛と子供のように比企谷に言葉を無鉄砲にぶつける島風、うんと相槌を打つ鳳翔、意外にも島風が気を使っていることが意外である。
本当に意外だ……うん、意外だ……。
「……なら、そうするわ。取り敢えず三人ともありがとな」
比企谷の感謝の言葉を聞いて、三人はそれぞれ感じたことは違うかも知れないのだが、心なしか少し照れ臭そうな反応をしていた。
比企谷は礼を三人に言った後に急いで叢雲の居そうな場所へと探しに向かった。
金剛、島風、鳳翔は比企谷の背中を微笑ましそうに眺めていたのだった。
「ヘーイ!ゼカマシも中々提督に対して優しいデスネー!」
「なっ!?そんなことは……って!私ゼカマシじゃなーい!!」
比企谷が居なくなった食堂では金剛が島風に構っていた。
もっとも、島風はゼカマシなどと呼ばれて、少し否定ぎみな感じで接しては居たのだが、鳳翔はそれを自分の娘の和気藹々とした日常でも見るかの如く満面の微笑みを浮かべてじっと二人の話を聞いている。
「て言うか、金剛さんは私の名前を間違えないでよ!」
「英国では左から読むものなのデス!」
島風の右から島風とカタカナで書かれた所をみて自信満々にそう言い放つ金剛、結果的に島風はその金剛のみも蓋もない言葉に対して少し不機嫌になって、頬をふくれさせたままだったが、話している内に機嫌もよくなったのだった。
三人は比企谷の事で色々と話、三人の居る食堂は終始笑いに包まれる場面もあったりしたのだった。
見てくれてありがとうございます!
艦これ二期おめでとう!!