比企谷提督と千葉鎮守府   作:血塗りの晶

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反応が素朴な感じであったんで、取り敢えずこの話は続けてみます。


あっ!お気に入りしてくれた方はありがとうございます。




2.彼は明日を憂鬱に感じる

                                                   

 

国からの書類の最後を見た瞬間に、俺の中にある解析装置がエラーというエラーを次々に起こした。

『比企谷八幡を千葉鎮守府の提督に任命す』

このたったの一行によって比企谷は混乱している。

もともと妹からの急な就職先が決まったよ、よかったね。みたいな報告から状況を把握できていないのに、提督って文字を何回も何回も見直して、彼はそれでもいまだに何が起きているのか、理解が出来ない。

書類を渡してきた愛しの妹は、真剣そうに比企谷の方をじっと見ている。

心なしかキラキラした感じの雰囲気が妹である小町に漂っているのは気のせいなのだろうか?

そんなことを考えて、頭に焼き付いて消えない書類の一行を考えないようにしようと比企谷は必死になって意識しないようにしていた。

だが、妹の小町の発言によって意識せざるを得ないことになる。

 

 

「それで?どんなことがかいてあったの?」

 

 

「いや、別に…………タイシタコトジャナイヨ……」

 

 

そう言い放った瞬間に小町からの鋭い反論が飛んでくる。

 

 

「嘘だね。お兄ちゃん知ってる?何かを隠そうとしているときのお兄ちゃんは、何故かは知らないけど片言になるんだよ」

 

 

「うっ……さ、さいですか…」

 

 

「うん!でっ、本当はどんなことが書いてあったの?」

 

 

「……提督になれって書いてありました……」

 

 

「「………」」

 

 

小町の感じた感情と比企谷の感じている感情には大きな温度差があるのだが、そのときは一瞬の沈黙ができた。

ただ、小町にとってはダメな兄が国から必要とされていることがさぞ嬉しいことなのか、沈黙のあとはそれはそれははしゃいでいた。

 

 

「やったねお兄ちゃん!!これで将来性が皆無に思えていたごみいちゃんは無事に救われて、全うに働くことになったのです!」

 

 

「愛しの妹小町ちゃん、俺は提督になりたくないんだが?」

 

 

「えー、なんで!?絶対やった方がいいって、公務員なら安定してるじゃん!きっとお兄ちゃん幸せに暮らせるよ!あっ、今の小町的にポイント高い!」

 

 

兄の意見などどこ吹く風、まるで聞いていない。

それどころか強引に丸々書類の話に乗っかろうとしている始末、お兄ちゃん妹がこんなに残念だなんてちょっと悲しいよ……。

さて、茶番はこのくらいにして、本格的にどうするのか考えなければ……。

まず、この書類自体を怪しいと俺はにらんでいる。

つまり何らかの詐偽の類だろうという俺的視点の可能性だ。

次に、これが本当だとして、わざわざ高校生に、それもどこにでもいるような普通の………ボッチのこんなガキ勤まるような仕事が本当にあるのだろうか?

更にダメ押し!

………なんで俺が選ばれた?

もしかして、何かの罰ゲームでは無いだろうか?

比企谷を一番上手く騙せたやつか優勝的なアレ。

解せぬ……。

 

 

結局比企谷はそのまま書類をリビングの机に置いた。

時間的には比企谷が目覚めてから30分位が経っていて、そのまま夕食も出来ていない状態だった。

 

 

「小町、取り敢えず夕飯にしようぜ。腹が減って死にそうなんだが」

 

 

「うおっと、いっけない!話に夢中でご飯が炊けていないのです!今から急いで作るね♪」

 

 

あざとくそう言って小町は台所へと向かっていった。

たく、それを言うなら夢中じゃなくてお前の場合は、考え方が霧中だったわ。

 

 

どうでもいいようなことを頭の中で巡らせているなかで、ふと、書類の方に目を向ける。

本当になんでこんなものが来たのか検討がつかない。

 

 

今日は母ちゃんも親父も帰ってこないしな……。

どうしたものか。

幸いにも俺は帰宅部たから十分に時間を確保出来るのだ。そこら辺のリア充ではない。

リア充でないから他人に割くべき時間さえ自分の時間として扱える。

クソ、なんて有意義なんだ俺は(涙目

 

 

比企谷家では、両親が共働きで、いつも帰りが遅い。

そのため、家には比企谷と小町の二人になるときが多いのだ。

二人の時は小町が料理を作り、比企谷は風呂掃除などをすることになっている。

親が早く帰ってくるのは、主に土曜日、日曜日くらいなものでまさに仕事を鬼のようにこなしているバリバリのエリートサラリーマンなのだ。

その事もあってか比企谷は働きたくないなどと嘆くようになっていた。

 

 

「そうだお兄ちゃん。明日学校で直接国の人がお兄ちゃんに会いに来るから」

 

 

「ん?お前このクソ長い書類面倒だから読んでないとか言ってなかったっけ?」

 

 

「はぁ……なに言ってんの?そんなの一番上に書いてあるんだから嫌でも目につくでしょ……」

 

 

比企谷は机の書類を再度見直してみる。

すると確かに総武高校に来ての説明があるなどの説明が載っていた。

 

 

「……はぁ、これ本当にそうなのか……」

 

 

「お兄ちゃんファイトだよ!」

 

 

「いいから、余所見しないで料理に集中しろ、怪我しても知らないぞ」

 

 

「は~い♪」

 

 

全く、うちの妹はなんてあざと可愛いんだ!

……いやいや、そっちじゃないんだ!!

なに?学校に直接的に関わってくるだと!?

なにそれ、そんなの本当にこの書類を書いたのが国で俺は社畜ルートまっしぐらじゃ無いですかぁ……。

しかも学校に来られたら逃げられないじゃないですかぁ……なんてことだ!

俺の専業主夫になるという、理想郷への道は閉ざされようとしているというのか、いや!そんな横暴はこのエリートボッチである八幡が許さないぞ!

 

 

そんなこんなしているうちに、どんどんと時間だけが無情に過ぎていく。

8時頃には夕飯を食べ終えて、そのまま気がつくといつの間にか11時になっていた。

彼は書類を何度も何度も見直してみるのだが、イマイチこうなった理由に納得がいっていない。

 

 

「……妖精が見える?艦娘?と相性が良い?何を書いてんだこれ書いた奴は?頭の逝かれた狂人なのではないだろうか?」

 

 

自室でそんなことを一人ぼそぼそと言いながらベットに寝っ転がっている。

端からみたら、書類のことではなく、ぼそぼそ呟いている方が不審に見えるくらいだ。

 

 

「………明日、学校でどうなるかだな」

 

 

そう最後に呟いて、比企谷は部屋の電気を消して、眠りに付こうとした…………のだが……。

 

 

眠れねぇ……。

そもそも明日のことが気になり過ぎて正直眠れる気分じゃない。

 

 

それから、比企谷が眠りについたのは2時位であった……。

 

 

 

 

 




取り敢えず、これからどれくらい続けようかは正直なところ未定です。


あんまり話進まなくてすいません……。
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