比企谷提督と千葉鎮守府   作:血塗りの晶

6 / 25
UA10000にいきました。
ありがとうございます。


6.着任初日の朝御飯

 

 

 

 

さあ、今日は気持ちのいい日曜日!

天気は快晴!絶好の昼寝日和だ!

さて、何故か早くに目が覚めてしまったのだが、これから二度寝をする。

日曜日とは二度寝をするための日である!(偏見

……て言うかなんだかいつもよりも寝心地が良いのは気のせいなのだろうか?

ベッドはベッドなのだが、なんだかこう、家のベッドの割にはかなり大きい感じと、とても感触がいい感じがしていて……。

 

 

「何時まで寝てんのよ!早く起きなさい!」

 

 

「はっはい!」

 

 

気のせいではなかった。

そうだった……昨日はここに見学程度の気分で来たはずなのに、何故かいきなりここに住めだの、明日から仕事があるだのと言われていたわ……。

くそ!やっぱり佐々木さんがこういうことをちゃんと伝えてくれなかったからだ!

恨むぞ!!

 

 

「……はぁ、なに考えてるのか知らないけど、早く顔を洗ってきなさい。昨日よりも目が腐っているわよ」

 

 

「……この目はデフォルトだよ…」

 

 

「はい、はい……朝御飯は取り敢えず作ってあるから顔洗ったら一階の食堂まで来なさいよ。執務は取り敢えず10時からにしとくから」

 

 

「……ああ、分かったよ」

 

 

しぶしぶベッドから下りて、比企谷は洗面所に向かう。

執務の隣の部屋は比企谷の為の部屋があり、寝室はもちろんのこと、お風呂やトイレ等も最先端のものを使用しており、まるで高級ホテルの一室のようになっている。

テレビもしっかり完備されていて、仕事のあとにもちゃんとくつろげる環境もある。

それからついでに朝の6時にアラームがセットされたデジタル時計までもが部屋にあった。

比企谷曰く、時計さえなければ天国のような空間……だそう。

 

 

はあ、いきなり仕事とかどこの社畜ですかね俺は……はい、国の社畜ですね俺は……。

 

 

新品の洗面所にて、顔を洗って、それでもまだ眠気が拭いきれていない。

一応昨日言われた通りに提督の服を着る。

真っ白の海軍の軍服のようで、かなり分厚くてしっかりしている。

階級は少佐、そう昨日比企谷は叢雲から教えられた。

文字どおりに肩には階級によって変わるであろう、刺繍のようなものがされている。

 

 

「……提督か…」

 

 

そう静かに呟く。

 

 

……ん?

そういえば昨日、叢雲から制服に着替えろと言われて、提督の服を着たはずだが……。

 

 

比企谷は脱いだ服を見る。

さっき着ていたのは提督の制服で、今着替えたのも提督の制服。

全く一緒のものだ。

 

 

「……はぁ、疲れすぎて気が振れてきてるわ……取り敢えず一階の食堂に行くか……腹へったし」

 

 

取り敢えず、脱いだ服をベッドの上に放り投げて自室の出口である扉の方へと歩いていく。

そして、自室から出て、階段を下りて一階にある食堂へと向かう。

比企谷の自室、それから執務室は建物の三階に当たるところにある。

景色も良く、窓ガラス越しに海を見下ろすことが出来る。

 

 

……食堂ってどこだっけ?

いや、佐々木さんからざっと説明もされて、確かに食堂は見たんだが、流石に広すぎね?

部屋が多すぎて流石に覚えきれなかったわ……。

 

 

「……はぁ……何をしているの?あんたは」

 

 

「……えっと、食堂が…分からなかったです…」

 

 

「食堂はこっちよ、早く来なさい」

 

 

うろうろとしていたら叢雲と運良く鉢合わせたわ、いや、このまま鎮守府で食堂を探す為に半日かかったとかってことになったら佐々木さんに笑われるような間抜けな話題になり得るかもしれなかったわ……叢雲…マジで感謝だわ…。

 

 

早足で歩いていく叢雲の後をいつも歩く感じについていく比企谷、身長差があるお陰でそのスピードは変わらない。

そして無事、比企谷は食堂へとたどり着けた。

 

 

「いや、なんか悪いな。鎮守府で迷うなんて……ありがとな…」

 

 

「……まぁ、いいわよ。あんたも昨日来たばかりなのだから。それより早く朝御飯食べましょ」

 

 

「そうだな」

 

 

そのまま席につき、叢雲が作ってくれたという朝御飯を食べる。

ご飯、味噌汁、鮭の塩焼き、サラダ、ヨーグルト、麦茶、いたってシンプルな朝食だが、どれもしっかりとした味付けがされていて凄く美味い!

いっそのこと彼女は専業主婦でも目指した方がいいかもという位のレベルに料理はとても美味かった。

 

 

「……そういうば、ここって叢雲しかいないのな」

 

 

「…ええ、そうよ。でも、深海棲艦と戦うには私だけではどうしようも出来ないわ」

 

 

……は?

 

 

「…えっ?じゃあどうすればいいんだ?叢雲は艦娘なんだろ?一人じゃ勝てないってことか?」

 

 

「そうよ、最初の出撃は鎮守府近海の警備任務かしら、少なくとも私を含めて三人は居てほしいわね」

 

 

お茶を啜りながら落ち着いた感じで、叢雲は受け答えをする。

 

 

「…他の人員はどうすればいいんだ?」

 

 

「……建造するのよ」

 

 

……えっ?建造?何作るの?

 

 

「……えっと、建造?」

 

 

「そうよ、艦娘を建造するのよ。昨日建造ドッグも見ていたはずよ」

 

 

そういえば、建造ドッグも昨日の説明の中にあった。

実際に実物も見た。

何を作るのかを聞いたら、あの人はお楽しみに♪とかいって教えてくれなかったな……マジでなにやってんのあの人は……。

 

 

「どうやるんだ?建造って」

 

 

「そう…建造のやり方は聞いてないのね………執務は後程やるわ。艦娘ももう少しほしいところだったから丁度いいわね。取り敢えず食べ終わったら建造ドッグまで行って艦娘を建造するわよ」

 

 

「お、おう…分かった」

 

 

こうして建造することになったのだが、叢雲は既に食べ終わっているはずなのに一向に建造ドッグに向かおうとしない。

何故なのだろうか?

もしかして、提督である俺のことを待ってくれているのだろうか?

俺なんかのことを待ってくれるなんて、本当に良いやつだと思う。

だが、俺はこんな優しさを素直に受けられない性分なんだ。

 

 

「……なあ叢雲。俺に気を使って残ってなくて良いぞ。建造ドッグに先にいっていても問題ない」

 

 

「はぁ?あんたは何言ってんの?あんたを一人にしたらまた迷子になって時間が無駄になるじゃない。お喋りはいいから早く食べなさい」

 

 

「……え……はい、すいません」

 

 

どうやら同情ではなく、ただ俺が迷うからだったらしい。……なんというか俺は提督としての威厳というものがまるで無いようだ……なんというか、情けない。

 

 

そのまま、朝食を食べ終わり、比企谷は叢雲と共に建造ドッグにむかったのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




これからも精一杯頑張ります。
話進まなくてすいません…。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。