Fate/Garden of sinners 作:zakki0620
これからよろしくお願いします。
寝れない夜だった。ずっと死について考えていた。
あらゆることが頭を巡り恐怖に戦慄する。
僕にも公平に死が訪れると思うと喉が乾いてしまう。
やっと眠りについても夢も死についてだった。
浅い眠りだった。
そして数時間後、一瞬だけだったけど僕はある一つの原因にたどり着いた。それはすべてのものの原因だった。
こうして僕は根源の渦に一瞬ながら触れてしまったのだ。
1
それは暑い夜。何をするにもやる気を削がれる。こんな夜に人探しをしているのなんて私くらいしかいないだろう、と悪態をつきながら着物の少女、両儀式は一応上司にあたる人物である蒼崎橙子からの依頼である人を探していた。
橙子曰く
「最近ここら辺で不可思議な事件が起きている。ビルと同じくらいの高さの上空に人影が見えた、どう考えても壊せない場所のものが壊れていた……とかね。
それで式には誰がやっているのか、本当に超常現象は起きているのか確認してもらいたい。ただ確認するだけでいい。相手は大方想像つく。だから絶対に攻撃するな、いいね?」
これが依頼だ。ああ、なんと気だるいものなのだろう。何かを殺せるわけでもない。少しいらつきながら探していると
「見つけた。」
明らかにありえない人影。10メートルあたりだろうか高くジャンプする人影。暗がりで正確な地点は分からなかったが大方予想をつけてそこへ向かう。
予想通りだった。明らかに変な格好の男がいる。
格好は着物姿、しかし問題はそこではない。それは式も一緒だ。問題はそこではなく
弓を持っているということだった。
「貴様、何者か……?」
男が聞く。
「お前こそ何者だ?その弓で何をするつもりだ?」
式が問い返す。
「我が名は言えぬことになっている……故に“アーチャー”と名乗らせてくれ。この弓は扇子を射抜いた必中の弓、貴様受けてみるか?」
「おもしろい。お前普通の人間ではないな。とりあえずオレを殺す気か?」
アーチャーと名乗る男の挑発に乗ってしまった式。
「このまま引き下がるり我のことを他言しないのなら逃がしてやっても良い。しかしそれが出来ないというのであれば……」
アーチャーが矢を弓にかける。臨戦態勢だ。
「いや、いい。今はイライラしてるけどやり合うって感じじゃないんだ。また今度な。」
適当に理由をはぐらかす。橙子に言われた本来の目的は相手の確認、それ以上でもそれ以下でも無い。
「そうか、ならば……」
そういうとアーチャーはどこかへ消えていった。
不思議なこともあるものだと式は思いながらその日は終わった。
次の日伽藍の堂で式は昨日のことを橙子に話した。すると
「なるほど……厄介なことに手を出したかもな。
式、聖杯戦争って知ってるかい?
本来は日本の冬木という場所で60年に一度行われるセイバー、アーチャー、ランサー、キャスター、ライダー、アサシン、バーサーカーに分けられた英霊たちが1人になるまで殺し合いをして勝利者は願いが叶うっていうものだ。
そしてこの観布子にも聖杯戦争があるんだけど少し小規模でね。
セイバー、ランサー、アーチャーの3騎そしてキャスター、アサシン、ライダーの中から1騎の4騎が戦うもので今回が4回目。しかし1度も勝利者が出たことのない不完全な儀式だ。しかも1度勝利者が出たらもうおしまい。そんなかなり小規模な聖杯戦争の式が見たのはアーチャーのクラスの使い魔、サーヴァントだ。今回の聖杯戦争はまだ何クラスか空きがある。式、分かったかい?」
一通り橙子が説明をしてくれたがよく分からなかった。
「やっぱりわからない。でもそれが殺せるものならオレは参加しよう。」
式は少しやる気に満ちた声で答えたが橙子はその声を遮った。
「いや、式は参加せざるを得ない。アーチャーは恐らく式を殺しにくる。式でも流石に最上級の使い魔だ、殺せない。だとすれば我々はサーヴァントを持つ他ないというわけだ。偶然聖杯戦争への参加権を手に入れたものでね。」
橙子は式に右手を見せる。なにやら大きな模様のついた痣だ。令呪というらしい。
「さて、このあとは召喚だ。が、その前にサーヴァントを誰が使役するかだ。私は令呪を持っているが式は命の危機がある。そこでここは……
次からルート分岐が始まりますがまずは一つ目のルートを書き終えてから二つ目のルートを書こうと思います。
投稿頻度は少ないですが暖かい目で見守ってください……