最低で最高の   作:優しい傭兵

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ちょっとした息抜きで書き始めました。


プロローグ

 

 

 

『今までのは……嘘だったっていうの!?』

『私は…貴方を信じていたのに!!』

『もういいわ…お願い…』

『私の前から消えて!!今すぐに!!』

 

彼女の言葉が俺の心に突き刺さる。魂からの言葉だったからかその棘は心に深く深く突き刺さった。

 

どこで道を間違えたんだろうな。俺はただ彼女を守りたかっただけだったんだけど、まさか結末がこんなことになるとは思わなかったわ。

 

そして次の瞬間、彼女の平手打ちが俺の左頬に炸裂した。

 

痛い…。いままで男同士の喧嘩なんて沢山してきたから殴られたりの痛みなんて慣れているものだと思っていた。

 

だが、この一撃は今までの攻撃の中でダントツトップの痛さだった。

物理的な痛みもあるけど、心の方がすごく痛かった。ズキズキして苦しくなって…訳が分からなくなるほどだ。

 

 

確かに俺がやった方法は最低だ。周りを裏切り、彼女を裏切り、そして自分自身を裏切った。

 

 

 

けど、これは俺が自分でやった結果なんだ。後悔は無い。悔いは…無いとは思う。

 

 

けどさ、俺は耐えることができなかったんだ。目の前で苦しむ彼女を見捨てるほど自分が腐ってるとは思っていなかった。

だからやった。

 

 

俺は馬鹿だからさ。これぐらいのやり方しか分らなかったんだ。馬鹿って本当怖いよな。

 

 

 

『で?君はいつまでこうしておくん?』

『…というと?』

『ウチらは確かに真実を知っている。けど、貴方を今の状況から助けることはできないかな』

『だろうな』

『あれが正しいのか。それとも間違っているのか、答えはわからんね』

『けど、どうであれあいつは救われたけど、やり方が最低。偽善者にでもなったつもり?悪者さん』

「悪者ね…』

 

 

俺に語り掛けてくる2人の少女。紫の髪を持つ彼女と黒色の髪を持つ少女。

 

 

 

『これからどうするつもりなの?』

『………』

『信頼、信用、すべてが消えた状態で』

『君は立ち上がれるん?』

『さあな』

 

 

 

ここから先はどうなるんだろうな…。

 

 

『もう…あの頃には戻りたくないの?』

『もう…あの頃の2人には戻れんの?』

 

逃げてばかりいた俺は、動けなかった。

どれが正解?不正解?信じるものは?自分の心は?彼女の心は?

 

 

 

『俺は…どうしたら…』

 

 

その頃の俺は、窓から見える空を見上げることしかできなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここは『音ノ木坂学院』と呼ばれる高校。この物語のステージである。

 

周りにある桜が満開まで咲き誇り、高校での物語をスタートさせる雰囲気にピッタリだった。

 

 

俺はその学院の3年生で大学進学を前に控えている人間だ。

 

 

 

そんな男が最高のスタートを切れると思うか?否、無いね!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これを見ているということは、貴方は俺の『とある』物語を見ているっていう事だろうな。

見て後悔しても知らないからな?最初なんて『なんだこりゃ』って口から零れるのが目に見えてわかるぜ。俺も過去を振り返ってこの前、無意識に壁に頭をめり込ませる(?)ほどだったんだからなぁ~。

 

 

おっと、自己紹介が遅れたな。

 

 

俺の名前は『九条和平』って言うんだ。まあこれから俺はよく出てくるから自然に名前は覚えると思うぞ?

 

 

 

 

 

ん?前書きが長いって?まあまあ落ち着きたまえ若者よ。事を急がしちゃいけんぜよ。

 

 

 

さて、じゃあ貴方が見るこの物語について教えよう。

結論から言ってしまえばこの物語の最後は『ハッピーエンド』だ。今のうちにどんなハッピーエンドかは予想しておいてくれ。

 

俺が語るこの物語、登場人物は3人ほどだ。しかも超絶美人のな。名前は『絢瀬絵里』『東條希』『矢澤にこ』っていうんだ。知っている者も少なくないだろうな。

 

 

この物語では中にいた『絢瀬絵里』っていう金髪蒼眼ポンコツ美少女がメインヒロインってことになっているんだ。なんてったって俺の彼女だからな。

 

 

けど、ここからがミソなんだ。

 

 

 

 

俺は今に至るまでこの絢瀬絵里とは絶縁…、まあ絶交していたんだよなこれが。その理由も物語の中で分かるから今は気にしないでくれ。

 

今から俺が語るのはその時の物語だ。簡潔的に言うと、なぜそのような事になったのか、そして最後にはどうやって彼女になったのかって話をしようと思っているんだ。

 

いや、彼女になったというか…『彼女』との寄りを戻したって言った方がいいかな。絶交の関係から相思相愛の関係に。天と地がひっくり返っても無理な気がするんだよな。現にやった俺が言うのもあれだけど。

 

 

 

 

貴方は愛する者のためにならどんな奴にだってなれる覚悟はあるか?

 

 

 

いきなり聞いて悪いな。これがこのストーリーの鍵なんだよ。

 

 

 

俺はさ、絵里が大好きなんだよ。小さな頃からずっと一緒にいて、小学生、中学生、高校生と上がっていったんだ。たまに思うんだよ。『あぁ~、やっぱり俺この人大好きだわって』。それほど俺は絵里が好きなんだよ。

 

 

 

 

そんな彼女が悲しくなったり、辛くなったりしている姿を見ると俺の心も痛くなるんだ。俺が苦しむより彼女が苦しむ方が俺にとっちゃそっちの方が辛いんだよ。

 

 

 

 

 

だからかな。俺は彼女の為に『悪者』になるって覚悟したのは。

 

 

名前に『平和』って文字が入っているのに『悪者』って皮肉なもんだな。

 

 

 

 

 

 

「和平!」

 

 

 

 

 

 

おっと、前置きが長いかな。彼女からのご指名だ。

 

 

 

 

 

ここで俺が語るより貴方がこの物語を見ていった方が早いかな?こんな中途半端な終わらし方をして悪いな。

 

 

 

 

 

 

 

これは最低な行動をとって最低の道を歩き続けて、自分にとっての光である『彼女』の為に我武者羅になりながら『悪者』として走り続けた男の物語。

 

過度な期待はするな。なんだそれってなったり、くだらねえって思う事はあるだろう。俺も頑張って使えない語彙力を発揮しながら語るつもりだから応援してくれたら助かる。

 

 

 

おっと、そろそろ時間だな。

 

 

では『最低な悪者』の物語を始めようか。

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