「さぁー! 今日も始まりました海鳴チャンネル!! ゲストのお悩みをズバッと解決する? ハチャメチャトークショー! 今回はスペシャルなので今回のゲストは引き続き龍也さんでお送りします!!」
「引き続き宜しく頼む」
龍也さんが頭を下げた所で絶叫がスタジオに響き渡る
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!? 何でこんなに虫がァァァァァァァァァァ!!?」
激しく魘されていた。流石の腹黒系アイドルでさえ不安になる位の魘されように心配そうに
「……からすそさん……?」
「…………」
そう声を掛けるが、なんの反応も無いからすそ様は、そのまま立ち上がって呟いた。
「悪(虫)を、滅する!」
何処かから取り出した鏡を手に暴れようとしたので
「と、とりあえず……えい!」
「ぎゃもっ!?」
振り下ろされたハンマーでからすそ様は奇声を発して気絶した
~暫くお待ちください~
「あ。あっははは……あれは夢か。良かった」
ひどく消耗した様子のからすそ様を見て、全員が
(((龍也さんは怒らせないようにしよう)))
と心に決めたところで、龍也さんが
「ではそろそろ本題に入ろうか。最初に相談した義妹を中心に魔王化が進んでいる、友人は伝染する魔王化現象と呼んでいる。この連鎖を止めるにはどうしたら良いだろうか? しかも引き取った養女にもその兆候が……私はどうしたらいい?」
相変わらずの重い質問に全員が顔を歪めた。ヤンデレ関連以外の悩みはないのかと言うのは全員が思った事だろう
「えっとじゃあまずは俺が、まぁその……あんまり女の人に優しくしないでいて、これ以上魔王を増やすのを止めると良いと思います」
引き攣った笑みで言う終夜さんに龍也さんは
「だが、女性には優しくする物ではないのかね?」
「時と場合に応じてというのを忘れないほうが良いかと」
ふむふむと頷く龍也さんはコートから取り出して手帳にメモをしながら
「で……次は……どうした?」
龍也さんが心配するのも当然、からすそ様が青褪めた顔でガクガクと震えていました
「どうした?」
「……メロンパン、アゲマス」
「あ、ああどうも……」
メロンパンを渡してフリーズしたからすそ様を見た、BBが
「どうもからすそ様は無理そうですのパスという事で、次は普通の狐様どうぞ~」
「妹さんが原因なら、まずはその養女と妹さんとの接触を減らすことですね。無理だったら、魔王化していない人と遊ぶ機会を増やしましょう。絶対とは言いませんが、まっすぐに伸びてくれるかもしれません。申し訳ないですが、連鎖を止める方法は我輩には思いつきません」
「魔王と接する時間を減らすか……難しいかもしれんがそれが1番無難といえば無難か」
「所で、魔王化してない人は何人くらい居るんですか?」
「えーと6人くらい?」
「魔王化してるのは?」
「15人かな?」
……その余りの状態に全員が絶句した、と言うか良くここまで魔王を増やせたなと全員がある意味感心していた。そんな中ユウーTKTM様が
「あきらめましょ「はい、どーんッ!!!!」うぼああああああああああああああ!?!?!??!」
ナチュラルに吹っ飛ばされていったのだが、全員慣れた物で特に動揺する人物は居なかった
「えーとですね。寧ろ何もしないで下さい~。龍也さんが何かすると魔王が大魔王に進化する恐れがありますので~」
畏夢様の言葉に全員がそれもそうかと思った。ナチュラルに魔王を増やす人物が何かすれば余計に魔王を増やし、進化させる恐れがある。そう考えれば何もしないのが正解だろう
「確かにそれも1つの手か……じゃあ最後に竜華零さん。貴方はどうだ?」
黙り込んでいた竜華零様はドヤ顔
「彼女が魔王に? では貴方が大魔王になれば無問題ですッ!!」
その言葉に全員が心の中で
(((方向性が違う!?!?)))
魔王化を減らしたいのに、魔王に進化しろと言うのは明らかに方向性が違う、正解といえば正解の気もするが。絶対何かが違う
「はい! STOPッ!! 次の質問をお願いします!!」
「あ。ああ……私の守護騎士の1人が魔王化した。光のない目で私をじっと見ているのだが、どうすればいいだろうか?」
なんで魔王関連の悩みばっかりなんだ!? 他の悩みは無いのかと全員が心の中でそう叫んだ
「……(感情が)腐ってやがる……(救うのが)遅すぎたんだ……」
ぼそぼそと呟くからすそ様に
「何か言ったか?」
そう尋ねられたからすそ様は
「自分の胸に聞いてください」
「???」
龍也さんは言われた事が判らず首をしきりに傾げていた……
「では次は俺が。きっぱりと言います、諦めて魔王全員嫁に……「STOPッ! それ以上は言わないほうが良いですよ」モガモガ」
BBが終夜さんの危機を感じ取り口を塞いだ。終夜さんの視線の先では龍也さんが金属のキューブを握り潰していた……
(セーフッ!? 冥界に送られる所だった!?)
生命の危機を感じ取った終夜さんは大粒の汗を流しながら
「忘れてください」
「ああ、そうしよう」
ふーと全員が溜め息を吐く中、1人だけ何の反応の無い人物が居た
「……」
さっき攻撃の受けすぎで気絶中のユウーTKTM様だけはピクピクと痙攣していた……
「では次は我輩が……他の守護騎士に説得を頼んでください。ただ、守護騎士なら主人としての命令で制御できるでしょうから、万が一はないと思います」
「なるほど……クレア辺りに頼んで見るか。クレアなら止めてくれそうだ」
うんうんと頷く龍也さんに今度は畏夢様が
「敢えて労ってみれば如何でしょう~? 取り敢えずこの芋けんぴをプレゼントにどうぞ~」
「労うか……まぁ褒めて欲しいと言う事の表れと言うことか?」
「そうだと思いますよ~今度機会を見て労ってあげてみてください~」
にこにこと笑う畏夢様に続いて、竜華零様が
「好きなら話しかけ、嫌っているなら流せばよろしいかと。もっとも、私は貴方がどちらを選ぶのか、わかる気もしますが……」
「話す機会を持ったほうが良いと?」
「話せば判る事もあるでしょう。1度逃げて見ないで向き合ってみてください」
「そうだな。ありがとう、では次の質問だ。最近……魔王化してる義妹たちも可愛いと思い始めてしまった……私はどうしたらいい」
神妙な顔で言う龍也さんに全員がなんと言うか一瞬悩んでいると、終夜さんが龍也さんの肩を軽く叩いて
「もう疲れてるんですよ。隠居しなさいな、場所は案内するので。」
「……だろうか? 私は疲れているんだろうか?」
「ええ、きっとそうですよ。1度ゆっくり休んでみてください」
多分、疲れすぎている意見は間違いではないだろうと全員が思った……
「……いいじゃないですか。そのままいけば、魔王化に悩むこともなくなりますよ(投げやり)」
興味無さそうに普通の狐様が言うと
「あー思いっきりハンマーを振り回したい気分だな~」
ぶおん! ぶおん とハンマーを振るうBBを見た普通の狐様は
「冗談です。汚染……は言いすぎかもしれませんが、結構毒されてるみたいですね。まあ、可愛いだけならいいです。それ以上行かないように気をつけつつ、普通の友人とも交流して常識的な神経を保ってください」
真面目な返答を聞いた龍也さんは
「普通の友人としてか……うん、そうしてみるよ」
ふうーと溜め息を吐く龍也さんにからすそ様がサムズアップして
「……笑えば良いと思うよ」
「笑う角に福来るの精神?」
「そういうものだと思ってくださいな。下手に悩むより笑うほうが良いですよ」
うんうんと頷きながら龍也さんは
「じゃあ、もう少し笑うようにするか」
そう笑う龍也さんに畏夢様が
「もう一度言いますが~、何もしないで下さい~。理由は先程と一緒なので~」
「魔王が増える?」
「そうなる危険性があると言う事を覚えて~行動してください~」
畏夢様の言葉に額から汗を流す龍也さんでした
「まあ、それもアリではないでしょう。その人たちは手段はどうであれ、多分あなたに構ってほしいのでしょう。なのでそれにこたえるのもありです」
復活したユウーTKTMさまの言葉に龍也さんが
「構う? 買い物とか、相談事にか?」
「まぁ……そんな感じで良いかと思います」
言いたい半分は伝わったと呟いている。ユウーTKTM様に続いて
「世の中には、「可愛いは正義」と言う言葉があってですね……言いたい事は判りますよね?」
「魔王は正義?」
「ある意味正義でしょうね」
何か方向性が間違ってきていると感じ取ったBBが
「では最後の質問のほうをお願いします!!」
「え、あ、そうだな……友人にもう皆と結婚しちゃえよ♪ と言われた。その友人は十字架に吊るして火炙りにしたが……これは明らかに間違っているよな?」
(((間違っていると言うか、犯罪だーッ!?!?)))
全員がその友人に心の中でそう突っ込んだ
「皆IKIOKUREますよ?それでもいいんですか?覚悟を決めて全員振るかハーレム作るかですよ。」
終夜さんの言葉に龍也さんは
「いやいや、駄目だろ……それは」
「常識を超えて、1度考えて見ましょう。ある意味これも正解ですよ」
龍也さんはうーんと首を傾げて唸っていると、今度は普通の狐様が
「一夫多妻制がまかり通るならともかく、今は早まるべきじゃないですね。先ほども言いましたが、隠居したときに地球の海鳴に住むのであれば、一夫多妻制はまかり通らないので誰か一人を選んでください」
「誰か1人か……まだそういうのが判らないんだよな」
「だからこそ早まるべきではないのです、時間を掛けて考えてみましょう。早まって間違えると後が大変ですからね」
考えるべきと言うアドバイスにうんと頷きメモをしている。龍也さんに竜華零様が
「何をもって間違いと成すか。これは何をもって正義と成すか、と同じくらい難しいですよね。まぁ、そんなことはともかく。今はとりあえず、皆様と日々を楽しまれれば良いのではないでしょうか?」
「日々の生活を楽しめと?」
「そうしてる内に答えもきっと見つかりますよ」
今回は壊れがちだった、竜華零様の最後のコメントは凄くしっかりしたものだった、それに続いてユウーTKTM様が
「まあ、間違ってるとはおもいますよ。そういうのは本人たちが決めることですので、他の人がとやかくいうのはダメだとおもいますよ」
「うんうん。そうだよな、あいつ自身、自分の養女に迫られているくせに人をおちょくるのが好きだからな」
「うん? 何か今聞き逃しては……聞かなかったほうが良いですね。とにかくよく考えて答えを出してみてください」
言われた言葉に何か引っ掛かりを感じた物の、ユウーTKTM様は詳しく聞くべきではないと判断して。ここで返答を切り上げた
「もっといたぶってやってください」
「馬鹿を?」
「そうです、あんまりそういう事を言うなとね? それと早めに相手を定めてください。でなければあなたのメンタルが死にます」
「あながちないとはいえない自分が居る」
難しい顔をして呟く龍也さんに畏夢様が
「それは全員と結婚という事ですか~? それとも友人を十字架に吊るして火炙りにした事ですか~? まぁ、どっちも色々と間違っていると言えば間違ってますね~。取り敢えず~、全員と結婚自体は地球のとある国でOKだったりしているらしいので~、最終的にはしてもいいかと思いますよ~? 友人の対応に関しては吊るすまではギリギリ良いのですが~、火炙りではなく水責めにすれば良いと思います~」
結婚についてのアドバイスではなく処刑のアドバイスをしていた……
「と言うわけで今回のお悩みもバッチリ解決(?)という事で、龍也さん。どうもありがとうございました」
「あ、ああ? そうなのか?」
「私が良いといったら良いんです! それでは龍也さんはあちらの出入り口からどうぞ」
BBが指差した出入り口に向かう龍也さんの姿が見えなくなったところで、BBが
「では今回のゲストの皆様の退場方法はこれで」
BBが傘のような剣を取り出し構える
「それって……まさか!?」
「そう。金ぴか傲慢王から強奪した天地乖離す開闢の星(エヌマ・エリシュ)ッ! さー逝って見ましょう!」
BBが天地乖離す開闢の星を大きく構え
「天地乖離す……エヌマ……「させるかああああッ!!」な!? からすそ様!? 駄目ですって開放中に動きを止められたら……」
BBの後ろの空間が裂けて2人を吸い込み始める
「っ何で私がこんな目にいいいいッ!?!?」
「はっはーッ!! 一緒に逝こうぜーッ!!!!」
2人は異次元に飲み込まれ消えた、残された面々は
「これどうするんです?」
「さぁ~~とりあえず帰りましょう~」
「ですね」
残された面々は龍也さんが帰った出入り口からスタジオを後にした