海鳴チャンネル番外編 海鳴チャンネル   作:混沌の魔法使い

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第18話

「はい。海鳴チャンネル始っまるよー!というわけでリバースカードオープン!」

 

【激流葬】

 

「「「「おおああああああああッ!!!!」」」」

 

ザッパーンッ!!!!!

 

濁流に飲まれながらゲストの皆様がスタジオに打ち上げられる。そしてさらに

 

「魔法カード発動!「デスメテオ」!」

 

燃え盛る火球がゲストの皆様の近くで停止し

 

「それで乾かしてから座ってくださいね」

 

「「「焼け死ぬわッ!!!!」」」

 

「サイクロンッ!※サイクロンでデスメテオは無効化できません」

 

遊梨の放ったサイクロンでデスメテオの火球は消えたのだった

 

「では皆様のLPが1000減った所でゲストを呼びましょうか」

 

BBが指を鳴らすと現れたのは燃えるような赤い髪が特徴の美女だった

 

「はい。今回のゲストはヴィータさんです。ですがここでは終わりません。さらに」

 

【ファイナルアタックライド ヴィヴィヴィヴィータ】

 

「ちょっとくすぐったいですよ」

 

「え?あ!ちょっ……んん」

 

BBがヴィータの背中に触れるとそこからヴィータが2人に分裂した

 

「「「「えええええ~ッ!!!!」」」」

 

片方はさっきのままのヴィータ。

 

もう片方は男のヴィータ【お姫様バージョン】

 

「「マジで?」」

 

互いに顔を見合わせているヴィータ達を見てBBが

 

「それでは今日も海鳴チャンネル!楽しくやって生きましょう!」

 

ものすごーく不安な感じで今回の海鳴チャンネルが幕を開けたのだった

 

「あのBBさん?畏夢様は今回はお休みですか?」

 

イスにいない畏夢様の事を尋ねるユウーTKTM様にBBはくすりと笑い

 

「ふっふふ。畏夢様ならここにいますよ」

 

左手で顔を隠しスタイリッシュ的ナポーズをとるBBの背後から

 

「どうも~背後からこんにちわ」

 

「「「幽霊のままなの!?」」」

 

前回の怪談のままなのかと突っ込むゲスト様

 

「というかからすそ様の前回のままですよね?」

 

「殿下が返してくれないんですよ」

 

からすそ様は前回同様犬耳ロリだった

 

「畏夢様はゲストからスタンドに昇華し時折攻撃を……「えーい」あいだあッ!?」

 

畏夢様が落としたタライガBBの頭を打つ

 

「はうう……こんな感じで攻撃してくるんで皆様気をつけてくださいね……では男ヴィータさんからどうぞ」

 

互いに近況情報を交換していたヴィータ達。妹・兄の違いはあるが同じ自分と言うことで打ち明けるのも早かったようだ

 

「じゃあ。お前が先で次ぎ私な?」

 

「ああ。判った。最近龍花に近寄る馬鹿が最近増えて困っている。王花でもブロックしきれず俺やシグナムでも駄目だ。どうやって排除すれば良い」

 

うん。龍花のお兄さん系の定番の質問だ。女ヴィータは

 

「ああ。判る判る、兄貴もそんな感じだから」

 

どうも世界と性別が違えど基本的な部分は何も変わっていないようだ。

 

「わからなくもないですが、随分と過保護ですねえ……近寄る奴みんな信頼できないとなると、龍花ちゃんの未来は未婚一直線でしょうか。頭から疑うのではなくて少しくらい信じる心を持ってもいいと思いますが」

 

普通の狐様が溜息を吐きながら言うとヴィータは

 

「信じること……うわあ。難しいな」

 

難しい。過保護なお兄さんにそれは難しい問題だ……普通の狐様に続いてchink様が自分の考えを言う前に紅茶を一口含んで

 

「ごぶう!?甘い!?これ甘い!?」

 

激甘の紅茶に噴出していた。勿論それをやったのは

 

「わ~い。成功~」

 

スタンドの畏夢様だった……BBと遊梨に加えて強大な敵が増えた瞬間だった

 

「ごほん。では改めて……龍花嬢が嫌だと、思う人ならばいいと思うのじゃが仲良くなりたいと思う人にはやってはいけないのじゃ。排除する方法はじゃな。ファンクラブなどを作りそこで制約を作ったりしたらいいと思うのじゃ」

 

「ファンクラブは却下だけど龍花の好きなのって言うのは参考にする」

 

即答でファンクラブを却下したヴィータ。流石に妹のファンクラブを容認は出来なかったようだ。

 

「ほら……こう……後ろからぐさりと」

 

メロンパンを齧りながら言うからすそ様にWヴィータは

 

「「それだっ!!」」

 

「「「絶対に違う!!!」」」

 

まさかの殺人をOKにしてしまうほどに病んでいるヴィータ達にゲストの皆様が頭痛を覚えていると、ふゆふよと浮きながら畏夢様が

 

「専門家に頼も~。特に切嗣さんとか綺礼さんとか辺り~」

 

アサシンとスナイパーの名前を挙げる畏夢様。暗殺するほうになっているのに気付いた終夜さんが

 

「何でどいつもこいつも物騒な連中なんだよ。その動きは周りの連中よりその龍花とやらをどうにかした方がいいだろ。元凶をどうにかしないとイタチごっこだぞ?」

 

「でも天然でしょ?無理ゲーじゃないの?」

 

「そうだ。龍花は天然じゃないと可愛くない」

 

「兄貴は天然なのが良いんだよ」

 

天然である兄と妹を愛してるWヴィータに終夜さんは頭をガリガリと掻きながら

 

「となると龍花に手を出すとどうなるかを思い知らせた方がいいだろ」

 

「つまり力で寄せ付けないと。でも覚悟した奴って怖いよー?私みたいに?」

 

「お前が怖いのは不死身せいな?暴力は悪いと思うけど生半可な連中は抑え込めるからいいと思うぞ」

 

ふむふむとメモ帳にメモしているWヴィータ。なぜか女ヴィータのほうも参考資料としてメモをしているようだった

 

「何? 妹君に悪い虫がついて困っている? ヴィータ殿、それは無理矢理引き剥がそうとするからですよ。逆に考えるのです、悪い虫がついても良いさ……と」

 

竜華零様が余裕を笑みを浮かべながらWヴィータにそう声を掛ける。えっ!?と言う顔をする2人に

 

「いやつまりですね1人で全員を排除するから徒労感に包まれるわけで、王花さんという味方がいるのであれば。その網を抜けてきた者だけを打ち返せば良いのですよ、そのためにはまず妹君につく悪い虫を判別する必要があるわけでそのためにはどこかでフィルターを経由する必要が云々~~~」

 

延々と語り始める竜華零様、これは暫くこのままだなと判断したBB達はお茶請けのお菓子を食べて話が終わるのを待った

 

~~15分後~~

 

「と言うわけなのですよ。わかりましたか」

 

「「なるほどな~」」

 

何か酷く感心しているWヴィータ。何かよほど心を揺さぶられる何かがあったようだ。

 

「では次は私がではお答えします。まずロープを用意します」

 

「ふむふむ」

 

「そのロープで対象をぐるぐる巻きにします」

 

「ほうほう」

 

「対象の足に重りをつけます」

 

「「「「「……ん?」」」」」

 

この時点でおかしいと全員が首をかしげた(Wヴィータ・暗殺を進めたゲスト様以外)

 

「最後に対象を海に投げ入れれば万事解決です」

 

「「「「「ちょっとまてぇぇぇぇぇ!?!?!?」」」」」

 

海に捨てるという答えは流石のゲストの皆様も妥協できず待てーと叫ぶのだった

 

「じゃあ最後に狂戦士様お願いします」

 

BBにそう言われた狂戦士だったが今までの回答を聞いて完全に混乱していた。出演はこれで3回目。海鳴チャンネルの混沌とした空間に慣れていなかったのが原因だ

 

(きっと個性《アク》が強すぎるのが多いわけだろうし……目が笑ってない笑顔とかは無理か……ヤバい。どうしよう。マジで浮かばない。無理って言ったら)

 

ちらりと視界の隅に居るSっ子コンビを確認する。二人の手には除去カードとして有名な「ハンマーシュート」と「千本ナイフ」のカード下手をすればあれが襲ってくる

 

(何かこっそりスタンバってるS×2のハンマーシュートと千本ナイフが炸裂する。そうなれば……防御力が足りないから死ぬ。もっと鍛えるか防御固めておけばよかった。いや、このチャンネルに参加している以上、死んでも俺の入ってた全自動で動く棺桶が勝手に動いて、俺をリビングデッドの呼び声とかで復活させるだろうけど。でもそうなったら今後あのS×2に執拗に凹られるサンドバックと化す恐れが)

 

カードを持って早くしろ早くしろと目が語っているしかも「「もう時間切れで良くない?」」とか邪な笑顔で笑っている

 

(ってまずい。早くしろって空気だ。何かもうS×2がカード取り出しはじめだぞ!? どうするどうするどうするどうする――)

 

何か煙が出始めたぞ……何か霧っぽい。オーバーヒートし始めた狂戦士様は

 

「……んー、もうあれかな。脅迫手帳作っちゃいます?まず誰か適当な人物の弱みを握り、『ばらされたくなければ他人の弱みを握って報告しろ』と命令。そして握られた者にも命令。ネズミ算方式で増えていきその中に近寄ってくる者がなかったら弱みを握った連中を使ってその者の――「「はい、ハンマーシュートッ!!!」」ぎゃあああああ……」

 

狂戦士様は巨大ハンマーで押し潰され。それをしたS2人はイイエガオで

 

「「脅し駄目絶対!」」

 

「「「「攻撃は良いのかよ!!!」」」」

 

半死半生の狂戦士様が自身の棺に飲み込まれたところで、女ヴィータの質問の晩になった

 

「兄貴を私から取ろうとするのが段々増えて凄く腹正しいのとむかつくのとぶっ潰してやりたいって気持ちが日に日に増していくんだ。でも兄貴には嫌われたくないし、どうやって排除すればいいと思う」

 

はい。方向性は全く同じだったそして

 

「ほら……こう……後ろからぐさりと」

 

「「同じ答えかよ!?」」

 

「だってこれ(暗殺)しか手段が……」

 

「「お前はアサシンか!!」」

 

「いいえ、忍です」

 

からすそ様の回答も全く同じだった……同じ質問なのだから答えが似てしまうのは無理もないことだが。それでは余りに意味が無い

 

「見た目と違って随分過激派ですね。正直に言わせて貰えば、嫌われないように排除は無理な気がします。だからこそ、排除するのではなく自分の長所を押し出す形でアピールしていけばいいのではないでしょうか」

 

「私の長所……んーんー?なんだろう」

 

首を傾げるヴィータに普通の狐様が

 

「のんびりと考えてみてはどうですか?」

 

「甘えれるって長所?」

 

どうも彼女も天然が入っているようです……甘えれるって長所になるのかな?

 

「甘えれるのって長所で良いんじゃないか?俺は龍花に甘えてもらえると嬉しい」

 

「じゃあ長所だな」

 

Wヴィータの間で解決してしまった。長所と言うのは難しいが、本人が長所と認識したのならそれで良いだろう

 

「兄君が見ていない所で排除すれば良いのではないでしょうか。兄と言う生き物は、直接見ない限りにおいて妹の悪い噂を信じないものですし。貴女程の女性が何を悩むのです、奪い取ればよろしい! 今は悪魔の微笑む時代なのです……!」

 

竜華零様が力強くそう断言する。奪い愛それも確かに正解なのかもしれない。だけど悩む素振りを見せるヴィータに竜華零様は

「……もし、それに抵抗を覚えるのであれば、それが貴女の本心です。その美しさはきっと、兄君の心をとらえることでしょう」

 

外見の美しさだけではなく内面の美しさを磨く。それも1つの方法だろう。うーんと唸っているヴィータにchink様が

 

「一番の方法は常にお主がおることじゃな。其れにより他のおなごの牽制になるじゃろう。どうするかはお主しだいじゃ」

 

「傍でいて抑止力になるって事?」

 

「そう言うことじゃな。フラグは立つ前へし折れば良いのじゃ」

 

chink様の言葉に感銘を受けたのはWヴィータそして

 

「フラグは立つ前にへし折る!それならば先輩は私のに……」

 

束縛系ヤンデレのBBに酷く感銘を与えてしまっていた。BBが何か間違った道に言ってしまうのではとゲストの皆様が不安に思った瞬間

 

「はいど~ん」

 

「っきゃああああッ!!!」

 

がらがらがらッ!!!

 

BBは畏夢様の落としたたらいの中に埋もれて消えた。きっとあの中から這い出したらさっきまでのことは忘れているだろう

 

「うんうん。フラグを立つ前にへし折る。潰し愛ですね、分かります」

 

「あれだ。もう嵌めてしまえ。悪の道に嵌めてしまえ」

 

「うっわぁ。ついにお兄ちゃんが本腰入れてきたよ……」

 

「気づいたらそいつは皆の、そして世界の敵。後はなぶり殺しだ」

 

「流石全てを滅ぼしただけはあるねぇ」

 

「お前が言うなし」

 

とんでもなく黒い顔で言う終夜にヴィータがなんと返事を返そうか悩んでいると畏夢様がゆっくりと降下してきて

 

「ストレス発散にスカサンドバックを殴ればいいよ~? そうすれば気持ちが多少落ち着くから~。それでも駄目なら……」

 

空気が冷え込んだと錯覚するくらいの冷たい表情でヴィータ達を見て

 

「……滅尽滅相……誰も生かさず帰さない」

 

自分の欲しいものを脅かすものを完全に排除しろと言うことなのかと全員が尋ねようとしたところで

 

「――なんちゃって。排除はまた今度だよ~♪」

 

にこにこと笑い机の上の芋けんぴに手を伸ばす畏夢様。どこからは冗談でどこまでが本気だったのか判らない、全員がそんなことを考えている中、空気を読んでいないユウーTKTM様が

 

「私の考えとしてはですね。ではまずロープを「「「「それはもういい!!」」」」えー」

 

同じことを言おうとしたが周りから即止められて不満げなユウ―TKTM様であったが

 

「仕方ありませんねー。では違うのを出しましょう。まず魔力を無効化するものを対象につk「「「「それ結局同じですよね!?!?」」」」バレましたか」

 

もうユウーTKTM様はこの方向性以外の回答を思い浮かべる事ができないのかもしれないと思った瞬間

 

「はい!二度ネタ禁止ッ!!」

 

たらいの中から復活したBBがハンマーを全力で投げつけユウーTKTM様をKOした。そしてまた最後になってしまった狂戦士様は棺おけの中から復活しながら

 

「なるほど……策は難しい。前々回の反省から魔王には策はなかなか通用しない。その兄貴という方に嫌われたくない。結論。嫌われずに排除するという考えを提供するのは私には無理「はい、アウトー!ドーン☆」

 

BBが即座にハンマーシュートを発動させるが

 

「速攻魔法――禁じられた聖槍。魔法・罠の効果では破壊されない」

 

「何イッ!?」

 

聖なる光を放つ槍で放たれたハンマーを両断した狂戦士様だったが

 

「任せてBB。スフィア・ボム 球体時限爆弾!」

 

かさかさ!ガチンッ!!!

 

「ちょっ!? 待って! 無理って言っただけで、回答はまだ終わってな――」(木端微塵。次ターンにリボーンします)

 

爆炎に飲まれ飛び去る

 

「汚ねぇ花火だ」

 

「ですねー」

 

Sっ子コンビがそう呟いた。以前まではBBVSからすそ様が海鳴チャンネルの定番だったのだが。前回からそこに狂戦士様が加わった瞬間でした

 

「じゃあ。俺の質問はこれで最後な?偶になんだが、はやてとかが龍花と一緒にいるのでさえイラットする時がある。家族だし兄弟だしそんなのおかしいってわかっているのに……俺はどうしてしまったんだ」

 

「大丈夫だ、問題ない」

 

真剣に悩んでいるヴィータにへらへら笑いながらからすそ様がそう告げる

 

「何が!?何が大丈夫なんだ!?」

 

「恋は盲目……常にご注意を。特に他の人達に。もしかすると貴方と同じことで悩んでいるかもしれませんよ?」

 

意味深なことを言うからすそ様にヴィータが

 

「え?もしかしてはやてとかもなのか?」

 

「さぁ?うちのはやてはずっと行け行けだけどな。押して押して押しまくる感じだけどな」

 

「マジで?」

 

ヴィータ同士でもかなり感じ方が違うようだ。頭を抱えてる男ヴィータに普通の狐様が

 

「一線は越えないほうがいいと思いますよ、社会的な意味で。我輩がアドバイスできることは正直ないですが、たまには龍花ちゃん以外の女の子にも目を向けてみたらどうですかね」

 

普通の狐様が自身の意見を言い終えヴィータが口を開く前に、狂戦士様が割り込み

 

「愛故にですね。愛は一種の病であり、狂気です。おそらくそのまま逝く(誤字にあらず)と、妹さんを異性として見始めることになりますね。そのまま進むかどうかはあなた自身ですよ」

 

2人のアドバイスを聞いたヴィータは頭を掻きながら

 

「いや・社会的にはおかしくないし、逝くわけでもないんだよ。俺と龍花血縁ないし」

 

空気が凍った音がした。それはもしかするとスタンドの畏夢様が氷を持って飛んでいるせいかも知れないが。確かに空気が凍った音がしたのだ

 

「………我輩には何もいえません。パスでお願いします」

 

「はい。私も同意権でお願いします」

 

書類上は兄妹であるが、そこに血縁関係は無い……兄でいたいというのはヴィータの自制心の現われだったようだ。chink様はふーと溜息を吐いてから

 

「兄と妹が一緒にいて苛々する。それは妹を愛してるということじゃ。それが家族愛か異性愛なのかはそなたが決めることじゃ。龍花嬢が他の者と一緒に歩きながら笑顔を向けたらどう思うのじゃ。今度は其れがお主ならばどうじゃ。どう思うかはお主の勝手じゃが後悔しないようにするのじゃぞ」

 

異性として龍花を愛するのか?家族として龍花を愛するのか?そのどちらも選ぶことが出来る。ヴィータには最大のアドバイスなのかもしれない。

 

「では私からはこう言わせて貰いましょう。ヴィータ殿、あえて今この場で妹君との兄妹の絆を捨て去るべし! あなたはただ1人、妹君のために峻厳たるナイトの道を歩む覚悟をなされよ! その先にこそ、貴方の求める答えがあるのです……!」

 

「俺の求める答え?」

 

「その通りです。1度、兄・妹と言う関係を忘れ。自分がなにをしたのか?それを考えればきっと答えは出るでしょう」

 

考える時間を作ればきっと気持ちの整理がつくだろうというアドバイスだが

 

(((考えれば考えるほど土壷にはまりそうだけどな)))

 

根が真面目なヴィータにはもしかすると逆効果かもしれないとゲストの皆様は思ったのだった

 

「それではやてと龍花が話してるときに感じるむかむかは何だ?」

 

首を傾げながら尋ねてくるヴィータに畏夢は笑いながら

 

「それは真理に近付いてる証拠だよ~。そのまま真理に至れば(龍花を愛する為の)座に逝けるよ~?」

 

真理なのだろうか?龍花を完全に愛しているという事に気づいていしまうだけなのではないだろうか?

 

「それは嫉妬でしょう。あなたの大切な人が他の人、たとえ兄弟でも一緒にいてはイヤだという気持ちでしょう。それは人間の感情の一つなので別段おかしくはありませんよ」

 

「嫉妬したのか?俺ははやてに?兄貴同士なのに?」

 

「大丈夫だって。私もたまに嫉妬するぞ?はやてに幾ら姉妹でも許容できねえものはあるって」

 

からからと笑うヴィータに同乗して遊梨さんが笑いながら

 

「嫉妬乙!」

 

「やめんか馬鹿。それはなぁ……身内戦争だな、下手したら」

 

「潰し愛ですね、分かります」

 

かなり深刻な問題のはずなのにちゃかしに入る遊梨に終夜さんが切れ黄金に輝くハンマーを両手に持ち

 

「光になれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」

 

「アカン!ゴルディオンクラッシャーはアカァァァァァァァン!」

 

しかしその全てを光に返すハンマーの射程にはゲストの皆様も含まれていて……

 

「こっちくるなー!!」

 

「一緒に死んでよ!!!」

 

「断固断る!!!」

 

「こんなときこそ・ロードローラーだっ!!!」

 

ロードローラーに乗って逃げるからすそ様。逃げ遅れたゲスト様の阿鼻叫喚の悲鳴が響く中

 

「しょーかーん」

 

間延びした畏夢様の声と同時にスタジオが揺れて虚空から徹巨人が現れたそれは

 

「「「メイオウ!?」」」

 

白い巨体を持つ異常な威圧感を持つ巨人。その名は

 

「ゼオライマ~迎え撃て~」

 

ゼオライマーの放った光線がハンマーを消滅させ。スタジオを振るわせた……

 

「えースタジオが半壊しましたが。チャンネルを続行しますね。ファイナルアタックライドで呼び出したヴィータさんも消えてしまったようですね。畏夢さんやりすぎですよ」

 

「ごめんねえ~ちょっとやりすぎちゃった~もどっていいよ~」

 

ごゴゴゴッ!!!!

 

ゼオライマーは現れたときと同じようにスタジオを揺らしながら消えていった

 

「ではヴィータさん。最後のお悩みをどうぞ」

 

「え。ああ……そうだな。兄貴は格好良いし、優しいし、料理も上手だし、暖 かいし……一緒にいるとすごく安心できるんだけ ど。でも兄貴が何時かどっか行って帰ってこなくな るんじゃって凄く怖くなるときがあるんだ。これ は……その……もにょもにょ……兄貴がそれだけ好きってことなのかな」

 

顔を赤くしてもニョもニョと呟くヴィータ。男勝りな喋り方をしているがこういうところは女性と言う感じだった。

 

「心配する気持ちは何もいけないことではないですし、家族を愛する気持ちは持っているべきだと思います。まあ、ヴィータさんの

場合もしかしたら異性として、かもしれませんがね。どちらにせよ、好きだという気持ちを伝えることに意味があるのだと思います。たとえ報われなかったとしても、ね。」

 

普通の狐様の励ましの声にヴィータはうーん……と唸りながら

 

「うん……そうしてみるよ」

 

気持ちを伝えると決めたヴィータに聞こえないように普通の狐様は最後に小声で

 

「我輩はヘタレなので告白なんてしたことないですが……はぁ」

 

その呟きを聞いたBBは普通の狐様の耳元でへたれって繰り返し呟いていた……精神的ダメージを受けて落ち込んでいる普通の狐様に続いて竜華零様が飲んでいた紅茶のカップを机の上において

 

「兄君が好きではやて殿が嫌いならば、無理矢理に奪えばよろしい。兄君が好きではやて殿も好きならば、両方手に入れればよろしい。貴方はどっちですか?」

 

「私は兄貴もはやても大好きだ!」

 

それならば割って入ると考えるのではなく、2人に伝えれば良いのです、2人ともが好きだと、ずっと一緒にいたいと……つまり2人の良心に訴えかければ良いのです(台無し)」

 

「最後の最後で台無しだ!!!」

 

途中まで良いことを言っている感じだったのに最後の最後で台無しになってしまった……竜華零様の話を聞いていた遊梨さんがジト目で終夜さんを見ている。その視線に耐えかねたのか

 

「あー……うん。ごめんなさい。しょっちゅう心配かけてマジですみません。まあ好きというか生物で言う帰巣本能だな、それ」

 

「それは違うって、理屈抜きでそばにいると安心出来るでしょ。まあ好きって事でいいんじゃない?それと遠慮なんていらないでしょ?好きならさ」

 

「……遊梨が珍しくまとも!?」

 

珍しく遊梨さんがまともな事を言ったと驚いている終夜さんに遊梨さんが

 

「うっわぁ……私をどんな目で見てんの?」

 

「キチガイでチートでブラコンな奴」

 

「ひ、否定出来ないで、でもお兄ちゃんだって私を始めとして10人近く!」

 

遊梨さんが終夜さんの鮮やかなる伝説を暴露しようとして

 

「やめろぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!龍也と一緒にするなぁぁぁぁ!!!俺は責任取る事にしたんだぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

黒歴史を刺激され悶絶している終夜さんにBBが

 

「うるさいですよ」

 

「はうっ!?」

 

完全にうろたえてい終夜さんはその攻撃をかわすことが出来ず気絶し

 

「差し上げます。遊梨さん」

 

「わあ!ありがとうBB」

 

気絶した終夜さんを抱えて笑う遊梨さん。彼がどうなるか皆気になったがそれを口にするものはいなかった。そのやりとりを黙ってみてchink様が

 

「1番は無理じゃとしても2番が空いておるじゃないか。其れにお主が好きな相手は1人だけしか愛せぬ者か。其れにじゃな愛に順番などあろうか。確か順番を付けるやからもおる。じゃがの其れがどうした。いつかは1番の者からその座を奪えばよかろうが」

 

chink様の言葉を聞いたヴィータさんは

 

「そっか……兄貴が一人だけを愛するってことも無いかもしれないんだよな。。うん……うん」

 

凄く嬉しそうに笑うヴィータを見たユウーTKTM様が

 

「なるほど。ヴィータさんはお兄さんのことが大好きなのですね。でしたらこれからもそのお兄さんの傍にいてあげて、降り注ぐ災いからお兄さんを守ってあげてはいかがでしょうか。そして、たとえ一番ではなくても大好きな人と共に過ごせることは、とても幸せなことだと思います。なのであなたがお兄さんを思うその気持ちを、大切にしてあげてください」

 

そういって満足な顔をして紅茶を飲むユウ―TKTM。とても先ほどはっちゃけていた人とは思えない言葉である。ヴィータさんもそれを感じたのが

 

「マジなことも言えたのか?」

 

「言えますよ?ふざけるときはふざけますが。締めるところは締めますとも……あと私として……」

 

にこにこと笑うユウーTKTM様の言葉を遮ってからすそ様が

 

「とっとと告っちゃえYO!!」

 

余りに軽い言い方に切れたヴィータさんが

 

「ギガント……」

 

巨大化したハンマーを振るう

 

「魔力展開障壁!!」

 

紫色の障壁でそれを防ごうとする中。渾身の力が込められた一撃が放たれた

 

「シュラーック!!」

 

「ぬぅぅぅぅぅぅん!!!!」

 

障壁に皹が入りだした瞬間からすそ様は

 

スペル"拳技 魔人剣"

 

「はぁぁぁ……ハァ!!!!」

 

紫の魔力を纏った拳が、自分が作った障壁ごと、アイゼンを弾き飛ばした――

 

「はは!私の勝ちだ!」

 

「私のアイゼンがぁ!?」

 

地震の最高の一撃を塞がれたにショックを受けているヴィータ。だったが弾かれた一撃は

 

「げふうつ!?」

 

障壁もろとも狂戦士様に直撃していた……

 

~暫くお待ちください~

 

「はぁ……はぁ……それでも諦めないっていうのもまた手だと思いますよ。諦めが……悪いと言われようと、結局のところ人は自己中心的にできてるのですから。2人を考えて身を退くか、諦めないのか。やはり他人の意見を参考にはしても決めるのはあなたが良いでしょう」

 

ダメージの余り息も絶え絶えで告げる狂戦士様の後ろでBBとからすそ様は

 

「さっき私を見捨てて逃げましたね!卑怯者」

 

「ダレだって自分の命が惜しいに決まってるじゃないですか!」

 

見捨てた見捨てなかったで口論していたからすそ様とBBだったが

 

「ええいならば」

 

からすそ様が力強くスタジオの床を踏むと。電気が消える、暗闇の中でからすそ様がBBを攻撃しようとした瞬間

 

「リバースカードオープン!「シフトチェンジ」!瞬獄殺の対象を狂戦士様に変更」

 

「なんでえ!?」

 

からすそ様の方向が変更され狂戦士様の方向に変わった気配がする

 

「甘い!リバースカードオープン「道ずれ」!俺が破壊されるとき相手モンスターを道ずれにする。貴様も道連れだBB!!」

 

スタジオの明かりが戻りボロボロの狂戦士様とその襟首を掴んでいるからすそ様の姿が現れる。そしてBBの足元が割れBBを飲み込もうとするが

 

「更にリバースカードオープン「シフトチェンジ」!破壊される私をからすそ様に変更♪」

 

「「嘘おっ!?!?」」

 

からすそ様と狂戦士様は仲良く地割れに飲み込まれ消えていった……

 

「甘いわ!!!」

 

と思ったがからすそ様は

 

「げふぅ!?」

 

からすそは狂戦士様を踏み台にし、穴から抜け出して着地と同時に走り出し、驚いているBBの背後に回って、BBを穴に蹴り飛ばす。

 

「く!?リバースカードオープン!!"波動キャノン"発射!!」

 

現れた巨大なキャノン砲から螺旋状の光線が放たれる

 

「FUUUUUUUUUUUUUU!!」

 

からすそは波動キャノンの砲撃を謎移動ですり抜け、BBの頭を背後から掴む。

 

「え――」

 

「一緒に地獄に(ry」

 

そのままからすそは、BBの頭を掴んだまま穴に落ちて行った……残された面々はまたかと言う感じで溜息を吐き

 

「じゃあ。帰りましょうか?」

 

「そうだね~BBとかいなくなっちゃったしね~」

 

「お兄ちゃん。帰りに何か食べていこうよ」

 

「だな。ケーキでも食うか」

 

このやり取りに慣れきっていたゲストの皆様はのんびりとそんな話をしながら帰り支度をし帰っていく

 

「ヴィータさん。これを差し上げます。よろしければ兄上様とどうぞ」

 

「遊園地のフリーパス。ありがとな!」

 

竜華零様は地味にヴィータさんの好感度を上げていたりする……

 

 

海鳴チャンネルに常識など存在しないのだった……

 

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