海鳴チャンネル番外編 海鳴チャンネル   作:混沌の魔法使い

23 / 29
第21話

「はーい!!今日も始まりました!!BBチャンネルーッ!!じゃなくて!海鳴チャンネルーッ!!!ムーンセルではナンバー1閲覧数を誇るBBチャンネルですが!ここではどうなるか!?正直不安なBBちゃんですが、そこはそれ!小悪魔系電波アイドルの魅力でぶいぶい行きたいと思いまーす!!っていうかこの前置き超懐かしいッ!!!!イエーイッ!!!」

 

修理が終わったスタジオでテンションMAXのBBはくるくると回りながら

 

「はいではさっそくゲスト召喚!ドーンッ!!!」

 

パカッ!!!←天井が開く音

 

「「「「この感じなんか懐かしいいいいいッ!!!!」」」

 

絶叫しながらゲストの皆様強制落下。だが2人だけ無事だった1人は

 

「いや~この感じ懐かしいねえ~」

 

スタンドな畏夢様は元々浮いているのでノーダメージ。そしてもう1人はいや……これを人と呼んでいいのかは疑問だが

 

「狂戦士さん?」

 

棺桶にTVカメラをつけた物がスタジオの床に刺さっていた

 

「えー狂戦士様は諸事情により今回は通信でご参加いたしますので皆様ご理解の程をよろしくお願いします」

 

ドドドドドドドッ!!!!

 

「「「「ロードローラアアアアア!!!!」」」」

 

いきなりスタジオの壁を破壊し飛び出してきたロードローラーにゲストの皆様が飛びのいて回避する。棺桶は弾き飛ばされくるくると回転し狂戦士様の椅子に突き刺さった。ナイスシュートである

 

「ロードローラーってことはからすそ様ですね!なにをして……あれ?」

 

ロードローラーの運転席にいたのはからすそ様ではなく、それ所か人間でもなかった

 

「「「ユベル!?」」」

 

某カードゲームのアニメで衝撃展開を巻き起こした。最狂最悪のカードの精霊「ユベル」だった。ユベルはゆっくりと運転席から降りて

 

「(」・ω・)」うー!(/・ω・)/にゃー!(」・ω・)」うー!(/・ω・)/にゃー!」

 

「「「からすそさんか!?」」」

 

このわけの判らない感じは間違いなく。からすそ様。しかし外見はユベル一体どういうことなのか?全員が理解出来ず首を傾げていると

 

「前回のラストで融合して。オカリナでユベルの精神を奪い取りました!」

 

オカリナを手に自慢げな顔をするユベル……いや。からすそ様に何も言う事ができなくなったBBは

 

「はぁ……もういいです。ゲストさんを呼んで話を始めましょう。今回のゲスト様はなんと2人です!ではどうぞー!」

 

ライトに照らされて姿を見せたのは

 

「今回はよろしくお願いするわね。アイリスフィール・フォン・アインツベルンよ。アイリって呼んでね?」

 

「リリィ・セイバーです。よろしくお願いします」

 

「「「ラスボスきたあアア!?」」」

 

お姫様の世界のラスボスとも言える2人が現われ思わずそう絶叫してしまうゲストの皆様でした。

 

「じゃあ早速アイリさん。よろしくお願いします」

 

並んで座っているお母さんコンビにBBがそう声を掛ける。机の上はいつものように紅茶とメロンパンと芋けんぴが用意されている。アイリさんは紅茶のカップを机の上においてから

 

「私の義息子のシロウ君の事なんだけどね。シロウ君は結構モテて居るみたいなんだけど、 このままだとずっと曖昧な感じになってしまいそうなのが気になっているの、やっぱり女の子の気持ち を考えると今のままだと駄目だと思うのよ。だからこうもっとシロウ君が自分の気持ちを自覚できるようにするには如何すればいいかしら?」

 

人、それおせっかいと言う。それは全員が思ったが

 

「「にこにこ♪」」

 

物凄く笑顔なのにその圧力が凄まじく誰もその事を言うことができなかった……終夜さんと遊梨さんは揃って腕を組みながら

 

「お兄ちゃんには鬼門な質問だよねぇ。ニュータイプだから全部分かってるし」

 

ニュータイプなの!?全員の視線での突っ込みを無視して終夜さんはうーむと唸りながら

 

「その上で防衛線を敷いたんだがな……直球で突っ込んで行けば速いっちゃぁ速いんだがどうすっ飛んでいくかも分からないからなぁ……」

 

「お兄ちゃんはセーフだったけど誰も彼もじゃないしねぇ……行け行けで行くのがいいんじゃないかな?」

 

行け行けでいって失敗したらどうするつもりなんだろうか?だけどそれも確かに1つの手だ。それに続いて竜華零様が

 

「母君様、失礼を承知で申し上げますと、子供の色恋に大人の力は不要でございましょう」

 

妹さえ絡まなければ常識人な竜華零様らしい言葉だった。さすが当ちゃんねるで数が少ない常識人のリーダーだけある

 

「だけどシロウ君のことを考えると……」

 

義理とは言え息子のことが気になる。それは母親として十分理解できるが……

 

「母君様にも覚えがありましょうが、曖昧な恋が出来るのは若い内の特権のようなものです。ここはシロウ殿を信じて見守り、いざと言う時に叱り、あるいは甘えさせる。そう言うスタンスで良いのでは無いでしょうか」

 

その言葉に頷いたのはリリィさんだった。うんうんと頷きながら

 

「アイリは少し過保護すぎるのです。高校生なのですから、見守ることも大事なのですよ」

 

「う。うー……そうなの?」

 

納得行かないと言う表情をしているアイリさん。ここは少し揺らいでいる、次のコメントが大事になる。そして

 

「朴念仁には襲わせるに限ると思うよ~?勿論、性的な意味で~」

 

「「「アウトーッ!!!!」

 

畏夢様が芋けんぴをかじりながら言う。アイリさんは駄目駄目と首を振りながら

 

「そう言うのは駄目よ!まずは交換日記からでしょう!?」

 

「「「それも違う!?」」」

 

よく判らない考え方をしているアイリさんに全員の突っ込みが突き刺さった。爆弾発言をした畏夢様に

 

「畏夢さん。さすがに少し「これ~詰まらない物ですが~」

 

文句を言おうとしたBBに畏夢様が何かを差し出す、BBは怪訝そうな顔をしてそれを見て

 

「これは!?ほほう~いやこれはなんと……」

 

嬉々とした表情でその何かを確認するBB。両手一杯に持っているその何かが手の中から零れ落ちる

 

岸波白野写真集 男版ボリューム11

 

「「「盗撮だーッ!!!」」」

 

明らかに盗撮だと思われる角度の写真ばかりに全員の絶叫突込みが放たれる。しかしその突っ込みも直ぐに収まる事になった

 

「これ以上文句を言うとこれだよ~」

 

そう笑って差し出されたのはボコボコと煮立つ赤いマグマ。もとい外道マーボーだった、ゲストの皆様は顔を引き攣らせ黙り込んだ。恐るべし外道マーボー、そしてBBが

 

「おおお……見えそで見えない、なんてナイスナアングルなんですか!?」

 

盗撮写真集に興奮していたのだった。

 

~暫くお待ちください~

 

「では次のからどうぞ~」

 

盗撮写真集でホクホク顔のBBに不審そうな顔をしつつ、ユベルと化しているからすそ様が

 

「真正面から告白しかないように感じます。唐変木の極みですし……ね」

 

「シロウ君が告白するように仕向けるの?それは少し難しいと思うんだけど」

 

アイリさんの言葉にからすそ様はにやりと笑いながら

 

「前に、殿下が正面から押すのが良いかとアドバイスしたんです。つまり変に遠回しにやると、気付かないと思います!だから正面突破させるのです!」

 

正面突破。恋愛に正面突破と言うのはおかしな気もするが

 

「んーどう思う?リリィ?」

 

「そうですね。下手に遠まわしをするよりかは効果的かと、ネロはそれで彼氏を作りましたし」

 

「成功例があるなら安心ね!じゃあそれとなーく、リンちゃんとかに教えておこうかしら♪」

 

その回答を気に入ったらしくニコニコと笑っているアイリさんに普通の狐様が

 

「士郎くんはまあ、本人が鈍感なのもあると思いますが、やはり周囲が駆け引きをしているせいで士郎くんが割を食ってるのが問題な気もしますねえ。そのせいで士郎くんが女の子の八つ当たりに巻き込まれたりするので、余計に自分の気持ちに気づかないんじゃないかと」

 

「あーなんか良く見るわよね?リリィ」

 

「ええ。アルトリアは少し気が短いですからね、手が出てしまいますしね」

 

お母さんズはうんうんと普通の狐様の言葉に納得する素振りを見せる。士郎の周りの女性は皆たくましいので士郎が奥手になるのは無理もないことだ

 

 「なので、アイリさんは士郎くんの相談によく乗ってあげるのがいいかと。士郎くんが心を開いてくれれば、恋愛相談などもしてもらえると思いますよ」

 

「あーなるほど!シロウ君はキリツグには懐いているけど私にはちょっとよそよそしい感じがしてたし、それは凄く良いわね!」

 

養母と言うのは中々難しいのかもしれない。母親としてどう接すればいいのか難しいからだ。士郎の悩みを聞くのは距離をつめることを考えれば最善の方法なのかもしれない。そして普通の狐様の意見と同じ意見だったのかユウーTKTM様が

 

「そうですね。普通の狐様の言うとおり、シロウさんに直接聞いてみるのも手ですね。あ、もちろん本人達には内緒ですよ。それでですね、はっきりしてないのならアイリさんが相談に乗ってあげて指摘したりして少しずつ理解させるのです」

 

「やっぱり話し合うのは大事なのですよね?アイリには何回も言っているのに中々話をしようとしなくて」

 

「だって……シロウ君と何を話せばいいのか判らなくて……」

 

しょぼーんとしているアイリさん。彼女は彼女なりに努力はしていたようだ。こういう態度を取られると真面目に答えないと自分が悪いような気がしてくるのが人間の真理と言うものだ。凄まじき戦士様は色々と考えながら

 

「うーん、鈍感なのが一番難しいんですよね。質問していって誘導するとか、鈍感な人は遠回りが一番の近道なのですよ。外堀から埋めていくのも大事ですよ?」

 

人間ではなく某仮面の戦士だが、言ってることは極めて真面目だった

 

「遠回り?どんなことがいいのかしら?」

 

アイリさんの質問に答えたのは凄まじき戦士様ではなく、chink様だった

 

「それでしたら、恋愛小説や映画を見せてはどうでしょう。それで無理ならそれで無理ならば見せた後にシロウ君のことを好きな女性にそういった行動をしてもらったらどうでしょうか。それならばある程度は恋愛に意識は向くと思います。それにシロウ君は愛を知っているのです。ならばいつかは気づくと思います」

 

「映画ですか。アイリ丁度映画のチケットを持っているのです、これをアルトリアに渡しておきましょう」

 

「それだったらシロウ君も気付くかもね♪chinkさんどうもありがとう」

 

もらったアドバイスを元に即行動。この行動力の高さはある意味いいだろう、やらないで迷うよりやったほうが良い場合もあるからだ。そして最後は棺桶にTVモニターをつけた狂戦士様だった

 

「気持ちはよく分かります。ですが、本人は実はある程度察していると思いますよ。多分ですけど」

 

「えっ? じゃあ、何でシロウ君は女の子たちに答えないの?」

 

狂戦士様の諭すような言葉に不思議そうな顔をするアイリさん、モニター越しの狂戦士様は

 

「さぁ……でも男ってのは共感能力が欠けているものなので、でもやっぱり勘違いかもしれないとか、どう応えるべきか分からないんじゃないでしょうか?(そうであるはずきっと)雰囲気察するのが男は苦手と言いますし。だから……やっぱり告白されるの待つしかないですね」

 

結局遠回しに「諦めろ」ってことを勧めている狂戦士様。確かに最もな意見だが、愉悦を求めるトリオの前でその回答はNGだった

 

「座標特定OKです」

 

「マーボーセット~」

 

「亜空間物質転移装置発動!」

 

BB・畏夢様・遊梨さんの連続コンボが発動する。まさかと思いゲストの皆様がモニターを見ると

 

「ぐあ!?いきなり外道マーボがアアアア!?ぐは!?げほっ!げほっ!!!ああああああああ……」

 

亜空間物質転移装置で外道マーボーを送り込まれた狂戦士様の苦悶の声が途絶えると同時にモニターの電源は落ちた。モニターの向こうで何が起こったのか?アイリさん達を含め全員が絶句している中

 

「「「イエーイ♪」」」

 

その惨劇を作り出したドSトリオはやったね!と言いたげにハイタッチをしているのだった

 

「こほんでは次は私が」

 

気を取り直してと言いたげに咳払いをしたリリィさん。

 

「私の息子と娘のモードレッドもアルトリアもそれぞれ好いてい る相手が居るようなのですが、ネロと違って自分の気持ちを口にするのが苦手な性格をしています。ここは母として動くべきだと思うのですが、何をすればいいでしょうか?アイリが駆け落ちするときはボートを用意したんですが、こういう時は如何すればいいのでしょうか?」

 

「懐かしいわね。リリィのおかげでキリツグと駆け落ちできたのよね」

 

「幼馴染の幸せを思えばこそです」

 

この2人は普通の考え方ではないのだろうか?いくら幸せにさせたいからって駆け落ちを助けるのはいかがな者だろうか?

 

「両思いであれば、転移魔法がよろしいかと」

 

からすそ様がそう言うとリリィさんとアイリさんは揃って首をかしげて

 

「「転移魔法?」」

 

何のことか判らないという顔をしているリリィさんとアイリさんにからすそ様は慌てて

 

「失礼いい間違えです。2人きりになれば、展開が加速するかも……ッ!!!」

 

魔法が無い世界に魔法を使え問いアドバイスはどう考えても間違いだった。からすそ様の誤算だったようです

 

「2人きりねえ?どんなのが良いかしらね?」

 

「そうですね。こうして考えてみると難しいですね」

 

故意的ではなく、普通に2人きりの状況するに方法について考えている、リリィさんとアイリさんに凄まじき戦士様が

 

「駆け落ちにボート……駆け落ちならばアリかもしれないですが、普通に状況の進展を目的とするのなら、それぞれ別の娯楽施設のチケットを渡すのはどうでしょう?そこからは本人たちに任せるべきですね」

 

遊園地や映画のチケットをそれぞれ渡し。後は自分達の判断に任せる。下手に手を出すよりかは良い手かもしれない、凄まじき戦士様の言葉にchink様も頷きながら

 

「ある程度ならば手伝っても良いと思います。恋愛ごとの相談はとても心強いと思います。それに不安になったりするものです。そういった時に相談になってのってくれる人がいることは心強いです」

 

「確かに不安に思うことはあるかもしれないですね、恋愛は難しいですからね」

 

「私もリリィには何回も相談に乗ってもらったしね」

 

自分達の経験談から納得と言う感じで頷くリリィさんとアイリさんにchink様は付け加えるように

 

「しかし手伝いすぎにより本人同士が仲が悪くなることもありますのでやりすぎは駄目です。良かれと思っても駄目な事はありますので気をつけてください」

 

確かに相談に乗ってもらえるのは心強いが、自分達の恋愛にそう何度も口を出されて良い気分はしないだろう

 

「確かにBBちゃんもそう思いますね~ある程度は相談に乗ってもらいたいですけど、何回も口を出されると面白くはないですね」

 

「確かにね。恋愛って難しいよねー」

 

ドSコンビのBBと遊梨さんも恋する乙女。chink様の意見を判る判ると頷いていた。chink様に続いて口を開いたのは、当番組の問題児ユウーTKTM様だった。ユウーTKTM様はうーんと唸りながら

 

「これは個人的な考えですが、人は自分の気持ちというのは意外と素直になれないものです。特に恋愛絡みだと今の関係を壊してしまうかもしれないという考えなどが思いついてしまい、一歩前に出られないのです。無理に進もうとしてはそれこそ関係が壊れてしまいます。なので話しやすい第3者、そうですねリリィさん、そしてアイリさんが相談に乗ってあげてはどうでしょう。2人の相談に乗ってあげて少しずつゆっくりでいいので背中を押してあげてください。そうすればきっと2人は自分の気持ちに素直になれるはずです」

 

「「「ユウーTKTM様がまともなことを言った!?」」」

 

普段は弾けた事しか言わない。ユウーTKTM様がまともな事を言った。それは全てのゲスト様に驚愕を与えるのだった

 

「こほん!では次は我輩が、恋愛と言う面を考えれば2人とも似ていますねえ。モードレッドに関しては、好いた相手よりもその保護者の方が問題でしょうな。それに加えてアルトリアさんも邪魔してる現状ですから」

 

安定の苦労人ことモードレッドは自分の姉にも邪魔されている。モードレッドは恋を叶えるためにはまずはアルトリアを何とかする必要があり、更に保護者軍団も何とかする必要がある、なんとも険しい道である

 

「なのでリリィさんはモードレッドくんの恋路を応援してあげるのが一番力強いかもしれないですね。我輩もモードレッドの恋路を応援している身なので、一緒に応援してあげましょう」

 

どうも普通の狐様はモードレッドの味方らしい。彼の恋路は敵だけではなかったようだ、普通の狐様は最後に苦笑しながら

 

「アルトリアさんに関しては、他の人に負けると言って反骨心を煽れば勝手に突撃しそうですけどね」

 

「あ、それは私も思います」

 

母にまで猪突猛進と思われている娘とは、アルトリアさんも中々如何して不遇のようだ。だがモードレッドに味方がいるようにアルトリアにも味方がいた

 

「アルトリアなら殿下にしてから~相手と一緒の部屋にかんkゲフンゲフンッ!!幽閉すればいいよ~」

 

言い直す畏夢様だが

 

「「「言い直している意味が無い!?」」」

 

監禁も幽閉も意味合い的には同じ、そして監禁と幽閉と言う言葉を聞いたアイリさんとリリィさんは

 

「監禁は駄目じゃ?」

 

「しかしそれも1つの手かもしれないですよ?関係の変化が起きるかも?」

 

お母さんズも監禁と幽閉。では意見が割れた、だって考えてみても欲しい殿下モードのアルトリアと士郎。そして幽閉

 

(((捕食ルートか!?)))

 

確かに関係は進展するかもしれないが、恋人を越えて夫婦になる可能性が出来てしまう、出来ちゃった婚と言う奴だ

 

「んでモードレッドは~……」

 

~30分後~

 

「……あのヘタレには何やっても何にもならなさそうだから~諦めよ~?」

 

「「「30分も使ってそれか!?」」」

 

30分全て駄目だし、モードレッドは本当に不憫すぎる……

 

「んーモードレッド君は良い子なんだけどね」

 

「リューカの兄達が少々過保護すぎますからね」

 

うーんと腕を組んで唸っているお母さんズに竜華零様が諭すように

 

「信じて待つ、先にも申し上げましたがそれが一番です。何、モードレッド殿もアルトリア殿もいざとなればガツンと行くタイプです。心配はいりません、下手に手を出すと関係がこじれる可能性もありますし、ここは見守ってはどうでしょうか?」

 

やはり常識人の竜華零様の意見はまともだった。やはり妹が絡まなければこれ以上頼りになる人は居ないだろう

 

「その2人についてだが、取り敢えず邪魔が絶対に入らない様にしようか。特にモードレッド」

 

終夜さんがそう言う。確かに邪魔者がいなければ進展する可能性は十分に考えられる、だが

 

「でも不憫枠だし、どうやって連れ出すか……そうだ、迷子にして2人っきりにしよう」

 

業と迷子にさせるという恐ろしいアイデアを出す遊梨さん。いや、確かにそれは良いアイデアかもしれないが……

 

「後は本人次第か……あれ?詰んでね?へたれとお姫様だよ?」

 

終夜さんにそう言われてその状況を想像してみる。そして

 

「「「無理だな」」」

 

あの純粋無垢とも言えるお姫様とへたれ。どう考えてもへたれが逃げるとしか思えない。つまりこの考えは最初から破産していたのだった……最後に回答したのは狂戦士様だった

 

「……げほっ!ごほっ!!……低出力モードON。モニター画質低……と、やっとこっちの声がつながった。そっちからの音声は聞こえてましたよ。マーボーのダメージが酷くて中々回答できなくてすいません」

 

狂戦士様の声はかすれていて、以下に外道マーボーのダメージが大きかったのかが容易に想像できる

 

「それでですが、それはしょうがないと思いますよ。傷付くのが怖かったりするでしょうし……そして結論から言えば大丈夫です。アルトリアさんとモードレッドの気持ち……好意は相手に伝わってますから。2人も以前ここに来たので、それが分かりました。だから伝わっていると思います。ええ、絶対に伝わっていますから大丈夫です。本当に大丈夫ですから。温かく見守りましょう」

 

何度も繰り返し大丈夫と言う狂戦士様。何度も繰り返すことで大丈夫だと言う狂戦士様。

 

「んーそう言われるとそんな気もしてくるわね」

 

「ええ。私もそう思いますね」

 

狂戦士様が行ったのは一種の洗脳のような者。何回も繰り返し言われる事で情報を刷り込む技術だ。そして最後に狂戦士様は

 

「……ああ、それとボートじゃ駆け落ちは無理です。途中で破壊されるのが落ちだと思われます」

 

確かに保護者軍団ならやりかねない。とアイリさんとリリィさんも思ったらしくうんうんと頷いていた

 

「それじゃあこれが最後の相談ね、これは私とリリィ2人の意見なんだけど、折角の夏休みなのでリリィと一緒に面白いことをしようと思うの、皆を連れて旅行の計画も立てているんだけど……折角の夏。そして旅行。ただ楽しいだけで終わらせるのは余りに惜しいです。ですのでこの旅行中に何か、そう進展させてあげたいというのが私とアイリの共通の意見です。ですので何か良いアイデアをよろしくお願いします。少し位酷いって思う意見でも OKよ♪それでシロウ君やリューカちゃんを取り巻く環境が少しでも変わるなら、それも必要な事だからね!」

 

楽しそうに言うリリィさんとアイリさん。しかし酷くてもOK……それは明らかに起きるであろう混乱を期待していると思ったが、誰も口にすることはなかった。

 

「んーそうですね「海水浴に肝試し。或は…………やっぱり無理です!私には無理!!棺桶に隠れる!!」

 

「「「えエェェェ!?」」」

 

回答の途中に突然怯えだしかんおけのなかにかくれるからすそ様。一体からすそ様の過去に何があったのだろうか?なおこの棺桶はモードレッドを閉じ込めていた者です。そしてからすそ様と同じく遊梨さんと終夜さんも何かのトラウマがあったようで

 

「夏休み……海で世界に命運かけた大騒ぎ……1万人近くのクローンを味方に大暴れ……街ひとつ吹き飛ぶ大騒ぎを全力でフルボッコ……あれ?ロクな記憶がない……」

 

「たった1年だけだろ、それ。だがあれが濃過ぎるんだよなぁ...」

 

1年でそれ!?遊梨さんと終夜さんの世界がどうなっているのか?それが全員の共通の疑問だった

 

「だったらさ、壮大なドッキリでも仕掛けたら?それとなくもし2人で遊ぶなら誰がいいって聞いて次の日に全ての人の中身が入れ替わるっていう感じで」

 

「御使堕しかよ。でも無理があるんじゃないか?」

 

全員入れ替えドッキリ、それは果たして恋愛を進める手助けになるのだろうか?なんか逆効果の気がしてならない

 

「そこはお兄ちゃんが発動すればいいじゃん」

 

「え?そこ俺に押し付けるの?」

 

「大丈夫大丈夫。実質的に神様なんだから出来るって」

 

「こっちのネタバレやめんか!」

 

ゲストの皆様の理解できない会話を披露する兄妹。これ以上聞いても何も無いと判断したBBが

 

「では次の人どうぞ」

 

さらりと回されてきた回答権。それに応じたのはスタンドな畏夢様だったのだが……

 

「自分もとい幽霊によるお化け屋敷(青鬼風リアル廃屋敷)とかかな~?残念ながら~、人見知り故にこういうイベントには未参加だったからアドバイス出来ないんだよね~」

 

「「「ど初っ端からこれか!?」」」

 

さん連続でアドバイス失敗。これは幸先が怪しい、そして

 

「役に立たないですね」

 

「まぁまぁリリィ落ち着いて」

 

リリィさんの堪忍袋もヤバイ感じになっている。ここからの発言はとても重要になる、残っているゲスト様はごくりと喉を鳴らし。冷め切った紅茶を口に含んでから

 

「我輩の意見ですが、2人1組で川や海でボート遊びとかどうです? ペアになる組み合わせはあなたたちが選べば、自分の思い通りに組ませることができると思いますが」

 

普通の狐様が若干冷や汗を流しながら言うと

 

「ボートの上か~私はキリツグと駆け落ちした時の事を思い出すわね」

 

「アイリはどうでした?どきどきしましたか?」

 

「最高にドキドキしたからこの案は賛成!」

 

普通の狐様の意見が気に言ったようで嬉しそうに笑うアイリさん。しかしそれに待ったを掛けたchink様は

 

「夏と言えば山や海、プール、川、肝試しですかね。山は龍花さんの体力的な問題もありますが、山は迷いやすいのでなかなかきついですね。海やプールはナンパがありますし、それによりはやてさん達によって血の雨が降る可能性があります。川は最近危険な外来魚がいるそうです。肝試しも夜なので危険ですよね。起きてしまうことを事前に考え行ってください。そして行く場所をしっかりと調べてください。私は皆様が怪我がなく楽しめる旅行にしてほしいのです。すいません。気分を下げるようなことばっかり言ってしまい申し訳ありませんが、これが私の意見ですね」

 

chink様の意見は確かに的を得ていた。龍花さんの体力やその他の要因を考慮すればいきなり行動に出るのはよくない。

 

「んー確かに、もしやるとしても念入りに計画を立てる必要がありますね」

 

「怪我とかが無いように考えないといけないわね。chinkさんの言う通りね」

 

うんうんと納得する素振りを見せる。アイリさんとリリィさんにそれならと前置きしてからユウーTKTM様が

 

「なるほど。いい考えですね。ならば、chink様の意見にプラスして答えましょう。遊園地に行くのはどうでしょう。あそこには2人乗りの乗り物が多いので距離も近づきますし、何より定番の観覧車があるので告白のチャンスでもあり、できなくても2人っきりの空間での会話で一気に近づけますのでいい場所だと思います」

 

普段はじけた回答しかしないユウーTKTM様だったが、今回は真面目な意見が多い。やはりはじけるだけではないようだ

 

「遊園地。定番だけど良いかも知れないわね」

 

「ええ。良い意見ですね覚えておきましょう」

 

納得したわけではないが、良い意見として気に入ったらしく頷いている。このまままともな意見が続くと思いきや、竜華零様の次の意見が明後日の方向にと向かった

 

「無人島に遭難させるのが良いのではないでしょうか?夏! 海! 吊り橋効果! それら全てを兼ね備えたサバイバルこそが、男女の仲を進展させる最高のスパイスでございましょう!」

 

「「「なんでだよ!?」」」

 

まさかの無人島に遭難させるという意見が出てきて、ゲストの皆様が動揺するがなんとリリィさんとアイリさんは

 

「んーありかもしれないわね」

 

「セイバー家の保有する無人島を使うといいかもしれませんね」

 

さっきのchink様の意見はどうなってしまったのか?無人島に送るでまとまりそうになっているお母さんズに竜華零様が

 

「女の子は頼りがいになる男の子にきゅんとして、男の子は弱々しい女の子にきゅんとする。普段のギャップがあるからこそ、その効果は無限大! すなわち!――――ギャップ萌え、だ!(超断言)」

 

ドドーンッ!と言う効果音が聞こえてくるような勢いで断言する竜華零様。その言葉の力強さに納得しかけているリリィさんとアイリさんに追い討ちを掛けるかのように凄まじき戦士様が

 

「くっつけたい人たちを睡眠薬で眠らせてそれぞれ別の無人島に置き去りにするのはどうでしょう?なんならそちらの世界に無人島つくりましょうか?」

 

「「「止めろ!!!」」」

 

某仮面の戦士なら不可能ではない、2人目の意見に更に心が揺らいでいるリリィさんとアイリさん。全ては狂戦士様の意見で決まる!全員の視線が狂戦士様のモニターに集中する。そして狂戦士様は

 

「…………どうすっかなーこれ」

 

「えっ?」

 

この混沌とした状況についてなのか?解答に対してなのかどうしようと呟いている狂戦士様に、BBが驚いた顔をして振り返ると

 

「いえ、何でも。そうですね………とりあえず夜に2人きりにさせるのはどうでしょう? 皆には気付かれないようそうですね……食事に遅行性の睡眠薬でも混ぜておいて、落としときましょう。そして相手の方にどこどこで待ってるから行ってあげて。これで完璧」

 

「「「なにが!?」」」」

 

おおとりの狂戦士様の回答も明後日の咆哮の物であり。そしてその発言を聞いたお母さんズがそれだ!と言う顔をしているのを見たBBが

 

「強制終了発動!狂戦士様の棺桶をコストに海鳴ちゃんねるを終了します!」

 

「あーれー」

 

狂戦士様の棺桶が割れ目に吸い込まれ消え。お母さんコンビとゲストの皆様もまた同じように姿を消した。

 

「ふーこれで何とか後は私が脱出すれば終わりですね」

 

強制終了で崩壊していくスタジオを出て行こうとするBBの背中に

 

「終わると思っているのか?」

 

突然聞こえた声に振り返るBBそこにはなんと

 

「はッ!?貴様はからすそ何故!?」

 

ユベルとしてではなく狐耳のからすそ様が佇んでいた

 

「そう簡単に終わらせると思うな!」

 

「か、棺桶!?」

 

棺桶を抱えてダッシュしてくるからすそ様は途中で棺桶を開き

 

「貴様も道ずれだアアアア!!!」

 

「い、いやああああ!!!」

 

BBと自身を棺桶を閉じ込め闇の中に消えていく棺桶……そして誰もいなくなった……

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。