完全に弱り切ったキバトドスにバスターをチャージしながら近づいて行ったエックスにはもう既にやるべきことは決まっていたのであった。
「やめるんだ‼」
「何をするんだ‼」
「これ以上の攻撃は只の暴力だ‼」
予想通りにスタンがエックスを制止してしまったのだが、スタンが言う通り星也の一撃によってもう既に戦闘不能だったこともあって、エックスはバスターのチャージを解除したのであった。
もちろん、その隙を逃すものかと、
「エックス、スタンと言ったか‼ その甘さが‼ 動けねぇ・・・」
「は~い、犯罪者は大人しく罪を償ってね(^_-)-☆」
「あれは‼(あの街でも同じことやっている奴らの拘束技じゃないか‼)」
渾身の力を振り絞って襲い掛かってきたキバトドスをいとも簡単に拘束バインドで身動きを取れないようにしている一つのベレー帽に白いロングコートに下にシルバーガードと呼ばれる軽鎧を身につけているサイバーゴーグルを装着した武龍こと白龍と礼龍と龍琥が神姫化した状態で現れたのであった。
エックスはバインドには見覚えがあったようで巨体であるキバトドスを無力化してしまった白龍達に驚いていたのであった。
「はい‼ 転送完了‼ スタンさん、星也、報酬の方は紫龍ちゃんがやってくれてるさかい‼ 内は流星の絆のメンバーの一人、白龍や、この娘達は内の妹達や、ほら、自己紹介せんと」
「あたし、礼龍‼」
「龍琥だ‼ よろしく‼」
「こちらこそ、イレギュラーハンター第17部隊隊長、エックスだ‼ 協力感謝する」
白龍がバインドして拘束していたキバトドスを転送してスタン達にお礼を言ってエックスの方に向いて自己紹介をして礼龍と龍琥にも自己紹介をするように言い、二人とも簡単に自己紹介をしたのであった。
ちなみに二人は本名を名乗ったがエックスはさほど気にはしていなかった様子だったのであった。
名乗られたのでこちらが名乗らないは失礼になるのでエックスも自己紹介をしたのであった。
「質問をしてもいいか? ギルドような所に所属している君たちがどうしてイレギュラーハンターのような真似事しているんだ?」
「そう来ると思っていたんや‼ しいて言うなれば「武偵」やな、資格を取れば犯罪者を摘発できるし、これは共通やろうけど、現行犯で私人逮捕できる権限を持ってるんやけど 後は任せてもよろしい?」
「ああ、ありがとう。後は任せてくれ(武偵か)」
エックスはこの機会を逃す訳には行かないと白龍である武龍に何故ギルドのような民間の組織が犯罪者を摘発できるのかと質問をぶつけて武龍は関西弁で武偵であると答えて去って行ったのであった。