本編は下です
パシンッ!
パシンッ!
竹刀と竹刀が激しくぶつかり合っていた。
一夏「はぁっ・・・」
俺は押される一方だった。相手は箒だ。全国大会優勝の箒だった。
俺は疲れ果ててその床に寝てしまっていた。防具が暑かった。
箒「どうしたのだ!どうしてそこまで弱くなっている!中学では何部に所属していたのだ!」
一夏「帰宅部!三年連続皆勤賞だ!」
箒「鍛えなおす。IS以前の問題だ!」
一夏「えっ!?」
箒「これから毎日、放課後3時間!私が稽古をつけてやる!」
一夏「ちょっと待て!俺はISのことを・・・」
箒「だから!それ以前の問題だと言っている!」
これは苦痛だ・・・。
女子更衣室
服を整えて着た箒は、さっきの発言について少し考えていた。
箒「さっきはきつくいいすぎたか・・・・。いや、あれくらいのでいいのだ。あきらかに一年近く剣を握っていない。でなければあんな風に、私に負けるはずがない!6年・・・6年会わないうちにあんなに変わって・・・」
すると、頭に昔小さかったころ。竹刀を振る男の子と女の子が思い出された。
一生懸命振っている二人が。
しかし、6年後は変わっていた。
・・・いや、私が変わっていたのかもしれない。
あんな嫉妬心、初めてだった。
箒「ふふふ・・・ふ。とにかく、明日から放課後は特訓だ!そうすれば、放課後は邪魔者がいない二人っきりに・・・。ふふふ・・・」
第3アリーナ
控室
一夏「なぁ箒」
箒「なんだ?」
一夏「ISのことを教えてくれるっていう話だったよな?」
ふん、と目をそらした箒。
一夏「目をそらすな!一週間、剣道の稽古しかしなかったじゃないか!」
箒「仕方がないだろう。お前のISはまだ届いてないのだから」
一夏「ISがなくても、知識とか基本的なこととかあるんじゃないのか?」
箒「・・・」
一夏「だから目をそらすなって!」
空を飛ぶブルーの機械。
一夏「あれがあいつのISか・・・」
すると、控室に突如山田先生のアナウンスが飛び込んできた。
山田『織斑君!あなたのISが届きました!』
千冬『織斑、すぐ準備しろ。アリーナを使用できる時間は限られてるからな。ぶっつけ本番でものにしてみせろ』
ガシャン!機械音が響き、後ろの巨大なドアが開かれた。
開かれた先にあったのは、巨大な戦闘機。そう、ISだ。白く輝くISだった。
山田『これが織斑君の専用IS、〈白式〉です!』』
千冬『すぐに装着しろ。時間がないから、フォーマットなどは実戦でやれ』
一夏「・・・」
俺はそっと手を触れた。
一夏「・・・あれ?」
箒「どうした?」
一夏「・・・前触ったときとは違う。手になじむ。なんでこれがここにあるのか。何のためにあるのかが・・・わかる・・・」
千冬『背中を預けるように、コクピットに乗れ』
俺は言われた通りに乗り、俺の体をISが包んだ。
Access
一夏「これが・・・白式・・・」
山田『セシリアさんの機体は、〈ブルー・ティアーズ〉。遠距離型射撃のISです。ISには、絶対防御というものがあります。そのため、体の安全は守られますが、シールドエネルギーが大幅に低下します』
一夏「・・・」
千冬『どうだ、気分は悪くないか?』
一夏「あぁ、いけるさ!」
千冬『ふん』
少し口が笑った。
一夏「箒」
箒「ん?」
一夏「行ってくる」
箒「・・・うん!勝ってこい!」
一夏「うん」
そして、俺はISの操作コントローラーを握り、ISを動かす。
一歩。一歩。
不慣れだが、いずれ慣れる。
目の前の光。
俺は、思いっきりアリーナへと飛び立った。
セシリア『最後のチャンスをあげますわ』
ISの通信リンクから、相手セシリアの声が聞こえる。
一夏「チャンスって?」
セシリア「私が一方的な勝利をつかむのは明確。今ここで謝るというのなら、許してあげないこともなくってよ?」
一夏「・・・ふん。そんなのはチャンスとは言わないな」
セシリア「そう?残念ですわ。それなら・・・」
ついに始まった。
俺の見てるISの視点から、警告文字が赤く表示された。
相手からの射撃体勢。
攻撃態勢だ。
セシリア「お別れですわね!」
ブルー・ティアーズの周りを飛ぶ小さな射撃砲が、青く光りだすと俺に向けられた。
射撃砲から青く細いレーザーが、俺めかげて発射させられた。
一夏「くっ!」
俺は不慣れでISを動かし、籠手部分で相手のレーザーをもろに食らう。
大きなダメージだ。
一夏「うわぁっ!」
機体が大きく揺れた。
箒「・・・一夏」
白式は空中から落とされるとうに地面へと落下した。
操作を瞬発に行い、なんとか地面すれすれで体勢を整えた。
しかし、これでは終わらない。
ビシュン!
射撃音が、聞こえた。
一夏「っ!」
機体を揺らし、俺にめかげて発射されたレーザーをぎりぎりでかわしていく。
地面に射撃の後が残っていた。
しかし、俺の思い通りにはまだISは動いていない。
一夏(くそ、俺がまだ白式の反応に追いつけていないのか!)
セシリア「さぁ踊りなさい!私とブルー・ティアーズの奏でるワルツで!」
シュンッ!
付近で聞こえるレーザーを過ぎた音が、鳥肌を漂わせていた。
空中を駆け抜け、射撃をよけながら機体をできるだけ思いどおりに動かそうとする。
しかし、すべては避けきれていない。
当っている。何発も当っていた。
一夏「くっそ!シールドが削られていく・・・。なにか、何か装備は!」
展開されたメニューからは、一つの刀らしきものが浮かび上がった。
一夏「これだけか!?・・・ふん、素手でやるよりはいいな!」
セシリア「遠距離型射撃の私に、近接型装備で挑もうなどとは、呆れますわ!」
高速でかわすも、当たっていた。
ピーピー・・・。
ゲージが削られていく。
48・・・47・・・
セシリア「私の攻撃に初見でここまで耐えたのはあなたが初めてですわね。誉めてさしあげますわ」
一夏「そりゃどうも!」
セシリア「でも、そろそろフィナーレと差し上げましょう!」
一気に展開された射撃砲は、俺に向けられ無数に飛んでくる。
一夏「!」
俺は機体に無理を言わせながらも動かし、空中で避ける。
しかし
セシリア「左足、いただきますわ!」
セシリアのスコープ越しの眼が、俺の機体の左足をとらえた。
だが
剣をにぎり、射撃を剣で受け流す。
キンッ!!!!
一夏「一か八か!!!!!!」
一気に俺も攻撃モードへと入り、高速移動を続ける。
アリーナの地面を駆け抜け、上からの射撃に地面に足をつきながらもカーブして避け接近する。
そして、良い距離になり俺は思い切り上空へ向かう。
一気に接近するのだ。
セシリア「はっ!?」
シュン!
シュン!
白い機体は青いレーザーをよけ続ける。
シールドエネルギーは30を切る。
山田「・・・織斑君・・・」
箒「・・・一夏!」
千冬「・・・」
一気に接近し、ブルー・ティアーズの腕に向かい斬撃する。
しかし、それを避けたセシリアは言った。
セシリア「むちゃくちゃしますわね!けれど、無駄なあがきですわ!」
シュン。
目の前に青い射撃砲が展開させられるが、バックで下に急降下し、一気に上空へ回りながら舞う。
ブルー・ティアーズの小さな射撃砲は二つとも後ろで爆発し、散った。
セシリア「っ!?嘘!?」
一夏「わかったぜ!この兵器は、お前が毎回命令を送らないと動かないようになっている。しかもそのとき、お前は【それ以外の攻撃ができない】。制御に意識を集中させているからだ!」
山田先生は観戦しながらも、一夏の思考判断力に感心していた。
山田「すごいですね、織斑君。ISの起動が2回目とは思えません」
千冬「あのバカ者、抜かれているな」
山田「どうしてわかるんですか?」
千冬「左手が開いたり閉じたりしているだろ。あの時は、たいていミスをする」
一夏「残り2機!必ず俺が遠い角度の時、狙ってくる。距離を詰めればこっちが有利だ!」
セシリア「かかりましたわ」
一夏「なに!?」
セシリア「4機だけではありませんのよ!」
ブルー・ティアーズの機体の発射口から、ロケットが俺に向かって飛んできたのだ。
一夏「っ!?」
一生懸命よけるが、ホーミングしてくるロケットを高速でよけようが、追ってくる。
そして、その距離、約零。
バーンッ!!!
大きな爆発音が、白式の付近で起こった。
山田「織斑君!」
箒「一夏!」
千冬「・・・ふん、機体に救われたな」
山田「え?」
煙の陰から現れたのは、まだ操作している一夏だった。
「なに?どういうこと!?」
「織斑君の専用機の形が変わっている!?」
俺の眼の前に、緑色で(フォーマット終了)と書かれていた。
一夏「なに?どうなっているんだ?」
セシリア「・・・まさか!ファーストシフト!?あなた、まさか初期設定の機体で戦っていたというの!?」
一夏「・・・よくわかんないけど、けど。この機体はやっと俺専用の機体になったらしいな」
武器:雪片弐型
一夏「雪片弐型?これって、千冬姉が使っていた武器だよな・・・。ふん、俺は世界で最高のお姉さんを持ったよ」
右手の武器装甲から、光の剣が展開した。
一夏「でもそろそろ、守られるだけの関係は終わりにしなくちゃな。これからは、俺も、俺の家族を守る!」
セシリア「え?あなた、何を言って・・・」
一夏「とりあえずは、千冬姉の名前を守るさ。弟が不出来じゃ、恰好がつかないからな」
セシリア「あぁもう!面倒ですわ!」
一気に4つのロケットが、俺に飛んできた。
しかし。
一夏「見える!」
空中で飛び回り、多少距離をつけロケットを見やる。
そして、右手にある剣をロケットに斬撃として食らわせる。
すべてのロケットは、機能しなくなった。
一夏「!いける!」
俺は思い切り加速をつけ、ブルー・ティアーズへと攻撃を図る。
セシリア「はっ!?」
一夏「うぉおおおおおおおお!」
・・・1・・・0
シールドエネルギーゼロ。
試合終了の音がアリーナ中へ響き渡った。
「試合終了。勝者、セシリア・オルコット」
一夏「え?」
セシリア「は・・・」
山田「え?」
千冬「・・・ふん」
結果は、俺の負けだった。
とても長いssでしたね・・・ちゃんと読んでくれましたかね?
まぁ、戦闘シーンですから、かなり難しいので飛ばして読んでも構わないです・・・よ。
一応、基本は原作通りにやっていく方針です。
なので、一夏が負けました。
これも原作通りですね。
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