2018年7月26日、一年の時を超えてPS4で配信開始した「機動戦士ガンダムバトルオペレーション2」サービス開始記念 pixivにも同時投稿

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再び上がる狼煙

 一年前、とある僻地にてジオンの部隊を率いていた俺は5年も続いた連邦とジオンの戦争が終わる瞬間に立ち会った。長く苦しい戦いが終わるとホッと安心する一方で長い間緊迫した戦いを続けていた俺は普通の生活に戻れるのかという一抹の不安も抱えていた。それでもジオン本国で待っていた以前の仲間に再会するとそんなことがどうでもいいと感じた。今はこの騒がしくも落ち着くこの連中と共に生き延びて手に入れた平和をかみしめた。

 

 

 

 そんな俺、元ジオン軍MSパイロットニゲラ・ストックの今はというと・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 敵のMSから放たれたバズーカの弾頭を俺は自身の乗機であるゲルググのMMP-80マシンガンの弾幕で迎撃する。ばら撒かれた弾丸は弾頭をとらえ、空中で爆散させる。爆炎が辺りに広がり、俺と相手のパイロットの視界を奪う。やがて晴れていく爆炎の向こうでピンク色の何かが光るのを見たと同時に咄嗟にシールドを前に突き出しながら右へと回避行動をとる。直後、爆炎を吹き飛ばしながら現れたピンク色のビームが突き出したシールドに直撃、表面を焼きながらその粒子を散らしていく。

 

「ぐっ・・・!」

 

 直撃した衝撃と咄嗟の回避行動の振動で呻き声を出しながらもビームライフルを構えた敵、陸戦型ガンダムにシールドを向ける。ゲルググのシールドはビームコーティングされており、ビーム系統の射撃なら直撃でも耐えられるようになっている。と言っても過信しすぎればシールドはビームに貫かれ俺の機体を破壊するであろう。

 相手の陸戦型ガンダムの武装はこちらに銃口を向けているビームライフルのほかに先ほど放ったロケットランチャー、胸部にバルカン砲とマルチランチャーを装備している。対してこちらの射撃武装は右手にビームライフル、左手にマシンガンしか持っておらず、あとは背中に装備されたビームナギナタだけ。

 

「さぁて、どうすっかな・・・・っと!!」

 

 右手に構えたビームライフルを向けると同時にスラスターを吹かし疑似的にホバー移動しながら遮蔽物へと後退する俺を相手はそうはさせないとビームライフルを撃つ。先ほどは爆炎で見えてなかったがために直撃したが銃口が見えていればそうはいかない。操作レバーを動かし次々と機体を貫こうとするビームを躱し続ける。このまま躱しつづければビームの残弾が尽きるのはあちらが先。こちらから決めに行ける。

 

「このまま・・・!?」

 

 このままいければよかったが。コックピット内にアラートが響き渡る。ロックオンアラートとは違う音に判断が一瞬遅れた。

 

「爆撃か!!」

 

 思いっきりペダルを踏み込みレバーを引く。強いGが体に襲い掛かるがお構いなしに機体を後方へ緊急回避させる。瞬間、俺がいたところが爆発に消えた。巻き込まれていたら木っ端みじんだったであろう。と思ったのもつかの間、爆炎から陸戦型ガンダムがスラスターを吹かし現れる。

 

「こいつ、爆撃の中を!!」

 

 手にはビームサーベル。手に持っていたはずのビームライフルも腰に牽引してあったロケットランチャーもない。完全に決めに来ていた。振りぬかれたビームサーベルはシールドを切断し左腕を深く斬りつける。その隙にマシンガンで撃とうとするも陸戦型ガンダムのバルカンがそれを撃ち抜く。弾倉に引火したマシンガンは爆発し、左手を損傷させる。一度距離を取る俺だが、ゲルググはボロボロだった。左腕は動くが手がボロボロだった。相手は完全に近接戦闘で決着をつけに来ているのかシールドもパージしていた。

 

「おもしろい」

 

 右手にビームナギナタを持ち変える。勝負は次で決まる。先に動いたのは陸戦型ガンダムだった。スラスターを吹かしこちらに一直線に突っ込んでくる。それに俺も答える形で突っ込む。距離を詰めた両者は己の得物を振りかぶる。若干相手が振り下ろす方が早い。そんなことはわかっていた俺は賭けに出た。

 陸戦型ガンダムがゲルググ目がけビームサーベルを振り下ろす。勝った。と相手は思っただろう。次の瞬間、右手が爆発しなければ。驚愕したのか明らかに動きが鈍る。それと同時にゲルググの左手もビームライフルを撃った反動で自壊する。だがもう左手はいらない。

 

 

そのままビームナギナタが陸戦型ガンダムを貫いた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 BATTLE ENDとYOU WINの文字が視界一面に広がっていく。

 

「ふぅ・・・」

 

 なんとか勝てたと安堵する声がつい漏れ出る。チャット欄には俺や相手を称賛する声で埋め尽され今もなおその数は増え続けている。

 今俺はとある中立国で行われているゲーム稼働オープニングイベントにゲストとしてきていた。このゲームは仮想空間でMS乗りの傭兵となったプレイヤーが実際にMSに乗り込み戦ったり歩兵として破壊工作を行ったりできるゲームだそうだ。戦争終わって1年しか経ってないのにこれはどうなんだという意見もあったが、だからこそゲームで両者のわだかまりをいち早く無くそうという意図も込められているとのことだそうだ。その言葉を裏付けるかのようにゲーム関連のスタッフやゲストに元MSパイロットの人やその関連者を呼び、元パイロットも楽しめることをPRしている。

 実際やってみるとアレ?俺マジでMSに乗ってる・・・・?と錯覚するレベルで完成度が高いものとなっている。

 

「ニゲラさん」

 

 コックピットの一部にウィンドウが展開され、そこに一人のアバターが映し出される。陸戦型ガンダムに乗っていた男だ。もちろん彼も元連邦のMSパイロットだ。

 

「お見事でした。実際に戦場だったらと思うとゾッとします」

「いや、今回はこのゲームのシステムに救われた。現実ならばゲルググの左腕はサーベルで爆散していた」

 

 お世辞ではなく心からの言葉を述べる。実際、お互いもう射撃武器がないと思わせ損傷している左手でビームライフルを撃ち、相手の右腕を撃ち抜くということは現実ではほぼ不可能と言える。このゲームがある程度のダメージによってパーツの損傷を決めるシステムでなければ俺はゲルググごと切り裂かれていただろう。

 

「・・・ニゲラさん。このゲーム、ちゃんと遊んでくれますかね?」

 

 彼の言う遊ぶというのは戦争という概念を過去のものとし、両国の人たちが仲良く手を取り合って遊んでくれるかという意味を持つ。確かにこの手の対人ゲームにおいてゲームだけじゃなく現実で問題になることも多い。だが・・・

 

「大丈夫ですよ。みんなちゃんと遊んでくれますよ。きっと・・・」

 

 心から楽しく戦う。一見すると矛盾しているこの言葉。でも共に戦い、共に強くなり、共に競い合う。その喜びを知っている俺は笑顔でそう答えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

7月26日  戦場を変え、再び戦いの火ぶたは切って落とされた。




葉っぱの妖怪が入室しました

バトオペよ!!!おかえりいいいいいいいいいいいいいい!!!!!
1年の時を超えて復活したバトオペに群がる前作体験者はさながらガンダムUCに出てきたジオン残党軍のよう・・・

配信されて1日が経った現在、私は限定抽選で出た先行量産型ゲルググ・・・の代わりに出たガンダムを乗り回しております。私はそんじゃそこらの残党ではないぞ?という感じでちぎっては投げちぎっては投げそしてぶった切られるという形に落ち着いてます。基本的にはタノシイ!タノシイ!!アハハハハハハ!!!と頭ラフムで楽しんでいます。が、思うところもなくはないです。

まずはタンクの移動挙動が他と似たようなものになっているのは気に入らねぇ!!いやチュートリアルガチャの結果サクタンクだったから余計に旋回時の脚部の挙動、ジャンプ時のブーストチャージが違和感しかなくてな・・・
あとはガンダムゲルググ出すの早過ぎじゃないかオメーとかもらえるDP少なすぎんだよ!!!とか色々ありますがこの場ではこのあたりで・・・

バトオペ2が発表されてから前回の終戦の続編でゲームにしようというのは決めておりましたが、肝心の内容が全然決まっておらず決めたのは配信開始1時間ちょい前。それでは書ききれず次の日に持ち越し。次の日いざ書くぞとなった瞬間、原因不明のPS4の不調に加え、これまた突然の作者のリバース。ネロォォォォォォォォ!!!と言われるのを無視して書ききったのがこれでございます。

長くなりましたが作者である葉っぱの妖怪が願うことは一つ。前作よりも殺伐さをもっと少なくして楽しく遊ぼう。この一点でございます。
みな同じガンダムという作品のMSを愛する友である以上、いがみ合いを抑えて楽しく笑って良きバトオペ2ライフを楽しみましょう。

以上





PS.フレンドとヤるにはどうしたらいいんですかね・・・?


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