・・・で、当の箒は?
ハイジャック事件から3日後、警察からの事情聴取も終わり、学園は無事再開。
中止された修学旅行に関しては次学期に延期という形に話は落ち着いたのだった。
「この前は大変だったな。まさかハイジャックに遭うなんて・・・」
昼休み、食堂に集まった原作(アニメ1期)レギュラー陣+子分メイドは事件を振り返っていた。
「残念ですわ。福岡、楽しみにしてましたのに」
「延期はしょうがないですよ。二学期を待ちましょう」
「モツ鍋囲んで宴会するのもしばらくお預けかぁ・・・」
旅行を楽しみにしてたセシリア、子分メイド、千冬が残念そうに溜息を吐く。
「まぁ、旅行そのものが無くなるよりはマシだよ。
ところで・・・・・・ボク達、何か忘れてない?」
『そういえば・・・』
シャルロットの一言に、一堂は怪訝な表情を浮かべた。
・ ・ ・ ・ ・
私の名は篠ノ之箒。
毎度毎度しつこいかもしれんが操縦士科1年次席で剣道は滅法強いが乗り物には滅法弱い。
ココは一体どこなんだ?
・・・あの馬鹿ハイジャック犯達の言葉が正しければ恐らくアメリカだろうけど。
ん・・・こんな所に立て札が?
『Texas』
どうやらテキサス州らしい。
テリーマンの故郷か・・・私的にはブロッケンJr.の方が好みなんだがな。
いかん・・・現実逃避してる場合じゃない。
何でこんな事になったんだ?
あの後、飛行機はアメリカ領空圏に入ってどこかに着陸するかと思った矢先、アメリカ空軍の戦闘機に撃ち落とされてしまい墜落。
私とハイジャック犯達は命からがら脱出し、離れ離れになりつつも、何とか逃げ切ったわけだが・・・。
「何とか日本領事館に・・・いや、それだと帰りも飛行機に乗らなきゃいけなくなる」
もう飛行機は嫌だ。
飛行機酔いを何とかしない限り日本には帰るに帰れない。
とりあえず今は生き延びる事を考えよう。
幸い英会話は出来るし(これでも英検2級)、腕っ節を活かして近くの街で酒場の用心棒でもやるか。
学園の皆はどうしてるだろうか?
やっぱり私の話題で持ちきりだろうな。
・・・あぁ、星がきれいだな(現在夜)。
この星空、出来るなら皆で眺めたかった。
千冬辺りは時差の事とか理解せずにボケをかますんだろうがな(笑)
そういえば、あのハイジャック犯達・・・ラウラとクラリッサだったか?
二人はどうしているだろうか?
犯罪者とはいえ、何だか憎めない奴らだったな。
・ ・ ・ ・ ・
その頃、日本(昼)では・・・
「ところで話は変わるが、昨日夜空を見たら北斗七星が綺麗に光っていてな。
きっとセシリアやシャルロットの祖国でも同じ様に綺麗に見えただろうな」
「またお馬鹿な事を・・・時間も場所も違いすぎますわ」
案の定、千冬は時差など理解してなかった。
「それより忘れ物よ。私も何か忘れているような気がして仕方ないのよ」
子分メイドの言葉に話題は再び忘れ物の事になるが・・・
「うーん、何か忘れてたっけ?ねぇ、篠ノ之さん」
「・・・いや、気のせいだろ」
シャルロットの質問にマスクを着けた小柄な銀髪の少女は目を逸らして冷や汗を掻きながら答えた。
「そっか・・・そうだよね」
「うん、そんな気がしてきた」
「まぁ、忘れて思い出せないならその程度ですわ」
「そうだな、箒の言う通りだ!
さて、そろそろ教室に戻るか!」
そして納得する馬鹿共。
「で、何でココにいるんだ?ハイジャック犯の片割れがよぉ」
「しかも箒に成り済まして・・・これで騙される他の連中の気が知れないけど」
当然ながら一夏と鈴音は騙されなかった。
「わ、私も何が何だか・・・。
とりあえず私の事は『マスクド・
こうしてIS学園に新たなクソバカ生徒、マスクド・L・篠ノ之が加わったのだった。
次回予告
箒と入れ替わって学園に来た馬鹿ハイジャック犯、ラウラ。
何故彼女は学園にやって来たのか?
彼女の口から語られる知られざる出来事が今、明らかになる!
次回『彼女がマスクを被った訳』
?「あんな馬鹿校で箒ちゃんを留年なんかさせられるかぁ〜〜〜〜っ!!」
マスクド「何で私がこんな珍獣の庭なんかに・・・」
一夏「お前も十分珍獣だよ」