魁!!インフィニット・ストラトス   作:神無鴇人

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彼女がマスクを被った訳

私の名はマスクド・L・篠ノ之。本名はラウラ・ボーデヴィッヒという。

訳あって今はマスクを被り、篠ノ之箒に成り代わってIS学園に通う羽目になってしまった。

 

「で、何でお前ハイジャックなんかした訳?」

 

「うむ・・・アレは半年前の事だ」

 

冷めた目で私を見下ろす織斑一夏の質問に、私は淡々と語る。

思い出すだけで身悶えする・・・あの忌まわしい事件を。

 

 

 

 

 

・ ・ ・ ・ ・

 

 

 

 

 

当時、私は軍人だった。

祖国であるドイツの首都・ベルリンを拠点に日々鍛錬に励み、任務をこなす日々を送ってきた私だが、ISの適正と能力の高さからエリート若手精鋭部隊『シュバルツェア・ハーゼ』・・・別名『鉄砲玉部隊』の隊長に配属された。

 

「鉄砲玉って名前からしてエリートじゃないわよね?

完全に捨て駒当たり前の最前線の激戦区送りみたいなもんでしょ?」

 

えぇい!うるさいぞチャイニーズ!

兎にも角にも隊長に就任した私にある任務が下った。

 

それは、ベルリン市内に潜伏中の犯罪組織の捕縛任務だ。

 

そして任務当日・・・私と副長のクラリッサは敵の潜伏先の屋敷の近くに潜んでいたが、ある異変が起きた。

他の部下が来なかったのだ。

 

『あの馬鹿どもが!時間も守れんのか!?』

 

そう思って憤慨しつつも、任務開始時刻になり、私達はたった二人で屋敷へ突入した。

 

『な、何だお前らは!?』

 

『ドイツ軍精鋭部隊“シュバルツェア・ハーゼ”が隊長、ラウラ・ボーデヴィッヒだ!』

 

『同じく副隊長のクラリッサだ!』

 

『他の構成員はどこだ!?逆賊め!大人しくお縄を頂戴しろ!!』

 

『何を言っとるんだ貴様らは!?』

 

『あ、あれ・・・た、隊長、この人どこかで見た覚えが・・・』

 

『へ?』

 

『貴様らぁ〜〜、自分の上官の顔も忘れたのか!?』

 

何故かそこには私達が属している軍の長官がいた。

 

『そ、そんなバカな!?何故ここに長官殿が!?

ココは犯罪組織のアジトじゃ?』

 

『それは隣町だ馬鹿どもがぁ〜〜〜〜っ!!!!』

 

 

 

こうして、襲撃先を間違えたばかりか、上官の家を破壊してしまった私達は即逮捕。

2人揃って軍法会議にかけられ、国外追放に処された。

その後は密航やスリを繰り返し、日本に流れ着いたが、金も飯も底をつき・・・。

 

 

 

 

 

・ ・ ・ ・ ・

 

 

 

 

 

「それで自棄を起こしてハイジャック?馬鹿なのアンタは?

・・・いや、馬鹿どころか大馬鹿か」

 

「で、本物の箒は?あと、何でお前日本に戻ってんの?」

 

「あの後、アメリカではぐれて・・・そしたら、篠ノ之束が私の前に現れて・・・」

 

 

 

 

 

・ ・ ・ ・ ・

 

 

 

 

 

「お前、今すぐ腹面被って箒ちゃんの代わりに学校通ってこい!」

 

「えぇ!?そんなぁ〜〜!!」

 

「あんな馬鹿校で箒ちゃんを留年なんかさせられるかぁ〜〜〜〜っ!!

事が済んだらお前の日本で暮らせる戸籍作ってやるからさっさと行けぇ〜〜〜〜っ!!」

 

「で、でもバレちゃったら・・・」

 

「あの馬鹿校の生徒は気付きゃしない!最悪私が話し付けてやる!」

 

 

 

 

 

・ ・ ・ ・ ・

 

 

 

 

 

「それはまた、滅茶苦茶な・・・」

 

「私だって滅茶苦茶だと思うさ。けど、本当にバレなかった。

お前ら以外には・・・」

 

がっくりと項垂れ、マスクド・L・篠ノ之ことラウラは嘆いたのだった。

 

「うぅ・・・何で私がこんな珍獣の庭なんかに・・・」

 

「お前も十分珍獣だよ」

 

こうして、新たな珍獣・・・マスクド・L・篠ノ之が学友となった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

おまけ

 

「〜〜♪」

 

「山田先生、いつの間にそんなブランド物のバッグ買ったの?」

 

「え?・・・あー、ちょっと臨時収入がね」

 

馬鹿どもの日常の裏で、真耶をはじめとした教師達は妙に羽振りが良くなっていた。

 

 

 

 

そして、ラウラの相方であるクラリッサは・・・

 

「ヒィ・・・ヒィ・・・」

 

「はーい、今日の業務終了でーす!」

 

「やっと終わったか・・・」

 

「はい、じゃあ今日の日当5000ペリカね」

 

束が買収した地下労働施設で働いていた。




次回予告

馬鹿の集まりとはいえ、年頃の女子が集まれば必然的に恋話になる。
だが、そこで思わぬ事実が明らかになると知らずに・・・。

次回「意外な事実!アイツに恋人が!?」

?「嘘ぉっ!?」

?「天変地異の前触れ!?」

?「私も知らなかったぞ!?」
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