ひょんな事から始まったIS学園チームVS亡国機業チームによる潜水艦を賭けた団体戦。
第一試合は箒VSオータムだ!
「他の乗組員や戦えない乗客の方は私達が護衛・保護します!
箒様!遠慮無く戦ってください!!」
「少佐、アンタも護衛と保護に回ってやれ。千冬姉と腕相撲で引き分けたアンタなら敵も簡単には手を出せん筈だ」
「・・・(コクリ)」
「恩に着る!必ず勝ってみせるぞ!!」
クロエ、一夏、アームストロングからのフォローに感謝の意を示し、箒はリングに上がり、オータムと向かい合い、ファイティングポーズを取る。
「笑わせるなよガキ・・・!たかが学生上がりが、部隊随一のISパイロットであるこのオータム様に勝てると思うなよ!」
「どうかな?・・・やってみなきゃ分からんぞ!?」
「十四松さん、ゴングを!」
「あい!」
松野家五男・十四松がハンマーでゴングを鳴らし、試合開始の合図が鳴り響いた。
・ ・ ・ ・ ・
潜水艦争奪サバイバルマッチ 第1戦
篠ノ之箒 VS オータム
ゴングが鳴った直後、オータムは徐に箒に向けて一度指差して、直後に親指を下に向けて突き出す。
「・・・ぶっ殺す!」
直後に親指で首を掻っ切る仕草を見せ付けて箒を挑発するオータム。
対する箒は目を鋭く細めつつも、口元に不適な笑みを浮かべる。
「挑発はそれで終わりか?御託はいらん、かかって来い!!」
「後悔するなよ・・・!!」
『フフフ・・・オータムを怒らせるなんて、馬鹿な娘。
ISパイロットとしては現役国家代表にも匹敵するのよ』
画面越しに嘲笑するスコール。
だが、それでも箒に動揺は無い。獲物を狙う獣が如くオータムを見据えて、指先をクイッと動かして挑発し返す余裕を見せている。
「喰らいやがれ!ダイナマイトキィィック!!」
先に仕掛けたのはオータム。
勢いを付けた飛び蹴りが繰り出され、箒はそれを腕で防御する。
「まだまだ行くぜ!!」
更にそこから繰り出される拳と蹴りの連打が箒を襲う。
「オラオラオラオラオラァッ!!」
息も吐かせぬ連続攻撃。
最初は塞いでいた箒だが、次第にガードが緩み始め、攻撃が次々にヒットしていく。
「トドメだ!!」
フィニッシュとばかりにオータムは拳を振り上げ、渾身の一撃を繰り出した!!
「オータムウルトラスペシャルミラクルスーパーメガトンパーンチ!!」
長ったらしい名前と共に繰り出されたオータムの右拳が箒の顔面にぶち込まれた!!・・・・・・のだが、
「おい・・・お前、これ本気でやってるのか?
これが、お前のフルパワーの一撃なのか?」
「へ?き、効いて、ない・・・?」
「ああ、さっきから大して痛くないから防御してなかったが・・・」
オータムの生身の攻撃力は滅茶苦茶低かった!!
『え?オータムってあんなに非力だったの?』
『そういえば、アイツ生身じゃクッソ弱かったな・・・』
更に追い討ちをかけるように聴こえてくるスコールとマドカの会話。
「つ、強がってんじゃ『うるさい』ホゲェッ!?」
自分の非力さを誤魔化すように箒に殴りかかるオータムだが、箒はうんざりした表情でカウンター気味に右ストレートを決めた。
「あ、アガガ・・・」
「もういいよな?そろそろ終わらせてもらうぞ」
鼻血を出してのたうち回るオータムを冷めた目で見下ろし、その胸ぐらを掴んで無理矢理立たせ、そして・・・
「受けてみろ!これが私の
「グエェェッ!!」
今度はこちらの番とばかりに繰り出される
その一撃一撃がオータムの顔面を捉え、的確に打ち込まれていく!
「ガッ!アグッ!!グガァッ!!!!」
「これで、終わりだ!テキサスクローバーホールド!!」
顔面に連打を浴びて瞬く間にボロボロにされ、ダウンするオータム。
そこを狙い、箒はオータムの右脚を脇の下に抱え込み、左脚を右太腿の上で両手をクラッチした!!
「ギャアァァッ!!お、折れる〜〜〜〜っ!!」
「5秒待ってやる。さっさと降参しろ」
「ぎ、ギブ、アッ・・・プ」
強烈な締め上げに、オータムは5秒どころか1秒と持たず、ギブアップしたのだった。
潜水艦争奪サバイバルマッチ 第1戦
篠ノ之箒 VS オータム
箒、勝利!!
・ ・ ・ ・ ・
「やったな、箒!」
「フン、当然の結果だ。取り敢えず、まずはこれで1勝だな」
仲間からの賞賛の声に親指を立てて勝ち誇りつつ、箒は画面に映るスコールを見る。
『フン、まずは束の間の白星に酔っていなさい。次の試合からはそうはいかないわよ。
さあ、次の戦士はさっさとリングに上がりなさい!』
やや不機嫌気味に第二試合を宣言するスコール。
直後に亡国機業側の空母からマントで体を覆った男が姿を表し、橋を渡ってリングに上がる。
「次は俺が行くぜ!あの連中、俺を簀巻きにしやがった借りを返してやる!!」
対するIS学園チームは先程まで簀巻きにされていたおそ松立ち上がり、(勝手に)リングに上がった。
「おい、待ておそ松コラ!何勝手に飛び出してんだ!?」
「うるせぇ!やられっぱなしで黙ったられっかよ!!
このマント野郎も残りの連中も俺一人で片付けてやらぁ!!
さぁ、来やがれ!ここらでお遊びはいい加減にしろって所を見せてやるぜ!!」
一夏からの叱責も意に介さず、闘争心を剥き出しにするおそ松。
対するマント男は体を覆っていたマントを脱ぎ捨てた。
「・・・・・・」
マントを脱いで現れたのは筋骨隆々かつ強面、しかも物凄く殺気立った大男・・・分かりやすく言えば、【めっちゃ強そうな人】だった。
「なっ・・・!?」
思いがけない対戦相手の姿に呆気に取られるおそ松。
そんなおそ松に対し、めっちゃ強そうな人は・・・
「・・・1秒でぶち殺す!」
「っ・・・面白ぇ!かかって来いやぁーーーーっ!!!!」
潜水艦争奪サバイバルマッチ 第2戦
松野おそ松 VS めっちゃ強そうな人
・ ・ ・ ・ ・
数秒後
「あが、あががが・・・・・・」
第2戦、おそ松は・・・本当に1秒で負けた。
「この・・・」
【役立たずが!!】
「ア゛ア゛ァァーーーーッ!!!!」
こうして、おそ松はクロエ、一夏を始めとした潜水艦スタッフ&IS学園メンバーにフクロにされ、海に放り捨てられたのでした。
めでたしめでたし・・・。
潜水艦争奪サバイバルマッチ 第2戦
松野おそ松 VS めっちゃ強そうな人
めっちゃ強そうな人、勝利!!
・ ・ ・ ・ ・
『フフフ・・・これでイーブン。
さぁ、第3試合よ!次の者、リングへ来なさい!!』
あっという間に戦績を五分に戻し、上機嫌になったスコール。
続く第3試合の出場戦士は・・・
「たかがイーブンにしたぐらいで調子に乗っちゃって・・・。
ココは私がまた差を付けてあげるわ!」
「刀奈か・・・まぁ、おそ松の馬鹿よりはマシか」
「そうだね。お姉ちゃん、腕っ節は結構強いし、ガチンコで戦うならそうそう負けたりしないだろうし」
立候補したのは刀奈。
普段は馬鹿で間抜けな彼女も戦闘なら頼れる存在に早変わりだ。
(先のおそ松も喧嘩は強い方だが所詮は街のチンピラレベル)
「私が出たからには2勝目は確実ね。さーて、私の相手は誰かしら?」
妹や仲間に見送られて意気揚々とリングへ上がる刀奈。
そんな中、空母か一人の男が姿を現した。
「貴様が我と死合う相手か?」
「・・・へ?」
その人物の風貌と言葉に刀奈は思わず間の抜けた声をあげる。
髷を結った赤い髪、血のように紅い瞳、そして背中に『天』の文字が描かれた黒い道着姿の男・・・。
「あ、アナタ・・・誰よ?」
「我が名は豪鬼・・・拳を極めし者・・・!!」
「とんでもないキャラを出してきたーーーーっ!?
ちょっと待って!ストリートファイターってゲームの中だけの存在じゃないの!?」
※本作では実在の人物をモデルにしたゲームという設定です。
「嘘ぉ!?聞いてないわよぉ〜〜〜〜!!」
刀奈によるメタ発言込みのツッコミが海に鳴り響いた。
潜水艦争奪サバイバルマッチ 第3戦
刀奈 VS 豪鬼
登場人物解説
スコール・ミューゼル
亡国機業の幹部(末席)の女性。
普段は冷静に振る舞ってるが、本質はIS学園メンバーに負けず劣らずのお馬鹿。
テンションが上がるとお馬鹿な本性を曝け出す。
その一方で、亡国機業幹部の名に恥じない高い実力を持ち、政治・軍事にも精通している一面も持ち合わせている。
馬鹿ではあるが、決して頭が悪い訳ではない人物。
末席故か、馬鹿であるが故か、未だに自分の基地を持っていない。
オータム
亡国機業の一員で、スコールの部下。
上司のスコールの馬鹿な言動に手を焼く苦労人。
ISの操縦技術は一流だが、生身での戦闘力はポンコツ。
(せいぜい街のチンピラレベル)
めっちゃ強そうな人
同じく亡国機業の一員で、スコール配下の精鋭の一人。
読んで字の如くめっちゃ強そうな外見に違わず、戦闘力は非常に高い。
喧嘩には自信のある筈のおそ松をボッコボコにして勝利した。
アイテム解説
絶対酔わない潜水艦
束が開発した乗り物で正式名称【絶対酔わない潜水艦・束スペシャル】。
潜水艦と銘打っているが、客船への変形機能を備えており、潜水艦よりも客船としての活動の方が多い。
内部には各種娯楽施設と生活設備が備えられており、「動く高級ホテル」とも呼ばれている。
束は旅行会社と業務提携して船を売り出しており、いずれ豪華客船として世に出す予定。