副将・千冬は自身の強化クローン・マドカに追い詰められるが、鴇人の身を挺した激励によって覚醒し、逆転勝利!!
戦績は互いに3勝3敗に持ち込まれ、遂に大将戦。
一夏VSスコールの戦いの火蓋が切って落とされる!
遂に始まる最終戦。
両陣営の大将、一夏とスコールはリングに上がり、互いに向かい合う。
「フフフ・・・織斑一夏、アナタの強さは噂に聞いてるわ。
初代ブリュンヒルデ織斑千冬の弟にして、総合戦闘力は姉をも上回る傑物だと。
この私の相手にとって不足は『おーい!真凛〜〜!』・・・ちょっ!?」
スコールの能書きを遮るかのように一夏は大声を上げながら恋人の真凛に手を振ってアピールする。
「よーく見とけよ!これから真凛のだーい好きな、
愛する彼女にそう宣言して、一夏は改めてスコールに向き直る。
「と言う訳だ。遠慮無く叩き潰させてもらうぜ、窓際幹部さんよ」
「アナタ、結構嫌な性格してるわね・・・!」
・ ・ ・ ・ ・
「も、もう・・・一夏君ったら///」
一夏からの思わぬラブコールに頬を染める真凛。
心なしかその顔には満更でもなさそうな表情を浮かべていた。
『・・・・・・かぁ〜〜、ペッ!!』
そして、そんな二人の甘いやり取りに、虚やおそ松といった非リア充組は揃って痰を吐いた。
・ ・ ・ ・ ・
「さーて、そろそろ始めるか・・・」
「ええ、いつでも準備は良いわよ」
これまでの茶番が嘘のように張り詰めた空気に変わり、リング上に立つ一夏とスコールは互いに目を細め、真剣な表情で睨み合う。
「十四松さん、ゴングです!!」
「ぃよいしょーーっ!!」
クロエからの合図で十四松が力を入れてゴングを鳴らす!
潜水艦争奪サバイバルマッチ 最終戦
織斑一夏 VS スコール・ミューゼル
試合開始!!
・ ・ ・ ・ ・
「フフフ・・・さぁ織斑一夏、一緒に踊りましょう。・・・血の
「フン、踊らせてみろよ。やれるもんならな・・・!」
「Shall we dance!!」
まるでバレリーナのような動きで跳躍し、回転を加えた飛び蹴りを繰り出すスコール。
「キエェェーーッ!!」
「昇龍拳!!」
迫り来る空中からの強襲蹴りに対し、先の戦いで豪鬼の見せたものと同じ対空技で迎え撃つ一夏。
両者の拳と蹴りが交差し、互いに弾き飛ばされる。
「・・・なるほど、思ったより鋭いな」
着地して体勢を立て直す一夏。
その頬には刃物で切ったような切傷が刻まれていた。
「そっちこそ、なかなかのパワーじゃない?
尤も、殺傷力という点では私の
対するスコールも口の端から血を流している。
しかし、その表情にはまだまだ余裕の程が窺える。
「斬撃空手ってヤツか?」
「フフ、その通りよっ!!」
獰猛な笑みと共に襲いかかるスコール。
その両手両脚が獣の爪の如く一夏の身体を切り裂こうとする!
「アナタの友人、鳳鈴音の使う南斗聖拳を基に、手脚指先を鍛え上げ、
更に私が若い頃、プリマドンナとして活躍したバレエの動きを取り入れた私独自の戦闘スタイル!
私が繰り出す手刀足刀は、打撃ではなく斬撃!!触れれば鉄をも切り裂く一撃必殺の奥義!
アナタに勝ち目は、無い『無駄口が多いぜ!!』・・・グゴォっ!?」
息吐く間も無い連撃の中、不意に一夏の右ストレートがスコールの顔面に打ち込まれた!!
「確かに技の威力は大したもんだ。南斗聖拳とも遜色無いのは認めてやるよ。
だが、動きが大振りすぎるな。俺は鈴とも対戦した事があるが、アイツに比べたら隙が大きいぜ!」
「ガハッ・・・!」
続けざまに入る鼻っ柱への頭突き。
思わず体勢を崩してふら付くスコールだが、一夏はそれを逃さない。
空中に跳躍すると同時に身体をスピンさせ、スコール目掛けて連続蹴りを叩き込んだ!!
「竜巻旋風脚!!」
「グガァッッ!!」
矢継ぎ早に繰り出される怒涛の連撃を浴び、スコールはなす術なく吹っ飛ばされ、リングロープにバウンドして一夏にもたれ掛かるように倒れ込んだ。
「悪いな。文字通り瞬殺しちまったよ」
「あ・・・グ、ゥ・・・・・・」
もたれ掛かるスコールに、一夏は勝利を確信したように語り掛ける。
だが・・・!!
「つっかまーーえたっ♡」
「何!?」
「シャアァッ!!」
不意に放たれた言葉と共に、スコールは面を上げ、一夏の右腕目掛けて己の左人差し指と中指を突き刺した!!
「グウゥッ!?て、テメェ・・・!!」
「油断したわね。これぞ私の必殺奥義【紐切り】!!」
獰猛な笑みを浮かべたまま、一夏の腕からゆっくりと抜き出されるスコールの指。
その2本の指と指の間には血に濡れた赤い筋のようなものが掴まれていた。
・ ・ ・ ・ ・
後に、この戦いを観戦していたオータムは、ある人物からの質問に対し、こう語る。
「スコールの実力?そりゃあ本物さ。
普段は馬鹿でも、そこはやっぱ亡国機業の幹部だぜ?強さで言えば傭兵の豪鬼のオヤジ以外、ウチの部隊じゃ勝てる奴はいねぇよ。
え、紐切りについて?アレはえげつないぜ。
指先でよ、相手の肉を貫いて神経だの頸動脈だのをぶっち切るんだ。
私はアイツと付き合い長いからな。あの技を喰らって再起不能になった敵はごまんと見てきたよ。
ただなぁ、スコールが戦った一夏って坊主、アイツを見て私はこう思ったね・・・」
・ ・ ・ ・ ・ ・
「見える?アナタの腕の神経よ。これを切り裂いてしまえば・・・」
今度はスコールが勝利を確信した表情を浮かべ、神経を掴む指に力を込めていく。
「これを・・・」
そしてそのまま一夏の腕の神経を・・・、
「切ってしまえば・・・・・・あ、あれ?」
切れない。
どれだけ力を込めても、引っ張ろうとしても、一夏の神経はまるで切れない。
「そ、そんな・・・どうして!?はっ!?き、気で!!」
「・・・ご名答だ」
スコールの表情が驚愕へと変わる。一夏の神経には凄まじい量の気が収束され、神経そのものの強度を上げているのだ。
「そ、そんな馬鹿な!?神経を直接掴まれてるのよ!?
激痛で気を集中させるような余裕なんて無い筈なのに!?」
「生憎だったな。俺は北斗神拳や南斗白鷺拳の使い手である弾や鈴を相手に何度も戦い、修行してきたんだ。
痛覚を剥き出しにされる技や、肉を切り裂く技なんて何度も喰らってる!
今更神経を触れられた程度で騒ぐものか!!
そして、今は奴の方が上だが、いずれはタイマンで弾にも勝つ事が俺の目標!この程度の敵に苦戦する程、柔じゃないんだぁーーーーっ!!」
「が、あぁぁ・・・!」
万力の如く力でスコールの指を掴んで技を力尽くで解除させる。
その様子にスコールのみならず、観戦する亡国機業のメンバー達も愕然とした表情を浮かべる。
「ば、化け物かよ!?」
オータムが皆の総意を代表するように声を上げると同時に、一夏の開かれた親指と人差し指がスコールの目元を打つ!!
「がぁっ!?め、目が・・・!」
一見目潰しにも見える攻撃だが、その実態は少々違う。
空手技『虎口拳』。親指と人差し指の付け根で眉間を強打し、視力と思考能力を数秒間奪う荒技だ。
「まだまだぁっ!!」
「アガっ!?」
更に繰り出されるは頬への掌打。
その一撃にスコールの口が不自然にあんぐりと開く。
「風摩殺だ!顎が完全に外れたっ!!」
箒の言葉をバックに、一夏はふらつくスコールに静かに、しかし素早く近付き、その右手を強く握りしめる。
「これで最後だぁーーーーっ!神龍拳!!」
「ギャガァァァッ!!」
全身に緋炎の気を纏い放たれた強化版昇龍拳。
天を穿つ螺旋の如くその一撃に、まるで龍に飲み込まれる獲物が如く、スコールは悲鳴を上げながら吹っ飛ばされ海へと落ちていった!
「しょ、勝負ありぃっ!!」
潜水艦争奪サバイバルマッチ 最終戦
織斑一夏 VS スコール・ミューゼル
一夏、勝利!!
潜水艦争奪サバイバルマッチ
4勝3敗にて、IS学園チームの勝利!!
・ ・ ・ ・ ・
「一夏君!」
「うわっと・・・へへっ、宣言通り決めてやったぜ」
「うん、格好良かったよ!!」
戻って来ると同時に寄り添い、抱きしめてくる最愛の
そんな中、ボロボロになったスコールを担ぎ、オータムが皆の前に出る。
「私たちの負けだ。約束通り、この潜水艦からは手を引く。
ただ・・・その前に聞いて欲しい事があるんだ」
「聞いて欲しい事?」
思わぬオータムの言葉に千冬を始めIS学園チームのメンバーは表情に疑問符を浮かべる。
「ああ、正確には私達からではなく、私達の雇い主からな・・・。
おい、出てきてくれ!」
オータムからの呼び出しの声に応じて、亡国機業側の艦のハッチが開き、一人の女が姿を現した。
「な!?ね、姉さん・・・?」
その女性・・・篠ノ之束の姿に箒を始め、皆の表情が驚愕に染まった。
登場人物紹介
マドカ
千冬の強化クローン。
千冬の身体能力に目を付けた科学者が生み出した強化クローン。
肉体・精神年齢は15歳前後(成長速度は現在は人並みになっている)。
過剰過ぎる身体能力を少々抑えつつも高水準を維持しつつ、人並みの知能を持たせる事に成功した。
しかし、その代償なのか、重度のケモナーにして獣姦嗜好になってしまった。
次回予告
突如現れたISの開発者にして箒の姉、篠ノ之束。
彼女の口から語られる潜水艦争奪戦の真の目的。
そして、一夏と千冬の出生の秘密と、ISに纏わる闇の部分。
それらを一夏達はどう受け止めるのか?
次回「珍しくシリアス回!?」
真凛「だって一夏君は、私のスーパーヒーローだもん」
今夜0時ぐらいから活動報告で重大発表があります。