魁!!インフィニット・ストラトス   作:神無鴇人

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遅ればせながら、新年あけましておめでとうございます。自分の小説がpixiv大百科に載る事と挿絵を書いて貰えることを夢見る35歳、神無鴇人です。
今年もよろしくお願いします。



前回までのあらすじ

真凛が1日店員を務めるメイド喫茶にやって来た一夏達。
そこで偶然にも花嫁修行の一環でアルバイト中の束と遭遇し、女性陣は弄られド突かれのカオスな状況になってしまう。

しかし、こんなのはまだ序の口に過ぎなかった。


店内に現れた新人バイトの女・・・、
ヤマンバメイクに年齢4つもサバ読みした布仏虚が現れた事により、メイド喫茶は混沌の冥土喫茶と化していく・・・。


笑ってはいけない地獄のメイド喫茶!!

「私がぁ、新人メイドの・・・虚ちゃん14歳でーす♡」

 

「「「何やってんのぉ〜〜〜〜っ!!??」」」

 

スタンドも月までぶっ飛ぶ衝撃的な登場を果たした虚の姿に刀奈達の絶叫が木霊した。

 

「あら?お嬢様達じゃないですか。何でココに?」

 

「こっちの台詞なんだけど!?虚ちゃんアンタ今日バイトの筈じゃ・・・?」

 

「はい、これがそのバイトです」

 

「「「えぇ〜〜〜〜・・・・・・」」」

 

知りたくなかった。いくら男日照りで嫉妬深い面倒な性格の女だとしても、普段は真面目な生徒会長である彼女がこのような真似をしているなどとは・・・。

いや、メイド喫茶は別に全然良い。それ自体は何の問題も無い。

 

(だけど・・・)

 

(そのメイク・・・)

 

(ヤマンバメイクとか・・・)

 

【どうみても・・・全っ然!!似合ってない!!!!】

 

そう、似合ってなさすぎて、ハッキリ言って超が3つは付くほどダサい!!

 

「お、お姉ちゃん、そのメイクは?」

 

「あ、これ?良いでしょう?結構時間掛けてメイクしたんだから♪」

 

(時間掛けてモンスターになっただけでしょ!この馬鹿姉が・・・)

 

ノリノリな姉に本音は頭を抱える。

 

「それにぃ〜、男の子って、こういうのにそそられるんでしょ♡」

 

(この子本気だ!?本気でそう思い込んでる!!)

 

そして刀奈は戦慄する。

確かにヤマンバメイクは一時期流行となったメイク。

そう言ったメイクの女性に一定の需要は現在でもまだ有る。決してゼロではないし、それを否定する事は出来ない。

しかし!それはあくまで、そのメイクが似合っていれば、メイクする者の顔付きとマッチしていればの話である!

だが、虚の場合、ただ雑誌だかAVだかの真似事をしているだけ感が強く、顔を黒塗りして目元と唇を白く塗りたくっただけであり、素材(素顔)の良さを完全に潰してしまっている。

 

 

「やや、ヤバい・・・口開けたら絶対笑っちゃう・・・wwwwwwww(小声)」

 

「笑っちゃダメ!絶対ダメだからね!?逆上して何するか分かんないから!!(小声)」

 

必死になって笑いを堪える簪に刀奈は慌てて小声で静止する。

そんなやりとりも気付かず、虚はどんどん調子に乗っていく。

 

「ねぇねぇ本音、妹のアナタから見ても今の私、キマってて滅茶苦茶可愛いでしょ?ね?ね?ね!?」

 

「え、あ・・・うん。(んな訳ねーだろ!?別の意味でキマってて関わっちゃいけないオーラが半端ないんですけど!?)」

 

「そうでしょ!そうでしょ!?これなら男達が寄ってきて逆ハーレムも夢じゃないわ!!」

 

【絶対無理だろ・・・】

 

この時、この場にいる虚を除く全員。

それこそ男も女も、客もスタッフも、レギュラーもモブも、何なら大人も子供もお姉さん達も・・・全員の心が一つになった。

 

このまま虚の暴走は続いてしまうのか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

と、思われたその時だった。

 

「お待たせしました!ゲストスタッフ入りまーす!!」

 

そこに現れたのは真凛と同じく1日店員を務める765プロ所属の在日フランス人のモデル。その女の名は・・・

 

「よろしくお願いします。ご主人様方にお嬢様方、本日1日メイドを務める、シャルロット・デュノアです♪」

 

そう、前話の冒頭で触れたが、真凛と同じプロダクション所属のシャルロットも、本日の1日店員なのである。

 

「あら?シャルロットさんもバイト?」

 

「え?・・・あの、誰ですか?」

 

フレンドリーに話しかける虚にシャルロットは思わず怪訝な表情を浮かべる。

どうやら普段と違いすぎるメイクで相手が虚と気付いてないようだ。

 

「私ですよ。生徒会長の布仏虚。メイク変えただけでそんなに分かりませんか?」

 

「えぇっ!?虚さんなの!?何そのメイクは?」

 

「見ての通り、一時期とはいえ一世を風靡したヤマンバギャルメイクに決まってるじゃないですか。

これで私もモテモテに『ダッサぁ〜〜〜〜っ!全然似合ってないよ。馬鹿じゃないのwww』・・・え?」

 

歯に衣着せぬその一言に、場は一瞬にして凍り付く。

 

 

 

忘れてしまった読者もいるかもしれないが、本作におけるシャルロットは自分の容姿に対する自惚れが強いナルシストであり、同時に美に対する意識がとてつもなく高い、意外とヤバい女である。

どれくらいヤバいかと言うと、最近じゃそれが高じて『美の審判者』とか自称しているぐらいヤバい奴である!

そんな彼女が目の前にある全然似合わないメイクに対して普段以上に毒舌になるのは必然であった。

 

「プクク・・・メイクの仕方が全然なってないよ。

元のそれなりに素材の良い顔が台無しじゃない!ギャル属性なんて無いのに無理に盛っちゃって、思春期の覚えたてのお洒落より酷いよw

大体、一世を風靡っていつの話?作者の鴇人さんが小〜中学生の頃でしょ?www」

 

【い、言ったぁ〜〜!?私(俺)達が言いにくい事をドストレートに言ったよコイツ〜〜〜〜!!】

 

「それでモテモテって、どんなセンスして・・・アーハッハッハ!!も、もうダメ!い、胃が捩れるぅ〜〜っ!!アーーーーハッハッハッハッハ!!!!」

 

腹を抱えて笑うシャルロット。

それに反比例して虚の顔はどんどん生気が失せていく。

それこそ黒塗りしている筈の肌が色褪せていくほどに・・・。

 

「う、虚ちゃん・・・そ、その・・・・・・げ、元気、出して・・・」

 

「お嬢様・・・・・・何デアナタ達ハ顔ガ異常ニ引キ攣ッテルンデスカ?

笑イヲ必死ニ堪エテル様ニシカ見エナインデスケド?」

 

「そ、それ、は・・・」

 

図星だった。ヤマンバメイクという時点でやばいが、何とか我慢してたがシャルロットの毒舌によって一気にメイクが干からびる様に色褪せていくとんでもない顔芸に刀奈、簪、本音は決壊寸前だった。

 

「も、もう・・・無理・・・」

 

「限、界・・・」 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「あはははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは!!!!!!!!!!」」」

 

 

 

更識刀奈

更識簪

布仏本音

 

 

 

これが彼女達がこの店において最後の言葉にして断末魔となった。

 

 

 

「■■■■■〜〜〜〜っ!!!!」

 

声にならない叫びが木霊する。

そして周囲の誰もが気付かぬ程のスピードで爆笑する3人の顔面に虚の拳と足が突き刺さる。

刀奈と簪は頭部が壁にめり込み、本音は床ごと顔面を踏み抜かれた。

 

 

 

「う、ぎ、ギ・・・・・・グギャギャギャギャガアァァーーーーーーッッ!!!!

 

怒り、羞恥、逆上、逆恨み、性欲・・・さまざまな負の感情と欲望に飲み込まれた虚の理性は完全に崩壊し、彼女の内なる野生を目覚めさせた!

 

「男・・・男ぉ・・・!

男寄越せぇぇ〜〜〜〜っ!!彼氏寄越せぇぇ〜〜〜〜っ!!!!

交尾させろオラァぁぁ〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!!!」

 

最早登場初期の冷徹な生徒会長などいない。

男と彼氏と交尾を求める孤独な哀しい野生の女・・・それが布仏虚である。

 

 

 

 

 

 

この後、シャルロットによって「正しいメイクの仕方を教える」という約束を取り付ける事でこの場は収まるが、それまでに店内にいた男達・・・一般客は勿論、彼女持ちの一夏のみならずアームストロングや強蔵、果ては数馬(ゴリラ)にまで(ビースト)は襲い掛かろうとしたのだった。

 

 

 

 

 

・ ・ ・ ・ ・

 

 

 

 

 

そして・・・

 

「刀奈達、無茶な事しおって・・・」

 

千冬達の手に刀奈の扇子、簪の眼鏡、本音の袖の切れ端が遺品の様に残ったのだった・・・




久々にキャラ紹介

滅茶強蔵(めっちゃ強そうな人)
2学期から本名が判明したので改めて紹介。
スコールの部下の1人。身長240cm体重310㎏の超巨漢。とてもそうは見えないが16歳である。
名前通りめっちゃ強そうな見た目通りの凄まじい怪力の持ち主でその気になれば車一台を30秒以内でスクラップにする事もできる程。
しかし、その強面に反して当人はいたって常識人かつシャイで優しい心の持ち主。
料理も得意でその腕前は一夏と互角。特に鍋料理が得意。
実家はマタギを生業としている。
マドカのお目付け役として彼女と共に学園に編入する。

元々は一発ネタ的に出したキャラだが、常識人がもう1人ぐらい欲しかった事と、作者に何となく気に入られた為、レギュラーに昇格。
名付け親はpixivユーザーのRyoリョウ@渡 超亮さん。
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