私の名は篠ノ之箒、15歳。
1年4組在籍、剣道部所属だ。ちなみに入試2位(1位は一夏)。
『試合終了!勝者・篠ノ之箒!!』
「凄い!篠ノ之さん、これで5連勝!!」
「これならクラス対抗戦も優勝間違い無しね!」
剣とISの実力は校内指折り、原作と違って友達は多いし、人望も厚いと自負している。
幼馴染の一夏と並び、1年生ツートップと称される優等生だ。
だが、そんな私にも大きな弱点がある。
「ありがとう。
すまんが、ちょっと後にしてもらえるか?ちょっとトイレに・・・」
ピットを抜け、誰もいない事を確認。
よし、誰もいないな・・・ならば、猛ダッシュだ!!
(や、ヤバい・・・もう出そう・・・!)
私は慌ててトイレに駆け込み、鍵を閉め、便器に向き直る。
そして・・・
「オェエエエエェェェ!!」
盛大に吐いた。
私の弱点、それは・・・ISを含む乗り物に極端に弱い事である!!
「うぅ・・・酔い止め、切らすんじゃなかった」
この日に限って愛用の酔い止めの薬を切らしてしまい、この様である。
乗り物の中では2番目に乗りやすいISで酔い止めを忘れたらこの有様だ。
これが観光バスやタクシーとなってくると酔い止めを飲んでいても良くて吐く一歩手前に陥ってしまう。
思えば、子供の頃からこの体質に毎回苦しめられ続けていた。
他校での練習試合や大会に出場する為の遠出しなければいけない時、バスや電車で移動する事は、私にとって試合よりも遥かに辛い苦行だった。
だが、それでも私はこの苦難を気合いと根性で乗り切ってきた。
自慢じゃないがまだ人前で吐いた事はない!!
……本当に自慢になってないな。
『さっきの試合、篠ノ之さん凄かったね〜』
『本当、流石入試2位。対抗戦で一夏君との対戦が楽しみだよね』
む?他の生徒も入ってきたか。
取り敢えず出るか。そろそろ戻らないといけないし……。
『それはそうと明日の遠足、楽しみだね〜』
『うんうん!おやつ何持ってく?』
……し、しまったぁ〜〜〜〜っ!!
そ、そうだ……明日は水族館に遠足だった!
遠足…………つまり、観光バスに乗らなければならない苦行中の苦行!!
「よ、酔い止めでどうにかなるのか?」
いや、無理だ。
観光バスは酔い止めでどうにか出来るレベルじゃない……。
だが、旅行やテーマパーク自体は好きだから行かない訳には……。
『バスは他のクラスと合同で乗るんでしょ?』
『うん、ウチのクラスは1組とだって』
…………1組と、だと?
って事は“奴”と一緒のバスに……。
「うっぷ……」
明日来るであろう地獄を想像して、私は再び吐いた。
・ ・ ・ ・ ・
1組との合同乗車に戦慄する箒。
果たして、彼女と1組との間に何が?
そして、箒の言う“奴”とは?
次回、地獄の遠足が始まる!
キャラ紹介
アームストロング
1年2組所属。謎のマッチョおじさん。
元ネタは鋼の錬金術師に登場するアームストロング少佐。
ポジションはフレディ。
基本的に無言だがポージングで感情表現する為、ある程度の意思疎通は出来る。
一夏、千冬、鈴音の事を気に入ってるらしい。
I沢Sin太郎
1年5組所属。AI搭載の無人IS。
ポジションはメカ沢新一。
男気に溢れた大人の魅力を持った漢。
だがISである。
つまりISがISを学ぶと言う実にシュールな光景が発生している。
どこで製造されたのかは篠ノ之束にも分からないらしい。
イメージCVは速水奨氏。
ゴリラ
1年3組所属。文字通り本物のゴリラ。
ポジションはゴリラ。
どこから来たのか誰が連れてきたのか何もかもが謎。
ちなみに、コイツがISに乗れると知った時、篠ノ之束は三日三晩寝込んだらしい。
父親に当たるゴリラはその昔、某不良校に通っていたとかいないとか。