[イチ、肝心な事聞いてねえよ。…インドミナス・レックス。テメエは何が目的だ。俺様はまだテメエを信用してねえ…答えろ。何故俺様達を探しに来た。]
鋭い眼光でインドミナス・レックスを睨み付けながらお兄ちゃんは警戒したままの様子で返答を待つ。
[結構簡単な話だ。オレはオマエラの群れに入りに来ただけだよ。]
あのインドミナス・レックスが私達と一緒に?と、お思わずきょとんとしてお兄ちゃんと目を合わせる。
[オレの姉ちゃんはニンゲンも恐竜も周りを侮りすぎて、一匹で戦って死んだんだ、慢心だね。オレは死なないために、最善の策で此処に来たつもりだよ。オレに次ぐ頭脳、上回るスピードと器用さを持ったインドミナスの名を持つ後輩のインドミナス・ラプトル。恐竜と話せてニンゲン離れした強さと、驚異の記憶力。オレ等にはできないニンゲンの姿でできる事のの多い…イチちゃんだっけ?それに早さこそインドミナス・ラプトルには劣るけどオマエラより戦闘特化のオレが組めばサイキョーじゃね?負け無しだろ!!擬態もできるしな!!]
はっはっはっ、オレってば我ながら冴えてると思って来ちゃったよね!!どう?どう??とか言いながら笑うインドミナス・レックスには怖さよりも愉快さを感じる。あと、行動力ありすぎでしょ。
[…ま、インドミナス・レックスの言うことは合理的だな。人間よりは信用できるかもしれねぇが…どうするよ、イチ。]
確かにそれを知ってるなら、俺様もそうするな。と理に敵っている理由を聞いて目的として来た理由をまあ、あり得るか。と思った様子のお兄ちゃんは私に判断を仰いできた。
[…正直、お兄ちゃんと私の戦闘に付いてこれる恐竜がいなかったから有りがたいかも。でも、一緒に来るならお願いがあるの。]
ん、何?言ってみ?と首を傾げるインドミナス・レックスに私はお兄ちゃんと共通の約束ごとを話す。
[思考は一緒じゃないから、考えが違うこともあると思う。そうなったら、皆で納得行くまで話し合いね。家族内で喧嘩や争い事は禁止!!皆対等な関係だからね。これは私からの勝手なお願いになるけど、助けを求めてる恐竜達の居場所がわかれば優先的に助けに行くようにしてるから、付き合ってね。]
それを承諾してくれるなら、お姉ちゃんに是非お願いしたいな。どうかな?とインドミナス・レックスに問いかけると二つ返事で承諾を得た。
[そんな事でいいなら全然大丈夫。オマエラ人間に容赦ない感じだし、オレも食い物には困らなさそうだなぁ、喧嘩はニンゲン共の方から売ってきそうだ。]
隠れて過ごしてきたからか、暴れたりないというような様子で愉快そうにインドミナス・レックスが笑う。
[そうだね、食料には困らないかな。インドミナス・レックスだからお姉ちゃんはイーレお姉ちゃんね!!]
安直だが、イーラお兄ちゃんと同じような形で名前をつけてみた。
[インドミナス・レックスだから、頭文字両方取ってイーレか。名前があるって、やっぱ種族名より良いな。うんうん、オマエラこれから宜しくな!!]
ピクニックでも行こうか。と私がお兄ちゃんとお姉ちゃんに声を掛けると、満場一致賛成となり、1人と2匹で町に向かった。
新しく"イーレ"の名前を有したお姉ちゃんが増えた私たちは更に過剰戦力となり、結果的に人間の死体の数がいつもより更に増える事となったのは言うまでもない。