少年Aは神殺しである。   作:千点数

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 僕が今書いている小説の筆休め的な感じでサラサラっと書いた奴です。

 終わり方は一応決めてます。


鋼の章
1:史上類を見ない愚か者


 少年は神を殺した。

 

 「これで、俺の勝ちだ、ヒトデナシ」

 「矮小な人間風情がッ・・・・・・」

 

 神は、それを認めなかった。いや、認めたくなかった。

 人間が神を殺すなど有り得ない。

 

 だが、実際に、自身が持っていた大太刀は目の前の少年に奪われ、自らを殺す武具として使われて、今、深々と自らの胸に突き刺さっている。

 

 「・・・・・・ああ、認めてやる。貴様は、俺より強い」

 「当たり前だ。人間サマの気力と根性をナメんな」

 

 だからこそ、認めざるをえなかった。

 自らの敗北を、自らの死を。

 

 ・・・・・・だが、ただ、ただただ自らの死を受け入れ、黙ってやられるような神ではなかった。

 

 ヒトデナシ・・・・・・だからこそ神。故に、

 

 「死に際に俺からの置き土産だ!受け取れっ!!」

 

 何やら呪詛の篭った言葉を神が吐き捨てると、少年はそれをマトモに食らう。

 そして、この世のモノとは思えない程の苦痛がいきなり少年の体を襲った。

 少年は顔を苦痛に歪め、左腕を押さえてのたうちまわる。

 

 「・・・・・・!?うっ、ぐぁああああああ!?」

 「祟りというモノだ。聞いたことくらいあるだろう?

 だが、それは祟りであると同時に、お前の身体を不老かつ、圧倒的な不死性を持つ化け物にするモノ(呪い)だ。

 俺という存在(神という存在)を殺した者が、楽に死ねると思うなよ?祟りによる苦痛と簡単に死ねぬ呪いに苛まれ、半永久的に生き地獄を味わうが良い!」

 

 神は殺された腹いせに最後の力で少年を祟り、この世から笑って姿を消した。

 ・・・・・・いや、存在そのものが、この世界そのものから消えた。

 神の胸に刺さっていた大太刀が、カランと音を立てて地面に落ちる。

 

 「・・・・・・チックショー、あいつ特大の最後っ屁を吹かして逝きやがったっ・・・・・・!」

 

 少年は、してやったりといったような顔を最後に見せた神に対して苛立ちつつ、最早『終末』と言っていい街中から、星が煌めく夜空を見上げる。

 戦い始めた時には夕方だったのだが、スッカリ日も沈み、辺りは真っ暗闇だ。

 

 「・・・・・・まあ、良い。さて、まずは生存者の救出だな・・・・・・生存者いるのかな、コレ・・・・・・」

 

 少年は近くに落ちていた神秘的な雰囲気を放つ、持ち主が死んで尚何故か現世に残っている大太刀を、すぐ側に落ちていた鞘に入れると、左手でにぎりしめ、周囲に存在する化け物の気配を感じつつ廃墟と化した街の中を警戒しつつ歩いていった。

 

 「黄泉の国に持って行き忘れてるっぽいし、貰っていこう」

 

 少年の左腕、そこには刀剣が交差したような形の、まがまがしい痣が左腕全体に巻き付くようにして出来ていた。

 

 *

 

 2015年某日。

 世界に、化け物が突如表れ、人という人を貪り、犯し、辱めた。

 

 同日。

 

 それぞれの地域で、無垢なる少女達が勇者として覚醒。

 後に四国へと集結。人々を守る最後の砦となった。

 

 

 

 だが、その少女達、そして人に味方する地上の神々は知らなかった。

 

 ・・・・・・後にバーテックスと呼ばれる化け物を送り込んだ天の神自らも、地上に降り立ち、『粛正』という大義名分を持ってして人を殺戮した事を。

 

 そして、それがあった時と同じころ、『神殺し』という、人類史上最強の怪物が生まれた事を。

 

 これは、勇者の物語ではない。

 これは、勇気のバトンを繋ぐ物語ではない。

 

 これは、この先破滅と絶望が待っていると知って尚、そこにダイブ・・・・・・いや、殴り込んでいくような、そんな大馬鹿野郎による英雄譚(まんざい)だ。




 更新は多分結構先です。
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