・・・・・・この小説、忘れられてはいないでしょうか・・・・・・。
待ってる人とかいるのかなぁ(不安)
四国の勇者、乃木若葉との命懸けの鬼ごっこから、命からがら逃げ切った少年A・・・・・・エースは、屋根の上で日の出を見ていた。
「まっさか夜通し追いかけて来るとはなぁ・・・・・・途中で大社の機動部隊も出てくるし・・・・・・つーかあの身体能力ホントに小学生かよ。あの乃木とか言う奴」
ぶつくさ言いながら、夜通し逃げていた為に重い瞼をこすりつつ、目を細めて日の出を見つめるエース。
「んぁ? 何じゃありゃ」
ここで。
一つ、エースはおかしいものを見つけた。
太陽が昇ったあと、もう一つ太陽が昇ったのだ。
「オイオイなんだよアレは双子の太陽ってか!?」
エースは、とても嫌な予感がした。
*
嫌な予感は、ほぼ的中した。
双子の太陽は、四国全土の気温を上げ、最高気温が四十五度にまで昇った。
まだ春なのにも関わらず、熱中症患者が続出し、病院はてんてこ舞いとなった。
「また熱中症か! まだ春だろう!? なんで気温こんなに上がってるんだよ!?」
「知りませんよ! 文句ならお天道様に言って下さい!」
「太陽この野郎ーーーー!」
さて。
こんな現象が起きれば、この世界の事情を知る人であるならこう考えるだろう。
『神、若しくはそれに伴うナニカが攻めてきた』と。
そして、そんな事態に我等が
*
実際、反応したのはエースだけではなかった。
大社も、神託によって事の次第を把握し、勇者の投入を予定した。
・・・・・・が。
「勇者様が倒れた!?」
「ああ、伊予島様と
「残りのお二方は!? 巫女の上里様は!?」
「部屋でエアコンを効かせた状態で待機して貰っている。恐らく外に出れば他の皆様と同じような事になるぞ」
「・・・・・・っくそ、天の神はとうとう人類を・・・・・・!」
天の神は、実は直々に手を下そうとは余り思ってはいなかった。
・・・・・・だが、そういう訳にもいかなくなったのだ。
神を殺せる、
*
一方。
話の中心である馬鹿と言えば。
「あちー。なんだよこれ頭が沸騰しそうだ」
パーカーのフードを被り、直射日光から頭を守りながらつい先ほど
アレはすぐにでも追い返さなければならないと、直感が判断した瞬間、エースは駆け足で走り出し、今は瀬戸内海の上で静かに佇んでいる太陽に向かい駆けていく。
だんだん太陽に近づくにつれて、体感温度が上がっていく。
ポタリと落ちた汗が音を立てて蒸発し、アスファルトで舗装された地面からは陽炎が見える。
「ハーッ、ハーッ・・・・・・暑い。これも全て・・・・・・」
あの神のせいだ。
*
エースは進む。
自らが目標とした、『太陽を殺す』為に。
このゆだるような暑さを元に戻す為に。
長い間牢屋に拘束されていた鬱憤を晴らす為に。
・・・・・・神を、殺す為に。
次回。