少年Aは神殺しである。   作:千点数

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 馬鹿が初っ端からぶちかまします。


日輪の章
1:嵐を呼ぶ男


 バーテックスという化け物が現実世界に現れて一年。

 四国では、『勇者』と呼ばれる少女達が来るであろう戦いに備え、訓練を行っていた。

 

 ・・・・・・そんな四国から少し離れた兵庫県。

 

 そこには、とある馬鹿がいた。

 

 「ふぃー、やぁーっとここまで来れた・・・・・・無駄に疲れた・・・・・・」

 

 何を隠そう、ソイツは少年A・・・・・・エースである。

 理由は後述するが、コイツは遠路はるばる、四国に行くために諏訪からここまでやって来たのだ。

 ・・・・・・半年で。強行軍である。

 

 道中の星屑みたいなクソザコバーテックスを大太刀でばっさばっさとなぎ払い、奇声を上げながら超巨大バーテックスを蹴り飛ばし、やっとの思いで(?)兵庫県と、岡山県の県境にまでやって来たのだ。

 

 というか、そんなぎゃぁぎゃぁ騒ぎながら諏訪から兵庫にまでやって来たのだから、無駄に疲れるのは当たり前。もう少しこの馬鹿にはお利口さんになってもらいたいものである。

 まず片腕で大太刀をブン回す時点でだいぶ疲れるというのに、騒ぐ時点で馬鹿としか言いようがない。

 

 さて。

 彼が四国に来たのは、ちゃんと理由がある。

 馬鹿だが、ちゃんと理由があるのだ。

 

 「四国に生存者がいたなんてなぁ・・・・・・」

 

 そう。

 たまたま繋がった電波通信で、四国に生存者がいる事が解ったのである。

 という訳で、彼が四国に遠征に行くことになったのだ。

 ・・・・・・何故彼なのかは・・・・・・察していただきたい。この馬鹿のやることである。記述する事さえ馬鹿馬鹿しい。

 

 *

 

 馬鹿の進行は続く。

 たった一日で岡山県南の方まで辿り着くと、彼は海の向こう側に見える四国を見る。

 

 「んー、なんか人工の光が見える・・・・・・」

 

 目が良いんだなぁ、エース。

 

 「気がする」

 

 気がするだけであった。

 やはり、コイツは馬鹿である。

 

 どのくらい馬鹿であるかと言えば、さっきの言動もそうではあるが、なんと言っても。

 

 「お、バーテックス」

 

 彼がわざわざ目立つ場所にわざと立ち、バーテックスを引き寄せるという事もあるが、

 

 「よっしゃ、来いやゴラァアアアアアアアア!!!!」

 

 勝鬨のような大声と共に、稲妻を伴う嵐を起こす馬鹿は流石にコイツだけだろう。いや、そうであって欲しい。

 

 *

 

 先ほどの嵐は、エースが諏訪で殺した神の祟りの効果である。

 エースが、戦闘に関して戦意やら感情やらが高ぶった時に限り、嵐を呼んでしまうのである。

 ・・・・・・そしてコレ。祟りなので全く制御が効かず、最終的に町一つ更地にしてしまう。

 

 嵐を呼ぶ男(リアル)というものは、本当にはた迷惑なものである。

 

 ・・・・・・一部、この馬鹿が高ぶりやすい、騒がしい馬鹿、というのもあるが。

 

 *

 

 この日。

 

 「アレは一体・・・・・・?」

 

 四国で本州の方で異常な嵐が巻き起こった事が確認された。




 嵐を呼ぶ男(リアル)。

 言葉はカッコイイですが、実際にいたら迷惑ですよね。
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