ただそれだけの物語   作:もっち~!

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報復

クルシュの下で一晩を過ごして、エミリアの元戻ると、屋敷は騒然としていた。

 

「あぁ、バルス…レムが…レムが…」

 

ラムが泣きじゃくっていた。レムがどうしてのだ?ラムが僕の手を引いて、レムの部屋へ連れて行った。レムは彼女のベッドの上で横たわっている。彼女の魂がラムを見て近寄って来た。つまりはそういうことか…

 

「ヤマト、屋敷を結界で覆わせろ!」

 

「了解です」

 

レムの部屋には、エミリア、フェルトもいる。レムの手を握り、涙していた。二人をどかし、レムを全裸にして、レムの身体を精査していく。おや?左手の親指の付け根に異物がインプラントされている。これかな?『強奪』で取り出してみた。何かの針のような物である。

 

「ベア子!これを解析しろ!」

 

「緊急事態ねぇ、手伝って上げてもいいわよ」

 

ベア子も涙していた。レムは誰にでも優しいかったから。ベアトリスが素っ気ない態度をとっても、笑み絶やさず接してくれていた。

 

次に、レムの身体の傷を修復して、全身を浄化、そして、ラムの周囲を飛び廻っているレムの魂を捕獲して、レムの器に魂を入魂し、心臓を再起動させた。しばらくすると、ゆっくりと、乳房が上下しだした。

 

「バルス…ありがとう…」

 

僕に礼をいい、まだ意識が戻らないレムに縋り付き、優しく抱き締めたラム。

 

「ラム!レムは2,3日安静だぞ」

 

「うん♪レムの代わりに家事をがんばるよ」

 

部屋を出ようと振り返ると、エミリアとフェルトが僕を見て固まっていた。

 

「どうしたんだ?」

 

僕の声で我に返った二人。

 

「今の蘇生術ですよね?」

 

恐い物でも見た顔になっているエミリア。

 

「すげぇ~!」

 

一方とフェルトは、瞳が輝いているようだ。

 

「蘇生コンポと名付けた禁術系だけど…」

 

「禁断の魔術…」

 

「そうだよ。大昔、それを行使して、僕は人間を辞めた。そして、その後、更に極めて、僕は生物を辞めたんだよ」

 

そう言い残し、部屋を後にした。部屋の外にはヤマト、ファルコン、ベアトリス、そしてサテラがいた。

 

「ベア子、アレはなんだった?」

 

「呪い系の魔具、『夜明けの眠り』…」

 

寝ている間に永遠の眠りにする奴だっけ。

 

「ファルコン、反撃をする。非戦闘員の仲間に、手を出した勢力を叩く」

 

「親衛隊を入口に集合させます」

 

ファルコンが外へと向かった。

 

「ヤマト、屋敷の護りを固めろ!」

 

「了解です」

 

ヤマトは転移していった。

 

「サテラは、エミリア達のガードだ」

 

「うん…レムちゃんはいい子だったのに…許せない」

 

ベア子同様、レムが笑顔で接していたサテラ。なのでスバルの次に、お気に入りらしい。

 

『フィン、セバス・チャンとソリュシャン、ユリ…後…なんだっけ…あぁ、ベータを派遣してくれ』

 

城にいる副官の者に、念話で指示を出した。あれ?ベータの名前が思い出せない。まぁ、いいか。本人が来たら、訊いてみるか。

 

 

レムの記憶を読み取った。昨日は、フェルトと共に、村へ行き、子供達の要望を訊いて回っていたようだ。その時、誰かのペットの兎に噛まれたようだ。誰かって誰?村の子供では無いのか?どこから来た子供だ?

 

援軍が転移してきたので、エミリア達に紹介をする。

 

「屋敷の護りを固めようと思う。そこで、僕の従者を数名、常駐させる。まず、セバス・チャン、彼には執事をしてもらう」

 

「エミリア様、フェルト様、よろしくお願いします」

 

礼儀正しい振る舞いの出来る戦闘執事である。

 

「ユリとソリュシャン、メイドをしてもらう」

 

セバス・チャン同様礼儀正しい振る舞いの出来る戦闘メイドの二人を紹介した。

 

「で、ベータは村の守護をさせる」

 

「主様!いい加減名前を覚えて下さいっす。私はルプスレギナっす。何度も奉仕しているでないですかぁ~」

 

ぶんむくれるルプスレギナ。だって、覚えにくいんだもの。コイツは見た目が優しく見え、行動はお茶目で、ジョブがクレリックで治癒術が使えるので子供達の受けが良い。ただ、、その内面は残虐な殺戮者であり、二つ名は『笑顔仮面のサディスト』だったかな。そして、礼儀作法と言う文字が辞書に無い、自由奔放な振る舞いの戦闘メイドである。

 

「お前、命令違反したら、あの骸骨野郎の所に返品するからな!」

 

こいつ、たまに命令違反をして、戦況を混乱させて愉しむことがあるらしい。

 

「ダメっす。返品禁止っすよ。あいつ、肉棒が無いじゃなっすか」

 

非常に困ったような表情のルプスレギナ。性欲という物を芽生えさせて、アインズというリッチから奪い取った戦力である。リッチ故、肉体が朽ちており、女を満足させることが出来ないのが、彼女を引き留められなかった理由である。

 

「スゴい…美人さんばかりですね」

 

って、エミリアが固まっている。フェルトはルプスレギナに懐き始めているようで、甘えるようにつきまとい、ルプスレギナを困らせているよう。まぁ、いいか。

 

「ファルコン、ヤマトよ。2チームを村に展開させて、潜んでいる奴を見つけろ。子供に成りすましている。魂で判別しろ」

 

「御意」

 

「了解です」

 

二人が出て行った。

 

「スバル…どうするの?」

 

心配そうに僕を見ているエミリア。

 

「仲間を傷つけた勢力は殲滅させる。アイツらは僕を怒らせた。その場合、どうなるかを教え込んでくる」

 

「無茶とか無理はダメだよ。帰ってきてよ。ねぇ、スバル」

 

「当たり前だろ?ルプスレギナで愉しみたいし」

 

「もぅ!スバルったら…」

 

少しエミリアの表情が緩んだ。

 

「パック、エミリアを頼むぞ」

 

「おぉ、任せておけ!」

 

モフモフ精霊が顔を出した。さて、行くか…

 

 

村に付くと、ヤマトが特定し、闇の牢獄へ落としたようだった。

 

「で、ですね…ははは…」

 

ヤマトは何かをやらかしたようだ。

 

「今日は何をやらかしたのかな?」

 

「落ちる最中に、何かを召喚したようで…」

 

「村の外から、魔物のオーラが多数…」

 

「ファルコン、村の外へ展開して。めっちんは村の上空で待機!」

 

「了解!」

 

「ヤマトは村の周囲に結界を張って、ルプスレギナは、村民を村の中心に集めて、子供達を護れ!」

 

「了解」

 

「おまかせっす」

 

『っす』言葉のルプスレギナ。『にゃ』言葉では無いので、スルーだな。うん?地中をを何かが這って、近づいて来た。モグラ?いや。地龍系か?龍喰剣を手にして、地面に突き刺し、サマエルの毒というドラゴン系、蛇系、神格系に有効な猛毒を流し込んでいく。

 

「主様、それ、危険っすね」

 

「人間には効果無いよ。この毒は…あぁ、クレリックには効果あるから、近寄るなよ」

 

「はいっす」

 

忘れていた。こいつ、クレリックだった…まぁ、効果範囲は地中だから、問題は無いかな。暫くすると地中を這うような波動は消えた。退治出来たかな。

 

「めっちん!高みの見物している奴を見つけてくれ!」

 

「了解!」

 

「見つけたら、座標をドラン君へ報告、ドラン君は主砲を撃ち込め!」

 

ドラン君って言うのは、僕の亜空間転移ができるお城の名前である。正式名称はキャッスルドラン。大昔、ヴァンパイアの王が生きている巨大ワイバーンの身体をベースに、城に改築したらしいので、意志を持ち、自己判断での行動も出来る、お城である。

 

めっちんは、空に浮かんでいる分厚い魔導書を手にした魔導師である。彼女の見た目はふくよかである。着太りもしてない。見た通りの身体だ。

 

ズット~ン!

 

主砲が火を噴き、遠くでキノコ雲がモリモリと立ち昇っていく。あの辺りにいるのか。

 

「ちょっと、挨拶してくるね♪」

 

 

目の前に白い布だけを巻き付けた女性がいる。髪の毛は白金である。ぱっと見た目は女神系であるけど…

 

「貴様…何者だ?」

 

質問はスルーして、迷わず白い布を『強奪』した。うん…美味しそうな裸体だな。

 

「辱めを…貴様…」

 

次の瞬間、また白い巻き付けた姿になり、僕の手に入れた白い布は大蛇になっていた。しかし、僕に噛みつくと即死した。

 

「何…瞬殺だと…」

 

「蛇系を即死する毒を、全身に持っているからね」

 

正確に言うと体表面をサマエルの毒でコーティングしただけだ。

 

「お前が、『虚飾の魔女』 パンドラか?」

 

「どうして…それを…」

 

狼狽える魔女。記憶を読んだとは教えない。

 

「貴様は何者だ?」

 

「エミリア様の騎士だよ」

 

「うごっ!」

 

こっそり『催淫』を発動してみた。これは効果有りそうだな。記憶によると、世界を置き換える能力があるらしい。『見間違え』という『身代わりの術』系のようだ。なので、見えない部分を責めてみたのだ。

 

「貴様…鬼畜か…」

 

身体に巻き付いている白い布が、彼女の体液で透き通っていく。なんかエロい♪

 

「そうだよ。僕、鬼の子だから」

 

「まさか…伝説の騎士団の?」

 

「それは、知らないなぁ。で、目的は何かな?」

 

地面に四つん這いになっているパンドラ。立っていることが出来ないくらい、悶悶としているようで、片手で自分の胸を揉んでいる。では、念動力で体内を蠢きさせる。

 

「うぐっ!止めろ…止めてくれ…」

 

腹這いになって地面に横たわり、もう片手は下腹部に伸びているようだ。

 

「次、おいたいしたら、わかっているな?」

 

あれ?果てて居る。耐久度が無いようだ。証拠を写真に収めて、次回の強請の材料にするかな。そうだ、能力も『強奪』しておくか。

 

 

村に戻ると、魔物退治は終わっていた。

 

「団長、そちらはどうでしたか?」

 

ヤマトに証拠写真を見せた。

 

「鬼畜ですね…殺さずに、辱めた姿を写真に収めるとは…」

 

むやみに殺すと、何かのフラグが立ちそうであるので、魔女は無力化して、殺さない方向である。まぁ、二度目は殺すかもだけど。

 

 

 

 

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