愚かだねぇ、悪魔って   作:ひねくれ蛞蝓

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ふらっと思いついたから書いた
あまり気にしては行けない(白目)


愚かだねぇ、悪魔って

_______________ねぇ、知ってる?あの噂。

 

_______________噂?

 

_______________そうそう。ほら「葬儀屋」。

 

_______________あー知ってる知ってる!!

 

 

何気ない女子高生たちの会話の中にポンッと何気なく出た似合わない言葉

 

_______________憎くて憎くて仕方ない人を代わりに『地獄を見せる』、死神みたいな人の噂でしょ?

 

 

_______________でも...........

 

 

 

女子高生たちの会話は夕暮れの街に溶けていく。

そろそろ夜の時間。子供たちは眠り、働く大人達も子供たちに続いてという頃に。

悪魔も堕天使も天使であっても、飛び回るような深夜。

 

ひとり場違いな男が、夜の街を歩いていく

 

 

 

 

 

 

駒王町にはぐれ悪魔がいる。

そのはぐれ悪魔は今時期では珍しくない(冥界での話だが)自分の主を上回るの力を手に入れ、主を殺して逃げてきた悪魔のパターン。

今のところバレておらず、いくつか『栄養』も補給した

管理者はよっぽど無能らしい。まあその方が助かるのだが

あまりにもあっさりと人を殺せる

それについて何もためらいがないことに、力が溺れてか気づいていない元人間。

生きるため。

それしか考えていない獣は今宵新たな獲物を発見した

見るからには15,6程度の若さ、疲れているのかゆっくりと静かに歩いている

 

はぐれ悪魔は冷静に観察する

_______________あの肉付きなら僅かしか持たんな

_______________しかし若い肉は美味そうだ

_______________悲鳴と絶望の顔を見せて欲しい

 

数分前は実に悪魔的であり、餌にロックオンした『人間』を見て口角をあげて歪めたこの悪魔は今

 

 

 

 

_______________人の皮をかぶった何かに蹂躙されていた

 

 

「よ、よるなぁ!!!!!!」

「...........」

男は無言で座ったままだ

そうその場から、襲われたその場から一歩たりとも動いていない

何行動らしい行動はしていない

勝手に悪魔が叫んで苦しんでるだけだ

 

「ヒィィィ!!!!!!????」

最も悪魔には

 

 

 

 

_______________その男と自分の間にあるかつての主が

体を腐らせながら、自分に寄ってくるからだが_______________

 

そして遂に悪魔に迫り

「な、何する気なんだよ」

怯える顔を見つめたまま剣を取り出して

「し、死ねよ!死ねよ!」

暴言と錯乱とともに飛ぶ魔弾に打たれながらも聞いた様子などせず

「う、」

男の心臓に剣の切っ先の照準を合わせて

「うわあああああァァァァァァァァ!!!!!!!!!!!!」

断末魔を上げ逃げる悪魔はもう遅く

 

_______________ズプリッ

 

酷く重く汚くしかし何故か清々しいまでの剣が沈み込む音が悪魔の最後に聞いた音だった。

 

 

 

 

リアス・グレモリーが悪魔の遺体を発見したのは自分の学校の校門前

ご丁寧に棺桶に入れてあった悪魔は、最近抜け出したはぐれでそこそこ強いとまで言われていた。

そんなはぐれ悪魔が遺体に傷一つなく綺麗な死に顔で横たわっている

 

棺桶の蓋の上には一枚の紙

『葬儀、執り行いました』

その紙を握りしめ歯噛みする

「舐めてるのかしら...........!」

本来ならここを管理しているはずの自分が処理すべき案件をいつの間にか誰かに取られてご丁寧に送られてくる始末。魔王の家のプライドが、リアス・グレモリーのプライドが傷つけられた。

彼女が怒るには十分な動機ではある

もっとも何人か殺されてることに気づいてないことを無能とその遺体に笑われていたとは露知らず

「必ず見つけてやるわ............!」

静かに、しかし心に怒りを燃やしそうリアスは呟いた

 

 

 

 

 

「なあ」

「...........」

「なんか新しい動物でも殺したのか?」

「...........どうしてそう思うので?」

「小学生ぐらいからの付き合いだろ俺?それくらい分かるっての。いつもより楽しそうだしお前」

 

テンポよく話すにはあまりに物騒な会話が夕暮れの二人だけの教室に響く

 

「まあ目の前で襲ってきたものですからね。正当防衛ですよ」

あっさりと男は認める。すると茶髪の男はすこし目つきを細め

「ホントだろうな?人殺してないよな?」

「ええ人は殺してませんよ」

「『は』ってなんだ。普通殺したらダメだからなお前」

「人を動物虐待の人みたいに言わないでくださいよ。僕は仕方なく殺した動物が何匹かいるだけです。」

「まあ確かに食料にしてるもんなぁ」

男の作った料理を食べたことでもあるのか複雑な顔になる茶髪

「まあでも今回は食べてませんよ。ちょっと気持ち悪かったし」

「マジで?お前が気持ち悪がるなんてなかなかだな」

「ええ、でももし食べれそうなら今度振る舞いますよ」

「...........ゲテモノだけは勘弁してくれよ...........お!そうだ見てくれよこの写真!女子更衣室の穴から撮ったんだけどよぉ!」

「...........君こそその趣味やめておかないと捕まりますよ?」

茶髪の変態男、兵藤一誠に、黒髪ボサボサの男、飛田操はため息を吐いて日暮れまで彼の変態話に付き合うのであった

 

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