天・地・冥を統べる主となれ   作:ネヘモス

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わぁい、原作どんどん崩壊してるー(棒読み)


不死鳥と覚醒の赤龍帝
リクオと赤き魔王の使い


奴良組本家。今回の出入りの祝宴が終わって全員が眠りに就いていたこの和風の巨大な日本屋敷に似つかわしくない人物が来訪していた。

鮮やかな銀の髪を三つ編みに纏めたメイドの様な人物だった。

 

「よう、オレの家に用か、銀髪のメイドさん?」

 

「突然現れて、私に刀を向けるとは大したものですね」

 

「お前こそ、オレが近づいてると知ってオレの首筋にナイフを当てるとは、いい度胸してるじゃねぇか」

 

突然リクオが現れ、祢々切丸をそのメイドの首筋にあてがうが、同時にメイドからナイフを自らの首筋に当てられていた。

メイドはそのままナイフで首を刈り取ろうとするが、リクオが煙の様に消えて、またメイドの正面に現れる。

 

「あなた、ぬらりひょん様や鯉伴様と同じ業を使うのですね?」

 

「ジジイやオヤジの知り合いか?何者だ、お前?」

 

「でも、その声…。もしかして、リクオ様?」

 

はぁ?オレにこんな銀髪メイドの知り合いいたか?全然記憶に無いのだが。

すると、メイドが片膝をついて頭をたれた。

 

「申し訳ございません、奴良組三代目総大将、奴良リクオ様。私はグレイフィア・ルキフグス、四大魔王が一人『サーゼクス・ルシファー』の使いの者です」

 

「リクオ、そやつは確かにサーゼクスの使いじゃ」

 

「ジジイ、お前四大魔王とも関係ありか。とりあえず何があったか吐いてもらおうか?」

 

ぬらりひょんが現れてその場を鎮める。リクオは祢々切丸を収め、グレイフィアもナイフを仕舞い、屋敷に入れる事にした。

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

今から100年くらい前の事、当時の総大将の鯉伴とぬらりひょん率いる百鬼が中国地方に出入りした帰りの事だった。

嘗て国創りの二柱の神、伊邪那美命(いざなみのみこと)伊邪那岐命(いざなぎのみこと)が別れたとされる黄泉の穴。そこに鯉伴とぬらりひょんが面白半分で入っていった。

すると、その先は紫の空が広がる異空間。そして、たまたまそこがグレモリーの領地だったのでそこで鯉伴とぬらりひょんvs.グレモリーの精鋭部隊の戦闘が起こった。

あの後、グレモリーの領主と話し合い和解。そして、ぬらりひょんと鯉伴、サーゼクスは馬があったのか、今度は子供を連れて来ると言って別れた。

そして、鯉伴が殺される一年前に丁度サーゼクスとグレイフィアが人間界に来て、リクオを連れている鯉伴と鉢合わせた。

 

「なるほど、オレとグレイフィアは面識が一応は有ると、そう解釈していいんだな?ジジイ」

 

「そうじゃな」

 

「それにしても、リクオ様は立派になられましたね。子供の頃と雰囲気がまるで違いますよ」

 

「ああ、昼と夜で姿が違うからな」

 

グレイフィアが目を丸くする。すると、リクオの長い白髪は短い茶髪へと変貌し、更に目が赤いつり目から鳶色の穏やかな目に変わっていた。

 

「この姿では初めまして…じゃなさそうですね。僕が昼の方の奴良リクオでー」

 

ぎゅっ

 

それは突然の出来事だった。何故かグレイフィアがリクオに抱き着いてきた。

 

「あの、グレイフィアさん?おじいちゃんがいるからやめてくれないかな?」

 

と言いつつ辺りを見渡すと、そこにぬらりひょんの姿は無い。やばい、こんなところカナや氷麗に見つかったら…。

 

「すみません。覚えてらっしゃらないですよね。鯉伴様との約束だったのですが」

 

「あの、何の事…」

 

グレイフィアがリクオから離れると、今一度土下座してこう述べた。

 

「無礼を承知でお願いします。お嬢様を、リアス・グレモリーを助けてあげて下さい」

 

…どうやらただならぬ事情がありそうだ。

 

「リアスお嬢様は、駒王学園卒業と同時にフェニックスという冥界屈指の家柄に嫁ぐ予定になってます。しかし、その相手がクズ同然の最低男なのです」

 

その婚約者の名前はライザー・フェニックス。眷属は全員女性、しかも、その中には実妹までもが入っているという。

 

「それと、僕達奴良組が何か関係が?」

 

「ライザー様は結婚の日程を早めたいと申してきております。そしたら、お嬢様がどのような手段に訴えるか分かりません」

 

悪魔のことは悪魔で片付ける、それが基本のはず。だが、

 

「一つ聞きたい。ライザーとかいう奴とリアス先輩が結婚したら、先輩の眷属は…」

 

「ライザー様の物になります」

 

ドクン!

 

自分の子分が、他のやつの、しかもロクでなしの所有物になるだと…?

 

「そいつは聞き捨てならねぇな。グレモリー眷属の戦車・塔城小猫はオレの子分でもある。今度はオレらが介入させて貰おうか」

 

いつの間にか夜の姿に戻り、グレイフィアに切迫する。

 

「当然、結婚を断った場合の手段もあるんだろう?」

 

「ええ、冥界の悪魔には『RG(レーディング・ゲーム)』と呼ばれる決闘法が存在します。それを行うのは良いのですが、フェニックス側は眷属をフルに出してくるでしょう。眷属の数に劣っているお嬢様に勝ち目は有りません」

 

「なるほど。それで、足りない眷属って何のことだ?」

 

「騎士、戦車、そして現在お嬢様の実力では実戦で使用出来ない僧侶が一名ずつ」

 

速度、怪力、そして魔力制御。それらのスペシャリストがそう呼ばれていたっけか。

 

「なら、それが出来るようにライザーとかいうヤツを説得しとけ。そしたら、おあつらえ向きの知り合いをそっちに寄越す」

 

「ありがとう…ございます。私は一旦帰りますが、その前に鯉伴様との約束を果たしておきますね」

 

「だから、オヤジとの約束ってー」

 

何のことだと言おうとして、柔らかい何かに口を塞がれた。グレイフィアがリクオに口付けをしたのだ。グレイフィアは今でも覚えていた、昔、鯉伴(初恋の人)が冗談交じりに言っていたあの言葉を。

 

『俺は、リクオには人間と妖怪、好きな方で生きて欲しいと思ってる。だがよ、もしリクオが三代目総大将になった時はー』

 

ーーーリクオを貰ってくれても構わねえぜ?魑魅魍魎の主が冥界を統べる。こんなに面白い響きはねぇだろう?

 

恐らく現実時間にして十秒ほどだっただろう。えらく長い時間の口付けは終わり、グレイフィアは魔法陣で帰っていった。

 

そして、その二日後にイッセーがリアスに夜這いをかけられそうになった所をグレイフィアが止めたことが切っ掛けで、(奴良組を代表して)リクオと氷麗(と斥候の小猫/白音)がオカルト研究部の部室に足を運ぶことになる。




・グレイフィアについて
サーゼクスとは結婚してない。初恋の人は鯉伴。一目惚れしたらしい。今は、鯉伴の冗談半分の約束でリクオに好意を寄せている。昼も夜も好きだが、どちらかと言えば(初めて会ったのがその姿だったため)昼の姿が好き(本人談)。

・奴良組とグレモリー家
うっかり冥界に迷い込んだ鯉伴とぬらりひょんが精鋭部隊と戦うも、その時に領主と和解。実を言うと、リクオが三代目になる前はちょくちょく交流があったらしい。

・リクオの人脈
北は奥州遠野一家から西は九州九十九夜行まで幅広い妖怪とコンタクトできる。

・現在の妖怪の権力者一覧(種族名)
関東:奴良組総大将「奴良リクオ」(ぬらりひょんの孫)
奥州:奥州遠野一家次期当主「イタク」(鎌鼬)
京都:京妖怪総大将「羽衣狐」(羽衣狐)
中国・四国:四国八十八鬼夜行組長「玉章(たまずき)」(隠神刑部狸(いぬがみぎょうぶたぬき))
九州:九州九十九夜行大将「土蜘蛛」(土蜘蛛)
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