天・地・冥を統べる主となれ   作:ネヘモス

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覚醒、紅蓮の龍帝

ゲーム当日、冥界のグレモリー家の屋敷。そこに多くの悪魔が集結していた。不死鳥と妖怪、どちらが強いかを決める戦いの場において、リクオ達は最後の打ち合わせをしていた。

 

「じゃあ、向こうの焼き鳥のトドメは予定通りお前だ、イッセー」

 

「でも、通用するかどうか…」

 

リクオは押し黙る。ここ10日の修行でのイッセーの成長には目を丸くした。確かに、イッセーはイタク、玉章、土蜘蛛、羽衣狐の協力でとんでもない力を得ていた。でも、結局イタクら妖怪の大将クラスの実力にはならなかった。

 

「仕方ない。開始と同時に僕がアイツらを引きつける」

 

名乗りを上げたのは玉章。玉章は隠神刑部と言う化け狸の神通力を最も強く受け継いだ四国八十八鬼夜行の組長である。今回のゲームの僧侶の1人である。(もう1人は氷麗)

 

「そう。なら、妾はあの焼き鳥にベッタリのケバ女を殺ればいいんじゃな?」

 

凄く物騒な発言をした京妖怪総大将の羽衣狐。今回のゲームでリクオの女王にあたる立ち位置に君臨する。理由は明白、リクオを除いた8人の中で桁違いの実力を持ってるためである。

 

「そうだな、お前は基本自由行動で構わねえ。(焼き鳥以外の)敵を捕捉したら即座に倒せ。だが、優先は飽くまでお前と同じ女王の女だ」

 

羽衣狐は「分かっとるよ」と短く言うとそのまま黙った。

 

そして、

 

『妖怪勢力(と赤龍帝)の皆さん、これより専用のバトルフィールドに転送します』

 

リクオ達は魔法陣に包まれる。そして、転送先は

 

「駒王学園の旧校舎か…」

 

リクオの通っている駒王学園の旧校舎そのもの、いや、フィールド自体も駒王学園そのものだった。

 

「リクオ、お前敵の大将の場所に心当たりはあるか?」

 

尋ねてきたのは騎士の1人(もう1人は黒田坊)のイタク。

 

「オカルト研究部の部室が俺らの拠点なら、敵の本拠他は…生徒会室だろうな」

 

あの気高い(笑)焼き鳥の事だ、恐らくそんな事を考えてるだろう。さてと、

 

「玉章、用意を」

 

「分かってるよ」

 

幸い、まだ開始の合図が宣言されてないので、妖怪組は玉章以外目を瞑る。

 

『それでは、非公認のRG、ライザー様とリアス様の代理、日本妖怪の対決を始めます。では、始めてください』

 

そのアナウンスを皮切りに葉っぱが舞い散る音がフィールド全体に響き渡った。

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それとほぼ同時刻、ライザー陣営にも変化が起きていた。突然、目の前を大量の葉っぱが埋めつくしたのだ。

 

「小賢しい真似を!」

 

ライザーがそれらを全て焼き払う。すると、

 

『よう、焼き鳥野郎。直々に出向いてやったぜ。感謝しろよ?』

 

ライザーの眷属と同じ数、つまり16人のリクオが目の前に現れた。ここでリクオの計算違いの出来事が起きていた。

 

「同じ人物が16人も現れるものか!」

 

そう吐き捨てると、そのうちの1人を焼き払った。だが、

 

そこにあったのは、焼け焦げた1枚の葉っぱだった。おかしい、確かに、あの気迫は本物とほぼ同じだったはず…。ライザーがそんなことを考えた時には

 

僧侶のレイヴェルを除く眷属全員が姿を消していた。

 

「クソが!ヤツら、一体何をしたぁ!?」

 

何故か残っていたリクオの偽物に炎をぶつけて焼き尽くすライザー。レイヴェルはその姿を見て、

 

(私達、かなりヤバイ相手と戦わされてるのでは!?)

 

と戦慄していた。それもその筈だろう。この時既に、フェニックス家の悪魔以外は玉章の畏に呑まれていたのだから。

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「ふふ、食いついたよ、リクオ君。さて、後は」

 

玉章の畏は神通力。それを使って視覚的な幻術を特定の相手に見せつける玉章の鬼憑「神通力・玉章(たまずさ)の葉」。とりあえず、戦力を分散させることには成功した。後は、焼き鳥を眷属諸共倒すだけである、

 

「そうだな。お前ら、行くぞ!」

 

リクオ達もまた、それぞれの打ち合わせした持ち場に移動した。

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イッセーは体育館に移動し、即座に赤龍帝の篭手を展開し、禁手のキーワードを発した。

 

「禁手化」

 

『Welsh Dragon Balance Breaker!!』

 

だが、今の禁手はレイナーレと戦った時のそれとは違う形を取っていた。レイナーレと戦った時は西洋風の鎧を象っていた「赤龍帝の鎧」。だが、妖怪勢力との修行の末、その性質は変化し、日本風の鎧を象る様になったのだ。

 

その禁手の名を「紅蓮龍帝の甲冑(スカーレット・ドライグ・アーマー)

 

すると、2人組のチェーンソーを持った女の子がイッセーに襲いかかるも、イッセーは身じろぎ一つしなかった。ぶっちゃけ、イタクの方がまだ速いし、土蜘蛛の方がもっと恐ろしい威力だったことをイッセーの身体が覚えていたからだ。

 

「遅い」

 

『Scarlet SAMURAI Mode!!』

 

右手に赤い刀の様なものが顕現し、攻撃をいなした後、2人の女の子を無残に斬り捨てた。

 

『ライザー様の兵士2名、リタイアです』

 

それを間近で見ていた残り6人が一時撤退を考えて隙を見せる。当然、イッセーが逃がすわけなかった。

 

『Scarlet GUNMAN Mode!!』

 

右手の刀を消し去り、両腕に長い砲身が現れる。そして、

 

「ゴメン…!」

 

その砲身から赤い魔力球が連続で発射され、それら全てが残った兵士を葬った。

イッセーは元来魔力操作が苦手な方である。氷麗、玉章、(巻き込まれてた)朱乃に修行を任されていたが上手くいかなかった。そこで、ぬらりひょんにアドバイスを一つ貰った。

 

『お主、魔力を玉にするのが苦手なら、魔力を撃ち出すのを練習したらどうかの?』

 

そして、先程のガンマンモードに辿り着く。自身の魔力を赤龍帝の篭手に弾丸として込めておいて、禁手化のガンマンモードで撃ち出す。

 

「さてと、待ってろよ!焼き鳥野郎!!」

 

イッセーはライザーがいるであろう生徒会室に急いだ。




・神通力・玉章の葉
玉章の鬼憑。大量の玉章の葉で相手の視界を覆い隠し、対象に幻覚を見せつける。

紅蓮龍帝の甲冑は後でキャラ紹介みたいなのを投稿予定。

次回、リクオとイッセーをメインに書きます。他のやつ?そんなのハイライトで軽く纏めるだけですよ?

だって、リクオ側が強すぎるもん(正論)
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